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2009年     5月号
Essay……
BOX版(ネットストーレッジ)……





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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 29日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【板取川】

●岐阜県・板取村へ

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今、ワイフと私は、電車
に乗って、板取村へと
向かっている。

++++++++++++++++++++

●電車の中で

この原稿は、電車の中で書き始めた。
名鉄・豊橋線の中。
土曜日ということもあって、子連れの夫婦が、
前後に何組か座っている。

私は職業柄、子どもたちの顔や姿を、ジロッ、ジロッと見てしまう。
どうしても見てしまう。
長く見る必要はない。
瞬間でよい。
時間にすれば、1秒前後か。
それでわかる。

年齢から、性格、さらには問題点まで。
で、私のばあい、10年〜後の姿まで、見えてくる。
「この子は、こうなって、ああなって……」と。
過去も見えてくる。
「どういう家庭環境で、どう育ったか」と。
どこかの予言者みたいな言い方をするが、これは事実。
しかしスピリチュアル(霊力)などという、インチキなものではない。
経験と知識に基づいている。

診断権こそないが、何か情緒に障害をもっている子どもにしても、
瞬間、垣間見ただけで、それがわかる。
わかるものはわかるのであって、どうしようもない。

もちろんその反対のこともある。
学校で、LD(学習障害児)と判断された子ども(小1男児)がいた。
(学校側が、それをはっきりと示したわけではないが……。)
学校側は親に、特別学級への編入を勧めていた。
が、私は「そうではないと思う」と、母親に告げた。
「〜〜ではないと思う」という診断なら、私にもくだせる。
で、2、3年もすると、その結果が、はっきりとしてくる。
その子どものばあいも、小学4年生になるころから、めきめきと
成績を伸ばし始めた。
現在は小学6年生だが、その学校のクラスでも、トップの成績を修めている。

……しかしそれがわずらわしいから、(子どもがわずらわしいからではない。
誤解のないように!)、本当は、こうした休日には、できるだけ子どもの
そばに、すわらないようにしている。
どうしても気になってしまう。
しかし、この席は、指定席。
車内も、ほぼまんべんなく、混んでいる。
席を移動することはできない。

●診断

ななめうしろの席のA君(小2くらい)。
度の強いメガネをかけている。
A君の遠視に気がついたのは、かなり遅かったのではないか。
年齢相応の人格の完成度に、やや欠ける。
動作が、どこか幼稚ぽい。
時折前の席に座った弟(5歳くらい)に、ちょっかいを出しているのは、
嫉妬からか。
赤ちゃん返りの後遺症も残っている。
弟の横には、母親が座っている。
それで弟の横にいる母親が気になるらしい。

……というようなことを書くのはやめよう。
今日は、一応、「旅行」。
仕事の話はなし!

+++++++++++++++++++++

【板取村・旅行記】

●生老から

「生老」……このあたりでは、「しょうろ」と読む。
その生老から、目的地の民宿「ひおき」まで、約10キロ。
生老で理髪店を営む従兄(いとこ)は、そう言った。

10キロ。
何とか歩けそう……ということで、私たちは歩き始めた。
坂道というほどでもないが、ときどきゆる〜い坂道。
5月の新緑が、まぶしいばかりに美しい。
私はそのつど、風景をビデオや、カメラに収める。

●Yさん

私は従兄のYさんを、尊敬の念をこめて、いつも「Yさん」と「さんづけ」で呼んでいる。
頭がよい。
キレる。
たまたま田舎にいるが、都会に住んでいれば、超一級のドクターになっていたはず。
今とちがって、昔は自分で自分の病気を治さねばならなかった。
それで医学を独学した。

そのYさんが、自力で、囲炉裏小屋を建てた。
それを見せてもらった。
土台から屋根、部屋の造作まで、すべてひとりで作ったという。
道楽に、これ以上の道楽があるだろうか。

「ぼくも山荘を作るとき、家以外は、すべて自分たちでしました」と話したら、
うれしそうだった。
趣味を同じくするものには、相通ずるものがある。

ただし一言。
家作りにせよ、土地作りにせよ、それを作っているときが楽しい。
作り終えたとき、そこでその道楽は終わる。
今の私がそうだ。
終わったとき、また別のものを求めて、さまよい歩く……。
従兄も、同じようなことを言っていた。

●万歩計

万歩計を見ると、すでに1万1000歩になっていた。
家を出るとき、ゼロにセットしたはず。
「それほど歩いていない」と思ったが、それだけ歩いたのだろう。
ふだんなら、一日の運動量としては、じゅうぶん。
それをワイフに告げると、「今日は2万歩を超えるかも……」と言った。

私はところどころでビデオを撮ったり、写真を撮ったりした。
その間にワイフは、100メートルほど先へ。
私は急いで追いつく。
写真を撮っては、追いつく。
その繰り返し。

●門出(かどいで)から、上ヶ瀬(かみがせ)

上ヶ瀬(かみがせ)……なつかしい地名が飛び込んできた。
昔、伯父が、この街道筋で、駄菓子屋を営んでいた。
何度か遊びに来て、菓子を分けてもらったことがある。

風景は、すっかり変わっていた。
洋風の家も、ところどころに見える。
が、何と言っても、道路が立派になった。
見るとワイフは、小さなタオルで額をぬぐいながら歩いていた。
「だいじょうぶ?」と何度も声をかける。
そのつどワイフは、「だいじょうぶ……」と。
歩いてまだ20分ほどなのに、もう無口になってしまった。

で、たしか伯父の店は、その村の中心部にあったはず。
裏から外を見ると、その下に板取川が見えた。
「どこだったのかな」と思っているうちに、上ヶ瀬の村を出てしまった。

●静かな村

5月2日、土曜日。
しかしどこも閑散としていた。
みやげもの屋や、土地の名産品を売る店もいくつかあったが、
客の姿は見えなかった。
今が行楽のベスト・シーズン。
暑くもなく、寒くもなく……。

「きっと不景気だからよ」とワイフは言った。
「そうだね」と私は答えた。

行き交う車の数も、少なかった。
うす曇り。
その雲を通して、日差しは白く、まぶしかった。
春の陽光が私たちの影を、道路にしっかりと作っていた。

その私……。
背中には、大型のリュックサック。
パソコン一式、ペットボトルなど。
10キロ以上はある。
それが少しずつだが、身にこたえるようになってきた。
ズシンズシンと、太ももにひびく。

●加部から生老

話は前後するが、生老のひとつ手前の村が、加部(かべ)。
順に並べてみると、こうなる。
加部→生老→上が瀬。

その加部から杉原(すぎはら)まで、
私は子どものころから、一度は、歩いてみたいと思っていた。
加部というのは、母の実家があるところ。
母は、13人兄弟の長女として、そこで生まれ育った。

その加部から生老までは、歩いて5分くらい。
加部まで車で送ってくれた人に礼を言って、生老まで歩いた。

どうして歩いてみたいかって?
それにはこんな理由がある。

●山の向こう

私は子どものころから、この板取村へ来るたびに、母にきまってこう
聞いたという。
「あの山の向こうは、どうなっている?」と。

母もそのことをよく覚えていて、ずっとあとになって、「浩司は、うるさかった」
と、何度もそう言った。
それがいまだに記憶のどこかに残っていて、この年齢になっても、(山の向こう)の
夢をよく見る。

山の向こうには別の村があって、そこには温泉がある。
温泉には洞窟があって、みながその洞窟の中で温泉につかっている、と。
子どものころには、山の向こうには、キツネが住んでいる部落があると、
本気で私は信じていた。

しかしおとなになってから、私がよく見る夢は、こんな夢だ。

●夢

金沢から富山に抜ける。
そこから山をくだっていくと、板取川の源流にたどりつく。
(実際には、富山から板取川に入る道はないが……。)
私はその源流をくだりながら、上流から下流へと、村々を通り過ぎて、
くだっていく……。
ただの旅行の夢だが、崖の下には、コバルト色の澄んだ川が見える。
ところどころで道は細くなり、農家の軒先を歩く。
どうということのない、たわいもない夢である。

で、その夢のルーツはといえば、幼いころの私に戻る。
私には、周囲の山々が、山というよりは、緑の壁のように見えた。
だからその壁の向こうがどうなっているか、それを知りたくてたまらなかった。
それが今の夢につながっている(?)。
たぶん……?

●アジサイ・ロード

「ぼくは今日、自分の夢を果たしている」
「一度は、歩いてみたかった」
「これでぼくは思い残すことはない」と。

ワイフはすでに何も言わなくなっていた。
下を向いたまま、景色を楽しむという余裕もなさそう(?)。
私にはそう見えた。

ところどころに「アジサイ・ロード」という標識が立っていた。
その標識の立っている周辺には、たしかにアジサイの木があった。
残念ながら、今は、その季節ではない。

で、見ると、ひとつの標識に「岩本(いわもと)」という地名が書いてあった。
とくに思い出はないが、正月の初詣に、母と、この村のお宮様に来たことがある。
このあたりでは、神社のことを、「お宮様」という。
私が小学生くらいのことではないか。

そうそう言い忘れたが、このあたりの人たちの姓は、ほとんどが「長屋」。
だからみな、姓ではなく、名前で呼びあっている。

●長屋氏

みな「長屋氏」を名乗っているが、一族というわけではない。
戦国時代に活躍した長屋氏の子孫でもない。
明治に入ってから、みながいっせいに、「長屋」の姓を名乗るようになったという。
(その昔には、岐阜城が落城したとき、長屋なんとかの守(かみ)が、
落人(おちうど)として、この地に移りすんだという話は聞いたことがある。
不正確な話で、ごめん。)

その昔は、この街道を通る人たちから、通行料を徴収していたという。
「徴収」といえば聞こえがよいが、要するに山賊(?)。
昔それを母に言って、えらく母に叱られたことがある。
「わっち(=私)の先祖は、山賊ではねえ(=ない)!」と。

この街道を抜ければ、岐阜から福井県の大野へ、そしてそのまま
日本海へ行くことができる。
昔は福井で取れた魚や、越中富山の薬売りなどが、この道を通ったという。
日本でも秘境のひとつと言ってもよい。
途中には、落差200メートル近い渓谷がある。
さらにその先では、恐竜の化石が、つぎつぎと発見されている。

●森林

30年ほど前、私は、板取村の中の山林を購入した。
よく調べなかった私が、「ターケボー」ということになる。
ターケボーというのは、このあたりの方言で、「愚か者」という意味である。
「バカ」よりは、ニュアンスが強い。

当時の相場でも、x0万円。
それをその人を信じて、x00万円で購入してしまった。
私にとっては、信じてもおかしくない立場の人だった。
まさかのまさか。
そういう人にだまされた。

で、そのあとも、毎年、言われるまま、管理費なるものを、払っていた。
その額、8〜10万円。

「枝打ちをしたから実費を払え」「下草を刈ったから実費を払え」と。
しかしこれもあとになってわかったことだが、その人は山の管理など、
何もしてくれていなかった。
またこうした管理は、森林組合に申請すれば、組合のほうで、無料でしてくれる。
そういう話も、あとから聞いた。

その森林が、30年を経て、x0万円。
30年前には、x00万円もあれば、家を新築することができた。
x00万円がx0万円!
現在のx0万円では、駐車場をつくるのも難しい。
その手続きをすませ、従兄が住む生老へとやってきた。
従兄が今回の売買では、いろいろと力になってくれた。
その礼を言いたかった。

●類は友を呼ぶ

今回の金融危機で、金融資産を100分の1にした人がいる。
1億円が、100万円。
そういう人の話を、身近で聞いていたので、x00万円くらいなら、
何でもない……と言いたいが、そうはいかない。

相手がそれだけの誠意を見せてくれれば、まだ救われる。
母にも近い人だったが、母の葬儀にも来なかった。
今回も、何も協力してくれなかった。

昔からこう言う。
(私がそう言っているだけだが……。)
『被害者はいつまでも被害を受けたことを覚えている。
しかし加害者には、その意識がない。
あってもすぐ忘れる』と。

「復讐」という言葉もあるが、それを考えるだけで、疲れる。
だから忘れるのが一番。
どうせその程度の人は、その程度の人生しか送っていない。
まさに一事が万事。
万事が一事。
いろいろ噂が耳に入っているが、板取村でも、つまはじき者とか。

さらに言えば、『類は友を呼ぶ』。
その人と親しく交際している人を、私は何人か知っている。
しかしたいへん興味深いことに、どの人も、似たような人。
小ずるくて、どこか薄汚い。

●損論

少なくともこの10年以上、私は悶々とした気分が晴れなかった。
金銭的な損失を問題にしていたわけではない。
事実、それで売れなかったら、山林は、地元の森林組合に寄付するつもりでいた。

それ以上に、信じていた人に裏切られたというのは、信じていただけにショックが大きい。
それに私は、板取の人たち以上に、この村が好きだった。
今も好きだ。

しかしこの村へ来るたびに、ムッとした不快感と闘わねばならない。
それが苦痛だった。
だからはやくスッキリしたかった。
ケリをつけたかった。
山林のことは忘れたかった。
ついでに、それを売りつけた人のことも忘れたかった。

が、悪いことばかりではない。
人は、損をすることで、より大きくなれる。
損を恐れていたら、自分の殻(から)を破ることはできない。
「損をした分だけ、またがんばればいい」と。

人は追いつめられてはじめて、つぎの手を考える。
同じように、損をすることで、より賢くなる。
ちなみに、あなたの周囲で、ケチケチしながら生きている人を見てみるとよい。
そういう人ほど、小さな世界に安住しているのがわかる。

●中切(なかぎり)

母方の兄弟が13人もいる。
そのため、このあたりには、私の従兄弟が、散らばっている。
この中切にもいる。
私たちは、「Mちゃん」と呼んでいた。
当時としては珍しい、背が高く、スラリとした人だった。
夫は長く、中切の郵便局の局長をしていた。

で、ワイフは、相変わらず黙って歩いていた。
距離がわからないから、バス停に来るたびに、バスの時刻表を見た。
朝、7時01分に、板取温泉を出るバスがある。
その時刻は知っていた。
だから、時刻表に、7時05分とあれば、板取温泉からバスで、4分の
距離ということになる。
中切りのバス停では、7時05分となっていた。

「あと4分の距離だから……」と私は言った。
ワイフはウンとだけ、うなずいた。
ワイフはすでに体力の限界を超えていた。
それが私にも、よくわかった。

●絶望

その中切を出たところに、コンビニがあった。
飲み物を買った。
で、そこの若い主人に、「板取温泉まで、あとどれくらいですか」と聞いた。
主人は、「5分……」と言った。

私「歩いていくと、どれくらいですか?」
主「5キロくらいかな……。こ1時間はかかるかな……」と。

私は、この「5キロ」という言葉を聞いて、がく然とした。
「まだ、半分しか来ていない?」「いや、そんなはずはない」と。
「もしそうなら、今までの倍の距離など、とても歩けない」と。

私ははじめて弱音を吐いた。
「従兄に助けに来てもらおうか」と。
ワイフは、その言葉にずいぶんと迷ったらしい。
「そうねえ……」と、小さな声でつぶやいた。

●なしのつぶて

私に山を売りつけた人には、何度か手紙を書いた。
しかしそのつど、返事はなかった。
その私も61歳。
そろそろ身辺の整理をしなければならない。
山林など、もっていても、どうしようもない。
そこで山林を売りに出すことにした。

しかし山林は、町中の宅地のようなわけにはいかない。
売るといっても、その方法がない。
それを扱う不動産屋もない。
しかたないので、私は新聞に、折り込み広告を入れた。
「山林を買ってくれる人はいませんか?」と。
が、この折り込み広告が、その人の逆鱗に触れたらしい。
私のことを、「浜松のターケボー」と、周囲の人たちに言っているのを知った。

「自分に恥をかかせたから、ターケボー」と。

どこまでも、あわれな人である。
心の貧しい人である。
心の髄(ずい)まで、腐っている!

●山林

素人は、そしてその土地の人間でないならば、山林などに手を出してはいけない。
「投資のつもり」と考える人がいるかもしれないが、それもやめたほうがよい。
買うとしても、何町歩単位というように、山ごと買う。
理由がある。

山そのものには、財産的価値はほとんどない。
価値があるとすれば、その上の木。
「立木(たちぎ)」という。
しかしその管理がたいへん。
木の管理もたいへんだが、隣地との境界をどう守るかもたいへん。
10年も放っておくと、境界すらわからなくなる。

加えて買うのは簡単だが、売るのがたいへん。
まず不可能と考えてよい。
山林というのは、地元の知りあいどうしが、内々で売買するのが慣わしになっている。
私はそれを知らなかった。
私はたしかに、ターケボウだった。

●あと2キロ

「もうだめだ……」と、私も思うようになった。
ワイフはひざが痛いと言った。
私も太ももが、引きつったように痛くなり始めていた。

私「きっと10キロではなかったんだよ」
ワ「……」
私「きっと15キロだっただよ」
ワ「……」
私「ぼくの夢につきあわせて、ごめんね」
ワ「毎度のことよ……」
私「うん……」と。

ビデオを撮る回数も少なくなった。
首にぶらさげたカメラが、ベルトのバックルにカチャカチャ当たる。
心の遠くで、「カメラに傷がつく」と思ったが、それをポケットにしまう
元気もなかった。

と、そのとき小さな看板が目についた。
「板取温泉まで、2キロ」と。

とたん元気がわいてきた!
あと2キロ!

「あと2キロだよ。家から、ビデオショップまでの距離だよ」と。

私たちは丘の上を歩いていた。
その向こうに、赤い大きな屋根が見えてきた。

「着いたよ!」と声をあげると、ワイフははじめてニッコリと笑った。

●板取温泉

このあたりでは、ドイツ語が公用語になっている、らしい。
少し前に通り過ぎた、板取中学校にも、ところどころにドイツ語が使われていた。
ドイツのどこかに似せて、村興(おこ)しをした(?)。
板取温泉も、そういう雰囲気を漂わせていた。

それが正解だったのか?
昔からの板取を知る私としては、違和感を覚える。
あちこちに「スイス村」という表示も見える。
しかしどうして板取が、スイス村?
雰囲気からして、カナディアン村のほうが、合っている。

和室の一部を、水色に塗り替えたような違和感である。
スイスは山の上の国。
板取は、深い谷あいの村。

しかしそれを差し引いても、板取温泉は、すばらしい。
美しい自然の中にある。
私自身は、まだ一度も入浴していないが、評判はよい。

●山の宿・ひおき(民宿)

私はこの板取村が好きだが、ここ数年は、板取村へ来るたびに、
いつもこの「ひおき」に泊っている。
板取村では、イチ押しの民宿である。
場所は、板取温泉の、川をはさんで反対側。
歩いて5分ほどのところ。

住所:岐阜県関市板取3752−1
電話:0581−57−2756

四季折々の自然を満喫できる。
1泊10500円(1名のばあい)。
手元の案内書にはそうある(09年5月)。

案内書には、「通気による冷暖対策のため、閉鎖的な客室構造とはなっていませんので、
ご了承くださいませ」とある。
そのポリシーが気に入っている。

のんびりと山間の田舎を満喫したい人には、お勧め。

●小さな村

そのひおきの主人が、私たちの部屋にやってきて、こう言った。
「山のほうは、片づきましたか?」と。

ギョッ!

この言葉には驚いた。
「どうして知っているのだろう」と。

私は折り込み広告を入れた。
それには、「浜松の林」という名前を明記した。
どうやらそれを読んだらしい。
しかしそれにしても……!

もうひとつの可能性は、以前書いた、私の旅行記を読んだ(?)。
その中で、「ひおき」の宣伝をしておいた。
今、ヤフーの検索エンジンなどを使って、「山の宿ひおき」を検索すると、
私のHPが、かなりトップのほうに出てくる。
それで私の名を知っていたのかもしれない。

もともと小さな村である。
折り込み広告にしても、全世帯で、530軒ほど。
動きが止まったような村だからこそ、その内部では、濃密な情報交換が
なされているにちがいない。

私が「実は今日、片づきました」と言うと、うれしそうに喜んでくれた。

●2万6400歩

ひおきに着いてから、万歩計を見ると、2万6400歩。
生老から民宿「ひおき」まで、1万4400歩ということになる。
私の歩幅で、1万歩で、約7・5キロ。
それで計算すると、生老から板取温泉まで、約10キロということになる。
従兄が言ったことは、やはり正しかった。

しかしそれにしてもよく歩いた。
荷物も重かった。
そのこともあって、ひおきでは、ご飯を、3杯も食べてしまった。
いつものことだが、おいしかった。
気持ちよく眠られた。
午後8時に就寝。
起きたのが午前4時。
ワイフは、午前5時。

まだキーボードがよく見えないときから、この原稿をまとめる。
今は午前5時半。
これから近くの川へ行き、ビデオと写真を撮ってくる。
家へ帰ってからの編集が楽しみ。
「どうか期待していてほしい」と、今、ふと、そう思った。

●帰りの電車の中で

帰りも名鉄電車を利用した。
一度JRへ回ったが、あまりの混雑に驚いた。
ワイフが、「名鉄にしましょう」と言った。
名鉄電車なら座席指定券が取れる。
それにシートもよい。

その電車の中。
たった今、電光掲示板に、アメリカ人の子どもに、豚インフルの疑いなし
と出た。
よかった。
昨日のニュースによれば、もう1人、名古屋市に住む人が感染の疑いがあるという。
その人はどうなったのか?

私「山が片づいて、よかったね」
ワ「そうね」
私「これから先、二度とあの家族とはつきあわないよ。
こうして悪口を書いてしまったからね」
ワ「そうね。これからは、あなた自身の板取を、心の中に作ればいいのよ」
私「そうだね」と。

窓の外は、昨日よりもさらに白く景色がかすんでいた。
春がすみ?
それとも黄砂?
ワイフも先ほどから、手帳にメモを書いている。
平和なとき。
おだやかなとき。

時刻は午前9時44分。
明日、三男の嫁さんが遊びにくる。
どこかでご馳走してやろう。
楽しみ!

電車は岡崎に着いた。
先ほど駅で買った、ういろうを、少し食べた。
おいしかった。
名古屋といえば、ういろう。
名古屋の名物。

(はやし浩司 Hiroshi Hayashi 林浩司 教育 子育て 育児 評論 評論家
はやし浩司 山の宿ひおき 山の宿・ひおき 板取 ひおき 民宿ひおき 関市
板取村 民宿 ひおき 板取温泉 岐阜県関市板取 岐阜県板取村)

YOUTUBE、板取川は、

http://www.youtube.com/watch?v=-YLl-w_rrog
http://www.youtube.com/watch?v=zUpMkDn1UBE


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●情報の洪水(Floods of Information)

++++++++++++++++

数日前、BSアンテナを買った。
テレビ(=フル・ハイビジョン)に接続した。
NHKの視聴料金はずっと払ってきたが、一度、アンテナが
壊れ、そのままになっていた。

その間、数年間。
私は基本的には、テレビはあまり好きではない。
見るとしても、スポーツとかニュースだけ。
あとはDVD再生用。

が、久しぶりにBSを見て、驚いた。
チャンネル数だけでも、10前後ある。
その上、フル・ハイビジョン!
美しさがちがう。
ダントツにちがう。
……ということで、この数日間、テレビに釘付け。

++++++++++++++++

●考える暇

そこは情報の世界。
それが怒涛のように、飛び込んでくる。
つぎからつぎへと、立ち止まって考える暇もない。
チャンネルをあちこちに替えながら見ていると、頭の中が興奮状態になる。
自分でもそれがわかる。

そこでふと考えた。
「選んで見ないと、これはたいへんなことになる」と。

情報の量が多いからといって、それだけ知識が豊富になったということにはならない。
情報というのは、一度、頭の中で、整理されなければならない。
そのつど立ち止まり、思考という形で、脳の中に刻んでこそ、
情報は情報としての意味をもつ。
一方的に情報の洪水の中にいると、それこそ情報の渦の中に巻き込まれてしまう。
具体的には、感覚が麻痺し、思考力を失ってしまう。

たとえて言うなら、薮から棒に、何か専門的なことを質問されたばあいを想像して
みればよい。
1つ2つならまだしも、そういう質問が、4つ5つと重なった場合を想像してみればよい。
1つや2つでも、私たちは、相手の質問の内容を吟味し、ゆっくりと答える。
いいかげんなことを言うと、かえって相手に誤解を招く。
これがここでいう「考える暇」というのが、それ。

もっとわかりやすい例では、落ち着きなく、あたりをキョロキョロと見回している
子どもがいる。
キョロキョロしているから、頭がよいということにはならない。
むしろ、その逆。
キョロキョロしながら、その実、何も考えていない。
その(キョロキョロした状態)になる。

●刺激されるのは右脳だけ

順に考えてみよう。

たとえば昨夜、民放(BS)で、アメリカの自然を特集していた。
ワシントン州の景色である。
私はその美しさに息をのんだが、もしそのとき、「きれい!」「美しい!」だけで
終わってしまったら、思考力ゼロということになる。
が、テレビのほうは、思考することそのものを許してくれない。
こちらが考える間もなく、つぎからつぎへと、画面を変えていく。

空撮から水辺、花畑から森の中、さらには時間を短縮した画像へ、と。
そのつどそれを見ている私たちは、それに振り回されるだけ。
もしそのとき、私たちにできることがあるといえば、即座にそれに反応することだけ。
子どもの世界で言うなら、右脳ばかりが刺激され、それで終わってしまう。

瞬間的な判断力は必要かもしれないが、それが思考力につながるということは、
論理的に考えても、ありえない。

●バラエティ番組

そこで私たちは何かの情報を得たら、それを吟味し、思考に変換していく。
分析し、論理として組み立てていく。
が、情報の洪水の中では、それができない。
その典型的な例が、バラエティ番組と呼ばれる番組である。

けばけばしいスタジオ。
けばけばしい出演者たち。
そういう人たちが、意味のないことをギャーギャーとわめき散らしている。
そういうことをするのが、テレビ番組のあり方とでも思っているよう。
またそういうことができないと、ああした番組には出られない。

ついでながら、もう1つ、気がついたことがある。

ああした番組に出てくる人たちは、それぞれのタレントについて、よく知っている。
「●△□さんねえ……」
「XXYさんねえ……」と。

残念ながら、私はそういう名前を出されても、1人も顔が浮かんでこない。
学者の世界で言うなら、ノーベル賞を受賞した学者の名前とかになるのだろう。
つまりそういう名前を相互に口にしながら、彼らは彼らで、自分たちのステータス
を守りあっている。
またそういう名前を出されたとき、「そんな人、知らない」とでも言おうものなら、
さあ、たいへん。
みなから袋叩きにあう。

そしていつもの自慢話。
「この前、●△□さんと、ドラマをご一緒させてもらいましてね……」
「XXYさんとは、〜〜パーティで、一緒になりましてね……」とか。

まるでテレビという世界を中心にした、特権階級に住んでいるかのよう。
それを見ている視聴者は、指をくわえて見ているだけ。

●かけ合い漫才

話が脱線したが、ああした人たちを見ていると、「この人たちには、静かに考える
時間があるのだろうか」と思う。
が、問題は、それを見ている人たち。
私たちはそうした番組を見ながら、情報に振り回されているだけ。
そのときはそれなりに楽しくても、あとには何も残らない。
残らないばかりか、毎回見ていれば、当然、その影響を受ける。

しゃべり方やジェスチャが似てくるのはしかたないとしても、
考え方まで似てくる。

まず相手をドキッとさせるように、スレスレのことを口にする。
「お前、何や?、そんなアホづらしてエ?」と。

あたかもそう言いあうのが、親しさの表れとでも言わんばかりの言い方である。
それを数回繰りかえしたあと、かけ合い漫才のようになる。
脳の表面に飛来した情報を、ペラペラと口にする。

そこで問題点を整理すると、こうなる。

●問題点

(1)情報の洪水(一方向的な情報の洪水)
(2)思考力の低下(浅薄化)
(3)情報の麻薬性(絶えず情報に接していないと落ち着かない)
(4)禁断症状(情報が切れると、落ち着かない)

(1)情報の洪水。

このばあいも、「だから、どうなの?」と自問してみればよい。
「それがわかったからといって、どうしたの?」と。
それだけでも情報の量は、かなり選択される。

(2)思考力の低下

これはテレビ局側のねらいとも一致する。
間断なく情報を流すと、脳みそはその間、思考停止の状態になる。
つまりカラッポ。
そのあとコマーシャルを流せば、視聴者をそのまま洗脳することができる。
が、視聴者こそ、よい迷惑。
テレビ局側に操られるまま、操られてしまう。

(3)情報の麻薬性

これは私の母や兄を観察していて気がついたことだが、見てもいないのに、
母や兄は、一日中、いつもテレビをつけっぱなしにしていた。
テレビをつけていないと、落ち着かないらしい。
「情報の麻薬性」というのは、それをいう。
が、それは同時に、視聴者の愚民化を意味する。

(考えること)には、ある種の苦痛がともなう。
情報を垂れ流すことによって、その苦痛から、身を守ることができる。

(4)禁断症状

情報に接している間は、安心感を覚える。
が、その情報が途絶えたとたん、不安になる。
こうした視聴者の心理をテレビ局側は知り尽くしている。
だから、愚劣番組を垂れ流す。

見るからにそれらしい出演者たち。
視聴者は、自分よりバカな人間がいることを知り、安心する。
この安心感こそが、テレビ文化の基本になっている。

だから……。
それが途絶えたとたん、視聴者には禁断症状が生まれる。
不安になる。
心配になる。
つまり(テレビ)は(集団)であり、その集団に身を寄せることで、
安心感を覚える。

●選択の問題

否定的な意見ばかり書いたが、だからといって、テレビそのものを否定している
わけではない。
だれの目から見ても、テレビは必要だし、功罪を説けば、「功」のほうが大きい。
だから冒頭に書いたように、これは「選択」の問題ということになる。
「いかに番組を選択して見るか」ということ。
その操作を誤ると、これも先に書いたように、「たいへんなことになる」。

テレビゲームを与えている間は、おとなしい。
しかしゲームを取りあげたとたん、禁断症状が現れる。
テレビ漬けになったおとなも、同じような症状を示す。

「選んで見ないと、これはたいへんなことになる」という意味は、
これでわかってもらえたと思う。


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
テレビ テレビ文化 テレビの功罪)


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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 27日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●うれしいメール

+++++++++++++++++

フランス在住のSさんから、
こんなメールが届いている。

フランスの子育て事情がわかっておもしろい。
ドイツでも、フランスでも、子どものための
クラブが発達している。
ドイツなどでは、中学生たちはたいてい、
午前中で授業を終え、午後は、それぞれ
好きなクラブに通っている。

月謝も安い。
「チャイルド・マネー」という補助金が支給され、
それで通うことができる。

++++++++++++++++++

【Sさんより、はやし浩司へ】

私たちは元気で、KT(=長男)もTK(=二男)も毎日自転車で走り回っています。
昨年のオリンピックでBMXの女子の部で、地元のブルターニュの選手が
金メダルをとったので、今年はBMXを始める人が多く、
先日の地方の大会でも400人もの選手が集まりました。

KT(=長男)とTK(=二男)が所属しているクラブも、とても人気があります。
毎週のトレーニングはもちろん、今年からは雨の日は自転車の手入れ?
(というのでしょうか?)、工具を持っていって、ここをまわすと.....とか言っています。
すでに私のわからない世界です。

4歳からクラブに入れるので、小さい子でありながら真剣に走っている姿は、
とても生き生きとしています。
クラブの費用も年間35ユーロ (約4300円)と、とても安いです。
KT(=長男)は今年からチェスを習い始めたのですが、そこも年間30ユーロです。
いろんな事に興味がある子供達には、とてもよい事だと思います。

先生のマガジンでおっしゃれられているように、子供達と一緒にいろいろ体験して、
同じときを過ごしたいと思っています。
先週も家族で、子供の希望で隣町まで往復20km、家族で自転車を走らせました。
健太は毎日したい!!と目をキラキラさせていましたが、私と夫は夜、
ぐったりしていました。

先日のマガジンでYOU TUBEでの先生の教室を子供達と一緒にみました。
え〜すご〜い!数の数え方、.みながらげらげら笑う子供達。
2人とも一緒に数える練習をしていました。
プライベートレッスンのようですね。

【はやし浩司よりSさんへ】

いつも転載許可、ありがとうございます。
「クラブの費用も年間35ユーロ (約4300円)」というのには、驚きました。
ドイツの例ですが、1か月、約1500円程度と聞いていましたので……。
チャイルド・マネーが、毎月、1万5000円程度支給されますので、
単純に計算すれば、子どもは毎週、10前後のクラブに通うことができます。
水泳が好きな子どもは、毎日水泳教室へ通う、ということもできます。

日本も、そうすべきですね!

学校は午前中で終え、午後は、それぞれが好き勝手なことをする。
今の日本のように、「学校だけが道」「学校を離れて道はない」という世界の方が、
異常なのです。

しかし問題もあります。
今の日本のまま、欧米のクラブ制度を取り入れたら、みな、進学塾だけに通うように
なるでしょう。
「算数クラブ」「理科クラブ」「受験クラブ」、とです。
社会の制度そのものが、ゆがんでいます。
こんな話もあります。

2年前、二男の嫁が、日本でいう司法試験に合格しました。
2人の子どもの子育てをしながらの合格です。
しかも嫁は、アメリカ文学部出身です。
で、私はそのニュースに驚きました。
が、それ以上に驚いたのは、アメリカでは、(そういうこと)が、できるということです。
日本では、考えられないことですね。
が、それだけではありません。
さらに驚いたことは、本来なら2年で、ロー・スクールを卒業しなければ
ならないのですが、それを4年にしてもらったということです。
「子育てで忙しいから、授業を半分にしてもらった」ということだそうです。

ものの考え方が、実にフレキシブル。
つまり世界の教育は、今、ここまで進んでいる。
が、この日本はどうか?

少しずつ改革が始まっていますが、日本が一歩前に進んだときには、欧米では、
さらに数歩、前に進んでしまっている……。
そんな感じがします。
本来なら率先して教育改革をし、それをほかの国に示してこそ、日本はアジアの中の
先進国ということになるのです。

が、それが……?
いまだに教科書検定だの、漢字検定だの、バカなことばかりしています。
今度は、「語彙力検定」も始まるとか?
浜松市郊外の小さな町ですら、観光ガイドの認定試験をしていますよ!
自ら「自由」を束縛しながら、その愚かさにすら気づいていない(?)。
日本という国は、ますます息苦しくなっています。

……とまあ、グチはここまで。

YOU TUBEを見てくださり、ありがとうございます。
そのYOU TUBEで、教室を公開するようになって、2か月が過ぎました。
Sさんからのメールが、実のところ、はじめての(見た人からの反応)です。
このところ日増しにアクセス数がふえていますが、はじめての(反応)です。
(この1週間、ユニーク・アクセス数は、100〜150件程度。
1人が10回、あちこちを閲覧しても、数の上では、1件とカウントされますので、
実際にはその数倍のアクセスがあるものと推定しています。)

どうかこれからも、公開教室を利用してください。
今は手が回りませんが、一段落したら、今度はプリント教材も、そのまま公開
するつもりでいます。
もちろん、すべて手作りプリントです。
そうなれば、フランスでも、私のレッスンを受けてもらえるようになりますね。
どうか期待していてください。

では、今日は、これで失礼します。

近く、日本でお会いできることを楽しみにしています。


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●消える脳みそ

++++++++++++++++++++++++++++

加齢とともに、脳みその底に、穴があいたような状態になる。
知恵や知識、それに経験が、どんどんとそこから外へ、こぼれ落ちて行く。
しかし当の本人が、それに気づくことは、まずない。
というのも、この問題は、脳のCPU(中央演算装置)の問題。
CPUそのものの機能が衰えていくため、論理的に、それに
気づくのは、不可能ということになる。

++++++++++++++++++++++++++++

●うつからボケに

私の年代になると、うつ病になったり、ボケたりする人が、急速に
多くなる。
うつとボケ。
うつからボケになる人もいれば、ボケからうつになる人もいる。
専門家でも、その区別はむずかしいという。
あるいはうつとボケは、同時進行の形で始まると考えてよいのか。

●こだわり

うつになると、こだわりが強くなる。
こだわりが強いから、うつになるとも考えられるし、うつになるから
こだわりが強くなるとも考えられる。
しかしこだわりが強くなると、脳の特定部分のみが活発の働き、ほかの
部分は鈍くなる。
「鈍い」というよりは、「眠ったような状態」になる。
たとえば何かのことに没頭していると、それについては詳しくなるが、
ほかのことについては、忘れてしまう。
そういうことは、私たちも日常的に経験する。

つまりこだわりが強くなればなるほど、同時に、脳のほかの部分が眠ったような
状態になる。

●病識

うつ病にせよ、ボケにせよ、病識をもつことは、簡単なことではない。
病識……「私は病気」と、自らそれを意識することを病識という。
本人の自覚と言い換えてもよい。
それがあれば、まだ救われる。
それがないと、治療もむずかしくなるという。
そんなわけで、「私はだいじょうぶ」とがんばる人ほど、あぶないという
ことになる。

が、中には、本人だけではなく、その周囲の人にも、その病識がないこと
がある。
ある夫(70歳くらい)は、私が、「奥さん、少し心配ですね」と話しかけたとき
のこと、「うちの家内は何も問題はない!」と、大声で叫んだ。
理由はいろいろあるのだろう。
そういうケースもある。

●愚かな人には、賢い人がわからない

幼児の前で、簡単な足し算を、わざとまちがえてみせる。
子どもに自信をもたせるには、この方法が効果的である。
そのときのこと。
ある幼児(年長・女児)は、私にこう言った。
「あんた、それでも先生エ〜?」と。

子どものもつCPUでは、それが理解できなかった。
それでそう言った。

で、言葉はきついが、昔からこう言う。
『賢い人からは、愚かな人がよくわかるが、愚かな人からは、賢い人が
わからない』と。
愚か人は、自分のレベルでものを考える。
またそれしかわからない。
だから賢い人が、理解できない。

同じように、CPUの機能が衰えてくると、それが衰えてきたこと自体が
わからなくなる。

●記憶の欠落

が、方法がないわけではない。
たとえば私のばあい、数年前、あるいは10年前に書いた原稿を読みながら、
それに気づくことがある。
文章そのものは私のものとわかるが、ときに、内容そのものを、すっかりと
忘れてしまっていることがある。
数年を経て、同じことを書くときもある。
そういうとき、背筋が、ゾッと寒くなるのを感ずる。

よくボケの症状のひとつとして、物忘れがあげられる。
私もよく物忘れをするが、それほど気にならない。
というのも、記憶というのは、(記銘)→(保持)→(想起)という
プロセスを経て、記憶として脳みその中から呼び出される。
(記銘)そのものをしっかりしていなければ、脳みその中に記憶として
残らないのは、当然のこと。
これだけ情報が洪水のように押し寄せてくると、選択するだけでもたいへん。
しかし自分が書いた文章の内容を忘れてしまうというのは、「忘れる」
というよりは、「欠落する」に近い。
だからゾッとする。

●特徴

ボケていく人を観察してみると、(というのも、私の周辺にも、そういう
人が、何人かいるので)、興味深いことに気づく。

そのひとつが、初期の段階では、(1)どの人も脳みその異変にある程度、
気づいているのではないかということ。
つぎに(2)そうであることを、それなりに隠そうとすること。
「とりつくろい」や、「弁解」が多くなる。
さらにアルツハイマー型認知症のばあいは、(3)ささいなミスを指摘された
りしただけで、パニック状態になるということも指摘されている。

ふつうなら、「あら、まちがえました。ごめんなさい、ホホホ」と言って
すますような問題でも、ギャーギャーと泣きわめいて、抵抗するなど。
心の余裕そのものが、なくなる。

●私はだいじょうぶか?

そんなわけで、このところ、とみに私は自分の脳みそを疑うことが多くなった。
何かにつけ、「私はだいじょうぶか?」と。

そこでワイフや、生徒たちに、こう聞く。
「最近、ぼくのことだけど、バカになってきたと思わないか?」と。
こういうケースのばあい、ワイフは、あてにならない。
ワイフも同じようにボケているとしたら、ワイフには、それがわからない。

では、生徒たちは、どうか?
私の変化や異変に気づくということはあるのだろうか。
が、生徒たちは、みな、こう言う。

「先生は、昔から頭がおかしいから、わからない」と。

●迷惑するのは、周囲の人

これも何度か書いてきたことである。
うつ病になるにしても、ボケるにしても、当の本人だけの問題ではすまない。
当の家族だけの問題でもない。

周囲の人たちにも、えらい迷惑をかける……ということもある。
(実のところ、私もそういう経験を、何度かしている。)
その人が、そういう状態であることを知っていれば、まだよい。
知らないと、ひどく傷つくということが、よくある。

介護にしても、まともな会話が、ほどほどにできれば、まだ救われる。
そうでなければそうでない。
うつ病にしても、ボケにしても、本人だけの問題と考えている人は多い。
しかしそれ以上にたいへんなのが、家族を含めて、その周りの人たちである。
これからはそういう視点でも、この問題を考えていく必要がある。


Hiroshi Hayashi++++++++April・09++++++++++++はやし浩司

●脳みその緊張と弛緩

緊張と弛緩。
脳みそは常にこれを繰り返す。
緊張状態が長くつづけば、脳みそは疲れる。
脳みそというのは、それほどタフには、できていない。
しかし弛緩状態ばかりがつづけば、思考力そのものが、消えうせる。

というのも、思考力というのは、習慣の問題。
毎日、毎晩、BS放送をつぎからつぎへと見ているからといって、
思考力が養われるわけではない。
「考えるというクセ」、それが思考力ということになる。

で、私のばあい、ものを書いているときは、脳みそは緊張状態になる。
ピンと張りつめた状態になる。
しかし何かを書き終えたとたん、スーッと頭から力が抜けていく。
とたん、弛緩状態。
頭の中が、からっぽになる。
何も考えられなくなる。
で、そのときおもしろい現象が起きる。

これもあくまでも私のばあいだが、脳みそが勝手に乱舞し始める。
冗談がつぎつぎと口から出てくる。
ワイフとの会話にしても、掛け合い漫才のようになる。
ペラペラと軽口が多くなる。
子どもを指導しているときもそうで、レッスンそのものが、メチャメチャになる。
(もともとメチャメチャだが……。)
そういうときの私は、まったくの別人。
(あるいはそちらのほうが、本来の私かもしれないが……。)

で、問題は、弛緩状態から、緊張状態への戻し方。
どうすれば脳みそを、緊張状態に戻すことができるか。
ふつうは何かの記事などを読んでいて、ビビッと火花が飛んだようなとき、
緊張状態に戻る。
カチンときたときでもよい。
が、それもないときは、ダラダラと時間が過ぎる。
たとえば今がそうだ。
先ほどから30分ほどパソコンの前に座っているが、どこへ消えたかと
思うほど、頭の中は、からっぽ。
何も頭の中に浮かんでこない。
知識や情報がどこかにあるはずなのに、それが浮かんでこない。
「いったい、どこへ消えてしまったのか!」
……ということで、この文章を書き始めた。

●息子のE

頭の中に断片的な情報が、少しずつ戻ってきた。
先ほど書店で立ち読みした本の内容。
それに息子たちのこと。
そう、息子のEのこと。

今月、息子のEが結婚した。
そのこともあるのだろう。
今度、Eが息子の友人から、家を借りることになった。
「だいじょうぶかな?」
「素性のわからない人から、家を借りるのはよくない」
「家賃はどうなっている」
……などと、いろいろ考える。
で、そのことをメールに書いた。
昨夜遅く、その返事が届いた。

それによれば、要するに、「心配ない」。
息子のEも、私が思っている以上に、おとなになった。
成長した。
私より、はるかに人格者。
精神力も強いし、情緒も安定している。

私は「おいしい話には、裏があるから気をつけるように」と書いた。
それについても、あれこれとこまかく説明してくれた。
それを読んで、ほっとした。
安堵感に包まれたとき、急に体中から力が抜けた。

●幸福とは

幸福感ほど、実感しにくい感覚もない。
あえて言うなら、今の私のように、何も問題がない状態を、幸福というのか?
もちろん幸福感と、喜びはちがう。
ふつうは何かの欲望を満たされたとき、喜びを感ずる。
が、喜びイコール、幸福ということではない。

このところワイフとは円満な状態がつづいている。
今日も、街までの距離の約半分を、いっしょに歩いた。
腕を組みながら、歩いた。

長男も、やる気を出して仕事をしている。
アメリカに住んでいる二男からも今朝、メールが届いていた。
5月xx日に、ディズニーワールドへ行くと言っていたから、「やめたほうがいい」と
私はメールを書いた。
その返事だった。

三男については、先に書いたとおり。
そうそう、今度の連休には奥さんを連れて、帰ってくるという。

が、今、何よりもうれしいのは、母や兄の介護から解放されたこと。
実家から解放されたこと。
私には重くて苦しい半世紀だった。

●ひとりよがりな考え

ひとつ気になっているのは、仕事のこと。
いや、私の仕事のことではない。
先日、横浜に住む友人が私の家に来て、こう言った。
「ぼくは仕事をやめられて、うれしい」と。
彼はこの春、3度目の退職をして、完全な引退状態になった。

私はこの言葉に、電撃に打たれるようなショックを受けた。
というのも、私は、世の中の人たちはみな、仕事をしたがっているものと
ばかり思っていた。
私もそうで、今、そこに仕事があること。
その仕事ができること。
そういう状態に喜びを覚えていた。
「仕事をやめて喜んでいる人がいる」などということは、思いもつかなかった。

それを知らなかった私自身にショックを受けた。
私の考えは、あまりにもひとりよがりなものだった。
そのひとりよがりな考えの上で、持論を組み立てていた。

●安易な『ダカラ論』

人の心は、本当に複雑。
同じようなショックだが、若いころ、子どもを愛せない母親の話を知って、
驚いたことがある。
実際には、8〜10%の母親たちが、子どもを愛せないと、人知れず、悩んでいる。
「親、なかんずく母親というのは、子どもを愛しているもの」と、私は思い込んでいた。
が、実際には、そうでない。

簡単に言えば、自分がそうだからといって、他人もそうであると思ってはいけない。
また自分を基準にして、心を語ってはいけない。
ほかにもある。

世の中には、親をだます子どももいるが、反対に、子どもをだます親もいる。
叔父や叔母をだます甥や姪もいるが、反対に、甥や姪をだます叔父や叔母もいる。
「身内だから……」という言葉ほど、アテにならないものはない。

さらに言えば、それぞれの家庭問題には、たとえ身内でも、口をはさまないこと。
それぞれの家庭には、それぞれに、人には言えない、複雑な事情というものがある。
周りの人たちに干渉されて、それこそ死ぬほどつらい思いをする人だっている。
ある女性(現在、66歳)は、こう話してくれた。

「母は現在、85歳になります。
口がうまく、外面(そとずら)はいいのですが、家の中では、わがままのし放題。
食事が遅いと言っては怒り、まずいと言っては怒ります。
そんなとき、定期的に伯父(=母親の弟)から電話がかかってきて、『姉を大切に
しろ!』と。
そうした電話がかかってくるたびに、悔しさと悲しさで、手が震えます」と。

が、無神経な人には、それがわからない。
安易な『ダカラ論』だけを振りかざし、「こうあるべき」と決めてかかってくる。

……と、ここまで書いて、やっと少し、頭が熱くなってきた。
脳みそに緊張状態が戻ってきた。
いろいろと書きたいことが、浮かんできた。

よかった!、ということで、今日も始まった。
4月30日、早朝。
おはようございます。


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●恥(はじ)論

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「恥」をもって、これこそが日本が世界に誇る、精神的美徳であると説く人は多い。
「恥を教えれば、学校からいじめがなくなる」と説く学者もいる。
しかし本当に、そうか?
そう考えてよいのか?

そのルーツといえば、封建時代の、あの武士道である。
それ以前のことは知らないが、「恥」が、日本の文化の中で立場を定着したのは、
そのころである。

が、封建時代を美化してはいけなのと同じように、「恥」なるものを、
けっして美化してはいけない。
ほんの5〜6%の武士階級(=特権階級)の人たちにとっては、住みやすい
世界だったかもしれないが、あの時代は、世界の歴史の中でも、
類を見ないほど暗黒の時代であった。
それを忘れてはいけない。

それだけではない。
話は飛躍するが、「自立」と「恥」は対立関係にある。
自立できない人ほど、その一方で、恥にこだわる。
恥が日本人の精神的バックボーンであるとするなら、日本人は、それだけ
自立できない、つまりは未成熟な民族ということになる。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●子どもの自立

満4・5歳を過ぎると、子どもは、急速に自立をめざす。
幼児期から少年期への移行期へと入る。
この時期、子どもは、まさに(ああ言えば、こう言う)式の反抗を繰り返すようになる。

母「玄関から、新聞を取ってきて」
子「自分のことは、自分でしな!」と。

子どもは生意気になることで、おとなの世界をコントロールしようとする。
けっしておとなの優位性を、頭から押しつけてはいけない。
おとなは、ときに子どもに負けたフリをしながら、かつ、バカなフリをしながら、
子どもに自信をもたせる。
それが子どもの自立を促す。

●権威主義

が、中には、子どもの反抗を許さない親がいる。
子どもが何かを口答えしただけで、「何よ、親に向って!」と。
たいていは権威主義的なものの考え方をする親と考えてよい。
しかし親が、親風(=悪玉親意識)を吹かせば吹かすほど、子どもは委縮する。
萎縮するだけならまだしも、子どもは、親に「飼殺されたような状態」になる。

たとえば親の優位性を押しつけすぎると、子どもは、(1)権威、権力に従順になる、
(2)ものの考え方が復古主義的になる、(3)「型」にはまった考え方をするようになる、
(4)保守的な生き方をし、非冒険的な生活を好むようになる、(5)依存性が強くなり、
ものの考え方が服従になったり、卑屈になったろする。

が、最大の特徴は、(5)見え、体裁、メンツにこだわり、その結果として、「恥」をより
強く意識するようになる。

「世間に顔向けができない」
「世間体が悪い」
「世間が笑う」と。

●世間的な自己評価

「私は私」「あなたはあなたは」という生き方の中で、子どもは自立する。
私がどんな人間であっても、構わない。
あなたがどんな人間であっても、構わない。
大切なことは、「私は私で生きる。そしてその分だけ、相手は相手として認める」。
それが「自立」である。
「自律」と言い換えてもよい。

が、「恥」を気にする人は、常に、周りの人たち、つまり世間的な自己評価を気にする。
わかりやすく言えば、他人の目の中で生きる。
しかしこれが実に愚かな生き方であるかは、ほんの50年前を知ればわかる。

たとえば私たちが子どものことのこと。
たとえば「役者」という職業は、番外と言ってもよいほど、「恥ずかしい職業」という
ことになっていた。
あるいは家族の中に、何か障害をもった人(子ども)がいたりすると、その家族は、
必死になって、それを隠そうとした。
私が幼稚園の講師になったときも、母は、電話口の向こうで泣き崩れてしまった。
「浩ちゃん、あんたは道をまちがえたア!」と。

しかしこんなものの考え方は、日本が誇るべき精神的美徳でも何でもない。
幼稚性の表れ、そのものとみる。

●恥ずかしいから、やめよう(?)

もちろん「恥」にも、いろいろある。
「個人の恥」
「家の恥」
「社会の恥」などなど。

こうした「恥」という言葉を使うときは、つねにそこに第三者的な目を想定する。
最近でも、韓国のある新聞に、こんな記事が載っていた。

いわく、「……(韓国人は)、平気で道路につばや痰を吐く。
こうした行為は、(先進国の仲間入りをしようとしている国としては)、恥かしい」と。
今日も、「元大統領、事情聴取、韓国の恥」という見出しをかかげていた新聞があった
(5月1日)。

このばあいは、(外国)という国を意識しながら、「恥ずかしい」と言っているのがわかる。
しかしだからといって、同じ国民に向って、「ツバを吐くのは恥ずかしいからやめよう」と
言うのは、越権行為もはなはだしい。
いらぬ節介。

大切なことは、自分たちの国がまだそのレベルであることを認め、全体として文化を
高めること。
その結果として、みなが、ツバや痰を吐かなくなる。

言いかえると、恥を感ずるたびに、破れた衣服にパッチをあてていても、問題の
解決にはならないということ。
個人についても、同じ。

●大切なのは反省

「何をしてもよい」ということは、けっして、「他人に迷惑をかけてもよい」ということ
ではない。
そんなことは常識で、「恥」という言葉を改めて出すまでもない。
で、ゆいいつ「恥」という言葉が生きる場所があるとするなら、それは「自分に対しての
恥」ということになる。
が、それとて、「後悔」もしくは、「自責の念」という言葉で、置きかえることができる。
「恥は、日本が誇るべき精神的美徳」と、無理に結びつける必要はない。

むしろ「恥」という言葉を先に使うことで、かえって「反省」そのものが、どこかへ
吹っ飛んでしまうことさえある。
たとえばあなたが何かの破廉恥罪を犯したようなばあいを考えてみよう。
電車の中で痴漢行為か何かを働いたようなばあいである。

逮捕され、新聞などに報道されれば、たしかに恥ずかしい。
しかしこのばあいも、「恥」が先に立ってしまうと、反省が後回しになってしまう。
大切なのは、「恥」ではなく、「反省」である。
それがわからなければ、痴漢行為はしたが、発覚しなかったばあいを考えてみればよい。
「恥」だけを考えていたとしたら、あなたは「うまくやった」と喜ぶことになる。
発覚しなかったから、「よかった」、発覚したから、「恥ずかしい」というのは、
あまりにも無責任。
言いかえると、あなた自身が、どこにもない。

●自分に対する恥

もちろん中には、自分のした愚かな行為について、自らに恥じる人もいるかもしれない。
しかしそれとて、その人がより高い境地になったとき、はじめてできることであり、
そうでなければ、自分に恥じるということは、ありえない。
たとえば痴漢行為にしても、自分がより高い境地になったときはじめて、「私は愚かなこと
をした」とわかるようになる。
そのときそれがわかるということはない。
わかれば、そうした行為はしないはず。
つまり発覚する、発覚しないというのは、別次元の話。
発覚しなくても、恥じる人は、恥じる。

そこで「自由論」!

●自由論

長々と話したが、要するに、「恥」という言葉を使うときは、そこにいつも他人の
目がある。
他人の目を意識して、「恥」という。
が、他人の目など、ぜったいに行動の規範にはなりえない。
また行動の規範にしてはいけない。
繰り返すが、「私は私」「あなたはあなた」である。
一言でいえば、「自由」。

その「自由」とは、「自らに由(よ)る」という意味である。
「自分で考え」「自分で行動し」「自分で責任を取る」。
この3者を合わせて、「自由」という。

その自由が達成できたら、(もちろん犯罪は別だが……)、私がどんな私であっても、
またあなたがどんなあなたであっても、私は私、あなたはあなたで、生きていけばよい。
自立というときの「自立」、自律というときの「自律」というのは、それをいう。

さあ、あなたも叫んでみよう。
「恥なんて、クソ食らえ!」と。
子どもに対しては、「あなたはあなた」と教える。
すべてはそこから始まる。

(以上、未完の原稿ですが、一度、このままBLOGに掲載します。)

(付記)

私自身は、「恥」という言葉を生涯にわたって、使ったことはない。
そんな言葉など知らなくても、何も不都合なことはない。
私は私で、それなりにちゃんと生きている。
が、もし「恥ずかしい」と思うようなときがあれば、こんなときだ。

若い母親たちが参観している教室で、立った拍子などに、ブリッと、
おならが出てしまったような場合。

そういうときは、内心では「恥ずかしい」とは思うが、私は知らぬ
顔をしてレッスンをつづける。
「気がついたかな?」「ほかの音とまちがえてくれたかな?」と
思いながら、レッスンをつづける。

つまり「恥」というのは、もともとそのレベルの話。
そのレベルを超えることはない。
少なくとも「日本が誇るべき……」などというレベルの話ではない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
恥論 恥とは 恥ずかしい はやし浩司の恥論 恥(はじ)論)


Hiroshi Hayashi++++++++May. 09+++++++++はやし浩司

●国際政治

+++++++++++++++++++++

無視すればするほど、相手は、躍起(やっき)になる。
墓穴を掘る(クリントン国務長官)。

現在のK国が、それ。
今度は、「核実験をする」とか、「ミサイル実験をする」とか、
言いだした。
世界から注目されたいという気持ちはわかる。
「何とかしてほしい」という気持ちもわかる。
しかしやるべきことが、ちがう!
そんなヒマがあったら、国内生産を充実さえ、国民に
与える食糧の心配をしたらよい。

+++++++++++++++++++++

が、ここで「?」と思われるニュース。
何でも非同盟諸国会議の席で、K国支持の採択がなされたという。
聯合ニュース(5月1日)は、つぎのように伝える。

『北朝鮮外務省報道官は1日、先月30日に閉幕した非同盟諸国会議の閣僚級会議で採択
された最終文書で、これまで記載されてきた6カ国協議を含む朝鮮半島関連条項が除外さ
れ、参加国らは6カ国協議に参加しないという北朝鮮の立場に理解を示し、支持したと主
張した』と。

「非同盟諸国首脳会議」、またの名を、「中立諸国首脳会議」という。
英語では、「Nonaligned Summit Conference、Non-Aligned Movement Summit 
Conference 」という。
現在120か国前後が加盟。
国連を舞台として、活躍している。
が、その席で、「K国支持の採択がなされた」という(?)。

K国外務省報道官の発表なので、まともに信じるわけにはいかないが、それにしても、
ヘン?

それはともかくも、アメリカは、現在、K国に対して「無視作戦」を展開中。
何をしても、何を言っても、相手にしない、と。
もちろん援助も、しない。
それに今は、それどころではない。
世界中が、豚インフルで、パニック状態。
「こんな忙しいときに!」というのが、私たちの率直な感想。


●YOU TUBE「BW幼児公開教室」

++++++++++++++++++

この数か月間、電子マガジンの読者が、
ほとんどふえない。
そのこともあって、電子マガジンを発行する
意欲が、日増し、月増しに減退している。

で、その一方で、やる気が出てきたのが、
YOU TUBEの「BW幼児公開教室」。
教室の様子をそのままビデオに収録し、
それをインターネット上に公開している。

今は、これが楽しい。
毎晩、仕事から帰ってくると、1時間ほどを
かけて、YOU TUBEにアップロード
している。
ビデオの編集などは、短時間でできるが、
アップロードに時間がかかる。
で、その間、ぼんやりと画面をながめたり、
別の原稿を書いたり……。
今が、そのとき。

この公開教室のほうは、当初、一日数件程度の
アクセスしかなかったが、2か月後の今、
120件前後にふえた。
(1人の人が、10回アクセスしたとしても、
1件としてカウントされる。)

しかも、数日前、フランス在住のSさんから、
「子どもたちが楽しんでいます」というメールを
もらった。

こうなると、「もう止まらない!」。

興味のある方は、ぜひおいでください。
楽しいですよ。
どこかの教材会社が作る学習教材とは、
また別の(楽しさ)があります。

http://bwhayashi.ninja-web.net/
より。


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.こんにちは!  (″ ▽ ゛)○  
.        =∞=  // 
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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 25日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●強迫観念(Obsession)

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いつも何かに追い立てられているような感じ。
じっとしていると、それだけで罪の意識を覚える。
「何かをしなければ」とは思うが、それが
何であるか、わからない。
悶々とした閉塞感。
焦燥感。
加えて、時おり胸をふさぐ、妄想。
ひとつのことが気になると、それが心からずっと離れない。
「ああではないか」「こうではないか」と、
心配を繰り返す……。

何かに背後から脅迫されているような感じがする
ところから、こうした心の状態を、「強迫観念」という。

++++++++++++++++++

●封印された記憶

抑圧された記憶は、思いだすこと自体が、苦痛。
そのため心の奥に封印された記憶は、表に浮かびあがってくることは、まずない。
しかしその記憶が、私やあなたを、心の裏側から操る。
強迫観念も、そのひとつ。

●自由連想法

フロイトは、「自由連想法」という言葉を使った。
これは患者に、自由に自分のことを語ってもらい、その中から、病巣となっている
(こだわり)や(わだかまり)を知るという方法である。
この自由連想法を、自分自身に応用できないものか?
それができれば、私たちは自分で、「私」を知ることができる。
たとえばフロイトも、自分の夢判断を、弟子のユングにさせている。

●「時間がない!」

よく人から、「あなたは、忙しいか?」と聞かれることがある。
そういうとき私は決まって、こう答えるようにしている。
「忙しくはないが、時間がない」と。
すると相手の人は、それが理解できなくて、たいてい怪訝(けげん)な顔をする。
そんなことから、「忙しくはないが、時間がない」などと言う人は、
何かの強迫観念の持ち主と考えてよい。
この私がそうであるから、それがよくわかる。

●原因

「暗くて、憂うつな毎日だった」。
それが、私の少年時代である。
稼業は自転車屋だったが、私が思春期に入るころには、すでに開店休業状態。
商売べたの父は、いつ来るともわからない客を待ちながら、じっと店先で
座っていた。
私が今のような強迫観念をもち始めたのは、そのころではなかったか。
そういう父や、そして兄の姿を見ながら、私は毎日が、不安でならなかった。

●父のトラウマ

今にして思うと、父にも深いトラウマがあったように思う。
父は、戦地の台湾で、アメリカ軍と戦い、貫通銃創を受けている。
その後、傷痍(しょうい)軍人として帰国。
やがて酒に溺れるようになった。
つまり父とて、戦争の犠牲者だった。
が、当時、それを理解できる人は、まだだれもいなかった。
「トラウマ」、つまり「精神的外傷」という言葉すら、まだこの日本にはなかった。

●どこも、子どもだらけ。

加えて団塊の世代。
数日前、映画『ALWAYS、3丁目の夕日』を見た。
あの風景が、私たちの少年時代ということになる。
すばらしい映画だったが、が、いくつかの点で、納得できないことがあった。
そのひとつ。
当時は、街角や路地には、子どもたちの姿があふれていた。
どこを見ても、子ども、子ども、また子ども……。
そんな時代だった。

●ボール遊び

私が今のような私になったのは、そのせいかもしれない。
ガツガツしなければ生きていかれなかった。
どこへ行っても、競争と喧嘩。
遊ぶといっても、すぐ場所の取りあいが始まった。

で、私もよく遊んだが、その中でも、ひとつだけ苦手な遊びがあった。
ボール遊びである。
どういうわけか、ボール遊びだけは苦手だった。
理由として思い浮かぶのが、「銃殺刑ごっこ」。
鬼をつくり、その鬼を立たせて、背後からボールを当てるという遊びである。
記憶にはないが、私も何度か、その鬼になった。
それでボールに対して、恐怖心を覚えるようになった。

●だれにでもあるトラウマ

こうして思い出してみると、心というのは、トラウマのかたまりのようなもの。
無数のトラウマが積み重なって、その人を作る。
「私」を作る。
トラウマのない人はいないし、またトラウマを恐れていたら、この世界では、
生きていくことはできない。
子育てもできない。
それが強迫観念に結びついたからといって、それはそれ。
大切なことは、自分にどんなトラウマがあるかを知り、それとうまくつきあうこと。

●「私」さがし

……こうして自由に(?)、私は自分の過去を振り返ってみた。
思いつくまま書いたので、エッセーとしての意味はない。
しかしなぜ今の私が、私なのかは、過去を振り返ってみることによってわかる。
先にも書いたように、私の強迫観念も、どうやらあのころできたらしい、と。
今の今も、それがつづいている。
もし神様か何かがいて、私をもう一度、あの少年時代に戻してやると言ったら、
私は迷うだろう。
私にとっては、いやな時代だった。
あのころのボール遊びが、それを象徴している。

●私もあと10年

加えてこのところ、老いることに恐怖心をもち始めている。
母の介護を通して見た、「老人の世界」、
それは私にとっては、地獄絵図そのものだった。
みながみなそうなるわけではないが、少なくとも特養で余生を過ごす人たちは、
(人間であることをやめた人)と言っても、過言ではない。
中には70代の人もいた。
そんな人たちが、うつろな目つきで、一日中、車椅子に座っている……。
それを知って、「私もよくて、あと10年」と思うようになった。

●強迫観念は悪か?

強迫観念というのがその人にとって好ましいものでないことは、わかる。
が、悪いことばかりではない。
強迫観念があるからこそ、こうして毎日、ものを書いたり運動したりする。
もし強迫観念がなければ、私とて、こうまでがんばることはないだろう。
「そこにある何かを知りたい」。
そういう思いが、私を急(せ)き立てる。

要するに、先にも書いたように、それはそれとして、つまり強迫観念があるなら
あるで構わないが、あとは、それとうまく付きあうこと。
とくに大切なのは、これはあくまでも私の個人的な問題としてとらえ、
それによって、周囲の人たちに迷惑をかけてはいけないということ。
あせるのはあなたの勝手だが、その中に、妻や子どもを巻き込んではいけない。

(付記)

子どもの勉強をみていて、言いようのない不安や心配を覚える人は、
その人自身が、何らかの強迫観念をもっていると考えてよい。
それはそれとして仕方のないことかもしれないが、それを子どもにそのまま、
ぶつけてはいけない。
いわんや、子どもをして、自分の不安や心配を解消するための道具にしては
いけない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
強迫観念 不安 心配 焦燥感 焦り あせり)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●心の開放

++++++++++++++++++

昔、ベトナムへ行った、若いオーストラリアの
兵士が、こんな話をしてくれた。

「みな、サイゴン(南ベトナムの当時の首都)へ
戻ると、いっせいに、女を買いに行った」と。

女を買うといっても、Sxxが、目的ではない。
「みな、一晩中、女の乳房を吸っていた」と。

戦場では屈強な兵士に見える彼らも、
内側の世界では、ただのか弱き(人)でしか
なかった……。

++++++++++++++++++

●ペルソナと開放

人はだれしも、仮面(ペルソナ)をかぶって生きている。
教師は教師の仮面。
医師は医師の仮面。
牧師は牧師の仮面などなど。
私もかぶっている。
あなたもかぶっている。
しかし仮面をかぶっていると、疲れる。
心を偽るということは、そういうこと。
言いたいことも、ぐいとこらえて、笑顔で答える……。

そこで人は、内界に向っては、つまり自分の心に適応するため、心を開放する。
心のバランスを図る。

●マザコン?

このことは、子どもを見ているとわかる。
幼稚園や学校では、(しっかり者)の子どもが、家へ帰ると、まるで赤ちゃんのように
なってしまう子どもは、珍しくない。

ある子ども(小5・男児)は、柔道選手として県の大会に出るような活躍を繰り返して
いた。
が、家に戻ると、まったく別人だった。
食事のときなど、いつも母親のひざに抱かれていた。
風呂も母親といっしょに入っていた。

このタイプの子どもを、私たちは「マザコン」と呼ぶが、このタイプの子どもは、
そういう形で、心の緊張感を解きほぐす。
そういう例は、たいへん多い。

●かん黙児

さらに顕著な形で現れるのが、かん黙児と呼ばれる子どもたちである。
このタイプの子どもは、外の世界では、極度の緊張状態を強いられる。
(表情だけを見て判断してはいけない。
外の世界では、どこか意味のわからない笑みを浮かべていることが多い。
こうした現象は「遊離」(=心と表情が遊離している)という言葉を使って説明される。)

外の世界で「いい子?」ぶる半面、その反動として、家の中では、大声を出して
騒いだり、暴れたりする。

●心の開放

心の中に別室を作り、そこへ自分を逃避させる人もいる。
子どもにも多い。
心理学の世界では、「抑圧」という言葉を使ってそれを説明するが、心の別室は、
心そのものをゆがめることがある。

そこで大切なことは、「開放」ということになる。

したいことをし、言いたいことを言う。
すべてはここから始まり、ここに終わる。
子どもを指導するときもそうで、まず、したいことをさせ、言いたいことを言わせる。
私たちが「すなおな子ども」というときの子どもは、そういう子どもをさす。

同じように、私たち自身も、したいことをし、言いたいことを言う。
最初は勇気がいることだが、一歩、踏み出してしまえば、心はあとからついてくる。
心をすなおにすれば、そこに待っているのは、すがすがしい世界。
すがすがしい人間関係。
私たちは、そのすがすがしい人生をめざす。

その第一歩が、心の開放ということになる。


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●豚インフルエンザ(So-called in Japan, "Pig Flue" or "Swine Flue")

+++++++++++++++++

「鳥インフルエンザはどうなったか?」と
思っていたら、とんでもない伏兵が現れた。
豚インフルエンザである。

+++++++++++++++++

●パンデミックス(世界的大流行)

「とっくの昔に大流行していても、おかしくない」と思われているのが、
鳥インフルエンザ。
しかしいまだに大流行(=パンデミックス)していない。
ということは、逆説的に考えると、鳥インフルエンザは、今のところ、
心配ないということになる。

が、ここでとんでもない伏兵が現れた。
豚インフルエンザである。

NIKKEI NETニュースは、つぎのように伝える。

『……緊急委に先立ち、WHOのチャン事務局長は同日、電話記者会見を開き、豚インフ
ルエンザは「深刻な状況だ」と指摘。各国当局に対してはインフルエンザが疑われる症例
に注意するよう呼びかけた。米国とメキシコ以外に感染が拡大するリスクについては現段
階では不明とした』(4月26日朝)と。

時事通信によれば、『豚インフルエンザをめぐっては、米国とメキシコで計1000人を超
える症例が報告され、メキシコで60人以上が死亡した疑いがあるとされる』と。

現状でも、死亡率は、6%ということになる。
1000人を超える罹患者が、今後どうなるかによって、死亡率はさらに高くなる
可能性がある。

●日本も警戒態勢

この日本でも、空港でのチェック、さらには相談窓口の設置などが始まっている。
もしこの日本に豚インフルエンザが侵入したら……。

日本人の中には、「日本は衛生状態がいいから、心配ない」と考えている人が多いようだ。
が、どうやら、現実は逆。
「免疫性がない分だけ、かえって大流行しやすい」と。

ともかくも、私の家族も、そして教室も、今週から厳戒態勢に入る。
もし日本でパンデミックス(世界的大流行)が始まれば、通常のインフルエンザ並みの
罹患率としても、約数百万人以上が、豚インフルエンザにかかることになる。
死亡率10%としても、数十万人以上が死ぬ。
その上、やっかいなことに、10代前後の子どもたちのほうが死亡率が高いという。
何としても、大流行させてはいけない。

(1)集団の中では、マスク着用は、常識。
(2)外から帰ってきたら、うがいは、常識。

それをとりあえず、徹底するしかない。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●アメリカの無視作戦(Ignorance is the Best Policy for Japan)

++++++++++++++++++++++++

「あんな国は、まともに相手にしてはいけない」。
それが「無視作戦」ということになる。

現在、アメリカ政府は、K国に対して、徹底した
無視作戦を展開している。

++++++++++++++++++++++++

無視すればするほど、相手は、いきりたつ。
何をしでかすかわからないが、それでも無視。
やがて相手は、自ら墓穴を掘る。

朝鮮N報オンラインは、つぎのように伝える。

『……クリントン長官は23日(現地時間)、米国議会下院聴聞会への報告書から「K国問
題」を完全に削除し、議員からの質問にも、「K国のさまざまな動きに屈服してはならない」
と短く断固とした口調で答えた。キム教授は「ロケット発射などが、基本的に米国に対す
る"早く交渉しよう"というメッセージだということを考慮すると、K国としては、"徹底
した無視"で北に対処する米国の反応に我慢できなくなる」と語った』(4月26日)と。

少し読みづらい文章だが、要するに、『アメリカがK国を無視しつづければ、やがてK国は
がまんできなくなる』と。
『下院聴聞会への報告書から、「K国問題」を完全に削除した』というのは、そういう意味。

相手は、「相手にしてほしい」「相手にしてほしい」と、ダダをこねる子どもと同じ。
だったら、相手にしないことこそ、ベスト。
相手にしたとたん、無理難題をふっかけてきて、こちらを自分たちのペースに
巻き込んでしまう。
よい例が、数日前にK国の開城(ケソン)でもたれた、南北協議。
韓国側は当然のことながら、現在、K国側に抑留されている韓国人についての話かと
思っていたが、結果は、「もっと金(=マネー)、よこせ!」だった。

思考回路が、メチャメチャ。
一般の常識が、まったく通じない。
それをクリントン国務長官は、「予測不能」という言葉を使って表現した。

だから……。
この先も、いろいろと問題が起きてくるはず。
あるいは何かと、ちょっかいを出してくるはず。
しかし日本も、そのつど、無視すればよい。
適当にあしらって、それで終わりにする。

何度も繰り返すが、あんな国を相手に、正義だの大義など、そんなものを説いても
意味はない。
その価値もない。
『無視こそ、最善』(Igonorance is the best policy)ということになる。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●ミサイル迎撃、反対!(I am against shooting down the Missile!)

●あまりにも貧しいK国!(4月24日記)(Too much poor, is the North Korea)

先ほど、K国の経済事情について書いた。
それを読んでもらえばわかるが、K国は、あまりにも貧しい。
想像を絶するほど貧しい。
もう一度、数字を並べてみる。

公式レートによっても、K国の国家予算は、たったの37億ドル。
実勢の交換レートは、その26分の1(中朝国境)。
それによれば、さらにたったの……(絶句!)。

K国の人口は、約2330万人だから、日本の人口の約5分の1。
それでも、この数字である。
なぜ、中国や韓国、それにロシアが、K国の崩壊を恐れるか、
これでわかった人も多いかと思う。

(ちなみに、実勢交換レートに従えば、K国の国家予算は、1・42億ドル。
日本円で、142億円。
それを2330万人で割ると、1人あたり、609円!
公式レートに従っても、たったの1万6000円弱!
何度計算しなおしても、そうなる。

一方、島根県の標準財政規模は、2546億円(平成18年度)。
人口は、72・3万人。
同じように2546億円を72・3万人で割ると、1人あたり、35万円。

K国と島根県を比較するのは、以前からよく「K国の国家規模は、人口の
少ない山陰地方の1つの県にも及ばない」と言われているからである。
とくに島根県にこだわっているではない。
どうか誤解のないように!)

こんな国が、まともに(?)崩壊したら、それこそたいへん!
何10万人、何100万人という難民が、それらの国に押し寄せる。
金日成教団の信者かもしれないが、それ以外に、満足な教育を受けていない。
これは韓国へ脱北してくる人についての話だが、「税金」という概念を理解させる
だけでも、たいへんとか。
あとは、推して量るべし。
わかりやすく言えば、韓国や中国は、とんでもない(お重荷)を背負うことになる。

が、皮肉なことに、日本へやってくる難民は、少ないと予想されている。
徹底した反日教育のおかげ(?)、とか。
ある日本のカメラマンが、K国へ行き、「私は日本人だ」と言っただけで、
K国の子どもたちが泣き出してしまったという。
そんなエピソードもある。
それくらい、日本人は、嫌われている(?)。
あるいは元在日朝鮮人の人たちや、日本人妻たちをそれくらい虐待している(?)。
彼らにしてみれば、「日本にだけは、行きたくない」「行けば、仕返しを受ける」となる。

●人間ロボット

異常なまでに虚栄心が強く、見栄っ張り。
加えて異常な思い込み。
それが現在のK国を裏から支えている。
が、しかし一般の人たちはどうかというと、それがよくわからない。
政府関係者は、金太郎飴ならぬ、金xx飴のように、みな、同じ。
同じことしか言わない。
「洗脳」というのは、そういう意味で、恐ろしい。
人間が人間でなくなってしまう。
独裁者のロボットになりながら、「ロボットになっている」という意識さえない。

ためしにK国の人たちに、(あるいは日本に住むK国関係者の人たちでもよいが)、
こう聞いてみたらよい。
(私は聞いたことがないが……。)
「あなたがたは、自分の意思で行動していますか?」と。
するとまちがいなく、彼らは笑いながら、こう言って答えるだろう。
「もちろん、そうです。私たちは、自分の意思で考え、行動しています」と。
洗脳の恐ろしさは、ここにある。

が、そのことは、私たち日本人についても言える。
戦前や、戦時中の日本人ではない。
今の今ですら、カルト教団のロボットになりながら、教団に操られるまま
動いている人は、少なくない。

●本気で相手にしてはいけない

それにしても、貧しい。
K国ウォンは、世界の中でも、もっとも不安定な通貨ということになっている。
わかりやすく言えば、紙くず同然。
だれもほしがらない。
使わない。
K国の国内ですら、みな、K国の人たちはドルをほしがるという。
K国ウォンを信じていない。
そのためマンションなどの高額商品は、「金(=gold)」で取り引きされているという。

そこで改めて、本題。
私も拉致問題については、きわめて激しい(怒り)を覚える。
抗議の念をこめて、金xxと書く。
あの国を「K国」と書くのも、そういう理由による。
しかし「制裁」ということについては、この問題が提起されたときから、一貫して
反対している。
K国と日本の連絡船である、M号の入港禁止措置にしても、反対してきた。

理由は、簡単。
「あんな国を本気で相手にするな」である。

大切なことは、通関をきびしくするということ。
徹底的にきびしくする。
それこそバッグの隅の隅まで、チェックする。
M号の問題は、それで解決したはず。

また制裁しても意味がないことは、現状を見ればわかる。
餓死者が続出しても、あの国は、倒れない。
そこはカルト国家。
自己否定を選ぶくらいなら、「死」を選ぶ。
私たちの常識では理解できないが、現在のK国は、そういう国である。

●しかし……

そのK国も、このところ内部の動きが、たいへん不安定になってきている。
たとえば4月5日に打ちあげられたテポドン(=ミサイル)にしても、
K国国内では、「大成功」「宇宙から電波を傍受した」と報道している。
各国の在P市在住の大使たちが、みな、抗議の意味で、祝賀行事に参加
しなかったにもかかわらず、「各国が賞賛している」と報道している。

つまりすべてが、ウソである。
ウソの上にウソを塗り固めている。
100に1つも、本当がない。
が、問題は、なぜウソをつかねばならないかということ。
この(ウソをつかねばならない)というところに、K国の危機感が表れている。

K国の崩壊は、たいへん近い。
何かのきっかけがあれば、明日にでも……という状況である。
もし開城工業団地から、韓国が手を引いたら……。
それだけでも、K国は、一気に崩壊するかもしれない。
現在は、そういう状況と考えてよい。
たぶんに希望的観測だが……。

●日本の立場

日本としては、K国に(日本攻撃)の口実を与えないこと。
中に「制裁だ!」「迎撃だ!」「日本も核兵器を!」と主張する人たちがいる。
しかしこの日本は、丸裸以上の丸裸。
仮に1発でも日本に発射されたら、日本はそれで万事休す。
化学兵器にせよ、生物兵器にせよ、1発で、約20万人が死傷すると言われている。
その救護態勢も整っていない。
経済活動は、もちろんその日からさらにドン底へ向かう。

だから繰りかえす。
あんな国をまともに相手にしてはいけない。
相手になるような国ではない。
それとも日本は、あんな国といっしょに心中するつもりなのか!

昔からこの日本では、こう言う。
『負けるが勝ち』と。

●日本としてのプライド論

「正義」にせよ、「大義」にせよ、はたまた「プライド」にせよ、それを説くなら、
まず相手を選ぶ。
それなりの相手なら、それなりの意味がある。
しかしあんな国を相手に、正義だの、大義だの、はたまたプライドなど説いて、どうする?
どうなる?

「勝った」「負けた」ということになれば、戦後、日本は勝ちつづけた。
一方、K国は、負けつづけた。
その結果が今である。
忘れてならないのは、まだ日本は、大国である。
経済大国である。
大国なら、大国らしくしよう。

愚かな政治家は、もてる武器を最大限使いたがる。
しかし武器のもつ力を過信してはいけない。
よい例が、あのベトナム戦争。
つづくイラク戦争。
さらにここ数日の報道によれば、アフガニスタンのタリバン勢力は、
パキスタンの首都、イスラマバードに、あと100キロまで迫っているという。

迎撃ミサイルをもったとたん、「迎撃!」「迎撃!」と叫ぶのが、いかに愚かなことか!
報復は報復を呼び、やがて戦争は泥沼化する。
だから……。

私たちは賢くなろう。
「卑怯だ」「弱腰だ」と言われても、ここはじっと我慢。
我慢しながら、K国を、自己崩壊に導く。
いや、導くまでもない。
あの国は、すでに崩壊している。
それが、冒頭に書いた、37億ドルという数字である。

(付記)
こう書くからといって、K国を擁護するわけではない。
しかしK国を理解するためには、K国の立場で、ものを考えてみる必要がある。

経済はメチャメチャ。
国民を満足に食べさせることもできない。
やることなすこと、すべて裏目、裏目……。

あなた自身のこととして考えてみればよい。
たとえばあなたには、家族がいる。
しかし満足に食べさせることもできない。
仕事もない。
家はボロボロ。
雨漏りもする。

しかしふと隣を見ると、そこには、煌々(こうこう)たる光に包まれた大御殿。
このあたりでも評判の金持ち。
みな、腹いっぱい、メシを食べ、好き勝手なことをしている。
収入は、あなたの数百倍!
ときどき隣の金持ちが、見るに見かねて、あなたの子どもたちにチョコパイをくれる。
しかしそんなもので、空腹感を満たすことはできない。

で、いくらあなたに甲斐性(かいしょう)がないといっても、あなたはそれに
納得するだろうか。

そこであなたは、知り合いの暴力団から拳銃を手に入れた。
なけなしの貯金をはたいて、買った。
その拳銃を隣の金持ちに、ちらつかせた。
とたん、隣の金持ちは、パニック。
それを見て、あなたは隣の金持ちに向かって、こう言う。
「拳銃を捨ててほしいなら、金をよこせ!」と。

が、隣の金持ちも考えた。
家の周りを、鉄板でかためた。
さすが金持ち。
やることがちがう。
さらに隣の金持ちは、近所の人たちにも相談した。
みな隣の金持ちに一応同情はしてみせたが、それ以上、何もすることができない。
そこで金持ちは、あなたの周囲の人たちの話しかけて、商売をできないようにした。
「あの人との商売は、やめましょう」と。
けっして好ましい商売ではないが、あなたには、それしか収入源がない。
覚せい剤販売に、偽札づくり。
見ようみまねで、ついでに、拳銃の弾丸づくり。

そこであなたはこう叫ぶ。
畜生!
バカヤロー!、と。
まともな思考力をもてといわれても、無理。
そんな余裕もない。
あんたの妻や子どもは、「父ちゃん、何とかしてよ!」と、ただただあなたに
泣きつくばかり……。

家の中は、真っ暗。
電気もつかない。
あなたができることといえば、拳銃を神棚に置いて、「今に見てろ!」「今に見てろ!」
と手を合わせるだけ。

現在のK国は、今、そういう状態である。
(09年4月26日記)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●4月26日

++++++++++++++++++

今度、実家を売却することにした。
無人の家になって、もう4年以上になる。
5年以上か?
が、伝統的建造物ということで、
解体することもできない。
しかたないので、「古家付」ということになった。

その実家。
土地の坪数は、xx坪弱。
坪単価を、20万円としても、xxx万円。
「こんなものかなあ」とか、「こんなものだろうな」とか、
いろいろ考える。

「こんなものかなあ」というのは、
祖父母の代から、父、兄と引き継いできたものが、
たったのxxx万円(!)。

「こんなものだろうな」というのは、
現在、観光地で売り出してはいるものの、
しょせん、さびれた田舎町(失礼!)。
時代も変わった。
おまけにこのところの大不況。
買う人もいないだろうな、ということで、
そう思った。

+++++++++++++++++++

●田舎の価値

少し前、長野県の田舎に住む友人が、家を建て直そうとした。
そのときのこと。
銀行でローンを組もうとした。
が、評価額のあまりの低さに驚いたという。
「宅地にはなっていますが、300坪で、たったのxx万円!」と。
つまり銀行は、土地を担保にしても、xx万円しか貸さない、と。

その友人も同じようなことを言っていた。
「代々、守り継いだ家の価値が、たったのxx万円とは!」と。
きびしい言い方になるが、たったxx万円のために、代々、その
家の人たちは先祖の土地を守ってきた、ということになる。

あるいはそれ以前の日本は、その程度までに貧しかったのか。
今なら、平均的な労働者が数か月で稼げるような金額で、「家」をもち、
それを守った(?)。

解釈の仕方はいろいろある。
が、もちろんその「家」のもつ価値は、土地の評価額だけで決まるものではない。
そこに住む人の(思い)で決まる。
(思い)があれば、土地の値段など、どうでもよい。

しかしたったの、xxx万円。
売ることができたとしても、20%の税金がそれにかかる。
手取りは、xxx万円。
実兄と母の、葬儀代プラス仏壇代と、ほぼ同額。


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●「FUxx」という卑猥語(ひわいご)

+++++++++++++++++++++++++++++++

40年前には、この日本で、「FUxx」(ファxx)という単語の
意味を知っている人は、ほとんどいなかった。
この単語が日本で、ぼちぼち使われるようになったのは、それから
15年ほどもたってからのことである。

+++++++++++++++++++++++++++++++

が、今では、そこらの小学生でも、この単語を使う。
おまけに、あの指を1、2本立てたジェスチャまで!
(手のひらのほうを相手に向けて、指を2本立てれば、ヴィクトリー・
マーク。
手の甲のほうを相手に向けてすれば、まったく別の意味になる。
ふつう「Get Fuxxed」とか、「Get stuffed」とか、
そういう言葉を添えて、そうする。)

そこで私がそれを強く制する。
「子どもがそんなジェスチャをしてはダメだ!」と。
すると子どもたちは、すかさず、「どうしてエ〜〜?」と聞く。
しかし意味など、言えない。
私も、学生時代、その意味を知って驚いた。

少し回りくどい言い方になるが、許してほしい。
インターネットの世界には、使用禁止用語というのがある。
それを使うと、BLOGなどに原稿を掲載するとき、拒否される。
……指を立てる意味は、こうだ。

女性が、自分で自分を慰めるとき、指ですることが多い(そうだ)。
そのとき、指を1、2本だけ伸ばして、それをすることが多い(そうだ)。
あるいは男性が女性を抱いて、女性を慰めるときも、そうである(そうだ)。
それがそのまま指を立てるという、あのジェスチャになった。

ジェスチャだけではない。
「Get Fuxxed」にしてもそうだ。
どう訳すかというよりも、日本語には、そういう言葉すらない。
あえて訳せば、「おxxこ野郎!」という意味か?

先に書いた、「Get stuaffed」(詰めろ!)というのも、
同じような意味で使う。
これは女性の体の中を、「詰めろ」という意味である。
何で、どう詰めるかは、改めて、ここに書くまでもない。
つまり(とんでもない意味)である。
そういうジェスチャや言葉を、最近の子どもたちは、平気で使う。

日本とちがって、外国では、指のジェスチャが、日本人の私たちが
想像する以上に意味をもつ。
そういうジェスチャを外国でして、相手に殴られても、文句は言えない。
つまりそれくらい重大な意味をもつ。
ブラジルでは、本当に、そういう事件があった。

日本のある領事が、リオで、車を運転していたときのこと。
うしろから猛スピードで車が近づいてきた。
そこでその領事は路肩に車を寄せ、窓から手を出し、日本でいう、
「OK」マークを指でつくり、その手を振ってみせた。
「早く追い抜け」という意味で、そうした。

しかし、である。
その車は領事の車の前に突っ込んできた。
車から男が降りてきて、その領事を袋叩きにしてしまった。
ブラジルでは、「OK」マークは、男性が自らを慰めるときに使うジェスチャ。
指を立てるジェスチャと同じ意味をもつそうだ。
で、その男は逮捕されたが、しかしそのまま無罪放免。
そういうジェスチャをした領事のほうが悪い、ということになった。

私はこの話を、領事館に勤務する書記官から直接聞いた。
だから……。
子どもたちがそうした言葉を口にしたり、ジェスチャをしたら、しっかりと
私たちは言おう。

「そういうことをしては、ダメ」と。


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●フルスペック・ハイビジョン

++++++++++++++++++++

2011年には、アナログ放送が終了し、
すべて地上デジタル放送に切り替わるという。
そこで我が家でも、今日、テレビ受像機を換えた。
シャープの、フル・ハイビジョンテレビ、である!
サイズは、42インチ。
昨年の秋のモデルらしく、今年の春モデルの価格の
約半額で購入することができた。

それほど期待していなかったが、電源を入れて、仰天。
本当に驚いた。
あまりの美しさに、ただぼう然!
息をのんだ。
そのまま、少し前まで、計5時間もテレビを
見つづけた。

どこかの店頭で見るときは、それほど美しさを
感じなかった。
が、しかしここまで美しいとは……!

ワイフの趣味はビデオ鑑賞。
言うなれば、そういうワイフへのプレゼント。
「これから家でも映画館並みの映像が見られるね」と
声をかけると、うれしそうだった。
ついでに紅茶を作って、ワイフに出してやった。
私としては、大サービス!

「(映画館の)プレミア席でも、紅茶サービスはないよ」と。

+++++++++++++++++++

●目標

私としては、この10月まで待つつもりだった。
この10月から、3D(立体)テレビ放送が始まる。
立体放送が始まったら、テレビを買い替えよう、と。
が、何となく、雰囲気にのまれて、先日、フルHDテレビを買ってしまった。
値段は、今年の春モデルの約半額。
しかしこれには、こんなエピソードがある。

私は当初、「HD」というのは、パソコンの「ハードディスク」のことと思っていた。
チラシなどには、「フルHD」というように、書いてある。
で、「どうしてテレビに、ハードディスクがついているのだろう」と。
で、近くの電気屋、電気屋といっても、駐車場が300台分くらいある大型店だが、
そこへ行って聞いてみた。

「HDって、どういう意味ですか」と。

すると店員が、「ハイビジョンのことです」と言った。
それをていねいに説明してくれた。
「フル」というのは、「フルスペック」という意味だそうだ。
ハイビジョンテレビにも、「ハイビジョン」と、「フルハイビジョン」の2種類がある。
画素数のちがいらしい。
フルハイビジョンは、たしか「画素数が、2000万〜」とか、なんとか言った。

ついでに店員が、「昨年の秋モデルでよければ、安くしますよ」と。
で、そういう話をしているうちに、だんだんと断れなくなった。
それで、まあ、購入することに……。
そのテレビが今日の夕刻、届いた。
そのときの様子は、冒頭に書いたとおり。

しかしここまで美しいとは、私も思っていなかった。
本当に、美しい。
今までも32インチの液晶テレビを見ていたが、美しさがダントツにちがう。
「こんなに美しいものなら、もっと早く買えばよかった」と、今は、そう
思っている。

で、新しい目標(?)ができた。

今度は、フルハイビジョンが撮影できる、ビデオカメラを買う。
それで美しい景色を撮る。
それにブルーレイ・プレイヤーも。
それを買えば、映画館で見るような美しい映像で、映画を見ることができるそうだ。
今すぐには無理かもしれないが、それが今の目標。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●邦画『ALWAYA、3丁目の夕日』

今週は劇場で見たい映画がなかった。
そのこともあって、近くのビデオショップで、邦画を一本
借りてきた。
昨夜、それを見た。
タイトルは、『ALWAYS、3丁目の夕日』。

よかった。
久々に感動した。
笑って泣いて、また笑った。
星は4つの、★★★★。

冒頭部分はともかくも、昭和30年前後の東京の下町の様子が出てきたところから、
ぐんぐんと画面に吸い込まれた。
とくにオート三輪が出てきたときには、大感激!
私たちの世代には、忘れられない乗り物である。

どれもCG(コンピュータ・グラフィックス)で作成した映像なのだが、
そうとわからないほど、よくできていた。
とくに蒸気機関車は、圧巻!
どう見ても、あれは本物(?)。

そんなわけで団塊の世代の私たちには、たまらない映画である。
1958年(昭和33年)の10月14日に東京タワーが完成したというから、
私が10〜11歳(小5、6年生)ごろの話ということになる。
言い忘れたが、ところどころで、工事中の東京タワーが出てきた。
それがシーンごとに、少しずつ高くなっていった。
時間の経過がそれでわかった。
このあたりの表現方法が、すばらしい!

ワイフと、「そうだった」「いや、ここはそうでなかった」と、
ワイワイ、言い合いながら見た。

ほかの俳優はともかくも、小雪さんの演技は、超一流。
「日本にも、ああいうすばらしい俳優がいるんだ」と、再認識。
加えて、日本のCG技術の進歩にも、驚いた。
ああいう技術は、ハリウッドだけにしかないと思っていた。

で、見終わったとき、ほのぼのとした温もりを感じた。
半世紀前の余韻が、そのまま心に響いた。
団塊の世代の人は、ぜひ、一度見たらよい。

(追記)

「Always 3丁目の夕日」には、続編があるそうだ。
それも借りてきて、見るつもり。


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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 22日
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【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【身分意識論】


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定年退職になって、それを悲しんでいる人ばかりではない。
中には、「やっとやめられた!」と喜んでいる人もいる。

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●組織意識


私、個人について言えば、今、こうして好き勝手なことを書き、好き勝手な仕事
ができることを、喜んでいる。
仕事の量も内容も、自分で調整できる。
私に命令できる人は、1人もいない。
毎日が、それなりに楽しい。

そんなわけで、「退職」なんて、とんでもない!
今の私から「仕事」を消したら、私に、何が残る?
こうして仕事ができることそのものが、(喜び)につながっている。
これから先、1年1年が、(もうけもの)。
1年生き延びるたびに、「もうけた!」と思う。
そのために体を鍛える。
頭を鍛える。


が、こうした(考え)は、みなに共通しているわけではない。
中には、「やっと会社をやめられた!」「思う存分、朝寝坊ができる!」と喜んで
いる人もいる。
そういう人の話を聞くと、「そういうものかなあ?」とは思う。
が、そういう人がいるのは、事実。
長い間、サラリーマンをしてきた人の中に、多い。

そこで大切なことは、人、それぞれ、ということ。
私は私。
人は、人。
100人いれば、100通りの生き方がある。
100通りの退職の仕方がある。
100通りの老後の過ごし方がある。

ところで、昨日、私はワイフとこんな会話をした。
このところ毎日、私の教室の様子をビデオに撮り、それをYOU TUBEに
アップロードしている。
自分でも、たいした仕事ではないと思っている。
少なくとも、社会的な地位というか、権威は、ゼロ!
「教育」といっても、「番外」。
まさに「吹けば飛ぶような」仕事。

が、このところ、それが楽しい。
60歳を過ぎても、子どもたちを相手に、好き勝手なことができるところが、楽しい。
昨日も、年長児を相手に、プロレスをした。
私は、何とかマンのコスチュームを着た。
1人の年長児と戦った。
もちろん私は負けて見せた。
「降参!」「降参!」と。

大企業やそれなりの肩書のある人たちが見たら、実にバカげた仕事に見えるかも
しれない。
しかし、だ。
あえて私は言う。
それこそ、偏見!
江戸時代の亡霊!
身分制度の名ごり!

中には、退職し、70歳を過ぎても、現役時代の地位や肩書にしがみついて生きている
人がいる。
が、そういう人は、少しは自分に恥じたらよい。
いや、そう書くのは失礼なことかもしれないが、そんな過去を引きずったところで、
得るものは何もない。
そればかりか、退職後、社会に同化できなくなってしまう。
社会から、浮いてしまう。
みなから、相手にされなくなってしまう。
自分では「私は偉い」と思っているかもしれないが、そんなプライドは、使い済みの
トイレット・ペーパーのようなもの。
見るのも、イヤ。
聞くのも、イヤ。

退職と同時に、それまでの地位や肩書は、捨てる。
学歴も捨てる。
自分を、ただの老人と思う。
すべては、そこから始まる。
大切なことは、「今、何が残っているか」ということ。
「今、何ができるか」でもよい。
「今、何をしているか」でもよい。

……というのは、言い過ぎ(?)
それはわかっているが、それくらいのことを言わないと、このタイプの人は、
それに気づかない。
一方、私は、プライドを捨てた。
だからありのままを書く。
ありのままをさらけ出す。
それがYOU TUBEということになる。

「私のことをバカと思いたければ、思えばいい」と。

それをワイフに言うと、「そうよねエ」と。
あのワイフが、意外とあっさりと、同意してくれた。

私「あの林(=私)は、こんなバカなことをしていると思う人もいるよ」
ワ「そうかもしれないわね」
私「それが、自分でもよくわかる」
ワ「でも、気にすることないわよ。思わせておけばいいのよ」
私「ああ、気にしていない。どうせ、付きあわないし……」と。

そこで私の定年退職。
ワイフとあれこれ話したあと、こういう結論になった。

私「ぼくは、職場で、バタンと倒れたときが、退職のときと思う」
ワ「あなたは、そういうタイプね」
私「だから、ぼくが倒れても、延命処置はするな。そのままぼくは死ぬ」
ワ「……」
私「今はまだだいじょうぶだが、70歳を過ぎたら、あぶない」と。

しかし……。
この日本は、ありとあらゆるものが、(組織)で成り立っている。
その組織にいる人たちが、(権威)を利用して、たがいに自分の地位や立場を守り
あっている。
言うなれば、「組織意識」。
組織の中にいる人には、それがわからないかもしれない。
それが(当り前の世界)と思っている。
そういう人に、「組織意識を捨てなさい」といっても、無理かもしれない。
そういう世界しか知らない。

……そう考えると、「やっとやめられた!」と、定年退職する人のほうが、正解かも
しれない。
しょせん、組織意識などというのは、その程度のもの。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●逆進的歴史観


++++++++++++++++++++++++++++


宇宙に広がったゴミを観測すると、その様子から、太古の昔の
様子が、わかるそうだ。
たとえば現在の今も、この宇宙は拡大しつづけている。
それを逆回しに過去へ過去へと戻っていくと、太古の昔、この
宇宙は、「ビッグバン」と呼ばれる、爆発で生まれたことが
わかる。
(用語の使い方が、適切でないかもしれないが、そこは許して
ほしい。)


で、同じように、この「社会」も逆回転させることができる。
たとえば現在の今をていねいに観察、分析すると、江戸時代という、
あの封建時代が、どんな時代だったかがわかる。
そのひとつ。
身分による差別意識。


+++++++++++++++++++++++++++


●退職者のあがき


私の年代の人たちは、今、つぎつぎと退職している。
民間企業に勤めていた人たちの中には、2度目、3度目の退職を繰り返し、
「今度こそ、本当の退職」という人もいる。


私もその中の1人だが、こうして退職していく人たちには、一定のタイプが
あるのがわかる。

(1)悠々自適タイプ
(2)趣味三昧タイプ
(3)勤労タイプ
(4)ボランティア活動タイプ
(5)引きこもりタイプ
(6)真・善・美の追求タイプなど。

それについては前にも書いたので、ここでは省略する。
で、ここではその先について書いてみたい。


●内面世界で分類すると


先のタイプは、いわば外面を分類したタイプだが、内面で分類すると、
つぎのようになる。

(1)過去、決別タイプ
(2)過去、引きずりタイプ

「過去、決別タイプ」というのは、退職と同時に、まったくの別人となって、
新しい人生を歩む人をいう。
「過去、引きずりタイプ」というのは、過去の学歴や職歴、肩書きや名誉に
しがみついて生きる人をいう。


もちろん程度の問題もある。
それほど過去にこだわらない人もいれば、かなり過去にこだわる人もいる。
その一方で、学歴や、職場での肩書きに、異常なまでにこだわる人もいる。
「私は○○会社の、元部長だった」とか、など。


●悪玉プライド


プライドにも2種類ある。
善玉プライドと悪玉プライドである。
「私は自分の過去を汚したくない」「経歴を汚したくない」と思うのは、善玉プライド。
「私は偉い」「だから周りの者たちは、みな、私より下」と思うのは、悪玉プライド。


問題は、この中の悪玉プライド。
どうしてそういうプライドを、日本人はもちやすいかということ。
つまり職種による上下意識。
それに中央集権意識が加わると、その人自身が社会に同化できなくなって
しまう。
具体的には、退職後、だれにも相手にされなくなってしまう。


●差別意識


ではなぜ、こうした職業による差別意識が、この日本で生まれたかということ。
一方、外国には、こうした差別意識は、ほとんどない。
(軍事国家のばあい、軍人の地位が高いということはある。)
反対に、日本では高くても、外国では低いということもある。
(もちろん、そのまた反対もあるが……。)


私が学生時代、オーストラリアへ行って驚いたのは、銀行員の地位が
恐ろしく低かったこと。
「銀行員は、高卒の仕事」ということになっていた(当時)。
また日本では外交官というと、あこがれの職業だった。
が、向こうではちがった。
(あの国は、もともと移民国家だから、「外国へ出る」という意識が、日本人のそれとは、
180度、違っていた。)
一方、ユンボやブルドーザを動かすのは、大卒の仕事ということになっていた。


今でこそ、こうしたバカげた職業観は色あせてきたが、まったくなくなった
とも言えない。
その亡霊のようなものが、退職者の中に、見え隠れする。


●原因は、こだわり


もっともそれぞれの人が、過去のある部分に、強いこだわりをもつのは、
悪いことではない。
たいていは、最終学歴だが、古い世代になると、生まれ故郷や、先祖の血筋など。
生きる誇りも、そこから生まれる。
私のばあいは、高校でも、大学でもない。
留学時代の(私)に、とくに強いこだわりを覚える。


が、そのこだわりが、相手を見くだす道具となったとき、ここでいう悪玉プライド
となる。


この悪玉プライドは、長い時間をかけて、その人を孤独にする。
気がついてみたら、周りに人は、だれもいないという状態になる。
ただ見かけの様子に、だまされてはいけない。
見た感じ、腰の低い人でも、悪玉プライドのかたまりといった人も少なくない。
計算づくで、そう演技しているだけ。
あるいはそういう演技が身についてしまっているだけ。
S氏(70歳)もそうだった。


退職前は、国の出先機関の副長をしていた。
実際の肩書きは、「副局長」だったと記憶している。
そしてS氏にペコペコする人に対しては、必要以上に寛大な様子をしてみせ、
そうでない人には、必要以上に威張ってみせた。
その落差が、極端だった。
そのS氏について、こんなことがあった。
友人のX氏が話してくれた。


たまたまS氏の車と、X氏の車が、細い路地で、正面で向き合ってしまったという。
そのときのこと。
状況から考えて、S氏の車がバックして、道をあけなければならなかった。
が、S氏はそのままの状態で、まったく車を動かそうとしなかったという。
デンというか、ハンドルを握ったまま、車の中でふんぞり返っていた。
X氏はこう言った。
「過去は過去でも、人間って、ああまで威張れるものでしょうかねエ」と。


●過去との決別


退職したら、過去とは決別する。
とくに悪玉プライドは、捨てる。
そんなものを引きずっていたら、それこそ社会のつまはじき。
その先で待っているのは、孤独という無間地獄。


で、ここで本題。


こうした悪玉プライドというのは、若い人たちの世界からは、消えつつある。
権威主義が崩壊し、つづいて職業観も変化した。
中央集権意識も消えつつある。
もちろん上下意識も消えつつある。
で、逆にこうした変化を、過去へさかのぼっていくと、その先に封建時代が
見えてくる。
宇宙のゴミの動きを逆回しにしていくと、太古の昔、ビッグバンがあったことが
わかるように、だ。


恐らくあの時代は、息苦しい時代であったにちがいない。
身分により、着る着物の色まで指定された。
職業による差別感も、当然、あった。
それが今より、何十倍も、何百倍も、強かった。
もちろん武士階級が頂点にあったが、その武士階級の中でも、きびしい上下
関係があった。
制度としてではなく、「意識」として、それがあった。
それが家制度を支えた。


●たった40年前


ここまで書いて思い出したが、こんなドラマが昔、あった。
舟木和夫(歌手)主演の映画にもなったが、京都大学へ入った学生と、
身分の低い(?)女性との恋愛映画だった。
女性の名前は、たしか「小雪」と言った。
恋愛というより、悲恋物語。
たしか最後は、その女性は身分を考え、まわりの人たちが反対する中、病気で死んで
しまったと記憶している。
(調べてまで書くような話ではないので、いいかげんなままで、ごめん。)


40年前後前には、(たった40年前だぞ!)こうした悲恋映画は、
抵抗なく観客に受け入れられた。
今なら、若い人たちは、映画の背景そのものを理解できないだろう。
「身分」と言っただけで、拒絶反応を示すにちがいない。
が、私たちの世代は、そうでない。
身分意識が、いまだに残っている!


●上下意識


一度身にしみついた上下意識というのは、簡単には消えない。
ある男性(当時、50歳くらい)だが、そのときどこからか電話がかかってきた。
受話器を取りながら、まるで米つきバッタのようにペコペコしていた。
が、電話が終わるや否や、私のほうに向いてこう言った。


「ところでねえ、林君……」と。


私を見くだした言い方だったが、私は、その変わり身のほうに驚いた。
その男性は、瞬時に(上下)を判断し、その意識に応じて、話し方まで変えていた。


上下意識の強い人は、独特の雰囲気をもっている。
その上の人にはわかりにくいかもしれないが、下の人には、それがよくわかる。
「自分は重要な人物(VIP)だ」「大切にされて当然」というような態度をとる。
こんなことがあった。


ある日突然、その人から電話がかかってきた。
当時、年齢は60歳くらいだった。
いわく、「浜松へ来たから、ちょっと君の家に寄りたい」と。
場所を聞くと、JRの浜松駅にいるということだった。
それほど親しい人ではなかった。
私が戸惑っていると、こう言った。
「それでね、林君、ぼくには、足がないのだよ……」と。
つまり駅まで車で、迎えに来てほしい、と。


そのとき私は50歳。
その人は、年齢だけで、私を下に見ていた。
それが私にも、ありありと(?)、よくわかった。


●封建時代の負の遺産


世の中には、その負の遺産に目をくれることもなく、あの時代の封建制度を
美化する人がいる。
「武士道こそ、日本が誇る精神的バックボーン」と説く人もいる。
さらには、「恥の文化を子どもに教えれば、学校からいじめはなくなる」と。
一理ある。
いじめを「恥」と位置づければ、たしかにそうなる。
しかし恥を教えたからといって、いじめなど、なくならない。
だいたい、どうやってそれを子どもたちに教えるのか。


今に残る亡霊を寄せ集めていくと、武士道など、日本が誇るべきバックボーン
でも何でもない。
ただの官僚道。
あるいは軍人訓。
私が子どものころには、その武士道なるものが、まだ生き残っていた。
中学校の授業でも、竹刀(しない)をもち歩いていた教師すらいた。
宿題を忘れたりすると、その竹刀で、容赦なく、頭をバシバシと叩かれた。
そんなバカげた教育がどこにある?


それが武士道の亡霊とは言わないが、そうでないとは、もっと言えない。
日本の軍国主義なるものを陰で支えたのも、やはり武士道である。


●福沢諭吉

仕事に上下はない。
よいも悪いもない。
(もちろん犯罪的な職業は別だが……。)
それによって人間の上下が決まるということは、ぜったいにない。
またあってはならない。

ここまで書いて、福沢諭吉を思い出した。

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以前書いた原稿を、そのまま転載します。

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●血統空想

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「私だけは特別でありたい」という
思いは、だれにでもある。そのひとつ
が、「血統」。

「私の血統は、特別だ」「だから私は
特別な人間」と。

あのジークムント・フロイトは、
そうした心理を、「血統空想」という
言葉を使って説明した。

年齢で言えば、満10歳前後から
始まると考えられている。

しかしそう思うのは、その人の勝手。
それはそれでかまわない。しかし、その
返す刀で、「私以外は、みな、劣って
いる」と考えるのは、まちがっている。
自己中心性の表れそのものとみる。

EQ論(人格完成論)によれば、
自己中心性の強い人は、それだけ
人格の完成度の遅れている人と
いうことになる。

わかりやすい例でいえば、今でも
家系にこだわる人は多い。ことあるご
とに、「私の先祖は、○○藩の家老だ
った」とか何とか言う。

悪しき封建時代の亡霊とも考えられる。
江戸時代には、「家」が身分であり、
「家」を離れて、個人として生きていく
こと自体、不可能に近かった。

日本人がいまだに、「家」にこだわる
理由は、ここにある。

それはわかるが、それからすでに、
約150年。もうそろそろ日本人も、
そうした亡霊とは縁を切るべきときに
来ているのではないのか。

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 かつて福沢諭吉は、こう言った。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」(「学
問のすすめ」)と。

その「天は人の上に……」という名言が、生まれた背景として、国際留学協会(IFSA)
は、つぎのような事実を指摘している。そのまま抜粋させてもらう。

 『……さらに諭吉を驚かせたことは、家柄の問題であった。

諭吉はある時、アメリカ人に「ワシントンの子孫は今どうしているか」と質問した。それ
に対するアメリカ人の反応は、実に冷淡なもので、なぜそんな質問をするのかという態度
であった。誰もワシントンの子孫の行方などに関心を持っていなかったからである。

ワシントンといえば、アメリカ初の大統領である。日本で言えば、鎌倉幕府を開いた源頼
朝や、徳川幕府を開いた徳川家康に匹敵する存在に思えたのである。その子孫に誰も関心
を持っていないアメリカの社会制度に、諭吉は驚きを隠せなかった。

高貴な家柄に生まれたということが、そのまま高い地位を保障することにはならないのだ。
諭吉は新鮮な感動を覚え、興奮した。この体験が、後に「天は人の上に人を造らず、人の
下に人を造らずと言えり」という、『学問のすすめ』の冒頭のかの有名な言葉を生み出すこ
とになる』と。

 意識のちがいというのは、恐ろしい。恐ろしいことは、この一文を読んだだけでもわか
る。いわんや明治の昔。福沢諭吉がそのとき受けた衝撃は、相当なものであったと考えら
れる。そこで福沢諭吉らは、明六社に合流し、悪しき亡霊と闘い始める。

 明六社……明治時代に、森有礼(もり・ありのり)という人がいた。1847〜188
9年の人である。教育家でもあり、のちに文部大臣としても、活躍した人でもある。

 その森有礼は、西洋的な自由主義者としても知られ、伊藤博文に、「日本産西洋人」と評
されたこともあるという(PHP「哲学」)。それはともかくも、その森有礼が結成したの
が、「明六社」。その明六社には、当時の若い学者たちが、たくさん集まった。

 そうした学者たちの中で、とくに活躍したのが、あの福沢諭吉である。

 明六社の若い学者たちは、「封建的な身分制度と、それを理論的に支えた儒教思想を否定
し、不合理な権威、因習などから人々を解放しよう」(同書)と、啓蒙運動を始めた。こう
した運動が、日本の民主化の基礎となったことは、言うまでもない。

 で、もう一度、明六社の、啓蒙運動の中身を見てみよう。明六社は、

(1)封建的な身分制度の否定
(2)その身分制度を理論的に支えた儒教思想の否定
(3)不合理な権威、因習などからの人々の解放、を訴えた。 

 しかしそれからちょうど100年。私の生まれた年は、1947年。森有礼が生まれた
年から、ちょうど、100年目にあたる。(こんなことは、どうでもよいが……。)その1
00年の間に、この日本は、本当に変わったのかという問題が残る。反対に、江戸時代の
封建制度を、美化する人たちまで現われた。中には、「武士道こそ、日本が誇るべき、精神
的基盤」と唱える学者までいる。

 こうした人たちは、自分たちの祖先が、その武士たちに虐(しいた)げられた農民であ
ったことを忘れ、武士の立場で、武士道を礼さんするから、おかしい。悲しい。そして笑
える。

 武士たちが、刀を振りまわし、為政者として君臨した時代が、どういう時代であったか。
そんなことは、ほんの少しだけ、想像力を働かせば、だれにも、わかるはず。そういった
ことを、反省することもなく、一方的に、武士道を礼さんするのも、どうかと思う。少な
くとも、あの江戸時代という時代は、世界の歴史の中でも、類をみないほどの暗黒かつ恐
怖政治の時代であったことを忘れてはならない。

 その封建時代の(負の遺産)を、福沢諭吉たちは、清算しようとした。それがその明六
社の啓蒙運動の中に、集約されている。

 で、現実には、武士道はともかくも、いまだにこの日本に、封建時代の負の遺産を、ひ
きずっている人は多い。その亡霊は、私の生活の中のあちこちに、残っている。巣をつく
って、潜んでいる。たとえば、いまだに家父長制度、家制度、長子相続制度、身分意識に
こだわっている人となると、ゴマンといる。

 はたから見れば、実におかしな制度であり、意識なのだが、本人たちには、わからない。
それが精神的バックボーンになっていることすら、ある。

 しかしなぜ、こうした制度なり意識が、いまだに残っているのか?

 理由は簡単である。

 そのつど、世代から世代へと、制度や意識を受け渡す人たちが、それなりに、努力をし
なかったからである。何も考えることなく、過去の世代の遺物を、そのままつぎの世代へ
と、手渡してしまった。つまりは、こうした意識は、あくまでも個人的なもの。その個人
が変わらないかぎり、こうした制度なり意識は、そのままつぎの世代へと、受け渡されて
しまう。

 いくら一部の人たちが、声だかに、啓蒙運動をしても、それに耳を傾けなければ、その
個人にとっては、意味がない。加えて、過去を踏襲するということは、そもそも考える習
慣のない人には、居心地のよい世界でもある。そういう安易な生きザマが、こうした亡霊
を、生き残らせてしまった。

 100年たった今、私たちは、一庶民でありながら、森有礼らの啓蒙運動をこうして、
間近で知ることができる。まさに情報革命のおかげである。であるなら、なおさら、ここ
で、こうした封建時代の負の遺産の清算を進めなければならない。

 日本全体の問題として、というよりは、私たち個人個人の問題として、である。

 ……と話が脱線してしまったが、これだけは覚えておくとよい。

 世界広しといえども、「先祖」にこだわる民族は、そうは、いない。少なくとも、欧米先
進国には、いない。いわんや「家」だの、「血統」だのと言っている民族は、そうは、いな
い。そういうものにこだわるということ自体、ジークムント・フロイトの理論を借りるま
でもなく、幼児性の表れと考えてよい。つまりそれだけ、民族として、人格の完成度が低
いということになる。

(付記)

 この問題は、結局は、私たちは、何に依存しながら、それを心のより所として生きてい
くかという問題に行き着く。

 名誉、財産、地位、学歴、経歴などなど。血統や家柄も、それに含まれる。しかし釈迦
の言葉を借りるまでもなく、心のより所とすべきは、「己(おのれ)」。「己」をおいて、ほ
かにない。釈迦はこう説いている。

『己こそ、己のよるべ。己をおきて、誰によるべぞ』(法句経)と。「自由」という言葉も、
もともとは、「自らに由る」という意味である。

 あなたも一言でいいから、自分の子どもたちに、こう言ってみたらよい。「先祖? そん
なくだらないこと考えないで、あなたはあなたはで生きなさい」と。

 その一言が、これからの日本を変えていく。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 
血統空想 封建時代 武士道 はやし浩司 福沢諭吉 はやし浩司 ワシントン はやし
浩司 明六社 森有礼 身分制度)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●映画『スラムドッグ$ミリオネア』

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昨夜仕事が終わってから、映画『スラムドッグ$ミリオネア』を見てきた。
何といっても、賞がすごい!

第33回トロント国際映画祭観客賞、第66回ゴールデングローブ賞作品賞 (ドラマ部門)、
第62回英国アカデミー賞作品賞受賞。第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門を受
賞した(ウィキペディア百科事典より)。

で、私も泣いた。
映画が終わってからも、感動は消えなかった。
星は、もちろん、5つの★★★★★。

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●『スラムドッグ$ミリオネア』の謎

この映画で、最大の山場は、主人公のジャマールが、最後の質問に答えるシーン。
しかしここでたぶん、日本人の私たちには理解できない部分があると思う。

ジャマールは、三銃士の3人目の名前を聞かれ、そのボードを見て、大きな笑顔を見せる。
(なぜ、ジャマールは笑ったか?……謎1)

で、ジャマールは、携帯電話に電話をかける。
それをテレビで見て、恋人のラティカが、携帯電話に出る。
ジャマールの質問に対して、ラティカは、思わせぶりな言い方で、こう言う。
「I don't know. (私は答えを知らない)」と。

が、そう言ったことで、ジャマールは、正解を知る。
(なぜ、ジャマールは、それで正解がわかったか?……謎2)

『三銃士』というには、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説。
三銃士というのは、アトス、ポルトス、アラミスの3人である。

なぜラティカが、「(答を)知らない」と言ったのに、ジャマールにはその答が
わかったか。
(正解は、「アラミス」。)
その前に、その問題を聞いて、なぜ、ジャマールは笑ったか。

それについて解説しているBLOGがあるかと思って調べてみたが、ここに気がついた
人は、ほかにいない。

なぜか?
繰り返すが、なぜラティカが、「(答を)知らない」と言ったのに、ジャマールには
正解がわかったか。

映画をすでに見た人も多いかと思うが、あなたにはその理由がわかっただろうか。
(私には、わかったぞ!)

……それを解説する前に、一度、オーストラリアの友人にそれについて確認しておかねば
ならないことがあったので、この話は、ここまで。
つづきは、友人からの返事が届いてからにする。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●自分を見る


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遠い昔、日本を2分する女性週刊誌に、「女性S」というのがあった。
(今でも、あるかな?)
IKという人が、その週刊誌の編集長をしていた。
そのIK氏の仕事を手伝っているとき、IK氏がこう言った。
その少し前、「バカママ狂騒曲」(仮題)という題のコミックが始まった。
いわゆる常識はずれの母親を、酷評した連載だった。
それに驚いて、私が、「そんな読者を見くだしたような記事を書いたら、
雑誌が売れなくなるのではないですか」と聞いたときのこと。
IK氏は、あのダミ声で、「いいや、だいじょうぶ。女性というのはね、
どんな記事を読んでも、ぜったい、自分のこととは思わないから」と。


女性蔑視!と、どうか怒らないでほしい。
もう30年近くも昔の話である。
まだ女性の地位そのものが、確立されていなかった。
あやふやな状態だった。
また女性蔑視の意見にも聞こえるが、しかしこうした現象は、何も、
女性だけにかぎらない。
「男性も含めて、どんな読者も、ぜったい、自分のこととは思わないから」
というのが正しい。
つまりそれくらい、自分のこと知ることは、むずかしい


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●自己中心性vs客観性の喪失


自己中心性が肥大化すればするほど、同時に、自分の姿が客観的に見えなくなる。
自己中心性と客観性の喪失は、同時進行の形で進む。
言い換えると、その人が自分の姿を客観的に見えるかどうかで、その人の
自己中心性を知ることができる。
自分の姿を客観的に見ることができれば、それでよし。
しかしそうでなければ、あぶない!


ずいぶんと理屈ぽい書き方をしたが、自分を客観的に見ることは、むずかしい。
最近でも、私はこんな経験をした。


●ビデオ撮影


このところビデオ撮影にこっている。
私には周期的、かつ定期的に、趣味を変える。
今は、ビデオ撮影。
これがおもしろい。
毎日何かの動画を撮っては、YOU TUBEにアップロードしている。
そんなある日、庭掃除をしている自分の姿を撮ってみた。


が、その映像を見て、ガックリ!
ショック!
何と、この私が、ジー様歩きをしていた。
ひざをあまりあげず、前かがみに、足を引きずって歩いていた!
ジー様特有の歩き方である!


私は若いときから、そういう歩き方を見るたびに、「どうして
老人は、ああいう歩き方をするのだろう」と思っていた。
が、私がそういう歩き方をするとは!
私は私なりに、結構、運動をしているつもりである。
若い人と同じと思っていた。
が、そうではなかった。
ビデオを見て、それがわかった。


そこでいくつか理由を考えてみた。
第一に、運動はしているものの、ほとんどは座っての仕事。
第二に、体重は適正体重ギリギリの66キロ。
私の年齢では、適正体重x0・8くらいがちょうどよい。
それで計算すると、6キロ以上もオーバーしていることになる。


●自分を知る


同じように、自分が子どもたちを指導している姿を、ビデオに収めてみた。
が、それを見て、ガックリ、ショック!
いろいろあるが、ともかくも、ガックリ、ショック!
(もちろん、よい面も発見したが……。)


そこで改めて、(自分を知る)を、このところ生き様のテーマにしている。
それには、こんなことがあった。


●礼儀


ときどき都会から、この地方へ客が来る。
そんな話を、数日前、郷里の従兄(いとこ)とする。
そのとき、従兄がこう教えてくれた。

その従兄のところにも、都会からよく客が来るそうだ。
仕事関係の人であったり、知人であったりする。
そういう人たちを見ていると、その従兄は、都会人独特の(おごり)のようなものを
感ずるという。
たとえばそういう人たちは、常識的な礼儀に欠けている、と。

客で行くなら、手土産(てみやげ)は常識。
食事など世話になったら、礼の電話や手紙は常識。
……私もそう思っているが、手土産をもってくる人は、まず、いない、と。

会話をしていても、随所に、田舎という地方を、「下」に見る。
地方の文化そのものを認めていない。
どこかに、「来てやった」「ありがたく思え」というような雰囲気さえ感じるという。
都会で、それなりの地位や立場にいる人ほど、そうである。
「大学の後輩が、ここの支店で、支店長をしていますよ」とか何とか言う。
こういうのを「メジャー意識」という。
メジャー意識が強くなると、マイナー・リーグにいる人を、「下」に見る。

また都会へ帰ってからも、何の音沙汰もない。
礼の電話もない。
「どうしたのかな?」と思っているうちに、それで終わってしまう、と。

だから従兄は、ここ10年ほどは、都会から来たからといって、歓待しないとも
言った。


もっとも、だからといってそういう人たちを責めているのではない。
これは個人的な現象というよりは、都会人と言われる人たちが、共通してもって
いる現象である。
この私も、反対に、さらに田舎のほうへ行くと、似たような行動をするときがある。
都会に向かうときは、それなりの緊張感を覚えるが、反対に田舎へ向かうときは、
それがない。
どこか、気楽?
どこか、いいかげん?


あとは油断の問題ということになる。
油断すれば、相手を不愉快にする。
礼儀を忘れる。
そこで私はこう心に決めている。
「田舎のほうへ向かうときは、礼儀を忘れない」と。
もっと言えば、『他人のふりみて、我が身を直せ』ということか。


●客観的に見る


自己中心性の肥大化をいかにして、防ぐか。
それが人格の完成度に深く関係しているとするなら、常に自分を客観的に見る。
その努力を怠ってはいけない。


その訓練法のひとつとして、私が考えたのに、こんなのがある。
以前にも書いたが、相手の脳みその中に、自分を置いてみる。
電車などで、対峙して座った人でもよい。
そういう人を選んで、その人の脳みその中に一度、自分を置いてみる。
そこから自分を見つめてみる。
「あの人から見ると、私はどんな人間に見えるか」と。


私のばあい、職業がら、子どもの脳みその中に自分を置くことが多い。
が、それだけではない。
ときどき、「この子たちがおとなになったら、私という人間は、どのように
彼らの心の中に残っているか」と考えるときがある。
それには、私の過去が役に立つ。


私にも子ども時代があった。
いろいろな先生に、めぐり合った。
よい印象をもった先生もいるが、悪い印象をもった先生もいる。
そういう自分を思い出しながら、「悪い印象だけは、子どもたちに与えたくない」
と。


それはそれとして、いつもそれを繰りかえす。
そうすると、自分の姿が、客観的に見えてくるようになる。
ちょうどビデオカメラか何かで、自分を撮影するように。


●私は(私)を知らない


さらにつづきがある。
この方法で自分を訓練していくと、逆に相手の心の中をのぞくことができるようになる。
「この人は、自己中心的だな」とか、「この人は、こちらの心の中を理解しているな」とか。
その結果、ときとして、ぞっとするほど自己中心的な人に出会うときがある。
そういうときは、そういう人とは、すぐ別れる。
それっきり。


……ということで、改めて自分を知ることの大切さというか、むずかしさを
思い知らされている。
だれしも、(私もそうだったが)、「私のことは私がいちばんよく知っている」と
思っている。
しかしその実、何もわかっていない。
「わかっている」と思い込んでいるだけ。
最後にこんなこともあった。


●AD・HD児だった、G君


G君は、小学校の低学年時まで、どうしようもないような(失礼!)、AD・HD児だった。
(当時はまだAD・HD児という言葉もなかった。)
学校でも、私の教室でも、騒ぎまくった。
そのためG君のために、クラスそのものが崩壊してしまったことが、何度かある。


「崩壊」というのは、つぎつぎとほかの生徒がやめていくことをいう。
経営が成り立たなくなってしまったことをいう。
学校社会でいう、「学級崩壊」とは、少し意味がちがう。
もちろん指導など、不可能。


しかしAD・HD児でも、小学3〜4年生を境に、急速に落ち着いてくる。
自己管理能力が育ってくるためである。
で、そのG君は、もちまえのバイタリティがよいほうに作用して、県下でも
トップクラスの高校に入学した。
そのときのこと。
私はG君に、こう質問してみた。


「君は、幼稚園児や小学1、2年生のとき、クラスでみんなに迷惑をかけたが、
覚えているか」と。
が、それに答えて、G君はこう言った。


「ぼくは何も悪いことをしていないのに、先生も友だちも、みな、ぼくを目の敵
(かたき)にして、いじめた」と。


私はその話を聞いて、何度も念を押した。
「君は、みなに迷惑をかけたという意識が、本当にないのか?」と。
G君は、それに対して、同じ答をそのつど繰り返した。


そのとき私はこう思った。
「自分を知ることは、むずかしい」と。
恐らくG君は、おとなになっても、それに気づくことはないだろう。
教育の世界に入っても、それに気づくことはないだろう。


自分を知ることのむずかしさの一例として、G君をあげた。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●K国の実力

++++++++++++++++++

少し前、K国の国家予算について書いた。
現在、K国は、世界の中でも最貧国。
09年度の国家予算が公表されたが、ドルに
換算して、たったの37億ドル。
(K国政府の発表する公式レートによる。)
たったの37億ドルだぞ!
日本円で、3700億円弱!

しかしこの37億ドルにしても、K国側が主張する、
公式レートによるもの。
公式レートは、1ドル=141ウォン(07年、アメリカ
Foreign Policy)ということになっている。
しかし、だ!

++++++++++++++++++

今日、韓国の東亜日報の記事を読んでいたら、こんな記事が
目に留まった。
これはK国でのマンションに建設についての記事だが、
こうあった。

『……同マンションは人気が高く、分譲価格は4万ドルだったが、上乗せして4万500
0ドルで購入した人もいたという。K国で富裕層は、主にドルで取り引きする。1ドル
がK国ウォンで約3700ウォンなので大きな取引の場合かさばらないうえ、K国ウ
ォンは、毎日価値が下がるためだ』(韓国:東亜日報・09年4月23日)

この中で注目してほしいのは、「3700ウォン」という数字。
中朝国境付近での、K国ウォンの、実勢交換レートは、「1ドル=3700ウォン」
という。

つまり公式レートの26分の1!

つまり先に書いた、「国家予算、37億ドル」というのは、実は、100分の1程度
に計算しなおして、読まなければならない。
そのまま26分の1にすれば、日本円で、たったの142億円!
142億円だぞ!
「よくそれで国が成り立つ」と、驚くよりほかにない。

ちなみに、島根県の標準財政規模は、2546億円(平成18年度)。
鳥取県の標準財政規模は、1882億円(平成18年度)。
K国の国家予算は、鳥取県の財政規模の、13分の1!

わかるかな?

私が何度も、「あんな国を本気で相手にしてはいけない」と書いてきた意味が!
「日本は、あんな国と心中してはいけない」
「日本は、あんな国と心中するつもりなのか」
「テポドンなど迎撃してはいけない」。

中に、「日本という国としてのプライドはどうなる?」と書いてきた人もいる。
しかし、だ。
もしそうなら、これらの数字を、もう一度、よく並べて見てほしい。

日本があんな国を相手にして、どうする?
どうなる?

恐ろしい武器はもっているが、ただのマムシ。
本気で相手にしてはいけない!


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●心の緊張感(Tension of the Mind)

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ここ数日間、どうも心の緊張感が抜けない。
自分でもそれがよくわかる。

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●情緒不安

気が抜けないというか、心の余裕がないというか、いつもピンと心が張り詰めている。
そんな印象を与える人がいる。

何かを話しかけると、即座に、あれこれと自分の意見を、それに付け加えたりする。
こまかいことにこだわる。
完璧主義で、まちがいを認めない。
まちがいを許さない。
ときにそれがピリピリすることもある。

こちらはそれでよいとしても、私はそういう人を見かけると、「たいへんだなア」と思う。
心の緊張感が取れないということは、それだけその人の情緒が、不安定であることを示す。

よく誤解されるが、「情緒不安」というのは、あくまでも結果。
心が緊張状態にあるとき、そこに何らかの心配や不安が入り込むと、それを解消しようと、
心は、一気に不安定になる。
その不安定になった状態を、「情緒不安」という。

だからこのタイプの人は、一方で、何らかの情緒不安症状を示す。
私の年齢になると、そのままそれがうつ病につながることもあるという。

が、それはそれとして、このところ、別の意味で、「たいへんだなア」と思う。
つまり、その周辺の人に同情して、「たいへんだなア」と。

たとえばその人の妻が、そうであるとすると、「ダンナさんが、たいへんだなア」と。

●Kさん(架空の女性)のばあい

Kさんと話していて、いつも気になることが、ひとつある。
それは、心に余裕がないということ。
ふつうなら、ハハハと笑ってすますような話でも、Kさんは、そうではない。
こまかいことにこだわり、自分の意見とちがったりすると、あれこれと反論したりする。

たとえば、おいしいラーメン屋の話をしていても、
「あの店の店主は、Xさんという名前で、Yさんではない」
「休みは、毎週水曜日ではなく、第一と第三水曜日だけ」
「本当においしいのは、本店のほう」
「店主がYさんになって、味が落ちた」とかなど。

こまごまと、自分の知っていることを話す。
あまりにもこまかいので、ときにそれを聞いている私の方が、気が変になることもある。
「いや、味は落ちていないと思う」などと言おうものなら、さあたいへん!
それこそ火がついたように、それに反発する。

●うつ病

心の緊張感が取れないというのは、けっして、好ましいことではない。
体の筋肉でいえば、力を入れて硬直した状態ということになる。
その分だけ、精神疲労を起こしやすい。
ものごとに、こだわりやすい。
が、ただの「疲労」ですまないところが、心の緊張感のこわいところ。
へたをすれば、そのまま心の病気、つまりうつ病に……!、ということに。
実際、ここに書いたKさんは、心療内科へ通い、うつ病の薬を処方してもらっている。

本人はそれでよいとしても、周囲の人こそ、えらい迷惑(ごめん!)。
このところKさんというよりは、Kさんのダンナのほうに、同情する。
「ああいう奥さんだと、ダンナもたいへんだろうな」と。

子どもでも、そういう子どもがいる。
先日、バスの中で、こんな経験をした。

●私をにらんだ、女子中学生

そのときバスの最後尾の席があいた。
私とワイフは、その席に座った。
私が中央、ワイフが、私の右側に座った。
一列になった席で、5人が並んで座れる席だった。
が、ふと見ると、私の左側に、1人の女子中学生が座っているのがわかった。
小柄だが、かなり太った中学生でだった。

私は職業柄、子どもの心を読み取るのが早い。
その中学生が、私のほうをチラチラとにらんでいるのがわかった。
その視線を見た瞬間、私はわかった。
状況からして、「そんなところに座ったら、私が出られない」という雰囲気だった。
しかし私は、その中学生をそのまま無視した。

バスが4つ目、5つ目のバス停を通り過ぎたあたりで、それは確信に変わった。
その中学生は、明らかに私に怒っていた。
と、そのとき、「停車ボタン」を押した。
私は体をワイフのほうに寄せ、足を、ぐいと右側に押し込めた。
が、その中学生は、何を思ったか、リュック式のカバンを脱ぐと、わざとらしく
空いている前の席にドサッと置いた。

「通れない!」「どけ!」という合図(?)だった。
ピンと張り詰めた雰囲気になったが、通れなくはない。
私はそう判断した。
だから足を手前に、さらにぐいと引いた。
中学生は、鋭い視線で私をにらみながら、その隙間を通り抜けた。
恐ろしい目つきだった。
その瞬間、右側にいたワイフも、それを感じたらしい。
「どうしたの?」と。

窓の外を見ると、その女子中学生が、うしろのほうへ歩いていくところだった。
鋭い視線で、1、2度、私をにらんだのが、わかった。
細い目の中で、三角形のひとみが、ジロッと動いた。

私「あの中学生、かなり怒っていたみたい……」
ワ「自分が太っていることを、必要以上に気にしているみたいね」
私「ぼくも、そう思う」
ワ「通れなかったら、『すみません、通してください』と一言、言えばいいのよ」
私「あのタイプの子どもには、それができない」と。

●では、どうするか?

心の緊張感を取るためには、酒がよいと説く人は多い。
しかし残念ながら、私は、酒を飲めない。
タバコがよいと説く人もいる。
しかしそれはバカげている。

では、どうするか?

私はハーブ系の精神安定剤をそのつど、服用している。
市販のもので、気休め程度の効果しかないと思うが、その「気休め」が大切。
「のんだ」と思うだけで、気が楽になる。
ひどいときには、「セパxx」という、女性用の安定剤だそうだが、それを服用する。
しかし通常2錠のむのだそうだが、私は1錠を半分に割って、舌の先で溶かしてのむ。
ゆっくりと時間をかけて溶かしてのむ。
しかしそれも1、2週間に1度程度。
私は、そう決めている。

あとは入浴や運動がよい。
で、心が緊張するのは仕方のないこと。
そのつどテンション(緊張)と、リリース(弛緩)を繰り返しながら、みな生きている。
大切なことは、

(1)心の緊張感がどういうものであるかを、まず自分で知ること。
(2)その心をコントロールしながら、心とうまくつきあうこと。

この操作を誤ると、先にも書いたが、そのまま、うつ病に……!、ということに。
とくに私の年代では、あぶないそうだ。
ゾーッ!

……と書きながら、実は、この数日、心の緊張感が取れなくて困っている。
いろいろあった。
疲れた。
おまけにハーブ系の市販薬も切らしてしまった。
セパxxも、切らしてしまった。
ではどうするか?

私には、もうひとつ、奥の手がある!
それがこうしてものを書くということ。
好きなパソコンに向って、指先でパチパチとキーボードを叩く。
それがストレス解消につながる。
文章を書いているときは、それなりに緊張するが、叩き終わったとき、
ホ〜〜ッと息を抜く。
とたん、緊張感が消える。
今が、そのとき。

ホ〜〜ッ!

(しかし今、あまり緊張感が抜けたとは思えない。
今日は土曜日だが、あとで医院まで行って、セパxxをもらってこよう。
みなさん、おはようございます。)


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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 20日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●うつ病の原因(Melancholia)


引きこもりも含めて、うつ病の原因は、その子どもの乳幼児期にあると考える学者がふえ
ている。


たとえば九州大学の吉田敬子氏は、母子の間の基本的信頼関係の構築に失敗すると、子ど
もは、『母親から保護される価値のない、自信のない自己像』(九州大学・吉田敬子・母子
保健情報54・06年11月)を形成すると説く。さらに、心の病気、たとえば慢性的な
抑うつ感、強迫性障害、不安障害の(種)になることもあるという。それが成人してから、
うつ病につながっていく、と。


この論文を読んで、まっさきに思ったのは、「この私が、その証人だ」ということ。
私には、慢性的な抑うつ感、強迫性障害、不安障害の3つとも、備わっている(?)。
ただ母子関係の不全というよりは、家庭不和が原因と思われる。
父と母は、喧嘩こそしなかったが、たがいに心はバラバラ。
父は酒に溺れて、よく家の中で暴れた。


で、今は、うつ病?
心の緊張感が取れないことがよくある。
のんびりしているようなときでも、心の中で細い糸が、ピンと張っているような感じ。
加えて睡眠調整が、うまくできない。
早朝覚醒など、日課。
その分だけ、昼寝も日課。
まだ病院や薬の世話こそなっていないが、それも時間の問題かもしれない。
いよいよ危険年齢に達しつつある。
私の年齢で、うつ病になる人は、多い。
「初老性うつ病」というのである。


あのね、私が狂っているのではない。
社会が狂っている!
この社会、まじめに生きようと思えば思うほど、みな、うつ病になる!


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
うつ病の原因 うつ病と乳幼児期 うつと乳幼児期の関係 うつと母子関係の不全 
うつ病 はやし浩司 子どものうつ病 はやし浩司 うつ病 九州大学 吉田 
母子保健情報)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●心の別室と加害意識(Another Room in the Mind and Consciousness of Guilty)


++++++++++++++++++++


カレー・ヒ素混入事件で、現在無実を争って
いる女性が、HM。
地下鉄サリン事件で、これまた無実を争って
いる男性が、OS教のMT。


現在刑事裁判が継続中なので、これらの人たちは
無実という前提で、ものを考えなければならない。
どんな被告人でも、有罪が確定するまで、推定無実。


カレーにヒ素を混入させたのは、別人物かも
しれない。
地下鉄サリン事件には、MTは関与していなかった
かもしれない。
そういう可能性が、1000に1つ、万に1つでも
あるなら、これらの人たちは、無実。
そういう前提で、ものを考えなければならない。


が、同じ無実でも、いまだに納得できないのが、
あの『ロス疑惑事件』。


Kさんの殺害現場に、一台の白いバンがやってきた。
そのバンが走り去ったとき、Kさんは、殺されていた。
Kさんのそばには、MKがいた。


白いバンは、近くのビルにいた男性たちによって
目撃されている。
MK自身が撮った写真の中にも、白いバンの
一部が写っている。
しかしMKは、「白いバンは見ていない」と。


そのMKは、ロス市警へ移送されたあと、留置場の中で
自殺している。
MKは無実だったのか?
無実だったのなら、自殺などしないで、最後の最後まで
闘ってほしかった。
どうもこの事件は、すっきりしない。
いまだにすっきりしない。


++++++++++++++++++++


●心の別室論(Another Room in the Mind)


人間には、自分にとって都合の悪いことがあると、心の中に別室を作り、
そこへ押し込めてしまうという習性がある。
心理学では、こうした心理操作を、「抑圧」という言葉を使って説明する。
「心の平穏を守るために自らを防衛する機能」という意味で、「防衛機制」のひとつ
と考えられている。


その防衛機制は、つぎの7つに大別される。


(1)抑圧
(2)昇華
(3)同一化
(4)投射
(5)反動形成
(6)合理化
(7)白日夢(以上、深堀元文「心理学のすべて」)


この中でも、「不安や恐怖、罪悪感などを呼び起こすような欲求、記憶などを
無意識の中に閉じ込め、意識にのぼってこないようにする」(同書)を、「抑圧」
という。
つまり心の別室の中に、それを閉じ込め、外からカギをかけてしまう。
よく「加害者は害を与えたことを忘れやすく、被害者は害を受けたことを
いつまでも覚えている」と言われる。
(そう言っているのは、私だが……。)
この「加害者は害を与えたことを忘れやすい」という部分、つまり都合の悪いことは
忘れやすいという心理的現象は、この「抑圧」という言葉で、説明できる。


が、実際には、(忘れる)のではない。
ここにも書いたように、心の別室を作り、そこへそれを押し込んでしまう。
こうした心理的現象は、日常的によく経験する。


たとえば教育の世界では、「おとなしい子どもほど、心配」「がまん強い子どもほど、
心配」「従順な子どもほど、心配」などなど、いろいろ言われる。
さらに言えば、「ものわかりのよい、よい子ほど、心配」となる。
このタイプの子どもは、本来の自分を、心の別室に押し込んでしまう。
その上で、別の人間を演ずる。
演ずるという意識がないまま、演ずる。
が、その分だけ、心をゆがめやすい。


これはほんの一例だが、思春期にはげしい家庭内暴力を起こす子どもがいる。
ふつうの家庭内暴力ではない。
「殺してやる!」「殺される!」の大乱闘を繰り返す。
そういう子どもほど、調べていくと、乳幼児期には、おとなしく、静かで、かつ
従順だったことがわかる。
世間を騒がすような、凶悪犯罪を起こす子どもも、そうである。
心の別室といっても、それほど広くはない。
ある限度(=臨界点)を超えると、爆発する。
爆発して、さまざまな問題行動を起こすようになる。


話が脱線したが、ではそういう子どもたちが、日常的にウソをついているとか、
仮面をかぶっているかというと、そうではない。
(外から見える子ども)も、(心の別室の中にいる子ども)も、子どもは子ども。
同じ子どもと考える。


このことは、抑圧を爆発させているときの自分を観察してみると、よくわかる。


よく夫婦喧嘩をしていて、(こう書くと、私のことだとわかってしまうが)、
20年前、30年前の話を、あたかもつい先日のようにして、喧嘩をする人がいる。
「あのとき、お前は!」「このとき、あなたは!」と。


心の別室に住んでいる(私)が外に出てきたときには、外に出てきた(私)が私であり、
それは仮面をかぶった(私)でもない。
どちらが本当の私で、どちらがウソの私かという判断は、しても意味はない。
両方とも、(心の別室に住んでいる私は、私の一部かもしれないが)、私である。


私「お前なんか、離婚してやるウ!」
ワ「今度こそ、本気ね!」
私「そうだ。本気だア!」
ワ「明日になって、仲直りしようなんて、言わないわね!」
私「ぜったいに言わない!」
ワ「この前、『お前とは、死ぬまで一緒』って言ったのは、ウソなのね!」
私「ああ、そうだ、あんなのウソだア!」と。


そこでよく話題になるのが、多重人格障害。
「障害者」と呼ばれるようになると、いろいろな人格が、交互に出てくる。
そのとき、どれが(主人格)なのかは、本当のところ、だれにもわからない。
「現在、外に現れているのが、主人格」ということになる。
夫婦喧嘩をしているときの(私)も、私なら、していないときの(私)も、
私ということになる。
実際、夫婦喧嘩をしている最中に、自分でもどちらの自分が本当の自分か、
わからなくなるときがある。


ともかくも、心の別室があるということは、好ましいことではない。
「抑圧」にも程度があり、簡単なことをそこに抑圧してしまうケースもあれば、
重篤なケースもある。
それこそ他人を殺害しておきながら、「私は知らない」ですませてしまうケースも
ないとは言わない。
さらに進むと、心の別室にいる自分を、まったく別の他人のように思ってしまう。
そうなれば、それこそその人は、多重人格障害者ということになってしまう。


ところで最近、私はこう考えることがある。
「日本の歴史教科書全体が、心の別室ではないか」と。
まちがったことは、書いてない。
それはわかる。
しかしすべてを書いているかというと、そうでもない。
日本にとって都合の悪いことは、書いてない。
そして「教科書」の名のもとに、都合の悪いことを、別室に閉じ込め、
カギをかけてしまっている(?)。


しかしこれは余談。
ただこういうことは言える。
だれにでも心の別室はある。
私にもあるし、あなたにもある。
大切なことは、その心の別室にいる自分を、いつも忘れないこと。
とくに何かのことで、だれかに害を加えたようなとき、心の別室を忘れないこと。
忘れたら、それこそ、その人は、お・し・ま・い!


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
心の別室 防衛機制 抑圧 はやし浩司 心の別室論 人格障害 加害意識)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●心の別室(Another Room in the Mind)(補記)


++++++++++++++++++


このところ、「心の別室」について、よく考える。
つまり心の中には、別室があり、人はその別室を
うまく使い分けながら、自分の心をうまく
コントロールしている、と。

たとえば今朝も、世界のニュースサイトに
ひと通り目を通してみた。
いくつか、目に留まった。

ひとつは、あのK国がまたまた、戦時中の日本軍に
よる強制連行を問題にし始めたというニュース。
これをニュースAとする。

もうひとつは、世界で、パソコンの小型化
(ハイブリッド化)が進んでいるというニュース。
これをニュースBとする。

ニュースAについては、私は見出ししか読まなかった。
ニュースBについては、本文を開いて、読んだ。
ニュースAは、日本人の私にとっては、不愉快な話。
できれば早く忘れたい。
「またか……!」という思いが先に立った。

ニュースBは、私の趣味にも関係する。
「どんなことだろう?」と思って、読んだ。


++++++++++++++++++


●抑圧

心理学の世界には、「抑圧」という言葉がある。
心を守るための防衛機制のひとつと考えられている。
たとえばいやなことがあると、人は心の中に別室を作って、その中に、それを
閉じこめようとする。
「忘れたい」「逃げたい」という思いが、心の中に別室を作る。
結果として、心の安定を図る。

子どもの世界で注意しなければならないのは、こうした抑圧が、しばしば子どもの
心をゆがめること。
たとえば、おとなしい子どもがいる。
従順で、静かで、穏やかな子どもをいう。
幼稚園でも学校でも、先生の指示には、すなおに従う。
だれかに自分の持ち物を奪われても、黙っているだけ……。

親は、「我慢強い、できのいい子」と喜んでいるが、これはとんでもない誤解。
このタイプの子どもほど、心のどこかで自分を押し殺す。
この「押し殺す」という心理操作が、「抑圧」ということになる。


●空想的虚言

一方、反対にこんなこともある。
空想の世界に自分を置き、現実と空想の区別がつかなくなってしまう。
このタイプの子どもは、少なくない。
ウソをつくが、本人には、ウソという自覚がない。
あたかも本当のことのようにして話す。
この種のウソを、空想的虚言(妄想)という。

印象に残っている子ども(年長男児)に、F君というのがいた。
F君の母親から、ある日、電話がかかってきた。
「今日、うちの子が教室でおもらししてすみませでした。
ご迷惑をおかけして、すみませんでした」と。
私には何のことか、さっぱり、わからなかった。
その日もF君は、いつものように笑いながら、帰ったはずである。

が、そのあとすぐまた電話がかかってきた、母親がこう言った。
「よく聞いたら、帰りのバス(=園バス)の中で、もらしたそうです」と。

で、翌日、(バスの先生)にそれを確かめると、その先生も、「知らない」と。
結局F君は、バスをおりてから、家に着くまでに、小便をもらしたらしい。

そういうこともあって、私はそれ以後、F君を注意して観察するようにした。


●2種類の別室

F君のウソの特徴は、シャーシャーとウソをつくということ。
あたかも現実に、それがあったかのようにして話す。
それを聞く私の方は、ときに何が現実で、何が空想か、わからなくなることがあった。
頭の中で別の世界を作ってしまい、その中に住んでしまうといった感じ。

原因はやがて、母親の異常なまでの過干渉にあることがわかった。
F君の母親は、こまかいことまでF君に干渉し、また自分の思い通りにならないと、
F君をしつこく叱ったりした。

……と、ここではF君のことを書くのが目的ではない。
(F君については、すでにたびたび書いてきたので、ここでは省略する。)
つまりこういうケースのばあい、子どもは、心に別室を作り、そこへ(いやなこと)を
押し込むのではなく、そこに住んでいるということになる。

つまり「別室」にも、2種類あるということになる。
(新しい考え、ゲット!)

(1)自分を押し殺すための別室、
(2)その中で自分が住むための別室、である。

で、これら2つの別室には、相対性がある。


●別室の相対性

そこで改めて、今朝のニュースについて考えてみる。

先に書いたニュースAだが、私はふと不愉快になった。
なって、そのまま無視した。
この「無視する」という操作が、「抑圧」ということになる。

いろいろ言いたいこともある。
書きたいこともある。
しかしそういう自分を、心のどこかで押し殺す。

で、そのとき、こうも思った。

「反対にK国の指導者たちは、自分たちの経済運営の失敗を棚にあげ、いまだに
それを日本のせいにしているのだなア」と。
つまりK国の指導者たちは、私がした心理操作と反対のことをしている。
私は、心の別室をつくり、そこへ不愉快なニュースを放り込んだ。
一方、K国の指導者たちは、いまだに心の別室に住み、そこから出られないでいる。
「K国が貧しいのは、もとはと言えば、すべて日本のせいだ」と。

もう少しわかりやすい例では、先のF君のケースがある。

F君の母親は、自分では、よく気がつく、よい母親であると信じていたようである。
F君に対して、もちろん、過干渉をしているという意識はない。
都合の悪いことは、すべて心の別室に放り込んでいた。
つまり心の別室に住み、「よい母親である」と思い込んでいた。

そしてその反射的効果として、F君は、心の別室に住むようになった。


●心の別室は作らない

どちらであるにせよ、また、どうであるにせよ、心の別室を作ることは、
好ましいことではない。
それが「抑圧」であるにせよ、「空想的虚言」であるにせよ、避けられるものなら、
避けた方がよい。
とくに子どもの世界においては、そうである。
心そのものを、ゆがめる。

だから……。

もしあなたの子どもが、先に書いたような、(できのよい子)であったとしたら、
それは仮面(ペルソナ)と考えてよい。
できがよいと思っているのは、ひょっとしたら、あなただけ。
子どもの心の奥で、何が起きているか、静かに観察してみたらよい。

一方、あなたの子どもが、シャーシャーと、空想の世界のことを、あたかも現実の
できごとのように話すようなら、それにも、注意したほうがよい。
ついでに書くなら、このタイプの子どもは、ウソを問い詰めても、こと細かいことまで、
つじつま合わせをする。
が、全体として、「?」。
(詳しくは、「はやし浩司 空想的虚言」で検索。)


●すなおな子ども論

で、最後に、「すなおな子ども」論。

何度も書いてきたように、「すなおな子ども」というときには、2つの意味がある。

(1)表情と心(情意)の状態が、一致していること。
(2)心のゆがみ(つっぱる、いじける、ひがむ、ねたむ、ぐずる、こだわる、すねる)
がないこと。

ただし、私にも、あなたにも、だれにでも、部屋の広さはともかくも、心の別室はある。
「強制連行」という言葉を見ただけで、そういったニュースは、読みたくない。
(本当は、そうであってはいけないのだが……。)
損したとか、失敗したとか、あるいは迷惑をかけた、恥をかいたというような話
にしても、そうだ。

大切なことは、そういう心の別室があるということを、いつも知っておくこと。
それだけでも、あなた自身の見方も、また子どもの見方も変わってくる。

ついでに、「すなおな子ども」というのは、どういう子どもをいうか。
それについてはビデオに収めておいたので、参考にしてほしい。
このビデオの中の子どもたちの言動に注意してほしい。
「子どもは、こうでなくてはいけない」と、私は考えている。


http://www.youtube.com/watch?v=0h9Wf17ou9I


もっと見てくださる人は、


http://bwhayashi.ninja-web.net/


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
心の別室 別室論 心の中の別室論 抑圧 空想的虚言 すなおな子ども論 
すなおな子供 素直な子供)



【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【オーストラリアにUFO出現!】


●YOU TUBE


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このところ毎日、少しずつ、動画をYOU TUBE
にアップロードしている。
まずビデオカメラで、風景を撮る。
それをパソコン上で編集。
ファイル形式を変換して、そのままYOU TUBEへ。


で、YOU TUBEに関しては、1作10分以内
というような制限はある。
が、何本でもアップロードできる。
また一度アップロードした動画は、今のところ、
永遠に(?)、公開されるようになっている。
(YOU STREAMのように、一定期間を過ぎると、
削除されるということもない。)
どうしてこんなことができるのだろう?


恐らく現在、毎日、大河を流れる水のように、
YOU TUBEには、動画がアップロードされているはず。
情報量には、ものすごいものがあると思われる。
たとえば動画10本で、1GB(推定)としても、
1万本で、1000GB(=1テラバイト)となる。
全世界の人が、毎日数十万本とか、数百万本、アップロード
しているはず(推定)。
そうなると、それを蓄積していくコンピュータにしても、
巨大なものでなければならない。


一度、二男に、「どうしてこんなことができるのかねエ?」と
聞いたことがある。
二男は、圧縮して、それなりのコンピュータに保存するから、
たいしたことないというようなことを言っていた。


しかし今のところ、YOU TUBEは無料である。
広告も宣伝も、ない。
いったい、YOU TUBEは、どこから収入を得ているのか。
考えれば考えるほど、不思議でならない。


ワイフにそのことを話すと、こう言った。
「YOU TUBEって、宇宙人の出先機関じゃ、ないかしら」と。
つまりどこかの宇宙人が、地球の情報を集めまくっている。
いつかどこかの星で、バーチャル・リアリティの世界を
作るために、と。


ありえない話ではない。


+++++++++++++++++++++++


●オーストラリア・ノーザン・テリトリーにUFO、出現!!!


+++++++++++++++++++++++


09年、4月21日


April 21st, 2009 


A TERRITORY mother has backed up claims unidentified flying objects have returned 
to the Top End after she photographed two "discs of light" in the sky. 


オーストラリアのノーザン・テリトリー州の1人の母親が、2機のUFOを目撃、写真に
収めた。


The mother-of-three, who wished only to be known by her first name Kym, took the 
photo as she watched the dark rain clouds roll towards her Palmerston home last 
month.


3人の子持ちの母親が、名前を、KIMとだけしてほしいということだが、先月、パルマ
ストンの方角に、重い雨雲を見たとき、空の写真を撮った。


Kym said the image was taken on her mobile phone and that she didn't notice the 
strange lights in the clouds until she downloaded her pictures on to her computer.
She took many photos and even some video footage on her phone but said the UFOs only 
appeared in the one shot.


KIMさんが言うには、写真を撮ったときは、それに気がつかなかったという。コンピュ
ータにダウンロードしたとき、それにはじめて気がついたという。


"It's hard to tell what it is - it's very strange," she said. 
"There was some lightning at the time but the shape of these lights is different."
"If it was streaks you'd think it was lightning but these are circles.
"I thought it could be a street light reflection in the screen of the mobile I took the photo 
with but the street lights aren't on."


「それが何だかわかりません」「そのとき稲妻がありましたが、これらの光はちがうもので
す」「これらは丸いものです」「私の携帯電話の反射像かもしれないと思いましたが、それ
は写真そのものに写っていました」


Her story follows that of Territorian Alan Ferguson, who told in the Northern Territory 
News this month how unidentified flying objects had returned to the skies above his 
Acacia Hill home.


彼女の話は、今月になって、ファーガソン氏を経て、「ノーザン・テリトリー紙」に、報告
された。


More Territory UFO pictures


Mr Ferguson put the rural suburb, 50km south of Darwin, on the international map last 
year when he first photographed UFOs flying around his home. 
He said he quickly grabbed his camera on seeing a bright silver flickering object in front 
of a cloud last month.


ファーガソン氏自身も、彼の自宅の近くで、UFOを目撃している。
先月、雲の前面で、銀色に光る物体をカメラに収めている。


The skywatcher said the UFOs seemed to appear when it was hot.
"Those aliens - they must have some pretty good airconditioning in those things, hey," 
he said.


UFOは、暑い日に現れやすいという。
宇宙人たちは、たいへんすぐれたエアコンをもっているにちがいない、と。


Kym said she had never had any previous encounters with UFOs.
"I've never really thought about them or had a view on them," she said.
"But my motto is never say never - anything's possible."


KIMさんが言うには、「私は以前、UFOを見たことはありません。それについて考えた
こともありません。しかし私の信条は、『ぜったい〜〜ない』とは、ぜったいに言わないこ
とです。何でも、ありえることです」と。

(以上、ちょうど仕事に出かける前だったので、荒っぽい翻訳で失礼します。
詳しくは、原文(ノーザン・テリトリー紙)のほうを読んでください。


記事および写真は、


http://tools.ntnews.com.au/photos/photo_gallery_popup.php?splash=0&category_id=735
より。


写真を見る限り、これは本物のUFOですね?)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●4月xx日


++++++++++++++++++++++


昨夜はいろいろあって、午前0時ごろ、床に入った。
うっかりしていたら、時間が過ぎてしまった。
あわてて、寝室へ。


が、午前4時ごろ、目が覚めた。
蚊に刺された。
今年、はじめてのことだった。
昨年も、4月に蚊に刺されたように思う。
(たしかではないが……。)
それにしても、4月に蚊とは!
私が子どものころには、想像もできなかったことである。
「蚊」と言えば、俳句の世界でも、夏の季語になっている。
(夏だぞ!)


で、蚊取り線香に火をつけ、トイレへ。
つづいてワイフも、トイレへ。
そのあとしばらくワイフと、布団の中で雑談。
いろいろな話をした。


やがてワイフは再び深い眠りに……。
私は起きて、そのまま書斎へ……。
作りかけのレジュメ(講演要旨)を完成した。
6月からの講演用である。


よいのができた。
ホ〜〜〜ッ!


こういう仕事で、よい作品ができるときというのは、
作業を進めるにつれて、どんどんと仕事の中に吸い込まれていく。
そうでないときは、そうでない。
その数日前にも数作、試してみた。
そのときが、そうだった。
途中で嫌気がさしてくる。
その嫌気が、どんどんと心の中で、ふくらんでくる。
そういうときは、ボツ。
「ボツ」というのは、物書きの世界の専門用語。
「ゴミ」という意味。


で、ほっと一息ついてとき、時計を見たら、午前9時。
3〜4時間が、あっという間に過ぎていた。


ところで私はレジュメを、「作品」と呼んでいる。
講演の成功、不成功は、このレジュメで決まる。
(いつも失敗ばかりだが……。)
画家が絵を描くように、音楽家が作曲するように、
私にとっては、レジュメが「作品」ということなる。


+++++++++++++++++++++++


●夫婦喧嘩


私たち夫婦は、周期的に喧嘩する。
定期的に喧嘩する。
が、いつもパターンは同じ。
原因は、もちろん、私にある。
自分で自分をコントロールできなくなる。
それでいつも、「もう、お前とは離婚だア!」
「私もオ!」となる。


数日前もそうだった。
フランスのシャンソン歌手に、「Akiko」という人がいる。
ワイフの名前と同じである。
それで、その歌手の歌を何曲か、パソコンに取り込んだ。
それをワイフに話すと、「私は、シャンソンが嫌い」と。
……とまあ、いつもささいなことで、喧嘩は始まる。


私「聴いてみろ!」
ワ「シャンソンは嫌い!」
私「Akikoという名前のシャンソン歌手だ!」
ワ「だったら、よけいに聞かない!」と


で、私はノートパソコンを開いて、曲を出した。
が、ワイフは聴こうともしない。


私「聴いてみろ!」
ワ「いやよ。自分の趣味を押しつけないでよ!」
私「いいから、聴いてみろ!」
ワ「あなたは、どうしてそういうふうに押しつけがましいの!」と。


そういう会話がポンポンとつづいたあと、最後は、
「今度こそ、離婚してやる!」
「あなたがそう望むなら、しかたないわね!」となる。


……それでまあ、いつもの喧嘩になってしまった。
で、その日は、食事なし。
会話もなし。
ゆううつな午後。
軽い頭痛と、重い体。


自分でもよくわかっている。
喧嘩をしている最中でも、それがわかる。
「どうせ明日はまた、手をつないで歩く」と。
おかしな夫婦だが、それが私たち。
私たち夫婦。
こんなことを繰りかえして、もう38年。
自分でも、バカな夫婦と思うが、どうしようもない。


で、今は、こう思う。
「夫婦喧嘩も、生活のスパイスかなア……?」と。
平凡な状態がしばらくつづくと、倦怠(けんたい)期に入る。
倦怠期に入ると、心の中は緊張状態になる。
ささいなことで、衝突し、爆発する。


チャート化すると、こうなる。


(平凡期)→(倦怠期)→(緊張期)→(衝突・爆発期)→(冷却期)
→(愛情期)→(平凡期)→……、と。


今は、(冷却期)が終わって、(愛情期)に入ったところか。
ワイフが新婚期のように、愛くるしく見える。


●ずるい女

新潟県で自分の子どもと、隣の子どもを殺した女性がいた。
H・Sといえば、わからない人はいないと思う。
その女性が、一審、二審とも、「無期懲役」の判決を受けた。
その女性について、どうしても理解できない点が、ひとつ、ある。

たしかH・Sは、裁判中、「極刑(=死刑)でもいい」とか、
「死んでおわびしたい」などと言っていたはず。
その女性が、無期懲役の判決で、どうして最高裁に、上告?

しかも、だ。
4月8日、午前中に検察側が上告を断念したのを、見計らって、である。
期限ギリギリその日の午後、上告した。
このばあい、H・Sの刑は、軽くなることはあっても、重くなることはない。


この話を聞いて、私は、従兄(いとこ)が、少し前、こんな話をしてくれたのを
思い出した。


その従兄が、実父を亡くしたときのこと。
1人実姉がいたのだが、その実姉は、葬儀費用を1円も出さなかったという。
いわく「私は○○家を出た身分」「収入がない」と。
そしてこうも言ったという。
「遺産相続は放棄する。(だから葬儀費用はすべて、あなたが出せ!)」と。


冠婚葬祭だけは派手に行う土地柄である。
葬儀費用だけでも、300万円近く、かかったという。


が、いざ、相続というとき、今度は、「私も子だから」と言い出した。
そこで従兄がキレた。
キレたが、そこで怒らせると、必要な書類が集まらない。


(1)相続財産分割協議書
(2)印鑑証明
(3)謄本など。


が、いくら従兄が頼んでも、その実姉は、必要な書類を送ってこない。
……ということで、従兄は、かなり苦労したらしい。
「姉は昔から小ずるい人でしたが、ああまでずるいとは思っていませんでした」と。


この従兄の話と、H・Sの話は、どこか似ている?
「極刑(=死刑)でもいい」とか、「死んでおわびしたい」と言っていたのは、
あくまでも裁判官向け。
が、ひとたび検察が上告を断念したとみるや、自分だけ上告。
もちろん罪を軽くするためである。


従兄の話を聞いていただけに、H・Sのずるさが、よくわかる。
(だからといって、H・Sが、死刑になればいいと書いているのではない。
どうか誤解のないように。)



Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司


●猛烈なバラマキ行政


++++++++++++++++++++


ASO首相は、外国へ行くたびに、お金を
バラまいている。
猛烈というより、メチャメチャ。
が、今度は、それに飽き足らず、さらに15兆円。


わかりやすく言えば、今の今でさえ、稼ぎ(=収入)の
2倍以上の生活をしている。
それに加えて、さらに15兆円!
バケツの底が抜けた!


ASO首相の大暴走に、ブレーキをかける人は、
いないのか?
このあとにやってくるのは、猛烈なインフレ。
貨幣価値の半減。
5年を待たずして、「ラーメン一杯、2000円」の
時代がやってくる。


++++++++++++++++++++


●近況


このところ立て続けに、メルボルン大学時代の友人の話が、
2つ、飛び込んできた。


1つは、カレッジにいっしょにいた、P君が、映画監督に
なっていたという話。
オーストラリアを代表する映画監督になっていたという。


もう1つは、同じ名前のP君が、数年前、イギリスで、1台
1億1000万円という、レーシング・カー(L社エリーゼ)を、
10台まとめて買ったという話。


後者のP君は、40代半ばで、全豪イチの大富豪になっている。
ともに仲がよかったので、うれしい。
「みんなそれぞれの人生を、生きたんだなあ」と。
懸命に顔を思い浮かべながら、そんなことを考える。
(もっとも、ネットで見るかぎり、学生時代の面影は、ほとんど残って
いないが……。)



Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司


●韓国の危機(4月19日)


++++++++++++++++++++++


韓国がPSIに参加すれば、宣戦布告すると、
またまたあのK国が言い出した。
PSIというのは、国際的な臨検制度。
あやしいとにらんだ船を、海上で臨検する。
(PSI…大量破壊兵器拡散防止構想)


で、韓国はこの4月15日にも、PSIへの
正式参加を申し込む予定だった。
それがK国の脅迫で、延期。
その会議が、4月22日に、K国の開城(ケソン)
で行われることになった。
抑留されたままの韓国人の問題もある。


恐らくその席で、「開城存続か、PSI参加断念か」と、
K国側は迫ってくるはず(韓国紙)。
「PSIに参加すれば、開城工業団地を廃止する」と。
が、それだけではない。
K国は、こうも言ったという。
「ソウルが、(K国から)、50キロしか離れていないことを
忘れるな」と。


こうなるともう、立派な脅迫以上の脅迫。
K国の脅迫の矛先が、日本から、今度は韓国に向いた。
「私の知ったことではない」と書きたいが、あえて韓国のために
こうアドバイスしたい。


「あんな国を本気で相手にしてはいけない。
相手にする価値もない」と。


ここは開城工業団地を閉鎖。
そのままの状態で、PSI参加をしばらく見送る。
つまりK国に、肩透かしを食わせる。


「PSIへの参加をしばらく見送る。
同時に、開城工業団地は、閉鎖する」と。


相手は、頭のおかしい「Mad Dog(狂犬)」
(アメリカ政府高官)。
まともに相手にしてはいけない。
まともに相手にしても、意味はない。
戦争など、もってのほか。
K国の言うようにしながら、K国を兵糧攻めにする。
自滅するよう、道筋をつける。


が、しばらくすると、今度はその矛先を日本に向けて
くるはず。
今年2回目のミサイル発射実験かもしれない。
あるいは核実験かもしれない。
何があるかわからないが、重要なことは、K国の
しかけるワナにはまらないこと。


何度も繰りかえすが、日本は丸裸以上の丸裸。
こんな状態で、K国とは、ぜったいに戦争だけは
してはいけない。


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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 18日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●自分を知る


++++++++++++++++++++++


私の教室(BW教室)のビデオを撮るようになって、
ちょうど2か月。
ほとんど手を加えないで、そのまま紹介している。
「ほとんど」というのは、「選択、カット、編集を
しないで」、という意味。


そのビデオを見ていて、たくさんのことに気づいた。
それまでの私が気がつかなかった部分である。
よい面もあるし、悪い面もある。
ときどき「私って、こうだったんだ」と、自分で
へんに納得することもある。


そういう(私)。
(ジョンハリの窓)理論によれば、私の「盲点領域」と
いうことになる。
それに気づいた。


++++++++++++++++++++++


●ジョンハリの窓


アメリカの心理学者の、ルフトとイングラムの2人が、こんな学説を提唱した。
つまり「私」というときの「私」は、つぎの4つに区分されるという。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++
自分も気がついていて     +     自分が気がついていなくて、
他人も気がついている部分   +     他人が気がついている部分 
(開放領域)         +     (盲点領域)  
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
自分は気がついているが、   +     自分も気がついていなくて、
他人が気がついていない部分  +     他人も気がついていない部分 
(隠ぺい領域)        +     (未知領域)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
         (参考:深堀元文監修、「心理学のすべて」(日本実業出版社)


2人の学者の名前を取って、「ジョン・ハリの窓」という。
で、私が自分のビデオを見て、再発見した部分は、このうちの(盲点領域)と、
(未知領域)ということになる。


たとえば癖(くせ)。
ビデオを見ながら、「私にはこんな癖があったのだ」と。
これはジョンハリの窓に従えば、(盲点領域)ということになる。
もちろんジョンハリの窓でいう(盲点領域)は、癖のことを言っているのではない。
心の奥深くに潜む、深層心理を言ったものである。
しかし癖は手がかりにはなる。


たとえば私は子どもたちを指導するとき、すぐ「わかった?」とか、「わかったか?」
と言う。
よい言葉ではない。
私はそう言いながら、わからないでいる子どもを無視して、そのまま先へと進んで
しまう。
この言葉は、そういうときの自己弁解として使われる。
つまり、イヤ〜〜ナ言葉!


で、それを見て、このところその言葉をできるだけ使わないようにしている。
ほかにもある。


●未知領域


自分でも気がついていなくて、他人も気がついていない部分を、「未知領域」
という。
が、中に、「私のことは、私がいちばんよく知っている」と豪語(?)する人がいる。
しかしそういう人ほど、本当のところ、自分のことがまったくといってよいほど、
わかっていない。
というのも、脳みその活動領域をみるまでもなく、私たちが「私」として意識
する部分というのは、恐ろしく小さい。
一説によると、数10万分の1と言われている。


だから謙虚になるのが、よい。
「私は自分のことが何もわかっていない」という前提で、自分を見る。
すべては、ここから始まる。


いろいろな方法がある。
たとえば私のばあい、幼児を教えることによって、始終、自分を見つめることができる。
これには、2つの意味がある。


よく幼児の中から、幼児期の私に似た「私」をさがすことがある。
「私も幼児のころ、こういう子どもだったんだなあ」と。
そういう子どもを手がかりに、自分を知る。
あるいは自分と同じような生い立ちをもった子どもを知る。
そういう子どもを手がかりに、自分を知る。


たとえばこの方法で、私はいつだったか、私も、帰宅拒否児であり、愛情飢餓の状態
だったことを知った。
そしてそれがいまだに尾を引いているのを知った。


もう一つは、相手が幼児のばあい、容赦なく、私を批評する。
「先生の口は臭い(=口臭がする)」に始まって、「先生は、ジジイだ」というのまで
ある。
子どもというのは、そういう意味で正直。
私の盲点を、ズケズケと指摘する。
頭にカチンと来ることもあるが、そこはそこ。


そういう意味では、私は、職場を通して、いつも自分を見つめなおすことができる。


●私を知る


最近の研究によれば、「私」と言える部分は、実はほとんどなく、そのほとんどは、
脳みその中の別の部分に操られているだけということがわかってきた。
条件反射運動を例にあげるまでもない。


愛煙家は、タバコの臭いをかいただけで、あるいはアルコール中毒の人は、
酒のコマーシャルを見ただけで、猛烈な欲求がわくのを感ずる。
そういう人たちは、「私は私だ」「自分で考えて行動している」と思いがちだが、
実際には、ドーパミンという神経伝達物質によって操られているにすぎない。


これが「性欲」となると、人間の活動のほとんどの部分にまで、影響を及ぼしている。
中学生や高校生が、スポーツでがんばるのも、あるいはファッションに興味をもつのも、
その原点にあるのが、「性的エネルギー」(フロイト)ということになる。
私たちは操られるまま、操られているという意識ももたず、操られている。


だから「私」がわからない。
自分の心を解剖してみたとき、どこからどこまでが「私」で、どこから先が「私」
でないか、それがわからない。
実際には、「私」と言える部分というのは、ほんのわずかかもしれない。


話が脱線したが、「私を知る」ということは、それほどまでにむずかしいということ。


●どうすればよいか?


未知領域があるとして、では、どうすればその未知領域を知ることができるか。
このことは、病識のない認知症の人たちを観察してみると、わかる(?)。


私の近くに、このところどうも(?)という女性(60歳くらい)がいる。
……いた。
(最近になって、アルツハイマー病と診断されたようだが……。)
最初は平気で約束を破ることが気になった。
しかしそのうち、その女性は約束を破るのではなく、約束そのものを忘れてしまう
ことに気がついた。


日時を忘れる。
モノを忘れる。
支払いを忘れる。
預かったお金を忘れる。
計画を忘れる、など。


その一方で、その女性は、こまかいことにたいへんうるさく、私にあれこれと
指示をした。
一言ですむような話を、くどくどと1時間くらいかけて話したりした。
で、私がやんわりとその女性の会話をさえぎった。
「私は、そんなバカではないと思います」と。


するとその女性は何を勘違いしたのか、突然、ヒステリックな声を張りあげて、
こう叫んだ。
「私だって、バカではありません!」と。


これには驚いた。
驚くと同時に、「この女性は自分のことがまるでわかっていない!」と。
私は何も、その女性のことをバカと言ったつもりではない。
で、しばらくして、こうも思った。


「この女性が未知領域について気がつくときは、あるのだろうか?」と。


しかし答は、わかっている。
その女性がそれに気がつくよりも早く、認知症は進む。
つまりその女性は生涯、自分の中の未知領域に気がつくこともなく、人生を
終えるだろう。


……と考えたとき、それはとりもなおさず、私自身の問題であることを知った。
認知症にならなくても、この先、脳みその活動は、加齢とともに、ますます
鈍くなる。
(その女性)イコール、(私自身の近未来の姿)と考えてよい。


●心理学の世界では……


「心理学のすべて」(深堀元文監修)によれば、未知領域を知るために、いろいろな心理
テストが用意されている。
しかしここでは割愛させてもらう。
というのも、これはテストによってどうこうという問題ではなく、日頃の私たちの
生き方に、深く関係しているからである。
またこのエッセーを書く、目的でもない。


先にも書いたように、「私の中には、私が知らない部分のほうが多い」を知り、
自分自身に対して、謙虚になる。
それによって、私たちは自分のことをより深く知ることができる。
またそういう視点を常にもつ。
つまりは日頃の心がけの問題ということになる。


繰りかえしになるが、もし今、あなたが、「私のことは、私がいちばんよく知っている」と
思っているなら、あなたは、かなりあぶないと考えてよい。


さらに蛇足になるが、もし今、あなたが、「私の子どものことは、私がいちばんよく
知っている」と思っているなら、それも、かなりあぶないと考えてよい。
それについては、あちこちで何度も書いてきたので、そちらを参考にしてほしい。


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
ジョンハリの窓 ジョン・ハリの窓 ジョンハリ学説 心の盲点 盲点領域 未知領域
はやし浩司 私とは 私を知る)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【非行】


【子どもを伸ばすコツ】


子どもを伸ばす最大のコツは、(子どもがしたいと思っていること)と、(子どもが現実に
していること)を、一致させてあげることです。とくに乳幼児期は、遊びを通して、それ
を実現します。


「ぼくは、これをしたい。だからこれをする」「私はこれをしたい。だからこれをする」と。


こうして(子どもの中の私)と、(現実の私)を一致させます。これをアイデンティティの
確立といいます。


こうしてその子どもは、自分の進むべき道を、自分でさがし求めるようになります。


ただ一つ、誤解してはいけないのは、(したいこと)は、そのつど、変化するということで
す。たとえば、幼児のことは、「ケーキ屋さんになりたい」と言っていた子どもが、小学生
になると、「パン屋さんになりたい」「お花屋さんになりたい」などと言うようになるかも
しれません。


しかしそのときでも、(自分がやりたいことに向って努力する)という、思考プロセス(=
思考回路)は、頭の中に残ります。この思考プロセスこそが重要なのです。


中身は、そのつど、変わります。変わって当然なのです。


ここでは、「非行」をテーマに、この問題について考えてみます。子どもの非行というのは、
子ども自身が、(やりたいこと)を見つけ出せなくなったとき、その代償的方法(あるいは
自己防衛的方法)として、始まります。


++++++++++++++++++++++


●非行のメカニズム


 子どもの非行。その非行に子どもが走るメカニズムは、意外に単純なもの。言いかえる
と、子どもを非行から防ぐ方法も、簡単。


【第一期・遊離】


 (したいこと)と、(していること)が、遊離し始める。「ぼくは、サッカーをしたい。
しかし塾へ行かなければならない」など。「私はケーキ屋さんになりたいのに、親は、勉強
をして、いい大学へ入れと言う」など。


 (〜〜したい)と思っていることと、(現実にしていること)が、遊離し始める。つまり
子ども中で、アイデンティティ(自我の同一性)が、混乱し始める。


 アイデンティティが、混乱し始めると、子どもの心理状態は、不安定になる。怒りっぽ
くなったり(プラス型)、反対にふさぎやすくなったりする(マイナス型)。


 この状態を、「同一性の危機」という。


 この段階の状態に対して、抵抗力のある子どもと、そうでない子どもがいる。幼少期か
ら、甘やかされて育った子どもほど、当然、抵抗力がない。遊離したとたん、一気に、つ
ぎの(同一性の崩壊)へと進む。


一方、幼少期から、家事の手伝いなどを日常的にしてきた子どもほど、抵抗力が強い。子
どもの世界では、(いやなことをする力)を、「忍耐力」という。その忍耐力がある。


 アイデンティティが混乱したからといって、すぐ、つぎの第二期に進行するわけではな
い。個人差は、当然、ある。


【第二期・崩壊】


 (したいこと)と(していること)が、大きくズレてくると、子どもは、まず、自分を
支えようとする。
がんばる。努力する。が、やがて臨界点にさしかかる。子ども自身の力では、それを支え
きれなくなる。


「野球の選手をめざして、もっとがんばりたいのに、毎日、勉強に追われて、それもでき
ない」「勉強はおもしろくない」「成績が悪く、つまらない」と。


 こうして同一性は、一気に、崩壊へと向う。子ども自身が、「自分は何をしたいのか」「何
をすべきなのか」、それがわからなくなる。


【第三期・混乱】


 アイデンティティが崩壊すると、精神状態は、きわめて不安定になる。ささいなことで、
激怒したり、突発的に暴れたりする(プラス型)。


 反対に落ち込んだり、家の奥にひきこもったりする(マイナス型)。外界との接触を断つ
ことによって、不愉快な気分になるのを避けようとする。このとき、無気力になり、ボー
ッとした表情で、一日を過ごすようになることもある。


【第四期・非行】


 アイデンティティが崩壊すると、子どもは、主につぎの5つのパターンの中から、自分
の道を模索する。


(1)攻撃型
(2)同情型
(3)依存型
(4)服従型
(5)逃避型


 このうち、攻撃型が、いわゆる非行ということになる。独特の目つきで、肩をいからせ
て歩く。独特の服装に、独特の暴言などなど。暴力行為、暴力事件に発展することも珍し
くない。


 このタイプの子どもに、「そんなことをすれば、君は、みなに、嫌われるんだよ」と説い
ても意味はない。このタイプの子どもは、非行を通して、(自分の顔)をつくろうとする。
顔のない自分よりは、嫌われても、顔のある自分のほうが、よいというわけである。


 アイデンティティそのものが、崩壊しているため、ふつうの、合理的な論理は通用しな
い。ささいなどうでもよいことに、異常なこだわりを見せたりする。あるいは、それにこ
だわる。自己管理能力も低下するため、自分をコントロールできなくなる。


 以上が、非行のメカニズムということになる。


 では、子どもを非行から守るためには、どうすればよいか。もうその答はおわかりかと
思う。


 つねに(子どものしたいこと)と、(子どもがしていること)を、一致させるようにする。
あるいはその接点だけは、切らないようにする。


 仮に受験勉強をさせるにしても、「成績がさがったから、サッカーはダメ」式の乱暴な、
指導はしない。受験勉強をしながらも、サッカーはサッカーとして、別に楽しめるワクを
用意する。


 言うまでもなく、(自分のしたいこと)と、(していること)が一致している子どもは、
精神的に、きわめて安定している。どっしりしている。方向性がしっかりしているから、
夢や希望も、もちやすい。もちろん、目的もしっかりしている。


 また方向性がしっかりしているから、誘惑にも強い。悪の世界からの誘惑があっても、
それをはねかえすことができる。自己管理能力もしっかりいているから、してよいことと、
悪いことの判断も的確にできる。


 だから……。


 今までにも何度も書いてきたが、子どもが、「パン屋さんになりたい」と言ったら、「そ
うね、すてきね」「こんど、いっしょにパンを焼いてみましょう」などと、答えてやる。そ
ういう子どもの夢や希望には、ていねいに耳を傾けてやる。そういう思いやりが、結局は、
自分の子どもを非行から守る最善の方法ということになる。


(はやし浩司 非行 子どもの非行 子供の非行 非行から子供を守る方法 非行防止 
アイデンティティ アイデンテティ 自我同一性の崩壊 顔のない子ども 子供 はやし
浩司 非行のメカニズム)


●スチューデント・アパシー


 無気力、無表情、無感動の状態を総称して、「アパシー」という。そのアパシーが、若者
を中心に、部分的に現れることがある。とくに、男子学生に多い。それを、「スチューデン
ト・アパシー」(ウォルターズ)という。


 このスチューデント・アパシーが、燃えつき症候群や、荷おろし症候群とちがう点は、
ここにも書いたように、学業なら学業だけというように、アパシーになる部分が、かぎら
れているという点。学業面では、無気力でも、アルバイトや、交友、遊びは、人一倍、活
発にする。


 が、大学の講義室に入ったとたん、別人のように、無気力状態になる。反応もなく、た
だぼんやりとしているだけ。眠ってしまうこともある。


 こうした症状も、(本人がやりたいこと)と、(現実にしていること)のギャップが、大
きいことが原因でそうなると考えると、わかりやすい。「大学へは入ってみたが……」とい
う状態である。とくに、目標もなく、ただ点数をあげるためだけの受験勉強をしてきたよ
うな子どもに、多く見られる。


 このタイプの学生は、まず本人自身が、何をしたいかを正確に知らなければならない。
しかしたいていのケースでは、それを知るという気力そのものすら、消えていることが多
い。


 「君は、本当は、何をしたいのか?」
 「わからない」
 「でも、君にも、何か、やりたいことがあるだろ?」
 「ない……」
 「でも、今のままでいいとは、君だって、思っていないだろ?」
 「……」と。


 こうした症状は、早い子どもで、小学校の高学年児でも、見られるようになる。概して、
従順で、まじめな子どもほど、そうなりやすい。友だちと遊ぶときはそれなりに活発なの
だが、教室へ入り、机に向かってすわったとたん、無気力になってしまう。


 こうした症状が見られたら、できるだけ初期の段階で、それに気づき、子どもの心を取
りもどす。よく誤解されるが、「いい高校に入りなさい」「いい大学に入りなさい」という
のは、子どもにとっては、(したいこと)ではない。一見、子どものためを思った言葉に聞
こえるかもしれないが、その実、子どもの心を破壊している。


 だから今、目的の高校や大学へ入ったとたん、燃え尽きてしまったりして、無気力にな
る子どもは、本当に多い。市内の進学高校でも、5〜10%が、そうでないかと言われて
いる(教師談)。大学生となると、もっと多い。
(はやし浩司 アパシー スチューデントアパシー 無気力な子ども 自我の崩壊 同一
性の危機 同一性の崩壊)


+++++++++++++++++++++


少し前、こんな相談がありました。再掲載します。


+++++++++++++++++++++ 


【E氏より】


甥(おい)っ子についてなんですが、小学二年生でサッカークラブに入っています。とこ
ろがこのところ、することがないと、ゴロゴロしているというのです。


とくに友だちと遊ぶでもなく、何か自分で遊ぶのでもなく……。サッカーもヤル気がない
くせに、やめるでもない。こういう時は、どこに目を向ければいいのでしょうか。


やる気がないのは、今、彼の家庭が関心を持っている範疇にないというだけで、親自身が
持っている壁を越えさせることがポイントかな、と思ったりしたのですが……。 


【はやし浩司より】


●消去法で


 こういう相談では、最悪のケースから、考えていきます。


バーントアウト(燃え尽き、俗にいう「あしたのジョー症候群」)、無気力症候群(やる
気が起きない、ハキがない)、自我の崩壊(抵抗する力すらなくし、従順、服従的になる)
など。さらに回避性障害(人との接触を避ける)、引きこもり、行為障害(買い物グセ、
集団非行、非行)など。
自閉症はないか、自閉傾向はないか。さらには、何らかの精神障害の前兆や、学校恐怖症
の初期症状、怠学、不登校の前兆症状はないか、など。


 軽いケースでは、親の過干渉、溺愛、過関心、過保護などによって、似たような症状を
見せることがあります。また学習の過負担、過剰期待による、オーバーヒートなどなど。
この時期だと、暑さにまけた、クーラー病もあるかもしれません(青白い顔をして、ハー
ハーあえぐ、など)。


 「無気力」といっても、症状や程度は、さまざまです。日常生活全体にわたってそうな
のか。あるいは勉強面なら勉強面だけにそうなのか。あるいは日よって違うのか。また一
日の中でも、変動はあるのかないのか。


こうした症状にあわせて、何か随伴症状があるかないかも、ポイントになります。ふつう
心配なケースでは、神経症による緒症状(身体面、行動面、精神面の症状)が伴うはずで
す。たとえばチック、夜驚、爪かみ、夜尿など。腹痛や、慢性的な疲労感、頭痛もありま
す。行動面では、たとえば収集癖や万引きなど。


さらに情緒障害が進むと、心が緊張状態になり、突発的に怒ったり、キレたりしやすくな
ります。この年齢だと、ぐずったりすることもあるかもしれません。


こうした症状をみながら、順に、一つずつ、消去していきます。「これではない」「では、
これではないか?」とです。


●教育と医療


 つまりいただいた症状だけでは、私には、何とも判断しかねるということです。したが
って、アドバイスは不可能です。仮に、そのお子さんを前に置いても、私のようなものが
診断名をくだすのは、タブーです。資格のあるドクターもしくは、家の人が、ここに書い
たことを参考に、自分で判断するしかありません。


 治療を目的とする医療と、教育を目的とする教育とは、基本的な部分で、見方、考え方
が違うということです。


 たとえばこの時期、子どもは、中間反抗期に入ります。おとなになりたいという自分と、
幼児期への復帰と、その間で、フラフラとゆれ戻しを繰りかえしながら、心の状態が、た
いへん不安定になります。


 「おとなに扱わないと怒る」、しかし「幼児のように、母親のおっぱいを求める」という
ようにです。


 そういう心の変化も、加味して、子どもを判断しなければなりません。医療のように、
検査だけをして……というわけにはいかないのですね。私たちの立場でいうなら、わかっ
ていても、知らないフリをして指導します。


 しかしそれでは、回答になりませんので、一応の答を書いておきます。


 相談があるということから、かなり目立った症状があるという前提で、話をします。


 もっとも多いケースは、親の過剰期待、それによるか負担、過関心によって、脳のある
部分(辺縁系の帯状回)が、変調しているということ。多くの無気力症状は、こうして生
まれると説明
されます。


 特徴としては、やる気なさのほか、無気力、無関心、無感動、脱力感、無反応など。緩
慢動作や、反応の遅延などもあります。こうした症状が慢性化すると、昼と夜の逆転現象
や回避性障害(だれにも会いたがらない)などの症状がつづき、やがて依存うつ病へと進
行していきます。(こわいですね! Eさんのお子さんのことではなく、甥のことというこ
とで、私も、少し気楽に書いています。)


 ですから安易に考えないこと。


●二番底、三番底へ……


 この種の問題は、扱い方をまちがえると、二番底、三番底へと落ちていきます。さらに
最悪の状態になってしまうということです。たとえば今は、何とか、まだサッカーはして
いるようですが、そのサッカーもしなくなるということです。(親は、これ以上悪くならな
いと思いがちですが……。決して、そうではないということです。)


 小学二年生という年齢は、好奇心も旺盛で、生活力、行動力があって、ふつうなのです。
それが中年の仕事疲れの男のように、家でゴロゴロしているほうが、おかしいのです。ど
こかに心の変調があるとみてよいでしょう。


 では、なおすために、どうしたらよいか?


 まず、家庭が家庭として、機能しているかどうかを、診断します。


●家庭にあり方を疑う……


 子どもにとって、やすらぎのある、つまり外の世界で疲れた心と体を休める場所として
機能しているかどうかということです。簡単な見分け方としては、親のいる前で、どうど
うと、ふてぶてしく、体を休めているかどうかということです。


 親の姿を見たら、コソコソと隠れたり、好んで親のいないところで、体や心を休めるよ
うであれば、機能していないとみます。ほかに深刻なケースとしては、帰宅拒否がありま
す。反省すべきは、親のほうです。


 つぎに、達成感を大切にします。「自身が持っている壁を越えさせることがポイント」と
いうのは、とんでもない話で、そういうやり方をすると、かえってここでいう二番底、三
番底へと、子どもを追いやってしまうから注意してください。


 この種の問題は、(無理をする)→(ますます無気力になる)→(ますます無理をする)
の悪循環に陥りやすいので、注意します。一度、悪循環に陥ると、あとは底なしの悪循環
を繰りかえし、やがて行き着くところまで、行き着いてしまいます。
 

「壁を越えさせる」のは、風邪を引いて、熱を出している子どもに、水をかけるような行
為と言ってもよいでしょう。仮に心の病にかかっているということであれば、症状は、こ
の年齢でも、半年単位で推移します。今日、改めたから、明日から改善するなどというこ
とは、ありえません。


 私なら、学校恐怖症による不登校の初期症状を疑いますが、それについても、私はその
子どもを見ていませんので、何とも判断しかねます。


 ただコツは、いつも最悪のケースを考えながら、「暖かい無視」を繰りかえすということ
です。子どものやりたいようにさせます。過関心であれば、親は、子育てそのものから離
れます。


 多少生活態度がだらしなくなっても、「うちの子は、外でがんばっているから……」と思
いなおし、大目にみます。


 ほかに退行(幼児がえり)などの症状があれば、スキンシップを濃厚にし、CA、MG
の多い食生活にこころがけます。(下にお子さんがいらっしゃれば、嫉妬が原因で、かなり
情緒が不安定になっていることも、考えられます。)


 子どもの無気力の問題は、安易に考えてはいけません。今は、それ以上のことは言えま
せん。どうか慎重に対処してください。親やまわりのものが、あれこれお膳立てしても、
意味がないばかりか、たいていは、症状を悪化させてしまいます。そういう例は、本当に
多いです。


 またもう少し症状がわかれば、話してください。症状に応じて、対処方法も変わります。
あまり深刻でなければ、そのまま様子を見てください。では、今日は、これで失礼します。

(はやし浩司 バーントアウト 燃え尽き あしたのジョー症候群 無気力症候群 自我
の崩壊 回避性障害 引きこもり はやし浩司 行為障害 買い物グセ 集団非行 非行 
学校恐怖症 初期症状 怠学 不登校の前兆症状)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【極東アジア情勢(常識的な見方)】


++++++++++++++++++++++++

極東アジア情勢について、常識的な見方をまとめると、
つぎのようになる。

++++++++++++++++++++++++


●迎撃ミサイルは無用の長物


テポドンやノドンに対して、現在日本が保有している迎撃ミサイルは、まったくの
無用の長物。
不意打ちをくらったら、おしまい。
仮に迎撃できたとしても、現在の能力では、数発程度。
320〜800基とも言われるノドンに対しては、まさに「打つ手なし」。


金額もバカにならない。
迎撃ミサイル1基、170億円〜。
装備一式(既存設置分)だけでも、7000億円〜1兆円。
今後、その装備費用は、天文学的数字になる可能性がある。
だったら、最初から、(飾り)程度にしておくこと!


●アメリカの対日政策の変更


この10年で、アメリカの対日政策は、大きく変わった。
アメリカにとって、「アジア」といえば、そのまま「中国」をさす。
日本ではない。


やがて日米安保条約も死文化するだろう。
時間の問題と考えてよい。


アメリカにとってK国の核兵器など、痛くもかゆくも、何ともない。
アメリカが心配しているのは、核兵器の拡散。
核兵器が中東の(テロ組織)に流れること。
イスラエル(ユダヤ国家)が危険にさらされること。


アメリカは基本的には、ユダヤ国家と考えてよい。


●6か国協議


アメリカは、結局は米朝会議で決着を図ろうとしている。
しかしこれは日本にとっては、最悪のシナリオ。
仮に米朝間で、「相互不可侵条約」のようなものが結ばれれば、日本は万事休す。
K国は、日本に対してやりたい放題のことができるようになる。


アメリカ本土が攻撃されないかぎり、アメリカはK国に対して何もできなくなる。
仮に日朝戦争が始まっても、傍観するのみ。
が、それこそが、まさにK国の最終目標。
日本が今まで、2国間協議に反対してきた理由は、ここにある。


●K国の国内事情


軍部ですら、すでにガタガタという状態。
そのためK国の金xxは、緊張感を高めるため、外に敵を作る。
挑発をつづける。
崩壊過程国家の常とう手段である。


重要なことは、日本は、そのワナにはまってはいけないということ。
これから先、韓国や日本に対して、局地的な戦闘をしかけてくる可能性がある。


韓国よ、日本よ、その挑発に乗るな!


●K国の核兵器+ミサイル


K国全体が、巨大なカルト国家とみなしてよい。
その本尊が、核兵器ということになる。
金xxによる独裁政治の、力(=パワー)のシンボル。
ミサイルは、その運搬手段。
だからK国は、ぜったいに核兵器を放棄しない。
金xxが政権の座にあるかぎり、放棄しない。


そういう前提で、K国の核兵器開発を考える。
アメリカもまた、それを認める方向で、動きつつある。


●日本の立場


『触らぬ神に、たたりなし』を貫く。
軍事評論家(韓国)たちは、10月までに、2回目の核実験をするだろうと
読んでいる。
ミサイルの発射実験も、そのころ併せてするかもしれない。


で、今となっては、何もかも手遅れ。
C・ヒルという、あの外交官のおかげで、K国に「5年」という年月を与えてしまった。
その間に、K国は、核兵器の小型化に成功し、今度はICBMの実験までしてみせた。


今、日本にできることは、K国の自然死を待つだけ。
ぜったいに、あの国に手を出してはいけない。
ミサイル迎撃など、もってのほか。
ミサイルの発射実験を再度したら、また国連という場で、ワーワーと騒げばよい。


この日本は、丸裸以上の丸裸。
それを忘れてはいけない。
勇ましい好戦論に、まどわされてはいけない。
ここは『負けるが勝ち』。


日本は、あんな国を相手に、ぜったい心中だけはしてはいけない。
「バカだ」「臆病だ」と言われても、気にしてはいけない。


●中国の立場


アメリカに対して巨大債権国となった中国。
その中国にしても、本音を先に言えば、K国の核兵器にせよ、ミサイルにせよ、
そんなものは、痛くもかゆくもない。


中国はこうした危機(?)を、うまく利用して、自国の発言権をましてくるだろう。
言いかえると、日本は、反対に、それを利用する。
K国問題は、中国問題と置き換えて、中国と交渉する。
K国を無視してもよい。


K国を自然死させるにしても、中国の助けが不可欠。
朝鮮半島北部を、中国領にしてもよいという思い切りが、中国を動かす。
(当然、韓国はそれに猛反発するだろうが……。)


事実、中国はK国内の鉱山採掘権のほとんどを、手中に収めている。
中国が心配するのは、K国が崩壊して、それらの既得権を失うこと。
「国境での混乱」は、口実。


+++++++++++++++++++++


以上、常識的な範囲で、極東アジア情勢をまとめてみた。
(09年4月15日記)



Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司


●前意識(好子vs嫌子)


++++++++++++++++++


先週、近くのパソコンショップで、
アウトレットのデジタルカメラを買った。
1万8000円だった。


P社のFX−500。
現在FX−550というのが売りに出されて
いるので、そのひとつ前の機種ということに
なる。


が、このカメラの頭のよさには、驚いた。
ミニター画面がそのままタッチパネルに
なっていて、ピントや露出を合わせたい
点を指先でタッチすると、タッチした
ところに自動的に、ピントや露出を
合わせてくれる。
それだけではない。


カメラを動かしても、自動的に追尾する!


ほかにもいろいろあるが、デジタルカメラも、
ここまで進化した!
驚いた!


ますますP社のカメラが好きになった。


ところで今、C社のカメラを修理に出している。
そのことで昨日、電話があった。
実にインギン無礼な言い方で、結局、「修理できません」
とのこと。
理由は、「水滴が入ったことが原因です」と。
つまり使用者である私に過失があった、と。


何度も「水をかけた覚えはない」と主張したが、
だめだった。
こういうのを「水かけ論」という。
前回のときも、ああでもない、こうでもない
と理由をつけて、修理してもらえなかった。
よい機会だから、そのカメラを最後に、
C社との縁を切ることにした。


(C社といっても、日本には2社ある。
カタカナで書くと、3文字の会社である。)


+++++++++++++++++++


●前意識


意識と無意識。
実際には、その中間に、「前意識」というのがある。
前意識というのは、意識としては自覚しなくても、いつでもスタンバイになっている
意識をいう。
たとえば古いデジタルカメラを手にしたとき、その使い方を思い出すなど。
図示すると、こうなる。


(意識)
  ↓
(前意識)
  ↓
(無意識)


で、人はいやなことや、不愉快なことがあると、それを抑圧し、どんどんと無意識の
世界に放り込んでしまう。
無意識の世界は、いわば、巨大な心のゴミ捨て場と思えばよい。
たまたま昨夜も、ある母親と電話で話した。
その母親が自分の子(小学4年女児)をさして、「あの子は、がまん強い子ですから」
と言った。


しかし子どもの世界では、「がまん強い子」というのは、警戒したほうがよい。
その分だけ、心に別室を作り、そこへ本来の自分を押し込めてしまう。
結果として、心をゆがめてしまう。
が、それだけではない。
何か機会があると、突発的に、キレたりする。
ふつうのキレ方ではない。
たいてい錯乱状態になる。
「どうして、オレをこんなオレにしたア!」と。
それまでにたまった不満を、一気に爆発させる。


教える側からすると、ワーワーと自己主張を繰り返す子どものほうが、教えやすい。
何を考えているか、よくわかる。
そういう意味でも、幼児教育では、(1)まず自分をすなおに表現させるところから、
始める。


「すなお」というのは、(1)心(=情意)と、表情がいつも一致していること。
(2)心のゆがみ(いじける、ひねくれる、つっぱる、ぐずる)がないこと。


具体的には、思っていることを、大声ではき出させる。


一方、前意識は、先にも書いたように、そのつど必要に応じて、意識的に取り出す
ことができる。
「今日は何を食べるかな? 昨日、寿司を食べたので、今日は刺身をやめよう」
とかなど。
あるいは「あの店へ行くのはやめよう。先日行ったとき、女将さんの態度が悪かった」
とかなど。
そのときは意識しなくても、簡単な条件をつけると、そのまま意識として脳の
中に浮かび上がってくる。


で、子ども、とくに幼児の教育では、この前意識がどのように形成されているか、
それにいつも注意を払うことが重要。
(できる・できない)ではなく、(前向きな前意識が育った・育ってない)をみる。
たとえば現在、年中児で、「名前をかいてごらん」と私が言っただけで、体を
こわばらせてしまう子どもが、何割かはいる。
中には、涙ぐんでしまう子どもさえいる。


文字に対して、恐怖感をもっている子どもである。
どうしてそうなったか、理由など、改めて、ここに書くまでもない。


しかし一度、こうした症状を示すようになると、子どもの心をほぐすのは、容易な
ことではない。
発達心理学の世界にも、「好子」「嫌子」という言葉がある。
一度、嫌子ができてしまうと、それを好子に転換するのは、容易なことではない。
もっとわかりやすく言えば、「子どもをつぶすのは簡単。しかし伸ばすのは難しい」
ということになる。
「つぶれた子どもの心を修復するのは、難しい」でもよい。
いわんや、それが前意識から、無意識の世界に入ってしまったら……!


今、ふえているのが、「おとな恐怖症」の子どもたち。
赤ちゃん返りならぬ、幼児返りを起こす。
中学生とか高校生になっても、幼児期のおもちゃを取り出し、それで遊ぶなど。
一見すると、精神的な未熟性が気になるが、「おとな恐怖症の子ども」と理解すると、
納得できる。


さらにひどくなると、言葉の使い方そのものまで、幼児ぽくなる。
「ドウチェ、ダメだと、言うんデチョ、こんな本は、ダメだと、言うんデチョ」と。


私がその子ども(小6男児)の中に、ボロボロになった雑誌を見つけたときのことだった。
「これは何?」と聞いたとたん、その子どもは、そう言った。
原因は、すぐわかった。
母親に相談すると、中学生の兄がいて、毎晩、父親と、「勉強しろ!」「いやだ!」の
乱闘を繰り返しているという。
その子どもはそれを傍で見ていて、中学生になることに恐怖心を抱いてしまった!


一方、英語には、『Happy Learners learn Best』というのがある。
『楽しく学ぶ子は、よく学ぶ』という意味である。
「楽しい」という思いが、前意識(無意識でもよいが)の中に、「好子」を作る。
この好子が、子どもを前向きに引っ張っていく。


「BW教室(=私の教室)」という名前を聞いただけで、「行きたい!」となる。
またそういうふうに、指導する。


「私」の中に、「私」と言える部分は、ほとんどない。
いつも「私」は、(私でないもの)によって、動かされている。
同じように、「子ども」もまた、(子ども自身でないもの)によって、動かされている。
幼児教育では、その(子ども自身でないもの)を、どう作っていくか。
それが重要なポイントということになる。
「前意識」にからめて、幼児教育はどうあるべきかを考えてみた。


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
前意識 好子 嫌子 無意識 幼児返り 幼児がえり がまん強い子 はやし浩司
抑圧 幼児教育の要)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司


●中国のキリスト教信者
(More and more believe in Christianity in Red China, totaling one tenth of the 
population! On the contrary less and less Japanese believe in Buddhism.)


+++++++++++++++++++++


中国というと、仏教国と思っている人は多い。
しかし実際には、仏教を信じている人は、
驚くほど、少ない。
ほとんどいない?


一度、中国の友人に直接確かめたことがあるが、
そのときは、「中国では黄帝信仰が中心」と
聞いた。
10年ほど前のことである。


が、である。
その中国で、今、キリスト教が急速に勢力を
伸ばしているという。


香港の「南華早報」によれば、中国国内には、
現在、合わせて1億2500万人の
キリスト教信者がいるという。
その数は年々、急速にふえているという。


1億2500万人といえば、
「人口13億人の中国でも、約10%が、
キリスト教信者」ということになる。
そしていわく、「その数は、中国共産党の党員の数、
7400万人よりも多い」と。


ヘ〜〜エ!


無神論が原則の「共産主義」。
その中国で、キリスト教信者の増大。
こうした現象を、いったい、どのように理解
したらよいのか。


かたやこの日本は、仏教国のまま。
釈迦には悪いが、現在、仏教国と言われる国は、
東南アジアのいくつかの国と、この日本だけ。
その日本でも、たとえば近郊の山村では、無住の
寺がふえている。
「経営(?)が成り立たない」のが、その
理由とか。


+++++++++++++++++++++


●小悪を暴露して、大悪を隠す


小ずるい人がよく使う手が、これ。
『小悪を暴露して、大悪を隠す』。
現在の、韓国前大統領のノ大統領もその一人。
6億円の収賄容疑が身辺に及んでくると、
突然、「妻が……」とHPに書いた。
つづいて、「私は知らなかったが、妻の
したことには、私も責任がある」と、
かっこよく謝罪。
昔、こんなことがあった。


●町内会の旅行で


町内会で、どこかへ旅行に行ったときのこと。
私たちはどこかの寺の本堂に泊まった。
私が小学4年生か、5年生のときのことだった。


朝、私ともう一人が、だれかと積み上げられた
布団の上に登って遊んでいた。
そのとき何かの拍子に、窓ガラスの下のほうが割れた。
バリッと音をたてて、窓ガラスにヒビが入った。


そのあとのことは記憶がぼんやりとしているが、
そのとき世話役の女性(40歳くらい?)が私たちのところへ
やってきて、こう言ったのを覚えている。


「黙っていなさいよ。オバチャンが、何とか
するから」と。


で、そのあと。
寺が出るときになったときのこと。
みなが礼を言っていたと思うが、そのとき、その女性が突然、
住職を呼びとめて、こう言った。
「あの、すみません……。実は……」と。


私は胸がキューンと、凍りつくのを覚えた。
「叱られる……」と思った。
が、その女性は、こう言った。


「実は、本堂にある、〜〜を、子どもたちが、
倒してしまいました。
もとのようにしておきましたが、どうか
許してください」と。
それに答えて住職が、たしか「いいですよ」と
いうようなことを、笑いながら言っていたのを
覚えている。


私はほっとすると同時に、子どもながらに、
その女性の小ずるさに感心した。
つまりその女性は、わざわざ言わなくてもよい
ような小悪を暴露しながら、大悪を隠した。
小悪を暴露しながら、「私は正直な人間です」と
言いながら、「だから大悪をするはずは
ありません」と。


●ノ前大統領


ノ前大統領も、同じ手を使った(?)。
つまり先手を打った。
が、これが裏目に出始めている。
何しろ金額が、6億円。
日本の経済規模に換算すると、10億円以上!
そんな額を妻が受け取って、ダンナである
ノ前大統領が知らなかったでは通らない。


だいたい、どうして妻がそんな現金を、
もらうことができるのか。
大統領の妻だから、もらえた(?)。
聯合ニュースですら、『常識からみて、
家族による(巨額資金の)取引を、
(前大統領が)知らないことがあり
えるのか』(4・17)と書いている※。


隣の韓国の話とはいえ、小ずるさというより、
薄汚さを感じさせる事件である。
前大統領という元最高権力者でも、こんな
姑息(こそく)な手を使う。


が、さらに追い詰められると、今度は、
こう言った。


「事実と違う話が、事実として報道されており、
釈明と防御が必要なようだ」(毎日新聞)と。


かっこいい。
かっこよすぎる。


が、へたにあがくから、墓穴を掘る。
へたに小細工をするから、墓穴を掘る。
しょせん、ノ前大統領という人は、
その程度の人だったということになる。


(注※)毎日新聞より


『韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領への不正資金提供疑惑を捜査中の検察当局が、
逮捕状を請求する方針を固めたと報道されている問題で、韓国メディアは17日、検察内
部に「在宅起訴して法廷で疑惑を立証すべきだ」との慎重論があることを紹介した。前大
統領側は疑惑否定の姿勢を崩しておらず、今後、長期間の法廷闘争が続く可能性も指摘し
ている。


 報道によると、検察当局は、前大統領の有力支持者から、権良淑(クォン・ヤンスク)
夫人や親類に渡った計600万ドル(約6億円)の資金が、事実上、職務に関連して前大
統領に贈られたものである可能性が強まったと判断した。


 検察当局は17日、資金の一部を受け取った疑いが持たれる、前大統領の長男、建昊(ゴ
ンホ)氏に対する4回目の参考人聴取を実施し、金の流れについて証拠固めを試みた模様
だ。


 聯合ニュースは「常識からみて、家族による(巨額資金の)取引を、(前大統領が)知ら
ないことがありえるのか」という検察幹部の発言を紹介し、収賄容疑での立件が近いとの
見方を示した。


 各メディアは、全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)両元大統領に続き韓
国で3人目となる大統領経験者の逮捕に発展するかどうか、捜査は最終局面を迎えている
と報じている。


 一方、前大統領は夫人に資金が渡っていたことは認める一方、自身の関与については全
面否定している。12日に自身のホームページで「事実と違う話が、事実として報道され
ており、釈明と防御が必要なようだ」と述べ、疑惑捜査に対し、徹底対決の姿勢を強調し
ている』と。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●スケベ力


++++++++++++++++++++++


YOU TUBEのほうで、動画を紹介している。
指導風景や子どもたちの様子など。
そのYOU TUBEを使って、ときどき育児論をそのまま、
私の声で話すこともある。
「言葉教育について」とか、「作文指導について」とか、
など。


で、YOU TUBEでは、閲覧してくれた人の数
(=アクセス数)が、そのままわかるようになっている。
いわば、人気投票のようなもの。
その数字が大きければ大きいほど、人気があるという
ことになる。


そのYOU TUBEを通して、改めてスケベ力の
大きさに驚く。
たとえばほかの動画が、1か月で、10回前後しか
アクセスがないのに、たとえば「子どもの自慰について」
というのは、1か月で、200〜300回前後も
アクセスがある。


どういう人たちが、どういう検索ワードを使って、
アクセスしてくるかは、容易に察しがつく。
期待に添えなくて申し訳ないが(?)、それにしても……、
と思う。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司


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.こんにちは!  (″ ▽ ゛)○  
.        =∞=  // 
□■□□□□□□□□□□□□□■□ ================= 
子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 15日
□■□□□□□□□□□□□□□■□ =================
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●親子の(きずな)


+++++++++++++++++++++


親子のきずなとは、何か?


このところ、「家族って、何だろう」と、ときどき考える。
「依存性の集合体」?
「種族保存のための結合体」?


+++++++++++++++++++++


●スズメの世界


今ごろの季節は、庭に来るスズメたちも単独行動を繰り返す。
それぞれがせわしく庭にまいた餌をついばんでは、そのままどこかへと
飛び去っていく。
どこかで子育てをしているのだろう。
やがてそのうち、親スズメが子スズメを連れてくるようになる。


そういうスズメたちを見ていると、「人間と同じ」というか、
「人間とどこもちがわない」と思ってしまう。
人間の世界は、スズメの世界より、ほんの少し複雑なだけ。


で、興味深いのは、子育てが終わってからのスズメたちである。
スズメどうしには、親子の(きずな)があるのだろうか。
それともないのだろうか。
たとえば半年とか1年とかたったあと、親スズメが子スズメに
会ったようなとき、もちろんその反対でもよいが、
たがいに、「お前エ!」とか、「お父さん!」とか、言いあうのだろうか。


が、私が見たところ、その(きずな)はないようだ。
スズメたちは子育てが終わると、また集団行動に戻っていく。
ザザーッと飛んできては、またどこかへ、ザザーッと飛んでいく。


●きずな


最近の研究によれば、人間にも、(刷り込み)というのがあるということが、
わかってきた。
ある種の鳥類(卵からかえって、すぐ二足歩行する鳥類)は、最初に目に
入ったものを親と思う。
最初に耳にした泣き声で、親と思うのもいるそうだ。
人間にも似たような刷り込みがある。
年齢的には、0歳から生後7か月くらいまでの間をいう。
この時期をとくに、「敏感期」と呼ぶ。


この時期に、親は親として、脳みその中に徹底的に刷り込まれる。


で、スズメの話。
ここで誤解してはいけないのは、「親」といっても、人間のように
上下意識のある「親」ではないということ。
私たちは「親」という言葉を当てはめることによって、人間社会における
親意識をそのまま連想してしまう。
「親スズメ」「子スズメ」という言葉にしても、そうだ。


正確には、(被依存関係)(依存関係)と言うべきではないか。
人間にしても、刷り込みをした人間は、それ以後、親に対して強力な依存性を
もつようになる。
しかもそれは本能に近い部分にまで刷り込まれるため、一度刷り込みが
なされると、それから脱却することは、容易なことではない。


それこそ、50歳になっても、60歳になっても、「♪おふくろんさんよ」
と空を見あげて、涙をこぼすようになる。


では、スズメの世界では、どうなのか。
「人間のように……」とまではいかなくても、サルや他のケモノのように、
上下関係はあるのだろうか。
そのつながりは、(きずな)として、いつまでも残っているものなのだろうか。


●親意識vs子意識


人間社会における(きずな)というのは、当初は(刷り込み)によってできあがる
ものだが、その後、その人の置かれた文化的背景によって、大きく変化する。


たとえば日本人の私たちが感じている(きずな)は、欧米人のそれとは、かなり
異っている。
が、先ほども書いたように、これは本能に近い部分にまで刷り込みがなされている。
そのため、刷り込まれているということそのものに、気づくことはむずかしい。
欧米人のそれが、どのように(ちがう)か、それを知るのもむずかしい。


たいていは、「私が感じている(きずな)のほうが正しい」とか、さらには、
「絶対的」と思ってしまう。
またそういう感覚でもって、「欧米人も同じだろう」と思ってしまう。
またそれで終わってしまう。


たとえば日本には、『親・絶対教』という、カルト教団がある。
親や、さらには先祖を、絶対視する宗教団体をいう。
そういう教団では、親孝行を第一の「徳行」ととらえ、「親に逆らうのは、
もってのほか」とか、信者に教えたりする。


そういうところで観察される(親意識)というのは、人間社会でデフォルメ
(=歪曲化)された、いわゆる(変形)と考えてよい。
もっともそれは極端なケースだが、親を絶対視する人は、少なくない。
それが親子の基本関係になっている家庭となると、それこそゴマンとある。


たとえばサルの世界にも、人間の世界に似た(親子関係)はあるようだが、
それはあくまでも、(力の優劣関係)に過ぎない。
ボスの座を奪うため、子ザルが、親ザルに、戦いをいどむというようなことは、
よくあるそうだ。


一方、親・絶対教などでは、「親は親だから」という『ダカラ論』だけで、
「親がまちがったことをしても、親に従え」などと教えたりする。


●家族自我群


家族というのは、良好な人間関係で成り立っている間は、それなりにうまく
機能する。
しかしひとたび歯車がどこかで狂うと、今度は、その人を押しつぶしてしまう。
それほどまでの魔力をもって、その人を呪縛する。
この呪縛感を、「幻惑」と呼ぶ。
また一連の呪縛性を、「家族自我群」と呼ぶ。


ふつうの呪縛感ではない。
いつ晴れるともわからない、悶々とした気分に襲われる。
ある男性は、母親の葬式に出なかったことだけを理由に、「親捨て」と呼ばれる
ようになった。
その地方では、一度、「親捨て」というレッテルを張られると、親類からは
もちろんのこと、近所の人たちからでさえ、(白い目)で見られるようになるという。
が、その男性には人には言えない事情があった。


その男性は、父親の子ではなかった。
祖父と母親の間にできた、いわゆる(不倫の子)だった。
そのため……というより、そのことから想像できるように、その男性の家族は、
メチャメチャだった。


で、その男性は、60歳を過ぎた今も、その呪縛感の中で、もがき苦しんでいる。


●「産んでやった」


私自身は、親・絶対教の世界で、生まれ育った。
母からも、「産んでやった」「育ててやった」「親の恩を忘れるな」という言葉を、
それこそ耳にタコができるほど、聞かされた。


が、実際には、もう少し巧妙な言い方をする。
わざと私の聞こえるようなところで、親たちが、こう言う。


「○○さんところの息子さんは、立派なもんだ。
今度、親を温泉に連れていってやったそうだ」とか、
「○○さんところの息子さんは、たいしたもんだ。
今度、親のために、庭の端に離れを新築してやったそうだ」とか、など。
あたかも真綿で、首をジワジワと絞めるような言い方をする。


私はそういう環境で生まれ育った。
だからある日、たしか高校1年生か2年生のときだが、私はキレた。
キレて、母に食ってかかった。


「だれが、いつ、お前に産んでくれと頼んだア!」と。


それは同時に、「私」内部の、奥深くから始まった反抗だった。
私自身がもっている(本能)との闘いといっても、過言ではない。
そのため心を、真っ二つに切り裂くような衝撃をともなった。


恐らく母にしても、そうだったのだろう。
その時期を境にして、今にして思うと、母のほうから縁を切ったように思う。
もちろん母は、ああいう人だったから、それを口にすることはなかったが……。


「ああいう人」というのは、「ああいう人」のことをいう。


●恩の押し売り


そのこともあって、私は3人の息子たちを育てながら、(恩の押し売り)だけは、
しないと心に誓った。
事実、「産んでやった」「育ててやった」という言葉については、一度も使った
ことはない。
口から出そうになったことはあるが、しかし言わなかった。
「それを言ったら、おしまい」と。


そのため、(当然の帰結だが)、息子たちは、今の今でも、「親孝行」という
言葉から連想する世界とは、まったく無縁の世界に生きている。
が、これは脳のCPU(中央演算装置)に関する問題。
私には、息子たちの意識を理解することができるが、恐らく息子たちには、
私がもっている意識は、理解できないだろう。
が、このところ、ふと、「それでよかったのか?」と迷うときがある。


●社会の不備


50歳を越えるころから、そこにドンと老後があるのを知った。
60歳を越えると、それはもう予測でも、予想でもない。
私自身が老後に突入していた。
とたん、不安と心配の渦の中に、巻き込まれた。
「これから先、どうやって死ねばいいのだろう」と。


「どうやって生きるか」ではない。
「どうやって死ぬか」である。


こう書くからといって、息子たちを責めているのではない。
そのように育てた私が悪い(?)。
が、息子たちには、私たち夫婦の老後をみるという意識は、ゼロといってよいほど、ない。
「親孝行」という言葉すら、私の家では、死語になっている(?)。
息子たちの心の奥まではのぞけないが、私はそう感ずる。


が、ここで誤解しないでほしいのは、だからといって、親・絶対意識的な発想が
正しいと認めるわけではない。
私の家庭は家庭で、別の新しい親子関係が生まれつつある。


●新・家族主義


日本的な親・絶対意識が消えたからといって、家族がバラバラになるということではない。
もしそうなら、欧米の家族は、とっくの昔にバラバラになっているはず。
が、実際には、その(きずな)は、私たちが想像するよりもはるかに、強い。


10年ほど前の調査でも、「どんなことをしてでも、みる」と答えた日本の若者は、たっ
たの19%しかいなかった(平成9年度、総理府調査)。


この数字がいかに低い数字かは、たとえばアメリカ人の若者の、60数%。さら
に東南アジアの若者たちの、80〜90%という数字と比較してみるとわかる。
しかもこの数字は、その3年前(平成6年度)の数字より、4ポイントもさがっている。


では、どこがどうちがうのか?
おおざっぱにいえば、つぎのようなちがいがある。


(1)平等意識(親子の上下関係がない。命令、服従関係がない。)
(2)対等意識(親でも子どもでも、他人と同等に置く。)
(3)協働意識(たがいに力を合わせて、家族を守るという意識が強い。)
(4)独立意識(ある時期から、親も、私は私という生き方をする。)
(5)老後意識(「子どもの世話にはならない」という老後意識がある。)
(6)神の子意識(子どもといえども、神の子という考え方をする。)


日本も、アメリカも、対GDP比で、子どもにかける社会保障費が、極端に低い。
毎年、4〜5%前後で推移している。
(欧米では、6〜8%前後。ただしここにも書いたように、アメリカは低い。)

で、日本では教育費の負担は、親の責任ということになっている。
その負担感は相当なもので、子どもが大学生になるころ、それは頂点に達する。
で、昔は『子、育ち盛り、親、貧乏盛り』と言った。
今は、『子、大学生、親、貧乏盛り』という。


一方、アメリカでは、大学生でも、親のスネをかじって大学へ通っている学生は、
ほとんどいない。
何らかの奨学金を得ているか、自分でローンを組んで通っている。
つまり先にあげた(1〜(6)の(ちがい)が、こうした形で、結晶している。


その上での(きずな)ということになる。
称して、『新・家族主義』。
わかりやすく言えば、現在の状況が好ましくないからといって、(現在)の否定、
もしくは安易な復古主義に走るのは、正しくない。
(現在)を基盤にして、新しいものを創りあげていく。


では、どうなるか?
この問題だけは、日本の潮流を静かに観察するしかない。
日本人全体が、全体として、その方向性を決めていく。
その結果として、「新・家族主義」が、輪郭を明確にする。
現在は、その過渡期ということになる。


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
新家族主義 家族主義 親子の絆 親子のきずな 家族の絆 家族のきずな はやし浩司
新・家族主義 家族自我群 幻惑 刷り込み インプリンティング 親子の縁)



【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●時事問題の見方


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「降ってきた火の粉は、振り払う」と言った大臣がいた。
「やられたら、やりかえす」と言った、M党の議員がいた。
私のBLOGに、「ミサイル迎撃反対と言うなら、それで死んでも
あなたは文句を言うな」と書いてきた人もいた。
さらに「ミサイル迎撃反対という意見には賛成だが、日本としての
プライドはどうするのか」と書いてきた人もいた。


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●横軸としての時事問題


時事問題を考えるときは、縦軸と横軸の、その両方から見る。
縦軸だけでもいけない。
横軸だけでもいけない。
たとえばK国のミサイル問題を例にあげてみる。


K国は、今、この時点で、ミサイルをもっている。
それに対して、日本はそれを脅威に感じている。
そしてK国は、日本に向けて、ミサイルの発射実験をした。
そのため日本中が、パニック状態になった。
これが縦軸である。


その縦軸だけを見ると、「火の粉だ」「やりかえす」「文句を言うな」
「プライドはどうなのか」となる。


しかしもう一方で、こうした時事問題は、横軸からも、見る。
それには私のこんな経験がある。


1967年、私はUNESCOの交換学生として韓国に渡った。
日韓の間に、まだ国交が回復されていなかったときである。
私たちは「国連」の名のもとに、韓国に渡った。


その間、たちは、いくつかの大学を回った。
が、行く先々で、日本攻撃の矢面に立たされた。
「反日感情」とはいうものの、現地で肌で感ずるそれには、ものすごいものがあった。
私はやがて、こう思うようになった。
「日本の歴史教育は、まちがってはいない。
しかしすべてを教えていない」と。


そして帰国したが、その少し前のこと。
私は、こう実感した。
それが私の結論ということになる。


「日本がつぎに戦争するとしたら、相手は韓国だな」と。
当時は、K国については、ほとんど知らなかった。
国力も、それほどちがわなかった。
今なら、「相手は、K国だな」と思ったかもしれない。


その1967年から、現在に至るまでの(流れ)の中で、時事問題を考える。
本当はその前から考えるのが正しいが、それには限界がある。
私は戦後生まれの人間で、戦時中、あるいは戦前の日本の様子を知らない。
知っていたかもしれないが、それは一部でしかなかった。


●横軸の中で……


今の日本人の視点の中で、何が欠けるかといえば、つぎのことではないか。
つまり私たち日本人の私たちは、してはいけないことを、してしまった。
これには弁解の余地はない。
それがわからなければ、反対の立場で考えてみればよい。


ある日突然、大量の中国軍が入ってきて、つぎつぎと日本を制圧していった。
日本語を話すことを禁止し、各地に、中国共産党を称える会館までできた。
日本人の私たちは、その会館で思想教育を受けるのを義務づけられた……。
もちろんそれに異議を唱えるものは、問答無用式に投獄、処刑。


それでもあなたは、「あの韓国併合は正しかった」と、胸を張っていえるだろうか。
つまりそこを原点として、その横軸の先に、(現在)がある。
が、その横軸とて、でこぼこだらけ。
戦後日本が、かろうじて、(本当にかろうじて、だぞ)、平和を守ることができたのは、
何も日本人が平和を愛する国民だからではない。
平和を守ったからでもない。


日本が平和を守れたのは、アメリカ軍という強力な軍隊が、日本に駐留していたからに
ほかならない。
もしあのままアメリカ軍がそのまま日本を離れたら、今ごろ日本という国そのものが
なかった。
早くはスターリン・ソ連、毛沢東・中国、李承晩・韓国、それに金日成・K国に、
繰り返し襲われていたことだろう。


こうした横軸を見ながら、(現在)を見ると、見方も大きく変わってくる。
順に反論してみよう。


(1)火の粉は振り払う


敗戦時までさんざん、好き勝手なことをしておきながら、敗戦と同時に、
「日本は平和を愛する国民になりました」は、ない。
そんな身勝手な論理が通ずるはずもないし、世界も、それを受け入れない。
わかりやすく言えば、さんざん、火の粉を振りまいておきながら、相手からの
火の粉は許さないは、ない。


仮にそう言うとしても、それは最後の最後。
今度のミサイル発射実験について、中国は日本に対して、さかんに「冷静に」とか、
「慎重に」という言葉を使った。
私には、それが「謙虚に」と聞こえた。


恐らくアメリカ政府も、同じように感じたのではないか。
アメリカ軍が移動するたびに、日本国内では、「アメリカ軍は出て行け」の大合唱。
沖縄駐留のアメリカ兵にしても、半減されることが、すでに決まってしまった。
私がオバマ大統領なら、こう思うだろう。
「日本は、ずいぶんと自分勝手な国だな」と。


●やられたら、やりかえす?


やりかえすのも結構なことだ。
日本のほうが国力もあり、初期の段階では、勝利(?)を収めるだろう。
しかしそれは一時的。
そのあと日本は、泥沼へと吸い込まれていく。
現在の、イスラエルとパレスチナの関係を例にあげるまでもない。


そうなったとき、残念ながら、今の日本には、それに耐えるだけの力はない。
たとえば銃の使い方ひとつ取りあげても、日本人は、だれもそれを知らない。
一方、韓国にせよ、K国にせよ、国民すべてが徴兵制によって、訓練を受けている。
(韓国は、男子のみ。)
銃の使い方どころか、爆弾の使い方まで、知っている。


さらに韓国は、全土にシャルターを用意し、拠点ごとに武器を蓄えている。
K国は、「全土を要塞化した」(09年4月)と宣言している。
で、かたや、この日本は、どうか?
何も、ない。
まったく、何も、ない。
丸裸以上の「丸裸」。


化学兵器にせよ、生物兵器にせよ、ノドン1発で、約20万人の人が死傷する
と言われている。
もしそうなったとき、日本はどうするのか?
その対策はきちんと、できているのか?


「やられたら、やりかえす」と勇ましいことを口にするのも結構だが、それを言う
人たちは、もっと現実を見たらよい。
相手も、同じ論理を振りかざしてくる!
そうなれば、泥沼どころでは、すまなくなる。


何度も繰りかえすが、戦争というのは、始めるのは簡単。
しかし終えるのがむずかしい。
ニクソンのベトナム戦争や、ブッシュのイラク戦争を見れば、それがわかるはず。


●勝者は日本!


横軸で時事問題を見たばあい、勝者はこの日本である。
日本に決まっている。
今に見る繁栄が、その(結果)である。


一方、K国はどうか?
世界の中でも最貧国。
09年度の国家予算が公表されたが、たったの37億ドル※。
たったの37億ドルだぞ!
日本円で、3700億円弱!


が、この数字とて、彼らがいうところの公式レートで計算したもの。
実際のウォン・レートは、その10分の1とも、20分の1とも言われている。
そんな国が、国防費のほとんどを使って、テポドンを打ちあげた。
日本人の私たちにしてみれば、「一発のミサイル」かもしれない。
しかし彼らにしてみれば、「国運を賭けたミサイル」ということになる。


「迎撃」という言葉が、いかに彼らを刺激したかは、言うまでもない。
仮に迎撃するとしても、それを口にするのは、最後の最後。
迎撃基地をマスコミに公表しながら、何が、迎撃か?
あろうことか、この日本では、迎撃ミサイルの移動状況まで、公開してしまった!


この問題は、「文句を言うな」というレベルの話ではない。
現にあのとき、日本がミサイルを迎撃していたら、そのあと、10〜20発の
ノドンが、日本に向かって発射されていた。
もしそうなっていたら、単純に計算しても、死傷者は数百万人に達していただろう。


●プライドは、どうなるのか?


何度も書くが、相手は、まともな思考力すらない、
「狂った犬」(アメリカ政府高官)である。
そんな国を相手にして、正義とか大義を主張して、どうする?
どうなる?


仮に正義や大義を主張するとしても、そこは大国。
「買ったとか、負けた」とかいう話ではない。
こと「プライド」ということになるなら、あの国こそ、世界の笑いもの。
何百万人もの国民を餓死させながら、「人工衛星」は、ない。
韓国紙の報道によれば、テポドン1発で、1年間、国民の食糧を買うことできる
という。


ここは『負けるが、勝ち』。
相手にしなことこそ、私たち日本人の度量というもの。
もしここで1発でもミサイルが撃ち込まれたら、日本の経済はそのまま、
奈落の底に!
外資は逃避し、株価は急落、円も急落。
そればかりではない。


すでにこの日本には、100〜1000人単位の工作員が潜んでいると言われている。
そういう工作員たちが、何をするかわからない。
いや、工作員が悪いのではない。
そういう工作員の侵入を許してきた日本国政府に、責任がある。
拉致問題にしても、しかり。


もし防衛ということを本気で考えるなら、日本国民全員に防毒マスクを配布しろ。
全国各地、津々浦々の町内にいたるまで、シェルターを用意しろ。


さらに化学兵器にせよ、生物兵器にせよ、10万人単位の被災者が出たら、そのときは
どうする?
救護体勢は整っているのか。
治療体勢は整っているのか。
そういう準備もなしに、「迎撃」は、ない。


日本人としての「プライド」を考えるのは、そのあとでよい。


●K国は自滅する


何も急がなくても、K国は、自滅する。
日本が騒がなくても、国民たちのほうが、やがて臨界点を迎える。
すでに迎えつつあるという説もある。
つまりそのために、K国は、ミサイルを打ちあげた。
目的は、国内の引き締めと、国威発揚のため。
裏から読むと、国内はガタガタ。


そこでK国は、独裁国家の末路の常として、敵を外に求め、戦争をしかけよう
としている。
「相手にしてほしい」と、だだをこねている(ライス前長官)。
だったら、相手にしないことこそ、ベスト。
無視すればするほど、彼らは墓穴を掘る。


が、今ここで日本が迎撃すれば、それこそまさに、彼らの思うツボ。
「ワナ」と言ってもよい。
彼らはそれを利用して、日本に対してしたい放題のことをしてくる。


で、最後に、「あとは、パトリオットミサイルで、K国を叩いてもらう」
という意見について。
私のBLOGへの書き込みに、そうあった。


しかし今のアメリカには、その力はない。
またそのつもりもない。
オバマ政権になって、それがさらに明確になった。
これも反対の立場で考えてみればわかる。


どうしてアメリカが、日本の防衛について、責任を負わねばならないのか?
「日本よ、甘えるのもいいかげんにしておけ」ということになる。
もっとはっきり言えば、「現実をもっと、しっかりと見ろ」ということになる。


そう、私の孫はアメリカ人だが、もしその孫が、日本を守るために
この極東にやって来ると言ったら、私はこう言うだろう。


「来なくていい。私たちで、こっちはこっちで何とかするから」と。


 (注※)(K国の国家経済)(09年度の国家予算、韓国C紙より一部、転載)


『最高人民会議の予算決算を分析した韓国当局は昨年のK国の歳入規模は北朝鮮の通貨で
4588億ウォン、歳出は4510億ウォンと推定した。K国は2004年以降継続して
赤字財政を維持してきたが、2008年は5年ぶりに黒字に転換したというのが当局の判
断だ。統一部当局者は、「2008年のK国の財政構造は、赤字に近い(支出がやや多い)
均衡財政となるものと予想していたが黒字となった。予算収入の源泉となる協同農場の食
料生産と、企業の工場稼働率が高まり、税金収入が予想より拡大したことが理由だ」と話
している。当局は今年のK国の予算は4836億ウォン(約37億ドル)規模になるもの
と予想している。 

  今年のK国の予算のうち、国防費が占める割合は昨年の16%から0.2ポイント縮小の
15.8%に削減された。K国の公式為替相場で6億ドル水準となる。しかし専門家らは、
国家予算に国防費が占める割合は実際の国防費とは違いがあるものとみている。』   


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司


【正攻法】


●K国を自己崩壊に!


++++++++++++++++++++++++++++++


読売新聞は、つぎのように伝える。


『K国のミサイル発射を非難し、国連安全保障理事会の制裁決議徹底を求める議長声明採
択を受け、米国が近く安保理の制裁委員会に提出する、K国企業の資産凍結対象リストが
14日、明らかになった』(4月15日)と。


わかるかな?
これが正攻法である。
国際世論を持ちあげていく。
K国を、締めあげていく。


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●『平和の価値のわからぬ者は、武器を使うな』


こうした議長声明に対して、さっそくK国が反応した。


(1)6か国協議からの離脱
(2)核開発の再開宣言、同時に、IAEA監視員の退去命令※などなど。


どうぞ、ご自由に!
どれも自分で自分の首を絞める、愚かな行為である。
つまり、これが正攻法。
ミサイルを日本に向けて発射実験をした代償は大きい。
つまり日本が負けたのではない。
日本が勝った!
ミサイルを迎撃せずして、勝った!


つまりこれから先も、K国は、ミサイルの発射実験を繰り返すだろう。
しかしつぎは、「議長声明」では終わらない。
「決議違反」となる。


が、もしそのとき日本が、迎撃ミサイルを撃ちあげたとしたら……。
こうした(流れ)そのものが、頓挫(とんざ)してしまう。
だからK国のミサイルを、それが兵器を積んだ、日本向けのものでないなら、
迎撃などしてはいけない。
ミサイル迎撃、反対!
『負けるが、勝ち』というのは、そういう意味である。


繰り返す。
武力をもってしても、即決手段としては有効でも、効果は一時的。
そのよい例が、ソマリア沖の海賊たちである。


先週、アメリカ人の船長が、ソマリアの海賊に拉致された。
それに対して、アメリカの海兵隊の精鋭部隊が急襲。
2人を射殺し、1人を捕虜にした。
アメリカ人の船長は、無事救出された。


で、一件落着かと思われたが、(事実、アメリカでは大きく報道され、
オバマ大統領への評価が急上昇したが)、海賊たちは、こう宣言した。
「今後は英米人は、即、殺害する」と。
今後、当地域における紛争が、拡大する様相を見せてきた。


所詮、武力というのは、そういうもの。
その限界を知った上で、「迎撃!」を叫べばよい。


英語の格言に、『沈黙の価値のわからぬ者は、しゃべるな』というのがある。
これをもじると、こうなる。


『平和の価値のわからぬ者は、武器を使うな』と。


(注※)『IAEAに入った連絡によりますと、K国は14日、ヨンビョンに派遣されてい
るIAEAの監視員に対し、IAEAへの協力を全て拒否すると通告し、核燃料再処理施
設にある封印や監視カメラなど全ての監視機器も撤去するよう求めました』(読売新聞)。
(090415記)



【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●タレントKTの「不適切発言」?


+++++++++++++++++++


Kというタレントが、何か「不適切発言」なるものをしたらしい。
それで、現在、謹慎処分を受けているという。


ディリースポーツは、つぎのように伝える。
 

『タレント・KT(50)がラジオで不適切な発言をしたとして、所属する松竹芸能が
謹慎処分を検討していることが11日までに明らかになった。


 現在出演中のABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」、読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」、
テレビ朝日「やじうまプラス」など計5本のレギュラー番組は「降板の方向で放送局と
調整中」(松竹芸能担当者)といい、謹慎期間については「関係各所と話してから決める
ことなので、現時点でいつまでとは言えない」と説明。降板の調整が付き次第、当分の
間、芸能活動を休止することになる。


 KTがパーソナリティーを務めていたABCラジオ「誠のサイキック青年団」は「リス
ナーに誤解を与える不適切な発言があった」として、3月16日放送分で突然打ち切り
になっていた。発言内容については「周りに再びご迷惑がかかるので、伏せさせてもら
いたい」(関係者)と明らかになっていない』(ディリースポーツ・4・15)


こうなると、ではKTというタレントが、どんな発言をしたか。
ググーッと知りたくなる。
野次馬根性?
好奇心?


が、今は、情報革命の時代。
30分ほど、ネットサーフィンをしてみたら、その理由がわかった。
YOU TUBEのほうに、書き込みがあった。
信ぴょう性はともかくも、どうやらどこかの宗教団体を批判したらしい。
そのひとつを、そのまま(固有名詞は、伏字で)紹介させてもらう。


『KTさんがラジオで、「HMさんが自分のコネで番組に共演させたタレントを、xxxx
にしつこく勧誘するのはおかしい」と話されたそうです。これが原因で活動休止って・・・・。
正直、みんなでKTさんを助けたいです』(YOU TUBE 「KT」で検索)と。


念のためここに出てくる、「HMさん」というのを調べてみた。
「HMさん」が、本当にその教団の信者だったかどうかまではわからない。
しかし実際、そういうタレントがいることは、確認できた。


++++++++++++++++++++


●言論の自由


何度も繰り返して書いてきたが、この日本に言論の自由があると考えるのは、
日本人だけ。
どうでもよいことを、無責任に発言する権利(?)はある。
しかしそのワクを超えると、とたんに目に見えない圧力を感ずる。


2007年度「言論の自由・年例報告書」(Global Press)によれば、
つぎのようになっている。


1 Finland 
 Iceland 


3 Belgium 
 Denmark 
 Norway 
 Sweden 


7 Luxembourg 
 Switzerland 


9 Andorra
 Netherlands 
 New Zealand


12 Liechtenstein 
  Palau 
  Portugal 


15 Jamaica 


16 Estonia 
  Germany 
  Ireland 
  Monaco 
  Saint Lucia 
  United States 


22 Bahamas 
  Barbados 
  Canada 
  Marshall Islands 
  Malta 
  Saint Vincent & the Grenadines 
  San Marino 


29 Czech Republic 
  Lithuania 


31 Latvia 
  United Kingdom 


33 Costa Rica 
  Dominica 
  Micronesia 
  Saint Kitts & Nevis 
  Slovakia 
  Taiwan 


39 Australia 
  Austria 
  Belize 
  France 
  Hungary 
  Japan (我が国日本!) 
  Slovenia 


46 Cyprus 
  Poland 
  Spain 
  Suriname


50 Grenada


日本は、オーストラリア、オーストリア、フランス、ハンガリー、スロバニアと
並んで、39位という。


ついでながら、ここに出てくる、「Belize」とは、どこの国なのか?
辞書を使って調べてみると、「中米のベリーズ」とある。
旧イギリス領のホンジュラスのことだそうだ。
「ホンジュラス」と言えばわかるが、今は「ベリーズ」という。
知らなかった!


1位は、フィンランドとアイスランド。
ではビリは、どこか?
言わずと知れた、あのK国!
何と、195位だそうだ。


こういうのを知ると、「ミサイルを、(人工衛星でも何でもよいが)、打ちあげる前に、
もっとやるべきことがあるのではないのか」と思ってしまう。


それはともかくも、KTというタレントの発言。
やがて事実がもう少し明らかになってくると思う。
その上で、もう一度、言論の自由について書いてみたい。


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
言論の自由 言論の自由度 自由度世界ランキング)



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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 13日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


休みます。


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【文明の衝突】



++++++++++++++++



中国や、韓国での根強い、反日感情。


なぜ、今なのか?



それをただ単なる、民族主義の高揚に

よるものと考えると、ますますわけが

わからなくなる。またそう考えたと

ころで、解決策には、結びつかない。



++++++++++++++++



●日本も中国も同じ(?)



 前にもどこかで書いたが、ドイツ人のロシア嫌いには、相当なものがある。一部のドイ
ツ人が、そうであるというのではない。総じてみれば、みな、そうなのである。



 そういうドイツ人を見ていると、ふと、こう思う。私たち日本人から見ると、ドイツ人
もロシア人も、同じなのに、と。



 しかし同じことが、私たち日本人についても、言える。ヨーロッパの人たちから見ると、
日本人も中国人も同じ。区別できない。だから日本人はともかくも、中国人が日本人を嫌
っているという話を聞くと、ヨーロッパの人たちは、みな、こう思うにちがいない。



 私たちから見ると、日本人も中国人も、同じなのに、と。



 なぜか?



●生理的な嫌悪感



 つまり、なぜ、こうした、好きとか嫌いとかいう反応が、生理的な部分で起きてしまう
のか。その理由として、よくあげられるのが、民族意識であり、歴史認識の問題である。
とくにドイツとロシアは、数世紀にまたがって、あるいはそれ以前から、たがいに戦って
きた。



 しかしこのことだけでは、なぜ中国人が、今、日本を嫌っているのか、その説明がつか
ない。韓国人にしても、そうである。たしかにこの100年の間に、日本と中国、日本と
韓国は、不幸な戦争を経験した。それは事実である。しかしそれ以前はといえば、日本は
極東のアジアの島国として、中国とも韓国とも、それなりに、仲よくつきあっていた。



 ドイツとロシア、日本と中国、それに日本と韓国は、どこか同じようで、同じではない。
そのちがいは、どこから生まれるのか。



 実は、ここに「文明の対立」の問題がある。



 ヨーロッパは、言うまでもなく、西欧文明圏に属している。一方、ロシアは、スラブ文
明圏に属している。「文明」というのは、民族意識の上にあって、意識として意識されない
意識をいう。いわば無意識下の、帰属意識ということになる。相互帰属意識と言ってもよ
い。



 で、この日本について言うなら、日本は、敗戦時までは、中国や韓国と同じ、儒教文明
圏に属していた。細部はともかくも、マクロな見方をすれば、そうである。独特の集団意
識、上下意識、帰属意識、相互依存意識、先祖崇拝意識など。そういった意識は、儒教文
明圏から生まれた、共通の意識と考えてよい。



●アメリカ型西欧文明を受け入れた日本



 が、日本は、アメリカという国に、一度は、すべてを焼き払われてしまった。同時に、
それまでもっていた儒教文明圏の中でもっていた、帰属意識まで、焼き払われてしまった。
そしてそのかわりに、いわゆるアメリカ型西欧文明を、移植されてしまった。



 日本人というよりは、日本は、つまり、全体として、敗戦と同時に、儒教文明圏から脱
し、アメリカ型西欧文明圏へと、移動したことになる。



 このことを如実に例として示しているのが、イタリアを観光旅行する日本人たちである。
数年前だが、イタリアに住む友人(オーストラリア人)が、こんなメールをくれたことが
ある。



「日本人には、2種類ある。ひとつは、ガイドのもつ旗について、ゾロゾロと観光旅行す
る日本人。年配者に多い。もうひとつは、個人、もしくは数人ずつのグループをつくり、
自由気ままに旅をする日本人。若い人たちに多い」と。



 こうしたちがいは、30年前、40年前には、さらに、きわだっていた。



 香港へ来る日本人たちは、みな、ガイドがもつ旗を先頭に、ゾロゾロと並んで旅行をし
ていた。しかし香港へ来るヨーロッパ人たちは、みな、それぞれが単独で行動をしていた。



 こうしたちがいを見ただけでも、戦後、日本は、大きく変わったと言える。そのちがい
をすべて文明のちがいによるものだと言い切るには、少し無理があるかもしれない。が、
しかしつぎのような事実を知れば、みなさんも、私の意見に同意するだろうと思う。



●日本人は、半分は、欧米人?



 ためしにあなたの子どもにこう聞いてみるとよい。



 「あなたは、アジア人か、ヨーロッパ人か」と。



 すると、ほとんどの子どもは、こう答える。「アジア人ではない」「半分、ヨーロッパ人
だ」と。事実、自分をアジア人と思っている子どもは、まず、いない。「君の肌だって黄色
いではないか」と言うと、「ぼくの肌は黄色ではない。肌色だ」と答える(テレビのある討
論番組より)。



 ここまで書いたところで、私がこの先、何を書きたいか、もうおわかりのことと思う。
つまり日本人は、アメリカ型西欧文明圏の世界にいる。一方、中国や韓国は、昔も、今も、
儒教文明圏の世界にいる。



 こうした文明の対立は、それぞれが離れているときは、起きない。たがいに接している
ところで起きる。ドイツとロシアがそうである。そして日本と中国がそうである。日本と
韓国がそうである。



 しかし日本とヨーロッパ、日本とロシアの間では、起きない。たがいに離れているから
である。が、ヨーロッパは、スラブ文明圏との対立のほか、アフリカ文明圏、さらにはア
ラブ文明圏とも対立している。が、インドを中心とする、インダス文明圏とは対立してい
ない。たがいに離れているからである。



 かなりおおざっぱな、かつ乱暴な説明に聞こえるかもしれないが、そのあたりまで踏み
こまないと、現在の日中関係、日韓関係を、うまく説明することができない。



 もちろん、日本は、完全にアメリカ型西欧文明圏に属したわけではない。この日本の中
にも、まだ儒教文明圏の亡霊のようなものは、残っている。そしてそれが時おり、顔を出
して、世間を騒がす。



 最近では、日本の文化がもつ「形」や「情緒」こそが、日本の顔だと説く本が、大ベス
トセラーになっている。これなどは、いわば、行き過ぎたアメリカ型西欧文明に対する、
反作用とも理解できる。



 一方、中国や韓国の内部にも、アメリカ型西欧文明を受け入れようとする動きがある。
儒教文明圏といっても、決して、儒教一色ではない。アメリカ型西欧主義を取り入れた日
本も、儒教文明圏にいる中国も韓国も、どこか、まだら。



 そういった現象はあるものの、しかし全体としてみると、日本は、アメリカ型西欧文化
圏に属し、中国や韓国は、儒教文明圏に属する。



 この文明のちがいが、対立となって、先鋭化している。それが中国や韓国の、反米、反
日運動の底流にある。



●アリの世界



 ……という私の話を、あなたは、とっぴもない意見だと思うだろう。しかしついでにこ
んな話もしておきたい。



 10年ほど前だが、アリの研究では、日本で何本かの指に入るという研究者から、直接、
こんな話を聞いたことがある。



 アリというのは、穴の中に住み、地面をはっている、あのアリである。あのアリには、
巨大な縄張りがあって、それぞれの種族が、日本列島を、何分割かに分けているという。
その最前線では、熾烈(しれつ)な、国境闘争を繰りかえしているという。



 驚いて私が、都市部ではどうですかと聞くと、その研究者は、こう言った。山の中だろ
うが、町の中だろうが、それは関係ありません、と。その最前線が、ときに都市部の中央
部を横切ることもあるという。



 どこでそういう知識と知恵が働くのだろう。いや、アリ自身は、無意識なまま、たがい
に戦っているにちがいない。



●帰属意識



 では、こうした文明圏を理解するためには、どうしたらよいのか。それをさらにみなさ
んにも理解してもらえるように、私は、人間のもつ相互帰属意識を、つぎの7つの段階に
分けてみた。



 家族意識(先祖意識)
    ↓
 同郷意識
    ↓
 同国意識
    ↓
 民族意識
    ↓
 文明意識(無意識)
    ↓
 人間意識(無意識)
    ↓
 生命意識(無意識)



 5番目から下の、「文明意識」「人間意識」「生命意識」というのは、現在は、ほとんど無
意識下にあるとみてよい。相対的に、意識のレベルがあがったときはじめて、その姿を現
す。



 たとえば少し話がSF的になるが、もし他の天体から、見るからに気味の悪い宇宙人が
地球を攻めてきたようなばあいを想定してみよう。その宇宙人は、人類を滅ぼし、地球を
支配しようとしている。



 恐らく人間は、民族や、国を忘れて、その宇宙人と戦うにちがいない。



 さらにもし、これまた別の天体から、機械じかけの宇宙人が、私たち生物を襲い始めた
ようなばあいを想定してみよう。人間は、今度は、その気味の悪い宇宙人とも手を組んで、
その機械じかけの宇宙人と戦うにちがいない。



 つまり民族や、国を忘れて、宇宙人と戦う意識の底流にあるのが、6番目の、「人間意識」
ということになる。さらに気味の悪い宇宙人とも手を組んで戦うという意識の底流にある
のが、7番目の、「生命意識」ということになる。



 では、文明意識は、どうかということになる。その例として、まずあげられるのが、十
字軍である。



 かつてヨーロッパのキリスト教徒たちは、ある時期、国や民族を忘れて、十字軍という
名前の軍隊を、イスラエルに向けて送った。名目上は、聖地奪回だったかもしれないが、
それは同時に文明と文明の対立であったとも考えられる。



 国が侵されたとき、その国の人たちは、国を守るために立ちあがる。

 民族も、そうだ。そして同じように、自分たちが属する文明圏に危機感をいだいたとき、
その文明に属する人たちは、立ちあがる。



 ここから先は、まさにSFの世界の話ということになるが、宇宙人が地球を攻めてきた
ようなばあいには、地球人は、地球を守るために、立ちあがる。アメリカ映画にも、そん
なような映画があった。『インディペンデンス・デイ』という映画が、それである。



●終わりに……



 で、なぜ今、韓国で、反米、反日なのか? 中国の人たちは、どうして戦後の日本を受
け入れることができないのか。



 その答は、私は、文明のちがいにあると考える。またそう考えることによってのみ、彼
らがもつ、反米、反日感情を理解できる。彼らは、生理的な部分で、日本がもつ文明に対
して、嫌悪感を覚えている。そしてそれを、反米、反日感情へと結びつけている。



 なおアメリカの文明を、あえてアメリカ型西欧文明としたのは、いわゆるヨーロッパの
西欧文明とは、どこか異質なものであることによる。事実、ヨーロッパ人は、アメリカと
は、常に一線を引いている。



 ご存知の方も多いと思うが、総じてみれば、ヨーロッパ人は、アメリカを嫌っている。
オーストラリア人にしても、そうだ。私が知るかぎり、アメリカが好きだというオースト
ラリア人は、1人もいない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 
帰属
意識 儒教文明 アメリカ型西欧文明)



【注】この原稿は、私の考えが、まだ半熟の状態で書いたもの。この問題については、近
く、さらに掘りさげて考えてみたいと考えている。



 なお「文明の衝突」論者として、よく知られた学者に、サミュエル・ハンティントン(1
927〜)がいる。彼は、儒教文明にせよ、イスラム文明にせよ、西欧文明の優越性を認
めておらず、そのため、いつかこの2大文明が、西欧文明と大衝突をすると予測している。



 そうなってはいけないが、今、世界は、そのハンティントンが予測したとおりの道筋を
たどっているというのは、不気味なことではないだろうか。つまり私の考えでは、その前
哨戦が、今、日本と中国、日本と韓国の間で、行われているということになる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 
文明の衝突 儒教文明 西欧文明 イスラム文明)



【補足】



 日本も、「愛国心」とか、「国を愛する心」とか、そんな了見の狭いことを言っていない
で、どうだろう、このあたりで、愛文明心とか、愛人間心、さらには愛生命心とか、言っ
てみては?



 「愛地球心」でも、よい。しかしこれは愛知万博(05年)のテーマにもなっていたの
で、ここでは考えない。(二番煎じは、いやですね!)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●文明の衝突(2)

++++++++++++++++++++

少し前、「文明の衝突」について、書いた。
(原稿は、ここに添付。)
それを読みなおす。
読みなおして、それをワイフに話す。
(090412)

++++++++++++++++++++

●日本vsアジア

「黄色い白人」と呼ばれて、一時、日本人が得意になったことがあった。
日本が高度成長の波に乗り、破竹の進撃をつづけていたときのことである。
事実、当時、日本で、「自分はアジア人」と思っている子どもはいなかった。
「ぼくはアジア人ではない。日本人だ」と。
それについては、先の原稿に書いたとおりである。

しかし私たちは今も昔も、立派なアジア人である。
容姿、顔つき、肌の色、すべてが、立派なアジア人である。
むしろ日本人のほうが、骨相学的には、貧相と言われている。
島国で、長い間、鎖国をつづけ、「血の交流」をしなかったためと考えてよい。

で、昔、こんなことがあった。
私がオーストラリアで学生生活を送っていたときのことである。
中国からの留学生が何人かいた席で、だれかが私にこう言った。
「ヒロシ、君たちは中国人に、どんなイメージをもっているか。
それを絵に描いてみてほしい」と。

で、私は、目が釣りあがり、歯が飛び出た中国人を描いてみせた。
当時、新聞など出てくる中国人は、みな、そのような顔をしていた。
が、それを見て、みなが、ドッと笑った。
「ヒロシ、それは日本人の顔だよ」と。

●異種文明

こうした文明のちがいを克服するためには、どうしたらよいのか。
あるいはどうして文明の対立が起きるのか。
異種文明にも距離感がある。

(1)隣接文明(隣接している文明)
(2)非隣接文明(隣接していない文明)

先の原稿の中で書いたように、ドイツ人のロシア嫌いには定評(?)がある。
「どうしてそんなにも嫌うのか?」と思うほど、嫌う。
同じように、中国人の日本嫌いにも、定評(?)がある。
「どうしてそんなにも嫌うのか?」と思うほど、嫌う。

それには先の侵略戦争が大きく影響している。
が、それだけではないようだ。
「文明の衝突論」を当てはめてみると、それがうまく説明できる。
中国は、儒教文明圏に属する。
一方、この日本は、儒教文明圏に身を置きながら、西洋文明圏に属する。
つまりそこで「文明の衝突」が起きている。

が、日本とロシア、さらに日本とイラク、イランとの対立は生まれない。
(一部、日本とロシアは、対立しているが……。)
ロシアは、スラブ文明圏に属する。
イラク、イランは、アラブ文明圏属する。
なぜか。
それが「文明の距離」ということになる。

わかりやす言えば、文明の衝突は、それぞれの文明が接したところで起こる。
離れたところでは起きない。
たとえば今度は、スラブ文明とアラブ文明については、それぞれが接している。
だからたがいに仲が悪い。
アラブ人のロシア嫌いにも、これまた定評(?)がある。

非隣接文明についていえば、それは(情報)でしかない。
たとえば私たちがアラブ文明に触れたとき、それは(もの珍しさ)でしかない。
そのため文明の衝突は起きない。

●融和

問題はどうやって、隣接文明と融和していくかということ。
国と国の対立は、それぞれの国同士という(単体)の話しあいで解決できる。
しかし文明の対立となると、そうはいかない。

たとえば日本は、自らを西欧文明の中に身を置き、儒教文明と鋭く対立している。
日本は、儒教文明圏に属しながら、その一方で、自らを西欧文明圏に置いている。
この対立構造が、日本を現在の今、孤立させている。

このことは、相手の立場で考えてみると、よくわかる。
一度、ペキン(北京)という、中国の首都に、視点を置いてみるとよい。
日本は、はるか東の海上。
中国から見れば、大陸の端にへばりついているように見える。
それはたとえて言うなら、東京から、佐渡島を見るようなものではないか。

その日本が、ひとり、「私たちは西洋人」と主張している。
それから生まれる違和感というか、(滑稽さ)には、相当なものがある。
中国人が、日本を受け入れない本当の理由は、そんなところにもある(?)。

では、どうするか?

●儒教文明

最初に書いておきたい。
「儒教文明の再構築」といっても、復古主義的なものであってはいけない。
それについては、あとで「情報革命」のところで書く。
私たちはアジア人であることを再確認する。
それが儒教文明の再構築ということになる。

現在の今、私たちがこうして漢字を使っていること自体、その証拠ということになる。
中に「平仮名やカタカナは、日本人すばらしい発明」と書いている人がいる。
しかしそれはどうか?
平仮名にせよ、カタカナにせよ、漢字の簡略版にすぎない。
略字にすぎない。
「発明」などという大げさなものではなく、一バリエーションに過ぎない。
漢字で、「波也此」と書くより、「はやし」と書いたほうが楽に決まっている。
当時の人たちなら、だれしもそう考えただろう。

つまりこと日本人に関して言えば、私たちは、中国文明圏に属している。
まずそれを率直に認めること。
(だからといって、中国に隷属せよと、そういうことを書いているのではない。
誤解のないように!)

●日本史論

ついでに日本史論。
これについては、すでにたびたび書いてきた。
つまり日本では、日本史を東洋史と切り離して教える。
「日本は日本、東洋とは一線を画す」という思想が、その底流にある。
しかしこれがいかに偏狭なものであるかは、アジアの諸国をながめてみれば、わかる。
韓国を例に出すまでもない。

ほかに若いころ、タイへ行ったときにも、それを感じた。
タイという国は、そういう意味では奇異な国と考えてよい。
私たち日本人から見ると、同じ東南アジア諸国の一員ということになる。
しかし彼らは、そうは思っていない。
タイの人たちは、自分たちの歴史を、東南アジア全体から切り離して考えている。

日本史を東洋史と切り離してしまったところに、日本の歴史の悲劇性が潜む。
少し前も、ニセ石器に踊らされ、歴史の本そのものを書き換えてしまったことがある。
そのとき韓国の人たちは、こう言って笑った。
「日本に、韓国(中国)より古い歴史があるわけがない」と。

しかし日本史を東洋史の中に置いてみると、歴史観が一変する。
あの縄文時代にしても、弥生時代にしても、中国からの渡来民が深く関係している。
戦乱を逃れて、多くの民が、中国大陸から流れてやってきた。
そういう人たちが、大陸の文化を、日本に伝えた。

さらに天皇家のルーツにしても、そうだ。
少なくとも隣の韓国では、天皇家の祖先は、朝鮮からの騎馬民族ということになっている。
日本の天皇ですら、「ゆかり」という言葉を使って、それを臭わせたこともある。
しかし日本史を東洋史と切り離している間は、日本はいつまでも日本のまま。
日本が東洋と融和することは、ありえない。

●情報革命

が、悲観的なことばかり言っていてはいけない。
ここで人類は、第二の産業革命とも言える「武器」を手にした。
「情報革命」という武器である。

以前、恩師の田丸先生がこう話してくれたことがある。
「情報革命が進めば、国はなくなりますよ」と。

具体的にはこうだ。
「年々、向こうの若者たちが日本の若者と区別できなくなってきた」と。
「姿、容姿、着ている服装など、「区別ができない」と。
つまりそういう形で、国と国は融合し、やがて文明の対立も解消される、と。
言い換えると、いかにこの情報革命を利用するかという問題に行き着く。

昔は、隣町どうしが、言い争った。
それが県どうしになった。
それが国
さらに文明。

情報革命は、その間を融和させる。
言葉の問題もあるにはある。
しかしたった10年前と比較しただけでも、その進歩にはめざましいものがある。
たとえば私が発行しているHPにしても、外国の人たちが読んでいる。
その中には「米軍」というのもある。
まだ10%程度だが、「10%にしても、すごい!」。

情報革命が進めば進むほど、国どうしの垣根も低くなる。
文明の衝突も、起きにくくなる。
その例が、あのEUである。
ほんの65年前にははげしい戦争を繰りかえしていた。
が、今は、ひとつの国になった!

●文明の衝突

私たちが警戒しなければならないのは、偏狂な民族主義。
その台頭。
「武士道こそ、日本が世界に誇るべき、日本人のアイデンテティ」と説く。
しかし今、どうしてこの日本で、武士道なのか?
仮にそれが「道」であったとしても、それは武士の世界での話。
しかも武士の本質は、軍人。
軍人で悪いなら、官僚。
あるいは警察、役人、特権階級。
何でもよいが、ともかくも支配階級。

私たちの先祖の94、5%は、農民であり、わずかな数の商人、工人であった。
それを忘れて、「武士道」とは?
あの江戸時代にしても、世界でも類を見ないほどの暗黒政治の時代であった。
さらに戦陣訓を例にあげるまでもなく、一方的に礼讃するのはどうか?
「生きて虜囚の……」とかいう、あの戦陣訓は、武士道の精神を拝借している。
そのため、どれだけ多くの日本人が犠牲になったことか!
「負の遺産」に目を当てることもなく、武士道を礼讃するのは、危険なことでもある。

つまり私たちが偏狭な民族主義にこだわればこだわるほど、互いの文明の溝を深くする。
あのアインシュタイン博士も、田丸先生への手紙の中で、「exaggerated nationalism」
という言葉を使って、強く戒めている。
「exaggerated nationalism」、つまり「誇張されたナショナリズム」=「偏狭な
民族主義」ということになる。

●過去から学ぶ

こう書いたからといって、どうか、誤解しないでほしい。
私は何も日本の歴史を否定しているのではない。
歴史は歴史として、当然、評価されなければならない。
しかしここにも書いたように、その「負の遺産」に目をくれることもなく、あの封建時代
を一方的に、美化してはいけない。

もっと言えば、悲しいかな、私たち日本人は、かつてただの一度も、あの封建時代を
清算していない。
たとえば「明治維新」にしても、英語では、「Meiji Restoration」と翻訳されている。
英語で、「レストレーション」というと、「王政復古」をいう。
革命でも、何でもない。
つまり「王政復古」である。
そういうものをもって、日本は近代化の道を歩み始めたとか、さらには江戸時代を清算
したなどとは、思ってはいけない。

清算していないばかりか、ここにも書いたように、むしろ、それを美化している。
この静岡県でも、徳川家康の出身地ということもあるが、徳川家康について悪く書くのは、
いわばタブー視されている。
この静岡県では、敬愛の念をこめて、「家康公」と呼ぶ。

が、こういう姿勢では、私たちは過去から何も学ぶことはできない。
できないばかりか、へたをすれば同じような歴史を繰り返すことになる。
今の今も、国盗り物語よろしく、政治を、己の出世欲を満たすための道具として
利用している人は、いくらでもいる。

●過渡期

話を戻す。
平等という言葉がある。
しかし「平等」というのは、たがいに高い次元で、認めあうことをいう。
民族の融和にしても、さらには文明の融和にしても、その平等感覚がなければならない。

「わが民族は優秀である」と思うのはその人の勝手だが、だからといって、相手に
向って、「あなたがた民族は劣っている」と思ってはいけない。
民族には上下はないし、今はもう民族をうんぬんする時代ではない。
むしろ問題なのは、その上の段階の「文明意識」ということになる。

もう一度、私が書いた、段階論を見てほしい。

家族意識(先祖意識)
    ↓
 同郷意識
    ↓
 同国意識
    ↓
 民族意識
    ↓
 文明意識(無意識)
    ↓
 人間意識(無意識)
    ↓
 生命意識(無意識)

つまり今は、(民族意識)から、(文明意識)への過渡期ということになる。
さらに進めば、(人間意識)→(生命意識)となるが、それはさておき、
この段階あたりで、ウロウロしている。
それがこの極東アジアでも、もろもろの紛争の火種となっている。

●では、どうするか?

言うまでもなく大切なことは、文明の融和である。
そのために第一に、情報の交換をする。

その国の内部の人たちは、外の世界を知る。
外の世界の人たちは、その国の内部を知る。
これを頻繁に、行う。

これができれば文明の融和はできる。
できなければ、できない。
ひとつの例として、あのK国を見ればよい。
今のこの時代にあって、情報を遮断している。
国外に向けてもすらも、ニセ情報を流す。
国内に向けてもすらも、ニセ情報を流す。
その結果、アインシュタインの言った、「exaggerated nationalism」だけが、
異常なまでに肥大化してしまった。

もうおわかりのことと思うが、私たちは、その逆のことをすればよい。
私たちは自分の考えていることを、外の世界に向って、どんどんと発信していく。
と、同時に、外の世界の情報を、どんどんと取り込んでいく。
その結果として、私たちは人間のレベルを、つぎのステージにもちあげることができる。

最後に、よく「インターネットは、第二の産業革命」と言われる。
それが最終的に評価されるのは、もう少し時代を経てからになるが、私はそう断言して
よいほど、インターネットには、秘められた力がある。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
民族意識 文明意識 民族主義からの脱却 インターネット 文明の衝突 誇張された
民族主義 はやし浩司 文明論 民族論)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●映画『赤壁(Red Cliff)』(Part2)

++++++++++++++++

昨夜遅く、映画『赤壁』(2)を見てきた。
第一作と比べると、ウ〜〜ンというところ。
少し劇画ぽくなった。

策略により、矢を10万本手に入れるところ。
策略により、水軍の2人の将軍を殺させるところ。
最後に、「(戦争に)勝者も敗者もない」と、
どこかピントはずれな言葉を発するところ。
「やはり小説だなア」と思った。

で、前作には、星を5つつけたが、今回は、
星4つ、マイナスで、★★★★(−)。

戦闘シーンには迫力があるので、やはりこの
映画は、劇場で見た方がおもしろい。

++++++++++++++++

●米軍に攻撃してもらう?
(US army will attack North Korea for Japan? The answer is NO!)

ときどきおかしな書き込み(コメント)がつづく。
どこか宙に浮いている。
現実感があまりない(失礼!)。

それをそのまま、つまり原文のまま、紹介する(私のヤフー・ブログへの書き込みより)。

『ASO首相は良くやっていますよね〜 大したものです。捏造された世論調査なんか当て
にはなりません。現にネットでの結果は80%がASO首相続投支持ですしね。現に今回
の事についてもASO首相の点数稼ぎとは見ていない人が周りには多いです。
国が存続して行くに当たってはこういう稚拙な挑発をしてくる輩をほおって置くわけには
いきません。断固迎撃するか、発射した時点で米軍からトマホーク攻撃して貰ってK国の
基地を破壊したらいいと思います』と。

要するに、「ASO首相を支持する」「ミサイル迎撃、賛成」というわけである。
しかし「80%が支持」とは?
どういう方法を使って、この数字を得たのか?

また「米軍からトマホーク攻撃して貰ってK国の基地を破壊したらいいと思います」
という部分が、実に現実離れしている。
つまり劇画的。
たぶん、これを書いた人は若い人だと思うが、しかしこのように考えている人は多い。
私も、すでに何人かに出会った。

で、大切なことは、その結果、この日本はどうなるか?
それをもう少し、思慮深く(失礼!)、考えてみること。

が、これが産経新聞となると、事情は変わってくる。

産経新聞(ネット版)は、「敵地攻撃論」をぶちあげ、こう書いている(4月12日)。


『庭の桜を眺めながら部屋で気持ちよくうたた寝をしていたら、子供や大人を誘拐してき
た町内会の嫌われ者が、ひとの顔の上を土足でまたいでいった−そんな不快感に襲われま
した。


 そうなんです。北朝鮮が5日、人工衛星の打ち上げと称して長距離弾道ミサイルを発射
しました。米本土も攻撃可能な射程6000kmのテポドン2号改良型とみられます。日
本にとっての脅威はむしろ、射程の短い約1300kmのノドンミサイルが200〜30
0発ほど、日本全土を射程に照準を定めて実践配備されている事実です』と。

その上で、いろいろな例をあげながら、(すべて手前みそ的な意見だが)、最後を
こう結んでいる。

『北朝鮮だけではありません。ロシア、中国…。日本の周辺には核大国がひしめき合って
おります。

 今、カッか、カッかと熱くなる必要はないと思いますが、北朝鮮のミサイル発射に対し、
国連安全保障理事会でもなすすべのない日本の外交力を思うとき、敵基地をたたく能力の
保持について、もっと本気で議論するのが日本国民として生まれてくる子孫への責任だと
思います』(SR記者・原文のまま)と。

率直な感想。
産経新聞が、ここまで極右化しているとは、私は知らなかった。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●劇団演技【Play on the Stage】


++++++++++++++++++++


テレビのチャンネルを替えるとき、
どこかの劇団が演ずる、舞台劇が目に留まった。
しばらく、それを見た。


++++++++++++++++++++


みなさんは、あの劇団といわれる団体が
演ずる、「劇団演技」というのを知っているだろうか。
要するに、舞台劇。


どこか取ってつけたような不自然な演技、
わざとらしいジェスチャ、声だけをやたらと張り上げて、
セリフだけをペラペラとしゃべる。


それはそれとして構わないが、そういう劇団から
出身した俳優は、これまた独特の演技のし方をする。
劇団、あるいは舞台の上では、それなりに
評価されるかもしれないが、こと映画の世界では
通用しない。


そういう演技を見たとたん、あるいはそういう
演技を感じたとたん、スーッとそのまま興ざめ
してしまう。


かつてピーター・フォーク(刑事コロンボの主役)が、
ニューヨークの演劇学校で演技指導をしている
テレビ番組を見たことがある。
その中で、ピーター・フォークは若い俳優の卵たちに
向って、何度もこう叫んでいた。


「演技は、自然に!」「自然に演じろ!」と。


劇団演技には、それがない。
つまり不自然。


今では小さなマイクがあるのだから、それを使って、
もっと自然な話し方をすればよい。
自然な話し方をすれば、動作も、自然になる。
ついでに、顔の表情も、別の画面に大きく映し出せばよい。
そうすれば、表情も自然になる。
どうしてそういうことを劇団の人たちはしないのだろう?


+++++++++++++++


●焼津・MINATO・マラソン(Yaizu Minato Marathon)


+++++++++++++++


昨日、焼津まで、行ってきた。
息子のマラソンを応援するため。
息子は、10キロコースに出場する。


朝、7時ごろ家を出る。
焼津に着いたのは、8時半ごろ。
焼津駅から港(会場)まで歩く。


が、人の多さにびっくり。
7000人の人が、スタートラインに並んだ。


「これではわからない!」と。


で、「約1時間はかかるだろう」という
ことで、そのまま港祭りの会場へ。
そこにも、かなりの人たちが来ていた。


私とワイフは、マグロ丼と、焼きそばを食べた。
が、再びマラソン会場へ戻る途中、ワイフがトイレへ。
コンビニの中のトイレを使わせてもらったが、
そこでもズラリと人の列。


モタモタしているうちに、時間が過ぎた。
ゴールあたりへきたときには、ちょうど
1時間が過ぎていた。


それから「まだか……」「まだか……」と。
息子をさがしたが、最後まで息子の姿は見えなかった。


「棄権したのだろうか」「だいじょうぶかなあ」とか、
そんなことをワイフと言いあう。
今度のマラソンのためには、ほとんど練習していなかった。


で、そのまま駅に向かって、私たちは家に帰った。


で、夕方、疲れた表情で、息子が帰ってきた。
「どうだった?」と声をかけると、
「53分だった」と。
私たちがゴール付近へ着く前に、息子は
先にゴールしていた。


しばらくマラソンの話で、もりあがった。
みなで焼津のみやげを食べた。


「(会社の)ほかの人はどうだった?」と
聞くと、「社長は、1時間10分くらいだった」と。
会社からは、今度の参加者は、社長と息子の、
2人だけだったとか。
従業員200〜300人程度の小さな会社だが、
それを聞いてうれしかった。


釣りバカ日誌の、浜ちゃんと、スーさんみたいな関係、
と思ったが、それは言わなかった。


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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 11日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●憎しみの向こうに
(Beyond the Hatred. The loser is the Winner. Or we are NOT the losers. They are the 
losers. Millions of people have been dying from hunger. We will never shoot down the 
Missile in any case. )

+++++++++++++++++++++++

危機はこれで去ったわけではない。
K国はすでにつぎの実験を計画しているという。
2、3か月後には、つぎのミサイルが発射されるという。
中国の軍事筋(軍事評論家)は、そう伝えている。

+++++++++++++++++++++++

憎しみは憎しみを生むだけ。(Hatred bring about hatred.)
恨みは恨みを生むだけ。(Grudge brings about grudge.)
あなたは知っているか?(Do you know their eys…)
あの人たちがもつ、燃えるような憎悪の念を。(with full of burning hatred and grudge.)
自分たちの歴史が、日本によって蹂躙(じゅうりん)されたという、(Can we understand…)
あの屈辱感を。(their sense of humiliation we gave during the War?)

加害者は害を与えたということを忘れ、
その分だけ、被害者は、妄想を増幅させる。
私たちの言い分はどうであれ、
彼らがそういう感情をもっている以上、
私たちは謙虚に、それに耳を傾けるしかない。

大切なことは、戦争を起こしてはならないということ。
それが避けられるものであれば、最後の最後まで避ける。
戦争は、始めるのは簡単。
しかし終えるのが、むずかしい。
いまだかって、すっきりと終わった戦争など、一例もない。
泥沼からは、泥沼が生まれ、地獄からは地獄が生まれる。

それがわからなかったら、イスラエルとパレスチナの関係を見ればよい。
ニクソンのベトナム戦争でも、ブッシュのイラク戦争でもよい。

日本よ、日本人よ、あんな国を相手にしてはいけない。
あんな国と心中してはいけない。
どこまでも貧しく、どこまでもあわれな国ではないか。
昨日、彼らが言うところの、衛星発射司令室の写真を見た。
40年前にゴジラ映画ですら、あんなた安っぽいセットは使わなかった。
見えと体裁、虚飾と虚栄。
どこまでも、どこまでも、心の貧しい国である。

準備は、しておけばよい。
「備え」だけは、しっかりしておけばよい。
生物兵器に対する備えは、しておけばよい。
薬品はそろっているか。
救護態勢は整っているか。
化学兵器に対する備えはしておけばよい。
シャルターは確保されているか。
救護態勢は整っているか。
さらに核兵器については、どうか。
救護態勢は整っているか。
治療設備は、整っているか。

すでに国内に潜伏しているという工作員への対策はできているか。
原子力発電所の安全は、確保できているか。

迎撃ミサイルだけを用意ずれば、それでよいという問題ではない。
ミサイルを迎撃すれば、それでよいという問題ではない。
彼らはそのミサイルに「命」をかけている。
こっけいな理屈に聞こえるかもしれないが、それが彼らの論理。
それが彼らの論理である以上、耳を傾けるしかない。

さあ、日本よ、日本人よ、おとなになろう。
今こそ、私たち日本人の良識が試されている。
先の戦争から学んだ教訓が、生かされようとしている。
私たちが前面に打ち出すのは、「良識」という旗印。
その良識を信じて、私たちは前に歩こう。

再び、そして三たび、危機はやってくる。
しかしそれが攻撃用のものでないかぎり、私たちはそれに耐えよう。
もし世界中が、もてる最新の武器を、惜しみなく使うようになったら、どうなる。
そのとき世界は、終わる。
ついでに言えば、迎撃ミサイルは、日本が開発したものでもなんでもない。
アメリカという軍事大国から、買っただけ。
そういう武器を、これ見よがしに並べて、「さあ、来い!」は、ない。

脅威なのは、テポドンではない。
すでに実戦配備されている、ノドン。
その数、320基?
それとも800基?
仮に10発、迎撃できたとしても、残りの数百発は、どうする?

どうであるにせよ、そんなミサイルを、どうやって防ぐ?
4月5日の日も、そうだった。
テポドンを1発撃ち落とせば、そのあと10〜20発のノドンが追いかけてきた。
韓国の軍事専門家は、そう読んでいた。
日本の外務省も、そう読んでいた。

日本は、戦後、勝った。
勝ちつづけた。
それが今の、この繁栄ではないか。
みんな、健康で、文化的な生活をしているではないか。

本当の実力というのは、(作らないこと)で、試される。
核兵器など、いつでも作れるが、作らない。
大陸間弾道ミサイルなど、いつでも作れるが、作らない。
化学兵器や生物兵器など、いつでも作れるが、作らない。
それこそが私たち日本人の、本当の「実力」ではないのか。

が、一方、あの国は、負けつづけた。
10年前には、数百万人が餓死するという事態までになった。
今の今も、食べるものもじゅうぶんにないという。
平均身長で、韓国の若者と比べても、10〜15センチも差がついたという。
ひとつぐらい負けたところで、どうということはない。
昔から、日本ではこう言うではないか。
『負けるが、勝ち』と。

ぜったいに、K国のミサイルを迎撃してはいけない。
構えを見せても、迎撃してはいけない。
相手は、(まともな国)ではない。
頭のおかしな指導者に率いられた、独裁国家である。
まともな思考力そのものを、失っている。
アメリカのある政府高官は、「Mad Dog(狂った犬)」と評した。
であるなら、なおさら、相手にしてはいけない。

ここは冷静に。
ここはがまん。
ひたすら、がまん。
その(がまん)を見せたとき、かならず、世界は動く。
「日本も変わった」と思う。
もしここで日本が軽率に動いたら、それこそ拉致された人たちの命さえあぶない。

そう、今こそ、私たち日本人は、戦前、戦時中の日本人でないことを示すとき。
勇気がいることだが、それが世界に伝わったとき、世界は変わる。
世界中の人たちは、良識のラッパを吹き鳴らす。
それが世界に平和をもたらす。
日本は、その先駆けになろう。

もし、ここで迎撃ミサイルを発射すれば、世界の人はこう思うだろう。
「日本は、何も変わっていない」と。
「やっぱり、戦時中のまま」と。
もちろん手をこまねいていてよいわけではない。
歴史を謙虚に反省し、韓国の人たちや、中国の人たちに、良識を訴えていこう。
頭をさげ、腰を低くして、接していこう。
日本人の私たちにはつらいことかもしれない。
しかし彼らは、まだ良識の通ずる人たちである。
そういう人たちと話し合いながら、あの国を抑えこんでいこう。

さらに言えば、私は「善」の存在を信ずる。
私は人間が本来的にもつ、「良識」を信ずる。
だからぜったいに、戦争だけは起こしてはならない。
叩かれても、蹴られても、最後の最後までふんばる。
大切なことは、ぜったいに戦争だけは起こしてはならないということ。

今の日本は、丸裸。
繰り返す。
迎撃ミサイルがあれば、それでよいと考えるのは、あまりにも短絡的。
劇画の世界では、そういう話も通ずる。
ゴジラ映画の中では、そういう話も通ずる。
しかしこれは劇画の世界の話ではない。
映画の世界の話でもない。
人間が死ぬのだぞ。
日本人が、死ぬのだぞ。
あなたの息子や夫が死ぬのだぞ。
ひょっとしたら、あなた自身も死ぬのだぞ。
何十万人も、何百万人も……。

「攻撃される前に、侵略する……」。
その論理で、日本はあの戦争を始めてしまった。
結果、300万人の日本人が死んだ。
同じく300万人の外国人を殺した。
この事実をもっと、謙虚に、見つめなおそう。
そこを原点として、ものを考えよう。

「あの戦争は正しかった」という論理が、はたして今、正当化されるものだろうか。
もしそれが正しいというのなら、逆のことも正しいと認めなければならない。
いつかすぐ、中国が強大な軍事力をもって、同じことをしても文句は言わないこと。
それがいやなら、ここは、がまん。
ひたすらがまん。

憎しみは憎しみを生むだけ。
恨みは恨みを生むだけ。
だから改めて、ミサイル迎撃、反対!
ぜったいにしてはならない。
つぎに彼らが載せるのは、生物兵器だぞ!
化学兵器だぞ!
核兵器だぞ!

今こそ、私たちの良識が試されようとしている。
そしてもし、この良識が力が証明されたら、そのときこそ、世界に平和が訪れる。
私たち日本人は、その壮大な実験を、今、しようとしている。
この闘いに負けたら、本当に日本は、太平洋の海溝に沈むことになる。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●不安

++++++++++++++++

80歳をすぎた近所の女性が、
数日前、救急車を呼んだ。

あとで理由を聞くと、便に
大量の血が混ざっていたからだという。

その女性は、自分が、がんになったと早合点して、
そうしたらしい。

しかし、がんではなかった。シロだった。ただ単なる、
切れ痔にすぎなかった。

++++++++++++++++

 私は知らなかったが、近所に住む女性が、救急車を呼んだという。今年、80歳になる
女性である。

 あとで人づてに理由を聞くと、便に大量の血が混ざっていたからだという。その女性は、
それをがんと早合点してしまったらしい。が、病院での検査の結果は、シロ。がんではな
かった。ただ単なる切れ痔にすぎなかったという。

 最初、この話をワイフから聞いたとき、私は笑ってしまった(失礼!)。その女性のよう
な心気症の人(=大病ではないかと、そのつど、大げさに悩む人)は多い。実は私もその
1人だが、しかし便に血が混ざっていたくらいでは、救急車は呼ばない。

 しかもその女性は、80歳だという。

私「80歳になっても、死ぬのがこわいのかねエ?」
ワ「何歳になっても、こわいみたいよ」
私「そういうものかねエ」と。

 そう言えば、私の母も、89歳のころ、足が思うように動かなくなったとき、それを治
せない医師を、「ヤブ医者」と言って、怒っていた。姉が、「89歳にもなれば、みんなそ
うよ」と懸命になだめていたが、母には、理解できなかったようだ。

 この問題には、つまりその人の生死にかかわる問題には、年齢は関係ないようだ。老齢
になったからといって、死に対する恐怖感がやわらぐということはない。考え方が変わる
ということもない。

 むしろ現実は逆で、老齢になればなるほど、「生」に執着する人は、多い。ほとんどの人
がそうではないか。中に、「私はいつ死んでもいいですよ。覚悟はできていますよ」などと
言う人がいるが、たいていは、そう言いながら、かっこつけているだけ。本心でないと考
えてよい。

 「死」を受け入れるということは、たいへんなことである。

 イギリスのBLOGから、「死」について書いた賢人たちの言葉を、集めてみる。

★ I live now on borrowed time, waiting in the anteroom for the summons that will 
inevitably come. And then - I go on to the next thing, whatever it is. One doesn't 
luckily have to bother about that.

私は借りてきた時間の中で、召喚のための小部屋で待ちながら、生きている。それは避け
られないもの。で、それから私は、どうあっても、つぎの部屋に行く。幸運にも、人は、
それで心をわずらわす必要はない。
Agatha Christie, "An Autobiography"(アガサ・クリスティ「自叙伝」)


★ I shall tell you a great secret my friend. Do not wait for the last judgement, it takes 
place every day.

友よ、私はあなたに偉大な秘密を話してやろうではないか。最後の審判を待ってはいけな
い。それは毎日起きていることなのだから。
Albert Camus

★To the well-organised mind, death is but the next great adventure.

よく準備された心には、死は、ただ単なるつぎの冒険でしかない。
Albus Dumbledore

★Even in the desolate wilderness, stars can still shine.

人に見放された荒野のようなところでも、星はまだ、輝いている。
Aoi Jiyuu Shiroi Nozomi (青い自由、白い望み?)

★ A Lizard continues its life into the wilderness like a human into heaven. Our fate is 
entirely dependent on our life

とかげは、野生の中に向かって生きつづける。人間が天国に向かって生きつづけるように。
我々の運命は、私たちに生命に完全に支配されている。
Andrew Cornish

★ This existence of ours is as transient as autumn clouds. To watch the birth and 
death of beings is like looking at the movements of a dance. A lifetime is a flash of 
lightning in the sky. Rushing by, like a torrent down a steep mountain.

我々の存在は、秋の雲のように、一時的なもの。人の生死を見るということは、踊りの動
きを見ているようなもの。人生というのは、空に光る稲妻の閃光でしかない。あるいは、
急な山を下る急流のようなものでしかない。
Buddha (c.563-c.483 B.C.)(釈迦)

★100 per cent of us die, and the percentage cannot be increased.

私たちのうち100%は死ぬ。そのパーセンテージがふえるということは、ない。
C.S. Lewis, "The Weight of Glory"

★Who chants a doleful hymn to his own death?

だれが、自分の死に際して、悲しげな賛美歌を歌うだろうか。
Shakespeare

★ We are here to laugh at the odds and live our lives so well that Death will tremble to 
take us.

私たちは、おおいに笑い、楽しく生きるために、ここにいる。そうすれば死は、私たちを
連れ去るのを、躊躇(ちゅうちょ)するだろう。
Charles Bukowski

★ All God does is watch us and kill us when we get boring. We must never, ever be 
boring. 

★ すべての神は、私たちをずっと見ていて、私たちがいつ、生きるのに飽きるかを見てい
る。だからそれゆえに、私たちは決して、自分の人生に飽きてはいけない。
Chuck Palahniuk, "Invisible Monsters"

 人生が瞬間的なものなら、80歳になるのも、瞬間にやってくる。若い人たちからみれ
ば、老後は、ありえないほど遠い未来に見えるかもしれないが、その老後は、瞬間にやっ
てくる。それがわからなければ、自分の過去をみることだ。

 少年、少女時代にせよ、青春時代にせよ、「私は生きた」という実感をもっている人は、
きわめて幸福な人だと思う。もし少年、少女時代にせよ、青春時代にせよ、それが何のた
めにあるかといえば、その「生きる実感」をつかむためにある。

 その「実感」が、灯台となって、それからのその人の人生の歩む道を、照らす。

 で、この年齢になってますますはっきりとわかってきたことがある。それは青春時代と
いうのは、人生の出発点ではないということ。青春時代は、人生のゴールそのものである
ということ。それはちょうど、あのサケが、最後には自分の生まれた源流をさかのぼり、
そこで死を迎えるようなもの。

 しかし悲しいかな、少年、少女時代にせよ、青春時代にせよ、その最中にいる人には、
それがわからない。「人生は永遠」と考えるのはまちがってはいないが、「永遠」と思うあ
まり、その時代を浪費してしまう。

 しかしその時代は、1回ポッキリで終わる。……終わってしまう。「まだ先がある……」
と思って、人は、生きていく。が、先は、ない。ないから、その日、その日を、悶々とし
た気分で過ごす。

 それが不完全燃焼感となって、心をふさぐ。悔いとなって、心をふさぐ。老後になれば
なるほど、それがより鮮明になってくる。

 冒頭に書いた女性だが、今回は、シロだった。が、この先、何年、生き延びることがで
きるというのだろうか。5年だろうか。10年だろうか。体の不調が起きるたびに、ビク
ビクしながら生きていくにちがいない。「生きる」といっても、死を先に延ばすだけの人生。
明日、その死がやってくるかもしれない。明日はだいじょうぶでも、あさって、やってく
るかもしれない。

 では、どう考えたらよいのか。どう死をとらえたら、よいのか。生きることを考えたら、
よいのか。

『友よ、私はあなたに偉大な秘密を話してやろうではないか。最後の審判を待ってはい
けない。それは毎日起きていることなのだから』と書いた、Albert Camus。『よく準備さ
れた心には、死は、ただ単なるつぎの冒険でしかない』と書いた、Albus Dumbledore。

 彼らの言葉の中に、その答につながるヒントがあるように、私は思う。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

【世界の賢者・格言集】by はやし浩司(09年4月8日版)

++++++++++++++++++

勇ましい好戦論ばかりが、聞こえてくる。
しかしそれを唱える人にかぎって、自分では
戦争に行こうとしない。

人、とくに若い人たちに向って、「戦え、戦え」
と言いながら、自分では、奥の座敷でそれを
見物している。

愚かな核武装論にしても、そうだ。
もし日本が核武装するなら、一撃で、中国全土、
あるいはロシア全土を廃墟にできるほどの数の
核兵器をもたねばならない。

が、それができないというのであれば、
(できるわけがないのだが……)、
最初からもつのをやめるべきだ。

日本の平和と安全を守りたいなら、まず、
相手に脅威を与えないこと。

かつてあのインドのネール首相は、こう言った。

『ある国が平和であるためには、他
国の平和もまた保障されねばならない。
この狭い、相互に結合した世界にあっては、
戦争も、自由も、平和も、すべて
たがいに連動している』(「一つの世界をめざして」)と。

では、どうすべきか。

今、世界中が、国際化し始めている。
恩師の田丸先生は、こう教えてくれた。

「中国の若い男女を見ていると、日本の男女と
どこも区別がつかなくなってきています。
情報化がたがいに進めば、やがて中国も日本も
なくなりますよ」と。

私たちがめざすべき未来の世界は、けっして
対立する世界であってはいけない。
仮に為政者たちが対立しても、中身の人間が
同じになれば、やがて戦争は必然的に消滅する。

私たちがめざすべき世界は、そういう世界をいう。

戦争について、考えてみたい。

+++++++++++++++++++


●戦争について

Allow the President to invade a neighboring nation, whenever he shall deem it necessary 
to repel an invasion, and you allow him to do so, whenever he may choose to say he 
deems it necessary for such a purpose -- and you allow him to make war at pleasure. 
If today, he should choose to say he thinks it necessary to invade Canada, to prevent 
the British from invading us, how could you stop him? You may say to him, 'I see no 
probability of the British invading us' but he will say to you, 'Be silent; I see 
it, if you don't.'" - 
 Abraham Lincoln(A・リンカーン)
すべての大統領に、彼が侵略を追い払うためにそれが必要と思うなら、隣国を侵略するこ
とを許せ。またその目的のためにそれが必要だというのなら、隣国を侵略することを許せ。
そして大統領が望むまま戦争することを許せ。もし今日、英国がわれわれを侵略すること
を防ぐため、カナダを侵略するのが必要という判断を大統領が下したのなら、だれが彼を
止めることができるのか? あなたは「英国が我々を侵略する可能性はありません」と言
うかもしれないが、私は、こう言うだろう。「黙っていろ。もしあなたがわからないなら、
私がそれを知る」と。


The pioneers of a warless world are the youth that refuse military service. 
Albert Einstein(A・アインシュタイン)

戦争のない世界における囚人は、軍役を拒否する若者たちである。


A country cannot simultaneously prepare and prevent war. 
Albert Einstein(A・アインシュタイン)

国というのは、戦争を準備することと、戦争を防ぐことは、同時にはできないものである。


Never has there been a good war or a bad peace 
Benjamin Franklin(B・フランクリン)

今だかって、よい戦争もなければ、悪い戦争もなかった。


Every gun that is made, every warship launched, every rocket fired signifies, in the 
final sense, a theft from those who hunger and are not fed, those who are cold and 
not clothed. 
Dwight D. Eisenhower(D・D・アイゼンハウワー)

どんな銃であれ、戦艦であれ、ロケットであれ、つまるところ、それらは、食物を与えら
れず飢えている人から、ものを盗むようなもの。衣服がなく、寒さに震えている人から、
ものを盗むようなもの。


We have to face the fact that either all of us are going to die together or we are 
going to learn to live together and if we are to live together we have to talk. 
Eleanor Roosevelt(E・ルーズベルト)

私たちは、つぎの事実に直面しなければならない。私たちみなは、いっしょに死ぬか、で
なければ、いっしょに生きるかのどちらかである。もしいっしょに生きるならば、まずた
がいに対話をしなければならない。


●恐れについて

Taking a new step, uttering a new word, is what people fear most. 
Dostoyevsky(ドストエフスキィ)

新しい行動に出ること、新しい言葉を発すること……それが人々がもっとも恐れることだ。


Without fear and illness, I could never have accomplished all I have. 
Edvard Munch

恐れと病気がなかったら、私は今私がもっとているものすべてを完遂できなかっただろう。


If someone betrays you once it is their fault, if someone betrays you twice it is your 
fault. 
Elenor Roosevelt (E・ルーズベルト)

誰かが1度、あなたを裏切ったら、それは彼らの責任だ。しかしもしあなたが2度裏切ら
れたとするなら、それはあなたの責任だ。


To suffering there is a limit; to fearing, none. 
Francis Bacon(F・ベーコン)

苦しみに対しては、制限がある。しかし恐れることには、制限はない。


I must not fear. Fear is the mind-killer. Fear is the little-death that brings total 
obliteration. I will face my fear. I will permit it to pass over me and through me. And 
when it has gone past I will turn the inner eye to see its path. Where the fear has gone 
there will be nothing. Only I will remain." 
Frank Herbert, Dune ―Bene Gesserit Litany Against Fear

私は恐れてはならない。恐れは、心を殺す。恐れは小さな死であり、それはすべてを忘れ
させる。私は恐れに立ち向かうだろう。私はそれを私の中を通過するのを許すだろう。そ
してそれが過ぎ去ったとき、それが通り過ぎた道を見るため、心の中の目に振り向く。恐
れが去ったとき、そこには何もない。ただ私が残っているだけ。


The fear of aesthetics is the first symptom of powerlessness. 
Fyodor Dostoevsky, "Crime and Punishment"(F.ドストエフスキィ・「罪と罰」)

美の哲学としての恐れは、無力の同意語である。


One of the things which danger does to you after a time is -, well, to kill emotion. I don't 
think I shall ever feel anything again except fear. None of us can hate anymore - or love. 
Graham Greene ―The Confidential Agent (1939)

危険というものをしばらく経験したあとにやってくるものの一つは、感情を失うというこ
と。恐れ以外に再び何も感じないだろう。だれもなにも恨むこともなければ、愛すること
もない。


War is an ugly thing, but not the ugliest of things. The decayed and degraded state of 
moral and patriotic feeling which thinks that nothing is worth war is much worse. The 
person who has nothing for which he is willing to fight, nothing which is more 
important than his own personal safety, is a miserable creature and has no chance of 
being free unless made and kept so by the exertions of better men than himself. 
John Stuart Mill(J・S・ミル)

戦争は醜いもの。が、もっとも醜いものではない。道徳や愛郷心が腐敗し、堕落すれば、
何も価値がないと思うようになり、それが戦争をさらに悪くする。喜んで戦うべきものを
もたない人、つまり己の安全のみ以上に、大切なものをもたない人は、あわれな生き物で
あり、もし、今以上によりよい自分になるためにそうしているのでないというならば、自
由の感覚を味わうことはない。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●テポドンと平和(09年4月9日)
(North Korean Missile and Peace in Japan)

+++++++++++++++++++++++++++

あのテポドン騒ぎも一段落。
またすべてのものが、何ごともなかったかのように、
動き出した。

テレビでは相変わらず、バラエティ番組。
その中のひとつで、現在宇宙ステーションにいる、
「Wさん」との交信を中継している番組があった。
私はそれを見ながら、K国の人たちは、
こういう事実をどこまで知っているのだろうかと
思った。

「人工衛星も結構だが、今はもう、そういう時代ではない」と。
つまり国際が協力しあって、宇宙の開発をする。
もし人工衛星なら……。

+++++++++++++++++++++++++++

●何を学んだか

私たちは、あのテポドン騒動で何を学んだか。
何を私たちに教訓として残したか。
あるいはこのまま、再び、ノー天気な平和主義に溺れてしまってよいのか。
過去の一事件として、忘れてしまってよいのか。
あの4月5日を思い浮かべなら、いろいろ考える。
また考えなければならない。

現実には、まだ何も問題が解決したわけではない。
そこにK国はあり、彼らは核兵器もミサイルももっている。
さらに言えば、彼らには、道理が通じない。
自国民が何百万人も餓死しても、みじんも自らに恥じない国である。
他国民である日本人を、同じように何百万人も殺しても、平気ですますだろう。

束(つか)の間の平和かもしれないが、平和な今だからこそ、
私たちは、平和について考えなければならない。
緊張感を失ってはならない。

●周囲科学

まず、テポドンについて……。

ひとつの科学だけが、ほかの科学を飛び越えて、特異に発達するということは、
ありえない。
ひとつの科学が発達するためには、それを支える周囲の科学の発達がなければ
ならない。
これを「周囲科学」という。

たとえば宇宙工学にしても、それを支えるための無数の周囲科学が必要である。
ロケットを打ち上げれば、それですべてというわけにはいかない。
衛星を軌道に載せるにしても、衛星本体にそういう装置をつけなければならない。
地上からの指令に応じて、姿勢を制御したり、方向を転換したりするなど。
そのためには、通信施設や通信技術も必要となる。
その前に、衛星がどこをどのように周回しているかを知らなければならない。
そういった監視システムも必要である。

つまりそういったものをすべて無視して、「ロケットを打ち上げに、成功した」は、
ない。

●情報遮断とウソ

あのK国を見ていて、悲しくなる理由にはいくつかある。
ひとつは、どうして人間は、ああまで愚かになれるかということ。
一説によると、K国は、今回のテポドンの打ち上げのために、300億円(韓国
情報当局)も費やしたという。
これはちょうど一年分の食糧をまかなえる金額という。

それが人工衛星の打ち上げのためであるならなおさら、そんなお金を衛星のために
費やす方が、どうかしている。
今の今も、多くの民が飢えで苦しんでいる。

それにもうひとつ。
それはつまり、あのK国を見ていると、戦前、戦時中の日本をそのまま見せつけられる
ような思いがするということ。

戦時中の日本人も、今のK国のように、為政者たちによって、よいように操られた。
大本営発表を例にあげるまでもない。
徹底した情報遮断とウソ情報。
今回もK国内部では、「成功」と報ずるだけではなく、「世界中の報道機関が、成功と
報じている」と、国民には教えているようだ。

●戦時中の日本とK国

で、その日本人が、今K国を見ながら、何かを学習しているかというと、そうでもない。
たとえば「K国をやっつけろ!、やっつけろ!」と叫んでいる人たちほど、その一方で、
あの日本の侵略戦争を美化してやまない。

恐らく彼らもまた、K国を見ながら、自己矛盾に陥っているのだろう。
戦前、戦時中の日本と、現在のK国の類似点を求めたら、それこそ山のように出てくる。
しかしそれを認めることは、彼らにしてみれば、自己否定につながってしまう。

が、本当の悲しさは、そのつぎにやってくる。

現在のK国はやがて、自滅する。
今までああした国が生き残ったという例は、ひとつもない。
で、そのとき、犠牲者となった国民は、それに気がつくかどうかということ。
この先50年後でもよい。

恐らく現在の日本人がそうであるように、50年後のK国の人たちもまた、それに
気がつかないだろう。
「私たちは正しかった」「金xxは正しかった」と。
独裁者の犠牲になりながら、犠牲になったことにすら、気がつかない。
毎年、金xxの墓参りをしながら、バンザーイ、バンザーイを繰り返すかもしれない。

●在日朝鮮人の人たち

それにしても理解に苦しむのが、在日の朝鮮S連の人たち。
彼らは今、日本という国の中に住み、K国を私たちと同じように客観的にながめている。
またそれができるはず。

ああいう国が、(まとも)か、そうでないかということになれば、だれが見ても(まとも)
ではない。
K国のミサイルが飛んでくれば、自分たちの命だって、危険にさらされる。
しかし現在は、K国の在日大使館的な役割を担っている。
何かあるたびに、K国を擁護し、日本を非難する。
こうした感覚は、いったい、どこから生まれるのか。
今年も、このままでは、何百万人という(同胞?)が、飢えに苦しむという。

それほどまでに、日本を恨んでいるのか?
それとも、愛国心そのものが、カルト化しているためなのか?

5、6年前のことだが、新潟港を出港したM号(日朝間の連絡船)の中の様子が
紹介されたことがある。
その中で、在日朝鮮人の学生たちが、「♪(日本が)滅ぶ、滅ぶ……」というような
歌を歌っていた。

そういう歌があること自体、信じられなかったが、それをうれしそうに歌う学生たちの
姿もまた、信じられなかった。

●欠陥

これは人間が本来的にもつ「欠陥」のようなものかもしれない。
K国の人たちのことを言っているのではない。
私たち日本人も、同じように、その「欠陥」をかかえている。

私たち日本人も、侵略戦争で、300万人も犠牲になっている。
が、同時に、300万人もの外国の人たちを殺している。
あの南京虐殺事件にしても、一部の人たちは、「日本軍は30万人も殺していない。
せいぜい3万人だ。中国側の卑劣なプロパガンダだ」と息巻いている。

しかし3万人でも、問題である。
3000人でもよい。
300人でもよい。
もし日本が反対に、同じことをされたとしたら、どうなのか。
名古屋のような都市に、ある日、中国軍がやってきて、300人の人を殺したら、
どうなのか?

●人間の攻撃性

人間が本来的にもつ攻撃性は、いつも一方的なものと考えてよい。
攻撃する側は、攻撃することだけを考える。
攻撃される側のことは、考えない。
このことはたとえば、加害者と被害者の立場に分けて考えてみると、よくわかる。

加害者は、多くのばあい、「害を与えた」という意識が薄い。
そういう意識があっても、それをすぐ忘れる。
これは脳の中で、不愉快なことはできるだけ早く忘れたいというメカニズムが
働くためではないか。

一方被害者は、それをいつまでも覚えている。
(被害)を原点として、妄想をふくらますこともある。
「我々の国が貧しいのは、日本のせい」と。

こうした加害者と被害者の間に、ミゾ、つまりギャップが生まれる。
そしてそれが対立関係を生みだす。

●国としての人格

人間の人格は、EQ論で判断される。
その中でも、(1)より自己中心的でない、ということが、ひとつの判断基準になる。
共鳴性でもよい。

つまりより相手の立場に立って、相手の悲しみや苦しみを共有できる人のことを、
人格の完成度の高い人という。

これは人間という、それぞれの個人についていったものだが、それはそのまま「国」
についても当てはまる。
より自己中心的な国は、それだけ完成度の低い国ということになる。
半面、より自己中心的でない国は、それだけ完成度の高い国ということになる。
つまり自分の国の利益しか考えず、自分の国だけがよければそれでよいと考える
国は、それだけ完成度の低い国ということになる。
半面、相手の国のことを考え、相手の国の立場に立って考えられる国は、
それだけ完成度の高い国ということになる。

たとえば戦争と平和という問題にしても、自国の平和と安全が守らればそれでよいと
考えるのは、それだけ完成度の低い国ということになる。
で、どうしても、この問題は、あのインドのネール首相の言葉に行き着いてしまう。
ネール首相は、かつて、こう言った。

『ある国が平和であるためには、他国の平和もまた保障されねばならない。この狭い、相
互に結合した世界にあっては、戦争も、自由も、平和も、すべてたがいに連動している』(「一
つの世界をめざして」)と。

●テポドン

もしあのとき、テポドンの軌道がずれ、それに対して日本が迎撃していたら、
K国は、まちがいなく日本に対して、報復措置を取っていただろう。
中に「いや、あれは脅しにすぎない」と思った人がいるかもしれないが、それは
彼らの憎悪にも似た反日感情を知らない人の言葉と考えてよい。

中身はどうであれ、つまりその後の洗脳教育で増幅された部分もあるだろうが、
戦時中の日本は、そう思われてもしかないようなことを、してしまった。

で、事実、その数日前から、ミグ戦闘機部隊が、東海岸に集結していた。
ノドンミサイルも、臨戦態勢に入っていた。
時事通信(3・31)は、『民間兵力に当たる労農赤衛隊のほか、地方軍や予備役も
戦闘準備に入った』と伝えていた。

幸か不幸か、テポドンミサイルは、中途半端な形かもしれないが、無事(?)、
日本の上空を通過してくれた。
迎撃ミサイルが発射されることはなかった。
が、もしそうでなかったとしたら……。
つまりあのとき迎撃ミサイルが発射されていたとしたら、
今ごろ日本は、大惨事以上の大惨事に見舞われていたにちがいない。

これは私の憶測ではない。
ないことは、最近になって、日本の外務省が私と同じように考えていたことが
わかってきた(週刊誌ほか)。
外務省は、迎撃ミサイルの発射に反対していた。
理由は、ここに書いたとおりである。

●おとなになる

何度も書くが、日本は、あんな国を本気で相手にしてはいけない。
アメリカのある政府高官は、K国をさして、「Mad Dog(狂ったいぬ)」と
評した。
であるならなおさら、相手にしてはいけない。

国力は山陰地方にあるひとつの県にも及ばない、どこまでも貧しく、あわれな国
である。
世界の中でも、最貧国にあげられている。
しかも頭のおかしい独裁者に率いられた、どこまでも悲しい国である。
そんな国を、まともに相手にしてはいけない。
それとも日本は、そんな国を相手に、心中でもするつもりなのか。

おとなになるということは、国としての人格の完成度を高めることをいう。
「ミサイルだ!」「そら、迎撃だ!」と騒いでいるようであれば、人格の完成度は
低いということになる。
「日本も核武装だ」「国連脱退だ」と騒いでいるようであれば、人格の完成度は、
さらに低いということになる。
少なくとも世界の人たちは、「日本もK国も同じ」と見るだろう。
つまり私たちは、あの太平洋戦争での失敗から、何を学んだかということになる。
計600万人もの人たちの犠牲から、何を学んだかということになる。

●では、どうするか?

K国問題を解決するために、そのカギを握るのが中国ということになる。
その中国は、まだ道理の通ずる国である。
改革開放も、急速に進んでいる。
今のこの日本は、その中国をターゲットに、地道に、しかも忍耐強く、
説得に説得を重ねる。
日米韓、それに中国が動けば、K国は崩壊する。

いや、こう書くと、過激な意見に聞こえるかもしれないが、すでにあの国は、
内部的には崩壊している。
韓国に亡命した、K国の元政府高官(主体思想の創案者)は、こう言った。
「K国といっても、金xxのほか、取り巻きが20人程度。多くて100人程度の
独裁国家」(内容は記憶によるものなので、不正確)と。

その100人(たったの100人だぞ!)が、変われば、K国も変わる。
そのためにも、中国の説得に全力を傾ける。
けっして中国と対立してはいけない。
道理をもって当たれば、中国だってわからぬはずはない。
今ここでK国を擁護すれば、中国の歴史にも汚点を残すことになる。
中国だって、それを知っている。

●終わりに……

テポドン騒ぎは、多くの、かつ貴重な教訓を私たちに残した。
その中でももっとも大切なことは、私たちが今感じている(平和)などというものは、
薄いガラスでできた、箱のようなものであるということ。

もろい!
壊れるときには、簡単に壊れる。
しかも今度戦争が起きたら、武器の発達もあるが、想像を絶するほど悲惨なものになる。
ノドンに通常の爆薬が搭載されていると考えるのは、それこそ本当に現実離れしている。

で、この教訓を、この先、どう生かしていくか。
とても残念なことだが、これで危機が去ったわけではない。
K国が核開発や、ミサイル開発をあきらめたわけでもない。
「つぎはいつ?」というふうに考えたらよい。

『平和とは、戦争と戦争の間の、束(つか)の間の一とき』ということになるのか。
アインシュタインも言っているように、人間というのは、『国というのは、
戦争を準備することと、戦争を防ぐことは、同時にはできないものである。
(A country cannot simultaneously prepare and prevent war.)』ということ
らしい。

今こそ、つぎの平和はどうあるべきか、真剣に考えるべきときではないのか。 

(補記)
今まで先の第二次大戦を、私はそのつどいろいろな呼び方をしてきた。
「太平洋戦争」「先の大戦」「第二次大戦」などなど。
オーストラリアなどでは、「ワールド・ウォー(世界大戦)、ザ・セカンド
(World War 2)」などと呼んでいる。
しかし今日から私は、「日本の侵略戦争」と呼ぶことにした。
事実、そのとおりなのだから、反対する人はいないはず。

そうそう今朝の新聞によれば、国連という舞台で、K国は語気を強くして、
「あれは人工衛星だった」と主張しているようだ。
その姿勢は、「先の戦争は侵略戦争ではなかった」と主張する日本の姿勢と、
どこか、ヨ〜〜ク似ている。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

【ミサイル迎撃、反対!】

●K国に渡ったマネー

++++++++++++++++++++

ノ前大統領の汚職問題が、いよいよ最終局面を
迎えつつある。

「知らぬ」「存ぜず」とシラを切っていたが、
それも限界にきた。
で、ノ前大統領は、自分のHPで、弁解+謝罪。
しかし今や、ノ前大統領の言葉を信ずる者は、
ほとんどいない(韓国紙)。

同じく、あの金大中元大統領。
ノーベル平和賞にしても、日本円にして500〜700
億円で、買ったもの。
それを最近になって、側近(現在、アメリカへ
亡命)が、暴露した。

が、金大中元大統領、ノ前前大統領がなした、
大罪はそれだけでない。
あのK国に、「3000億円近い現金」を
渡していた(朝鮮N報)。

そのお金が核兵器になり、ミサイルになった(?)。
それを知った今、韓国の人たちの落胆+怒りも
頂点に達しつつある。

++++++++++++++++++++++

朝鮮N報は、つぎのように伝える(09年4月)。

『金大中(キム・デジュン)政権以後、10年間で北朝鮮に公式に渡った金は、
合わせて3兆2000億ウォン(現在のレートで約2360億円、以下同じ)を
超えるものと推定されている。

 8日に本紙が統一部および企画財政部の対北朝鮮支援資料を総合し分析した結果、
人道的支援の名目で政府および民間が北朝鮮に渡した食糧や建設資材などの物資は、
10年間で総額2兆7327億ウォン(約2014億円)相当に上った。

また、現代グループが金剛山観光の代価として北朝鮮に支払ったことが分かっている
現金は、1999年以降2007年まで合わせて4億7528万ドル(約474億円)だった。
9年間の平均為替レート1ドル=1122ウォンを適用すると、5332億ウォン規模となる
双方を合わせると、3兆2659億ウォン(約2407億円)に達する。
北朝鮮の07年度予算(32億2000万ドル=約3212億円)に匹敵する金額だ』と。

しかし実際には、それだけではない。
朝鮮N報が報告する数字を、並べてみる。

『「金大中・盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権時代に政府や民間から訪朝の代価として
支払われた"裏金"が、推定されるだけでも10億ドル(約997億円)に達する」と
語った』と。

訪朝の代価として、1000億円もの現金が使われたというのだ。
1000億円だぞ!
首脳会談をするだけで!
そしてその業績(?)が、評価されて(?)、金大中は、ノーベル平和賞を受賞した!

ほかに、

●金大中政権以降、訪朝の道が開けたことに伴い、親北もしくは左派寄りの諸勢力が
次々と北朝鮮を訪れた。1998年以降の10年間で、社会文化交流を名目として
4万1660人余りが北朝鮮を訪問した。これらのうち相当数が、多かれ少なかれ
裏金を「会談代」形式で渡したと伝えられている。

韓国政府の関係者は「北朝鮮の人物と会談する際に支払う金は、地位によって違った。少
なくとも数十万ドル(約数千万円)で、多ければ100万ドル(約1億円)にもなった」と
語った。

●一部の放送局が平壌での公演イベントを中継するに当たり北朝鮮に払った金は、1件当た
り100万ドルほど。12億ウォンに達する。例えばMBCは2002年の平壌公演を生放送す
る際、北朝鮮に120万ドル(約1億1970万円)を送金した。

 北朝鮮は今月5日に長距離弾道ミサイルに転用可能なロケットを発射したが、このロケ
ットの開発費用・発射費用は3億ドルから5億ドル(約299億−498億円)だと思われる。
過去10年間、韓国の人々や団体が北朝鮮幹部と会い、イベントに参加し、そこでこっそり
と支払われた10億ドルは、北朝鮮が長距離ロケット2基を開発してもなお余る金だ、と。
(以上、朝鮮N報より。)

が、この日本にもおバカさんがいた。

K国で餓死者が続出し、金xxが、中国北部への亡命まで画策していたとき、
何と120万トンもの米(このときは、米、ライス、白飯)をK国に提供した
人物がいた。

ときの日本の外務大臣のK氏である。
「これでK国が動かなかったら、責任を取る」とまで豪語したが、ご存知のように、
K国は動かなかった。
K氏も責任を取らなかった。

日本は、K国崩壊のチャンスを、みすみす逃したことになる!
その結果が、今ということになる。
が、そののち、ノ大統領が政権の座を取ると同時に、(太陽政策)なるものが、
韓国の対北政策の(柱)となった。

その毒気に染まったのが、アメリカのC・ヒル国務次官補ということになる。
彼が与えた、マネー、原油、それに5年という歳月は、重い。
さらに日本という同盟国を、何度も裏切った。

その中でも最大のものは、日本に、「拉致問題を一時棚上げして、K国援助に加われ」
「さもなければK国を、テロ支援国家の指定から解除する」と日本を脅したこと。
そして日本がそれを拒否すると、日本の防戦をくじくために、電撃的に、K国を、
テロ支援国家から解除してしまった!

こんな同盟国が、どこにある!

その結果、K国は、何をしたか?
いまさら、ここで説明するまでもない。

中国の軍事評論家の一人は、「ここ3、4か月以内に、K国は、またミサイル実験を
するだろう」と予測している。
今のこの日本の平和は、束の間の(休憩)ということになる。

【補記】

で、私の主張は変わらない。

「あんな国を、本気で相手にしてはいけない」である。

●ミサイルを撃ちあげても、迎撃してはいけない。
●一部が日本に落ちることになっても、大騒ぎしてはいけない。

相手は、とにかく、まともではない。
道理の通ずるような国ではない。
そんな国と、日本は心中してはいけない。

だからここは『負けるが勝ち』。
ノドン320基がすでに日本を射程に収めている今、何が迎撃か?
(別のアメリカの専門家は、800基と推定している。)
それらすべてに、生物、化学兵器が搭載されているとみるべき。

古今東西、戦争というのは、一度始めると、それを収めるのがたいへん。
アメリカのイラク戦争、アフガニスタン処理を見れば、それがわかるはず。
またアメリカが何とかしてくれるなどとは、思ってはいけない。

これについては東京都のI知事がこう言っている。
「アメリカの戦略空軍基地司令部を見たことがあるが、日本は防衛範囲の中に
入っていなかった」(09年4月)と。
オバマ大統領は、すでに日本を見捨てている。
わかるか?

日本は戦争をしてはいけない。
今のように丸裸の状態で、戦争を始めたら、どうなる?
逃げたくても、シャエルターひとつ、用意されていない。
だから『負けるが勝ち』。
「卑怯だ」「バカだ」と言われても、ここはじっとがまん。

やがてK国は、自滅する。
それを静かに、待つ。
相手はワーワーと声をあげるかもしれないが、それも時間の問題。
さあ今こそ、「善」の存在を信じよう。
私たちが根源的にもっている「良識」を信じよう。
それを世界に向けて、発信していこう。

日本は、あんな国と、ぜったいに心中だけはしてはいけない!


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●4月9日

++++++++++++++++++++

長かった春休みも、今日でおしまい。
明日から、忙しくなりそう。
今年度は、地元の中日ショーッパーが、
教室の宣伝をしてくれたこともあり、
昨年よりも、〜教室も、教室がふえた。
ほとんどを、無料でしてくれた。
中日ショッパー様(「様」をつけるのも
おかしいが……)、ありがとうございました!

++++++++++++++++++++

●休み最後の日

ワイフが最後だから、どこかへ行こうと私を誘った。
しかしこのところどうも睡眠調整がうまくいかない。
午前10時には、もう眠気。
まぶたを開けているだけでも、つらい。

が、寝ているわけにはいかない。
いくつか雑用をこなし、郵便局へ。
デジタルカメラの調子が悪かったので、カメラ屋へも。
それからパソコンショップにも立ち寄った。
今使っている、SDのカードリーダーは、2GBまでしか
認識しない。
いろいろと不便を感ずるようになった。
それで新しいのに、買い換えた。
今度のは、32GBまで、認識する。
この世界の進歩には、本当に驚かされる。

で、そのまま山荘へ行ったが、そこでも雑用。
バーベキュー・コーナーの配水管がつまった。
それでその清掃、などなど。
で、そのあとやっと昼寝。
あとで時計を見たら、何と、2時間も眠ってしまった!

人と会う約束もなく、そのまま家に。
書斎にこもって、いくつか、原稿を書いた。

夕方、BW教室のOBのOさんからメールが届いた。
息子さんが、無事、K高校の入試に合格したとあった。
(K高校……静岡県でもNO1の進学校。)
が、BW教室の実力が試されるのは、これから。
「今では、みな、ウソのように、天下のS大やA大に
入学していきますよ」と、返事を書いた。
幼児期に方向性だけ作ってやれば、あとは子どもは
自分の(力)で伸びていく。
その方向性を作るのが、私の役目。


●NINTENDOのDSi

昨日、アメリカにいる孫に、ニンテンドーの
DSiを買って送った。
誕生日が近い。
メールでそのことを知らせると、誕生日には、
フロリダのディズニーランドへ行くとのこと。
「そのとき(DSiを)、もっていく」と。

DSiといっても、カメラにもなる。
ミュージック・プレヤーにもなる。
もちろんゲームもできるが……。
(私も、ごくふつうのジジ・バカ?)


●誠司

HPのトップ画面を飾っている、孫の誠司の
写真を交換した。
私にはかわいく見える孫。
ほかの人が見ても、そうは思わないだろう。
みんな、自分の孫は、かわいく見えるもの。
ときどき、「かわいいお孫さんですね」と言って
くれる人もいる。
お世辞とわかっていても、うれしい。

HPへは、
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
から!


●畑

庭の隅に、小さな畑がある。
そこに今日、新たに、ピーマンとシシトウの苗を、2本ずつ植えた。
それにキューリの苗、2本も。
その畑から、昨日、ワイフが早々と、レタスの収穫をしてきた。
「まだかわいそうだよ」と言いながら、食べた。
おいしかった。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

【心の正体】

●性欲からの解放

54、5歳ごろのこと。
人は、「男の更年期」と言ったが、初老性のうつ病だったかもしれない。
ふと気がついてみると、私は女性に「女」を感じなくなってしまっていた。
それは実にサバサバとした気分で、そのころ私は、ワイフにこう言ったのを
覚えている。

「あのなあ、今なら、女性と混浴しても平気だぞ」と。
で、それに答えてワイフがこう言った。
「どうしてあなたは、そんなにおめでたいの?
相手の女性がいやがるわよ」と。

ナルホド!

ともかくも、私はそのときはじめて、性欲、つまり性からの解放を経験した。
と、同時に、それまでの自分が、いかに性の奴隷であったかを、知った。

●性の奴隷

私たち人間の行動は、土の中に住むミミズと、基本的には同じ。
どこがちがうかといえば、人間の行動の方が、やや複雑なだけ。
あのジークムント・フロイトが言っているように、私たちの(生命)の
原点になっているのが、「性的エネルギー」。
人間のありとあらゆる行動は、その性的エネルギーの支配下にあると考えて
まちがいない。

男性がスポーツか何かで、目立ちたがるのも、また女性が、電車の中で、
せわしく化粧するのも、その原点にあるのが、性的エネルギーということに
なる。

みんな「私は私だ」「自分で考えてそうしている」と思っているかもしれないが、
つまるところ、私であって私でないものに動かされているだけということに
なる。

さらに最近では、脳科学が急速な進歩を遂げ、科学的にそれが証明されつつある。
たとえば昨年(08年)、アメリカのサイエンス誌に、こんな興味深い論文が
掲載された(※1)。

それは人間の、(これは人間にかぎらない)、条件反射についての論文だったが、
人間を基本的な部分で動かすシグナルは、どうやら脳下垂体の下部から
発せられているらしいということがわかってきた。
そこからシグナルが発せられると、たとえばドーパミンという神経伝達物質が
放出され、それが線条体を刺激する。
ドーパミンというのは、人間の欲望と快楽を調整している神経伝達物質をいう。
それがどうやら(欲望)の源になっているらしい。

わかりやすく言うと、脳の中心部、奥深くで、(生きるための信号)が
常に発せられ、それが生きることの原点になっている。
で、生きることの原点とは何かといえば、言わずとしれた、種族の保持。
もっとわかりやすく言えば、生殖ということになる。

●作られる意識

さらに興味深い研究結果が公表された。
それによると、私たちの意識にしても、それを意識として意識する前に、
脳の中の別のところで、それが作られているという(※2)。

最近では、脳の中をリアルタイムに、その動きを観察することができる
ようになった。
それでそういうことがわかるようになったのかもしれない。
たとえば、こういうこと。

あなたが台所へ行ったとする。
そこであなたは喉の渇きを覚え、冷蔵庫を開け、飲み物を手にしたとする。
そのときあなたは、自分の意思でそうしたいから、そうしたと思うかも
しれない。
しかし実際には、そういう行動に移る前に、脳の別の部分で、別の意識が
作られているという。

(喉が渇いた)→(台所の冷蔵庫から、何か飲み物を取り出せ)、と。
しかしそのときは、意識として、まだあなたに自覚されることはない。
あなたは表面的には何も考えず、台所へ行き、そのあたりではじめて、
「喉が渇いた」と思うようになる。
そしてつぎに冷蔵庫を開ける……。

つまり私たちが意識と思っている意識にしても、実に怪しげなものだという
ことになる。
もっとはっきり言えば、「私は私」と思ってしている行動にしても、そのほとんどが、
実は、脳の中の別の部分で、あらかじめ作られているものだということ。
さらに言えば、私たちは、その別の部分の奴隷にすぎないということ。

ためしに、電車の中でいそいそと化粧を始めた女性にこう聞いてみるとよい。

「あなたは今、化粧をしているが、自分の意思でそれをしていますか?」と。
するとその女性は、まちがいなく、こう答えるだろう。
「もちろん、そうです! 私の意思です。私がしたいから、しているのです」と。

●性的エネルギー

いくつかの例を出してみよう。

よく知られた話に、あのコカコーラがある。
当初は、ほとんどといって、売れなかったそうである。
そこで経営者は、ビンの形を変えてみた。
それまではずん胴だったビンの形を、女性の肉体のように、くびれのある
なまめかしい形にした。
とたん売れ行きが爆発的によくなり、コカコーラは、現在のコカコーラになった。

ほかにもビデオ産業がある。
ゲーム産業もそうである。
さらにはインターネットの世界も、そうである。
これらの産業が急速に発展した陰には、(スケベ)がある。
その(スケベ)を、刺激したとたん、ビデオにせよ、ゲームにせよ、
さらにはインターネットにせよ、爆発的に普及した。

私たちの行動は、すべてどこかで、(性的エネルギー)と結びついている
というわけである。
ただ誤解してはいけないことは、これに対して、あのユングは、(生的
エネルギー)という言葉を使った。
(性的エネルギー)と(生的エネルギー)。
この解釈の対立により、フロイトとユングは、決定的に対立することになる。

●生的エネルギー

余談になるが、昨年、私は母を亡くした。
享年、92歳だった。
で、最後の1年半は、近くの特別養護老人ホームにいたが、そこでのこと。

ときどき見舞いに行って、ほかの老人の方々を観察させてもらったのだが、
みなさん、食欲だけは旺盛だった。
中には、大きな声で、「メシはまだかア!」と、始終、怒鳴り声をあげている
老人もいた。

ああいうのを見ていると、ひょっとしたら、ユングのほうが正しかったかな
と思う。
あるいは(性的エネルギー)のさらに、その下の原点になっているエネルギー、
それが(生的エネルギー)かな、と。
先ほども書いたように、なぜ私たちが生きているかといえば、結局は、
種族保持のため。
ありとあらゆる生物がそのために生きているわけで、人間だけが例外ということは、
ありえない。

どちらにせよ、私たちは、私たちの中の、別の私たちによって動かされて
いるということ。
言い換えると、「私は私」と思っている部分ほど、いいかげんなものはないと
いうことになる。

(つづきは、HP、子育て(あいうえお)(3)で……。

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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 8日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●英語教育は、効果がない(?)

++++++++++++++++++++

このほど、ベネッセコーポレーションが、こんなおもしろい
調査結果を公表した。
なんでも『小学校からの英語教育の導入について、
中学校の英語教員の7割近くが、「導入しても、
将来、英語を話せるようにはならない」と考えている
ことがわかった』※という。

私も、それを感じている。
というのも、小学校での英語教育は今、どちらかというと、
あいさつ、もしくは単語の暗記に偏(かたよ)りすぎている。
問題は、どうやって(文法)を理解させるかということ。
言葉としての英語を理解させるかということ。
もちろん中学校で教えるような(文法)を、教えては
いけない。
しかしその理解なくして、言葉としての英語を教えることは、
できない。

いろいろな方法がある。
たとえば私は小学生に、既存の英語教育と併せて、
つぎのような教え方をしている。

「私は本を読みます」を→(私)(読む)(本)と、言いかえさせる。
反対に、(私)(読む)(本)を→「私は本を読みます」と、言いかえさせる。
こうした訓練を、その合間に入れていく。

これをさらに進歩させて、たとえば「浦島太郎」の物語を、
つぎのようにして話す。
(もちろん日本語で……。)

++++++++++++++++++++++++++++++++++

【はやし浩司式、子ども用英語文法・指導例】

(むかし)(そこに)(いた)(男の人)(名前の)(浦島太郎)。
(太郎)(〜〜していた)(歩く)(そば)(海)。
(太郎)(見た)(子どもたち)(いじめている)(一匹の)(カメ)。
(太郎)(言った)(〜〜に)(子どもたち)、「(〜〜するな)(いじめる)(かめ)」。
(子どもたち)(逃がした)(かめ)(〜〜へ)(海)。

(ある日)(太郎)(〜〜していた)(釣り)。
(そこへ)(大きな)(かめ)(来た)。
(かめ)(言った)(〜〜に)(太郎)、「((どうぞ)(乗れ)(私の)(背中)。
(太郎)(乗った)(かめの)(背中)。
(かめ)(連れて行った)(太郎)(〜〜へ)(竜宮城)。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

「ナ〜ンダ、英語の文章の単語を、すべて日本語に置き換えただけではないか」
と思う人もいるかもしれない。
そのとおり。
しかし小学生に英語の文法を、文法として意識させることなく教えるには、
この方法がもっとも、効果的である。

こうした話し方を理解できるようになったら、今度は反対に、ふつうの日本語を、
英語式の言い方に言いなおさせてみる。

こうした指導を、学年を追うごとに、内容を深めていけばよい。

指導の仕方としては、最初は、「正しい日本語に直してごらん」と言って、指導する。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

【小2レベル】(例)

(私)(食べる)(りんご)→「私は、りんごを食べます」
(あなた)(読む)(本)→「あなたは本を読みます」
(私)(です)(男の子)→「私は男の子です」
(あなた)(です)(先生)→「あなたは先生です」

【小3レベル】(例)

(〜〜か)(あなた)(食べる)(りんご)→「あなたはりんごを食べますか」
(私)(〜〜ない)(読む)(本)→「私は、本を読まない」
(ですか)(あなた)(女の子)→「あなたは女の子ですか」
(私)(です)(〜〜ない)(先生)→「私は先生ではありません」

【小4レベル】(例)

(私)(あげる)(私の)(ともだち)(プレゼント)→
「私はともだちにプレゼントをあげる」
(あなた)(行く)(〜〜へ)(公園)(いっしょに)(あなたの)(犬)→
「あなたはあなたの犬といっしょに、公園へ行く」

……こうして現在の英語教育に、言葉としての英語を教えていく。

++++++++++++++++++++++++++++

誤解があってはいけないので、念を押しておく。
「7割の中学教員が、話せるようにならないと思っているから、小学校での
英語教育は無駄」というふうに考えてはいけないということ。

大切なのは、「ではどうすればよいか」と考えること。
「現在の英語教育を、どう補完していけばよいか」を考えること。
その一例として、私のやり方をここに書いてみた。

ベネッセコーポレーションがいう「中学校との具体的な連携方法」※の一つとして、
参考にしてもらえれば、うれしい。

(注※、産経新聞より)『小学校からの英語教育の導入について、中学校の英語教員の7割
近くが、「導入しても、将来、英語を話せるようにはならない」と考えていることが4日、
通信教育最大手のベネッセコーポレーション(岡山市)の調査で分かった。新学習指導要
領にともない、今年度から5、6年生を対象に先行実施されているが、小、中学校間の認
識のギャップが浮かんだ形だ。

 同社のシンクタンクが昨年7〜8月、全国の公立中学校の英語教員約3600人を対象
に実施。調査対象者の地元の小学校で行われている英語教育について、「知っている」と答
えたのは48・5%と半数を下回り、小学校の英語教員との交流も「集まる機会がある」(2
8・6%)、「授業を見に行く」(25・5%)しかなく、小、中学校間でほとんど連携が取
れていない実態が目立った。

 さらに、調査対象の約8割は「聞くことに慣れる」と、小学校での英語教育に一定の効
果を認めながらも、「中学での英語指導がスムーズになる」と受け止めているのは42・1%
で、中学での教育と切り離している。また、「将来、英語を話せる日本人が増える」と考え
ているのは24・3%しかいなかった。

 一方、調査対象の教員自身の指導法については、4割を超える教員が「英語が好きにな
るように指導する」ことを大切にしていると答える一方、授業の中心は「音読」「文法の練
習問題」「発音練習」などが占めていることが判明。

 「英語の歌を歌う」「スピーチ」といった実践的な授業は4割程度にとどまり、英語の楽
しさを伝えたいという思いと試験対策用の指導とのジレンマに悩む姿がうかがわれる。

 ベネッセは「小学校での英語の教育効果を上げるためには、中学校との具体的な連携方
法を考える必要がある」と分析している』(産経新聞・09・4・5)。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
英語教育 小学校の英語教育 子どもにとっての文法 英語文法 言葉としての英語
言葉 言葉教育 小学校で英語をどう教えるか はやし浩司 児童英語 文法)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●何事もなく、無事すんで、よかったア!

++++++++++++++++++++++

テレビでも、ラジオでも、だれも言わないが、
しかし私はこう思う。

何ごともなく、無事すんで、よかった!、と。

もしK国のミサイルが軌道をはずれ、日本に向って
いたとしたら……。
補助エンジンが、日本に向って落下していたとしたら……。

当然日本は、それに向けて迎撃ミサイルを発射していたであろう。
それに対して、K国は、「どんな迎撃でも、報復する」と。
で、そのあとの結果を考えると、「よかった!」と。
もしそんなことになっていたら、それこそ大惨事以上の大惨事に
なっていたはず。

K国は戦闘機を東海岸に集め、ノドンの発射準備までしていた。

K国のミサイル実験が成功したことを喜んでいるのではない。
本当のところ、発射直後に爆発でもしてくれればと願っていた。

が、ともかくも、ここはひとまず無事、終わった。
ほっとした。

安堵したところで、これからどこかのレストランで昼食を
とってくる。

しかしこれで日本の危機が去ったわけではない。
あとは、K国が静かに自滅してくれるのを、待つだけ。
またそういう道筋をつけていく。

私は人間が基本的にもつ良識を信ずる。
「善」の存在を信ずる。
しかし手をこまねいていてはいけない。

これからもがんばります。
いっしょに、がんばりましょう!


はやし浩司


(K国のミサイル実験が終わったあとに……。)

2009年4月5日、午後1:00


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●悲しみの詩

「迎撃」「制裁」「報復」……。
どうしてこういう言葉ばかりが並ぶのだろう?
朝の討論番組(NHKラジオ)を聞いていたら、
ふと、人間であることが、悲しくなった。

何もK国の肩をもつわけではないが、
どうしてこうまで日本が嫌われ、嫌われているのか、
それをほんの少しでも考えたことのある人は、その中に
いるのだろうか。

私がユネスコの交換学生として、韓国に渡ったとき、
私はあの憎悪とも言える反日感情に接して、幾度となく、驚いた。
加害者は、害を与えたことをすぐ忘れる。
一方、被害者は、それをいつまでも心に留める。
日本にも言い分はあるだろうが、しかし平和というのは、
相手の立場で平和を考えてやってこそ、守れる。
たがいに自国の安全を主張したとき、皮肉なことに、
そこで戦争が起きる。
今の今が、そのとき。

迎撃すれば、かえって相手を挑発するだけ。
制裁にしても、あんな国を、これ以上制裁して、何がどうなる?
世界の最貧国ではないか。
悲しいことは、拉致被害者のYさんの妻が、講演で、
K国をもっと制裁しろと激白していたこと。
「政府のやり方は、手ぬるい」と。
それを聞いて、ふと、人間であることが悲しくなった。

テポドンの発射が延期になった(?)。
それについて日本側は、「風のため」とか、「技術的な問題のため」とか、
説明している。
しかし「つぎの段階の準備のため」と考える人は少ない。
つまりK国は、同時にノドンの発射準備に、とりかかっている(?)。
K国は、「どんな迎撃でも、即、報復する」(中日新聞)と言明している。
彼らが言う「報復」とは、ノドンによるミサイル攻撃をいう。
そうでないことを願うが、その可能性がないとは言えない。

大切なことは、日本はこの極東で、地域紛争を起こしてはならないということ。
起こせば、それこそ中国、ロシアの思うつぼ。
アメリカ、韓国の思うつぼ。
日本の経済は、そのまま奈落の底へと、たたき落とされる。
そうでなくても、今、日本の経済は瀕死の重症状態。
いや、経済はともかくも、今のこの状態で戦争を始めたら、
日本はメチャメチャになる。
丸裸も同然。
逃げるといっても、どこへ逃げればよいのか?

燃えさかる炎の中で、「お母さん!」「お母さん!」と
逃げまどう子どもの姿を、ほんの少しでもよいから想像してみることだ。
何十万人という病人が、病院の周辺にあふれかえっている様子を、
ほんの少しでもよいから想像してみることだ。
その上で、日本は、反撃を考えたらよい。
報復を考えたらよい。

しかしこんなことを繰り返していたら、戦争は永遠につづく。
いつまでたっても、終わらない。
先の世界戦争にしても、日本人は、「広島で終わった」と考えている。
「終戦」という言葉も、そこから生まれた。
しかし韓国や中国、さらにはK国では、まだ終わっていない。
そのつづきが、ノドンであり、テポドンということになる。

さあ、日本よ、日本人よ、ここはおとなになろう!
テポドンには、まだ核兵器は積まれていない。
化学兵器も、生物兵器も積まれていない。
ここはあわてないで、慎重に!
もしそれで日本に被害が出れば、そのときはガッポリと、
賠償金をK国に請求すればよい。
払ってはくれないと思うが、それが正攻法。

迎撃ミサイルを丘の上に並べ、「準備は万端」と、得意顔の政治家。
そういう姿を見たとき、ふと、人間であることが、悲しくなった。

あんな国を相手に、正義を説いて、どうする?
どうなる?
放っておいても、やがて自滅する。
金xxの健康問題もある。
あせるな、日本!
がまんしろ、日本!
ここは『負けるが、勝ち』!


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●4月5日(K国による、テポドンミサイル発射実験の日に)

●無事、すむ(?)

+++++++++++++++++++++

「食事に行こう」と外に出て、そのまま
バスに乗って、街まで出た。
「映画をみよう」と言って、そのまま
映画館へ向かった。
見たのは、『ウォッチマン』。
奇想天外な、メチャメチャな映画だったが、
結構、おもしろかった。
星は4つ弱。
ワイフは3つ。
それで、★★★。
長い映画で、途中で眠くなってしまった。
あとで聞いたら、ワイフも眠くなったという。
(最初、20〜30分は、何がどうなっているか、
よく理解できなかった。)

ところでうしろの席に座ったブラジル人カップルが、
途中からおしゃべりを、し始めた。
ペチャペチャと。
英語もわからない。
日本語もわからない。
字幕を懸命に見ている私たちにしても、わかりにくい映画だった。
きっとブラジル人カップルには、何がなんだか、
さっぱりわからなかったのでは……?
たがいに推理し、説明しあっていたのではと思う。

同情して、私たちはだまって、映画を見つづけた。

映画館を出たとき、何ごともなかったかのように、
街はいつものように動いていた。
そこにはいつもと同じ、夕暮れの風景があった。
それを見て、「ホ〜〜〜ッ」と、ため息。
本当に今日は、何ごともなくすんで、よかった。

+++++++++++++++++++++++

●緊迫した一日

夕刻のテレビを見ていたら、東北地方の人たちが、こう言っていた。
「被害がなくてよかった」と。

しかしもし日本が、どんな形であれ、迎撃ミサイルを発射していたら、
K国は、ノドンによる報復を日本に対してしていただろう。
彼らには彼らの論理がある。
日本人の私たちから見れば、おかしな論理かもしれないが、それが
彼らの論理である以上、それを理解して対処するしかない。

そしてもしノドンによる報復攻撃を受けていたら、日本は大惨事以上の
大惨事になっていた。
東北地方の人たちには悪いが、「被害がなかった」という程度では、
すまなかったはず。
韓国の某軍事評論家は、10〜20発のノドンミサイルを、日本に
撃ち込むだろうと予測していた(韓国誌)。
韓国の大統領たちが、地下シェルターへ作戦本部を移していたことでも、
それがわかる。

ともかくも、私は、ホ〜〜〜ッ。


●心の余裕

……というわけで、私はこの数日間、神経がピリピリしていた。
そのこともあって、睡眠時間が短くなっていた。
ずっと頭が重かった。
昨夜は、1か月ぶりに、熟睡剤の世話になった。

で、神経がピリピリしていると、心に余裕がなくなる。
やさしい心が消える。
何でも、けんか腰になる。
しかしこれはよくない。

昨日も、豊橋で、浜松行きの電車に乗り換えたとき、こんなことがあった。
名古屋方面から来た電車は、たいてい一度、豊橋駅で、今度は浜松行きに
乗り換える。

私とワイフが電車に乗り込んだ、その直後のこと。
合い向かいの席が、二列あった。
その1つには、小学5年生くらいの男の子が座っていた。
チョコンとそこに座っている……という感じだった。
駅ではうしろに並んでいたと思うが、乗客のすき間をくぐり抜け、
先にそこに座ったらしい。
私とワイフはその会い向かい席に座ろうとした。
と、そのときうしろから声がした。

「そこは私たち家族が座ります」と。
母親の声だった。
私は、即座に、「それは断ります」と答えた。

それを聞いて、母親はあわてたらしい。
私たちの肩越しに、「どうして席を取っていないの!」と、
その男の子を叱った。
男の子は席を立ち、私たちのうしろへ走った。
代わりに、小学2年生くらいの女の子が、男の子がいた席に座った。

うしろから親子が口論する声が聞こえてきた。
何を言っているか、よく聞こえなかった。
しかし喧嘩に近い、声だった。
母親が男の子を叱った。
それに対して、父親が、母親をなじった。
雰囲気としては、そんな感じだった。

私は「まずいことをしたな」と思った。
しかし私たちがその親子に席を譲るのも、これまたおかしな話。

電車が動き出すころ、女の子の横に、父親が座った。
父親のほうは、むっとした表情だった。
気まずかった。
私は無視した。
が、私は、その女の子が気になった。
私の顔を切り刻むように、にらみつけていた。
鋭い視線だった。
それがずっと、つづいた。

私はことの詳細を、その女の子に説明してやろうかと何度も思った。
一度、心の中で練習した。
「あのね、お嬢さん……。あなたは誤解していると思いますよ……」と。
が、やめた。
女の子は、私たちに席を横取りされたと思っているらしい。

こうして電車は、浜松の1つ手前の駅に着いた。
その家族は、そこで電車を降りた。
緊張感が、スッと消えた。

私「席を譲ってやればよかったね」
ワ「あんな喧嘩をするとは、思っていなかったわ」
私「男の子が、母親に叱られていたよ」
ワ「そうみたいね」と。

しかしそれにしても余裕のない母親だった。
席を取らなかったことくらいのことで、子どもを叱るとは!
いや、そういう母親だから、男の子は、機敏な行動が取れなかったの
かもしれない。
ふつうならそういうとき、持ち物をポンポンと置いて、席を確保する。
親の過干渉が慢性的につづくと、子どもの動作が緩慢になることがある。
母親は、明らかに過干渉ママだった。

やさしい心を忘れたときというのは、そうなる。
私のほうにも余裕がなくなる。
だから思わず、「それは断ります」などと言ったりする。
誤解がないように念を押しておくが、私たちが座ろうとした
その席には、何もなかった。
男の子も何も言わなかった。
またうしろから母親の声がしたときには、私もワイフも、ほぼ
座りかけていた。

どうであるにせよ、あまり気分のよいできごとではない。
ささいなできごとだったが、そのこともあって、夜、床に
就いてからも気分が重かった。

自分の心の余裕のなさが、不愉快だった。


●床に座る

今日は日曜日。
映画館は、人で混雑していた。
で、そこで見かけた光景。
今の若い人たちは、床の上でも平気で座る。
座って、話し込んだり、菓子を食べたりする。
それはそれで、見慣れた光景になりつつある。
が、階段に座っている人たちもいた。
これには驚いた。

同じような光景を、私は、学生のころ、オーストラリアで見た。
40年近くも前のこと。
彼らは、平気で床の上に座った。
道路にも座った。
日本では考えられない光景だったので、私は心底、驚いた。
が、やがて、それは習慣のちがいと関係あるとわかった。

彼らの住居は、日本のように高床式になっていない。
床イコール、座る場所となっている。
だから床に座るということに、抵抗感がない。
また自然な形で、それができる。
が、この日本で、どうして?
階段などに座られたら、歩く人が迷惑する。

若い人たちの心の中までは見えないが、もしそういうことを、
(かっこいい行動)と思っているなら、それこそ自由のはき違え。
もう少し自分の頭で考えながら、行動してほしい。


●退職後の人たち

退職後の人たちの情報が、つぎつぎと入ってくる。
そういう人たちを、おおまかに分けると、おおむね、つぎのようになる。

(1)道楽型(旅行三昧、趣味三昧の生活をする)
(2)ゴロゴロ型(何もしないで、家でゴロゴロする)
(3)挑戦型(若いころできなかったことに、再挑戦する)
(4)隠居型(息子夫婦などと同居。孫の世話などをする。)
(5)奉仕型(何かのボランティア活動に精を出す。)
(6)仕事型(そのまま関連の仕事をつづける。)
(7)運動型(健康のためと称して、あらゆるスポーツをする。)

もちろんこれらの混合型というのも、ある。
しかし主にどれか、ということになると、たいてい1つに絞られる。
またどれがよいとか、悪いとかいうことではない。
人、それぞれ。
それぞれの人が、それでハッピーなら、それでよい。

ただ言えることは、どこかで「統合性の確立」をめざさないと、
老後もつまらないものになるということ。
統合性の確立というのは、(すべきこと)を見つけ、それに自分を
一致させていくことをいう。
(したこと)ではない。
(すべきこと)である。

私たちはみな、何かの義務をもって、この世に生まれている。
義務の内容は、人によって、みなちがう。
退職後は、その義務を果たす。
単純に考えれば、ボランティア活動ということになる。
が、これは一朝一夕には、できない。
「退職しました。明日からゴビ砂漠へ行って、柳の木の苗を
植えてきます」というわけにはいかない。
そんな取って付けたようなことをしても、長つづきしない。
使命感も生まれない。

で、老後というのは、みな、平等にやってくる。
例外はない。
その老後の準備をするのは、50代では遅すぎる。
エリクソンは、「40歳から……」と説く。
「40歳は人生の正午」と。
しかし実際には、40歳でも、遅すぎるのでは?

若いころからの積み重ねがあってはじめて、老後に統合性の確立が
できる。
しかも統合性の確立は、無視、無欲でなければならない。
何らかの利益につなげようと思ったとたん、統合性は霧散する。

で、私自身は、どうなのか?
私はだいじょうぶなのか?
またどの「型」に当てはまるのか?

が、私はまだ退職状態ではない。
あと9年は、現役でがんばる。
そのときまだ頭と体がだいじょうぶなら、さらにもう少し、がんばる。
統合性の確立がうまくできるかどうかについては、本当のところ、自信はない。
ないが、あえて言うなら、今、こうして文章を書くようなことが、
老後の生きがいになりそう。
少しでも多く、ものを書いて、若い人たちの役に立ちたい。


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●風力発電

++++++++++++++++++

浜松の北に、三岳山(みたけさん)という山がある。
標高550メートル前後と聞いている。
三つの岳になっているから、「三岳山」という。
その真ん中の岳の頂上には、昔、城があったという。
今は、「三岳城址」となっている。

その三岳山の右隣の山に、巨大な風力発電の羽が見えるようになった。
はじめて見たときは、ギョッとした。
で、数か月前ころから、私とワイフは、「一度、行ってみよう」と
話し合った。

で、数日前、そこへ行ってきた。

車で行くときは、つぎのようにする。

(浜松市内)→(姫街道)→(引佐町)→(引佐町のセブンイレブンを右折)
→(そのまま三岳城址をめざす)→(三岳城址のふもと)→(さらに
直進)→(やがて右手に巨大な風力発電の羽が見えてくる。)

とにかく驚く。
度肝を抜かれるほど、大きい。
羽の長さだけでも、一枚、20メートルはあるのでは?
高さも、40〜50メートル?
飛行機の翼のよう。
それが三枚、風車(かざぐるま)のように回る。
現在、5基まで完成している。
興味のある人は、一度、行ってみたら?
ただし今は、工事中とかで、許可がないと、近くには行けない。
私たちは特別に許可してもらったが……。
みなが押しかけたら、断られるかも。

私たちはそれを見ながら、弁当を食べた。
その間中、「すごいなあ」「すごいね」を、惜しみなく連発した。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●戦後最大の危機
(The Most Serious Crisis for Japan after the War II was under the Way)

++++++++++++++++++

こうして日本にとって、戦後最大の危機は、
一応、去った。
「一応」というのは、これから先、同じような
危機が、繰り返し日本を襲うということ。

ノー天気な人たちは、「被害がなくてよかった」と
言っている。
しかしもしあのとき日本が迎撃ミサイルで、
K国のテポドンを、どんな形であれ迎撃していたら、
大惨事以上の大惨事が、この日本で、起きていたはず。

もう一度、4月3日以前の外電を、詳しく読んで
みてほしい。
そのときあのK国が何を画策していたか、
それでわかるはず。
(一部を再転載する。)

++++++++++++++++++

●時事通信(戦争、前夜だ!)

【ソウル31日時事】韓国の対北朝鮮人道支援団体「良き友達」は、31日発行のニュー
スレターで、北朝鮮は「人工衛星」と称した長距離弾道ミサイルの発射を控え、緊迫した
空気に包まれていると伝えた。

それによると、民間兵力に当たる労農赤衛隊のほか、地方軍や予備役も「戦闘準備」に入
ったほか、男性は基本的に移動が禁じられ、人民軍兵士も外出が認められていないという。

北朝鮮政府当局者は地方の幹部らに対し、発射前の「緊張した情勢」を説明している。平
壌北方の平城市に住む40代男性は「戦争前夜のようだ」と話している。


●NIKKEI(北朝鮮、ミサイル迎撃なら「本拠地(東京)を粉砕」

【ソウル=尾島島雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、「人工衛星」名目で発射した長距離
弾道ミサイルの迎撃を日本政府が検討していることに関して「日本があえて迎撃する場合、
最も威力のある軍事的手段によってすべての迎撃手段とその本拠地を、無慈悲に粉砕する
だろう」と強調した。迎撃すれば報復するとの姿勢を、これまでより強い調子で警告した
ものだ。「(迎撃は)第二次世界大戦後、60余年ぶりに鳴らす再侵略戦争の砲声とみなす」
とも断じた。(01:16) 


●聯合(日本を、粉砕する!)

【ソウル31日時事】朝鮮中央通信は31日の論評で、北朝鮮が「人工衛星」と称して発
射の準備を進めている長距離弾道ミサイルを、日本が迎撃した場合、北朝鮮は「再侵略戦
争の砲声」とみなし、「最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段と、その牙城を無
慈悲に粉砕する」と警告した。韓国の聯合ニュースが伝えた。


●時事通信(小型核、保持!)

【ソウル31日時事】国際的な非政府組織(NGO)「国際危機グループ」(ICG)によると、
北朝鮮がプルトニウムを使用した核爆弾の小型化に成功し、中距離弾道ミサイル「ノドン」
(射程1300キロ)用の核弾頭を製造した可能性があると、米韓情報当局が分析してい
ることが31日、明らかになった。

日本のほぼ全土を射程圏内に収めるノドンは、北朝鮮国内に多数実戦配備されており、日
本にとっては直接的な脅威となる。 


●イザ・ニュース(ノドンは、320基)

北朝鮮が実戦配備した中距離弾道ミサイル「ノドン」が最大で320基に上る可能性があ
ることが1日分かった。国際研究機関「インターナショナル・クライシス・グループ」が
3月31日に発行した北朝鮮ミサイル問題に関する報告書の中で、関係国政府の内部資料
に基づく内容として明らかにした。

++++++++++++++++++++

●丸裸

以上を並べて読んでみるとわかるように、K国は、今度ばかりは本気だった。
また忘れてならないのは、日本にとって脅威なのは、テポドンではなく、ノドンである。
そのノドンも、320基(4月6日の報道によれば、800基)が、すでに実戦配備
されている。
そして今回も、K国数か所で、ノドンのミサイル基地が、発射準備態勢に入っていた。

「被害がなかったから、よかった」ではなく、「迎撃ミサイルを発射しなかったから、
よかった」と言うべきではないのか。

●まず防御を!

……こう書くと、「何と弱腰なことを!」と思う人もいるかもしれない。
しかしそれには、まず現実をしっかりと見たらよい。
シンガポールへ行ったことのある人なら、みな知っていることと思うが、
どんなアパートにも、地下シュルターが用意されている。
つまりそうした準備が、この日本ではまったくなされていない。
つまり、「丸裸」。

こんな状態で、ノドンミサイルにせよ、撃ち込まれたら、この日本はどうなるか。
それをほんの少しでもよいから、頭の中で想像してみたらよい。
現在の迎撃システムでは、防げたとしても、せいぜい、数発。
仮に100発ものノドンが日本に撃ちこまれたら、日本には、それこそ「打つ手なし」。

●安易なMD計画は、かえって危険

が、だからといって、迎撃ミサイルをふやせばよいという論理は、まちがっている。
今回のテポドン発射実験でもわかったように、10分足らずで、ミサイルは
飛んでくる。
(テポドンは、7〜8分。)

今回の迎撃ミサイルだけでも、一発、170億円。
システム一式で、1兆円。
迎撃ミサイルを、仮に100倍にふやしたら、100兆円。
国民1人あたり、100万円。
そんなお金、どこにある?

また迎撃ミサイルをふやせばふやすほど、相手は、ノドンの数をふやすだけ。
日本はそのまま、「日本海溝へ」(ノ前大統領)。

●K国のハッタリ

あれはミサイルだった。
人工衛星ではなかった。
それはだれの目にも明らか。

さらに言えば、3段目+弾頭部分は、ハッタリ。
つまり本体は、1段目と2段目だけ。
3段目と弾頭部分は、ハッタリ。
だから2段目以上は、そのままいっしょに、太平洋上に落下した(北アメリカ
航空宇宙防衛司令部(NORAD))。

では、目的は、何だったのか?

ほとんどのニュースメディアは、「祝砲説」を主張する。
「金xxを称えるための祝砲であった」と。
中に、「K国のミサイル技術の高さを、世界に誇示するため」と主張する人もいる。
しかし私は、そうは考えていない。

つぎの2つの記事を並べて読んでみると、その謎が解ける。

●そのとき金xxは、どこにいたか?

韓国中央通信(KCNA)によると、金xxはロケット発射の指令センターで発射を見守
ったという。
しかしその一方で、読売新聞は、こう伝える。

『K国の朝鮮中央通信は4日、金正日総書記(67)が、平壌市内の大劇場を視察したと
報じた。

 同通信が金xxの動静を伝えたのは3月27日以来。視察日時は不明。金xxは過去の
ミサイル発射の前後には「雲隠れ」しており、今回の発射予告期間中(4〜8日)に、あ
えて存在を誇示した真意をめぐり、憶測を呼びそうだ』と。

つまり金xxが、同時に2か所に現れたことになる。
当初の発射予定日には、4日はピョンヤンに。
しかし翌5日には、「発射の司令センター」に。

この矛盾を埋め合わせるため、「発射の司令センター」なるものは、ピョンヤンにある
と、報道機関は伝えている。
しかし今日(6日)の外信を見ると、金xx以下、研究者たち(?)が、「成功を祝って、
記念撮影」までしている。
研究者たちは、発射後、こぞってピョンヤンへやってきたとでもいうのだろうか。

●巧妙な陽動作戦

K国は、彼らのミサイルが、日本に迎撃されたら、即座に日本に対して
報復するつもりだった。
そのことは、先の外信を順に読めばわかる。
が、それをすれば当然、彼らもまた、報復を覚悟しなければならない。
そこで金xxは、陽動作戦を展開して、自分の居場所を、隠す必要があった。

発射実験場にいれば、それこそ狙い撃ちにされてしまう。
そこで4日は、ピョンヤンの大劇場にいることにする。
(本当かどうかは、わからないが……。)
そうすれば自分の居場所についての情報を、かく乱することができる。

このことは言いかえると、日本への報復を本気で考えていたことを示す。

●では、どうするか?

現在、日本とアメリカ、韓国は、国連安保理に、K国制裁決議案を上程しようと
している。
これが「正攻法」である。

日本は世界中を巻き込みながら、K国を締め上げる。
一気に兵糧攻めにする。

中国やロシアはK国をかばう姿勢を見せているが、がんばればがんばるほど、
彼らは浮き上がっていく。
「やはり、中国という国は、そういう国だったのか」と。

わかるかな?

K国は、テロ支援国家ではない。
テロ国家、そのもの。
それを助ける中国こそが、まさにテロ支援国家となる。
そういう印象を世界に与えることを、中国としても望まないだろう。

●韓国が、あぶない!

K国が再度、その矛先を向けるのが、韓国。
何らかのきっかけをつくり、それを大義名分として、韓国に戦争をしかける。
それが何であるか、私にも予測つかないが、あぶないのが、韓国ということになる。

が、今度ばかりは、「日本は関係ありません」では、すまされない。
韓国と歩調を合わせる必要がある。
韓国を孤立させてはならない。
日米韓が、しっかりと結束する。
K国が恐れるのは、その「結束」。
その結束でもって、あの独裁者を締めあげる。

今こそ、日本は、「正義」を前に立て、あの独裁者に立ち向かうべきとき。
それはとりもなおさず、K国の民衆のためでもある。

「戦争はいやです」と言って、逃げ回るのは、平和主義者ではない。
そういうのは、ただの臆病者という。
「いざとなったら、平和を守るために戦います」というのが、平和主義者である。
が、誤解してはいけない。
ミサイルという武器で戦うだけが、「戦い」ではない。
「言論」という武器を使って戦う。
みんなで、寄ってたかって、ワーワーと声をあげる。
力を合わせて、「悪」と立ち向かう。
そういう戦い方もある。

国連での各国の動きに、注視したい。


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●4月6日

++++++++++++++++++++++

今朝起きたとき、体重を量ったら、何と、67・5キロ!
ギョッ!
私の適正体重は、63〜4キロ。
何と、4キロもオーバー。
ペットボトル(2リットル)、2本分!
で、さっそく、ダイエット開始。

朝食は、おにぎり一個。
そして午後からは、浜名湖の北にあるガーデンパークへ。
4人乗りの自転車を借りて、サイクリング(?)。
ワイフは、前の席に座って、あたりをのんびり観覧。
私はヒーヒー言いながら、自転車をこいだ。

「ぼくって、本当は、いいダンナなんだよなア」と
思いながら、自転車をこいだ。

帰りに、回転寿司店へ。
「今日は、4皿だけ」と心に決めて、3皿半、食べた。
「半」というのは、ふつう一皿2貫だが、一皿1貫のも
食べたため。

+++++++++++++++++++++++

●激太り

「激やせ」というのがある。
反対に、「激太り」というのもある。
ともに身体的な病気が原因で起こることが多いが、中に精神的な病気が
原因でそうなることもある。

私の知人(女性、55歳)が、この1月からたった3か月で、別人かと
思うほど、太った。
顔つきまで変わってしまった。
うつ病の薬をのんでいるということだったから、
それが関係しているのかもしれない。
しかし心配だ。
見た感じでは、40キロ台のはじめだった人が、50キロ台の中位になった感じ。

そこでネットで検索してみると、いろいろなことがわかった。

一説によると、ふつう、うつ病の人は、やせるのだそうだ。
しかしうち3%くらいの人は、太ることもあるという(数字は伝聞)。
薬の副作用という説もあるし、うつから来るストレスを解消するため、
暴食を繰り返すためという説もある。

ナルホド!

で、私のばあいは、原因は運動不足。
毎日、欠かさず散歩はしているが、その程度。
つまりその程度の運動では、意味がない。
汗をタラタラとかきながら、自転車をこぐ。
それくらいのことをしないと、意味がない。
このところ、その自転車に、あまり乗っていない。

明日から、空腹感との闘いが始まる。
ドーパミンが、線条体にある受容体にどう作用するか、じっくりと
観察してみよう。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●映画『ディファイエンス』(Defiance=抵抗)

++++++++++++++++++

春休みも、残すところ、あと2日。
夕食を用意しているとき、ワイフが
「映画に行こう」と、私を誘った。
ネットで調べると、ちょうどよい時間帯の
映画に、ダニエル・クレイグ主演の
『ディファイエンス』があった。

ダイニエルクレイグ……往年のスティーブ・
マックィーンを思わせる俳優。
「007」の新作以来、私は彼のファンに
なった。
あのクールな表情がよい。

で、星は4つから5つの、★★★★+。
よかった!
感動した。
ポロポロと涙が出た。

『シンドラーのリスト』以来の、秀作。
ただあまり前評判はよくなかったようだ。
深夜劇場ということもあり、客の入りは、チラホラ。
映画というのは、こういうもの。
期待した映画ほど、がっかり。
期待しなかった映画に、ときとして、感動する。

冒頭に、「これは真実の物語です」とあった。
それだけに私はそのまま画面に吸い込まれた。

++++++++++++++++++++

●日本も核武装?、国連脱退?
(Nuclear Armament? What's the stupid idea?)
またまたとんでもない意見が、J党から出てきた。
読売新聞は、つぎのように伝える。

『J党の7日の役員連絡会でSG組織本部長がK国のミサイル発射に対し、日本も核武装
をすべきだと述べた。

 SG氏は「向こう(K国)は核を保有している。日本も『核を保有する』と言ってもい
いのではないか」と述べ、国連脱退にも言及したという。

 SG氏はその後、記者団に、「日本が核武装も国連脱退もできないことはわかっている。
ただ、K国に強く臨むため、例え話をした」と説明した』(090407)と。

どうしてこういう意見が出てくるのか、私には理解できない。
これでは暴力団抗争と、どこもちがわない。
どこがちがうのか。
あまりにもレベルが低い。
低すぎる。
これでは街にたむろするチンピラの意見と同じではないか。
理性や知性は、どこにある?
「本当に、こんな人物が、日本人の代表として国会を運営しているのか?」と、
私は我が耳を疑った。

核武装したところで、また国連を脱退したところで、日本の平和と安全が
守られるわけではない。
日本は、あまりにも小さい。
一説によれば、100メガトン級の水爆であれば、たった3発で、日本人は全滅
すると言われている。
すでに中国は、そうした核兵器とミサイルを、私の推定でも数百発はもっている。
アメリカとロシアは、それぞれ数万発以上、もっている。
今、ここで日本が核兵器をもったところで、どうにもならない。

……ウ〜〜〜ン?

あのマムシにしても、へたに毒をもっているから、人間に見つかると、すぐ
殺される。
スズメバチにしても、そうだ。
毒には、毒をという発想そのものが、まちがっている。

「日本」というより、「日本人」を本当に守る気があるなら、まずすべきことが
山のようにある。
全国、津々浦々に、日本人全員分の核シェルターを用意するとか、など。
それが無理というのなら、核兵器などもってはいけない。
マムシやスズメバチになってはいけない。

あのインドのネール首相が言ったように、『相手の平和と安全を考えてやってこそ、
自国の平和と安全を守ることができる』である。
中国はまだ道理の通ずる国である。
日本は言論という手段を用いて、彼らの良識に訴えていく。
その場としての「国連」を脱退するなどという意見は、バカげているというより、
あきれてものも言えない。

国連を脱退したら、日本は、いったいどこでどのように自国の正義を主張できる
というのか?

さらに言えば、日本人は、未来を暗く思ってはいけない。
少し前だが、恩師の田丸先生にこのことを聞いたとき、田丸先生は、こう言った。

「情報革命の進歩にはめざましいものがあります。
やがて中国も、国際社会の中で、国際化していきますよ。
そうなれば、日本も中国もなくなりますよ」と。

念を押すなら、K国のような国は、例外。
情報の出入りそのものを、遮断している。
そういう国を相手に、「核武装」だの、「国連脱退」だのというほうが、
おかしい。

SG氏も、K国のあの独裁者も、つまるところレベルは同じということになる。


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●うつ病の周りで

++++++++++++++++++++++++

うつ病というと、その当人だけの問題と多くの人は考える。
しかし実際には、その周囲の人たちにも、大きな影響を
与える。

たとえばある会社で、ある上司がうつ病になったりすると、
部下に、うつ病患者が続出するようになることもあるそうだ。
何かの本で、そう読んだことがある。

++++++++++++++++++++++++

●パニック

実の母親の介護をするようになって、娘のN子さん(当時60歳)は、
そのつど大騒ぎを繰り返した。
パニック状態になった。

「母が、小便を漏らすようになったア!」
「母が、コンロの火を消し忘れたア!」
「母の介護で、内職ができなくなったア!」と。

で、親戚が相談して、その母親を、グループホームへ入れることにした。
が、それについても、

「費用がかかるウ!」
「旅行にも行けなくなるウ!」
「グループホームを追い出されたら、どうしたらいいイ!」と。

そこでみなが改めて相談して、費用は2人の妹たちが全額負担する
ことにした。
が、それでN子さんのパニック障害が、収まったわけではない。

「つぎの老人ホームが見つからないイ!」
「息子が、盲腸で入院したア!」
「町内会の仕事ができないイ!」と。

N子さんのターゲットは、そのつど変化した。
(「ターゲット」という言い方は、私が考えた。
うつ病の人は、ある特定のことにこだわりを見せることが多い。
そのこだわりの対象を、「ターゲット」という。)

近くに住んでいる妹のK子さん(当時55歳)は、当時、こう言っていた。

「ひとつの問題を解決してやると、それについてはケロッと忘れて、
今度は、別のことを言い出すのです」と。

●それから数年

で、ここまでは、数年前に私が聞いた話である。
私はその話を聞いて、つまり当時、私も母の介護をしていたので、
「そういう人もいるんだなナ」と、どこか「?」に思っていた。

というのも、いやかいやでないかと聞かれれば、いやに決まっている。
しかし割り切ってしまえば、親の介護など、何でもない。
私も親の介護をしながら、「何だ、こんなものだったのか」と、
かえって拍子抜けしてしまったのを覚えている。
少なくとも、赤ん坊の世話よりは、はるかに楽。

で、その後まもなく、その母親は他界。
N子さんは、親の介護から解放されたことになった。
少なくとも周囲の人たちは、N子さんの様子がおかしくなったのは、
親の介護からくる負担のせいと理解していた。
私もそう思っていた。
だから親が他界した今、N子さんは、ずいぶんと気が楽になったのでは、と。
ところがで、ある。

ここからが私の理解できないところだが、N子さんの症状が、
かえって重くなってしまったのである。
現在は、心療内科で、「うつ病」と診断され、家の中に引きこもっている
ことが多いという。

●周りの人

ワイフがこう言った。
「あのN子さん、うつ病なんだってエ……」と。

こういうケースのばあい、いろいろ考えられる。
あくまでもこれは私という素人の判断だが、

(1)親の介護の負担がきっかけとなって、うつ病を引き起こした。
(2)もともとN子さんは、うつ病だった。
(3)あるいは(1)と(2)が、同時進行の形で進んだ。

どうであるにせよ、N子さん自身も気の毒だが、その周りの人たちも、
たいへんな迷惑をこうむったことになる。
先の妹さんのK子さんは、こう言った。

「毎週のように電話がかかってきて、ギャーギャーと、1〜2時間も
グチがつづきました。
ときどき主人(=妹の夫)が、代わりに電話に出て、話を聞いてくれましたが、
主人でさえ、気が変になりそうと言っていました」と。

●迷惑

うつ病というと、当然のことながら、その人自身の問題として考えられる。
またその範囲だけで、ものを考える傾向が強い。
しかしその周辺の人たちのことについて語られることは、まず、ない。
たとえば認知症にしても、その人自身については、たいへん気の毒なこととは思う。
しかしその周辺の人たちも、それによって、たいへんな影響を受ける。
初期の段階では、とくにそうである。
つまりその(影響)という部分については、あまり問題にならない。

N子さんの妹のK子さんについても、結局はN子さん自身の病気に、引きずり回された
ことになる。
もしN子さんの妹のK子さんが、N子さんがそういう病気であると最初から
わかっていたら、対処の仕方も変わっていたかもしれない。
が、そのときはわからなかった。
だから引きずり回された。

同じような話は、認知症になった人の周辺からも聞く。
ささいなことで怒鳴り込まれたとか、屋根に牛乳瓶を投げつけられたとか、など。
会社で上司に、いきなり、「お前はクビだ。明日から(=来月から)会社へ
来なくていい」と言われた人もいる。
その上司は、それからまもなく、認知症と診断された。

●うつ病

うつ病といっても、症状はさまざま。
みながみなそうというわけではない。
しかし、当人が病気になることによって、その周りの人たちが、
たいへんな迷惑を受けることがある。
もちろんだからといって、その病気になった人に、責任があるというわけではない。
しかしこの病気を考えるときは、当人だけの問題と考えてはいけない。

たとえば先のN子さんのケースでも、近くにN子さんの夫がいた。
その夫が、N子さんと周りの人たちとの調整役をすべきだった。
N子さんの異変に早い段階で気づき、手を打つべきだった。
その中には、もちろんN子さんを病院へ連れていくということも含まれるが、
周りの人たちにも、それを知らせることも含まれる。
「うちのN子は、少し様子がおかしいですから、気にしないでください」とか。
そういう一言でもあれば、周りの人たちは救われる。

私「ぼくも似たような経験があるよ。
ほら、Yさんという女性に、事務所まで怒鳴り込まれたことがあるだろ。
あのときも訳がわからなかった。
そこでYさんの家に電話をすると、夫が出て、こう言った。
『どうか気にしないでください。わかっていますから……』とね。
その一言で、ぼくはピンときた。それで救われた」
ワ「私たちもうつ病になったら、注意しなくちゃあ」
私「そうだね」と。

なおこの病気だけは、だれしも、無縁であるというわけいにはいかない。
明日の私、明日のあなたの病気かもしれない。
けっして他人ごとに思ってはいけない。

なおN子さんについて言えば、母親の介護がきっかけでうつ病になったという
よりは、もともとそういう傾向のある人だったということになる。
取り越し苦労と、ぬか喜び……。
この2つを繰り返しながら、N子さんの症状はさらに悪化した(?)。

(はやし浩司 Hiroshi Hayashi 林浩司 教育 子育て 育児 評論 評論家 子供 
子供の問題 家庭教育 うつ病 鬱病 周辺の人たち 介護 介護疲れ)

(補記)
この話には、裏話がある。
妹のK子さん(=ワイフの古くからの友人)が、こんな話をしてくれたという。

妹のK子さんも「?」に思ったことが何度かあるという。
そこで姉のN子さんの夫に、それとなくその話をしようとしたことがあった。
「あのう、姉のことですが……」と。
が、そのつど剣もほろろに、否定されてしまったという。
「N子は、何ともない!」「だいじょうぶだ」と。
すごい剣幕だったという。
K子さんは、こう言った。

「きっとダンナも薄々、気づいていたのね。
だからああいう反応を示したのね」と。


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●アルツハイマー病

+++++++++++++++++++

人は自分の弱点を指摘されると、過剰に
反応する。
そういう傾向がある。
心がそのことで緊張状態にあるため、
それがきっかけとなって、情緒は一気に
不安定になる。

+++++++++++++++++++

●アルツハイマー病の女性

アルツハイマー病の初期症状のひとつとして、(1)怒りっぽくなる
ということあるそうだ。
「あなたおかしいわよ」と言われただけで、それだけでパニック状態に
なったりする。

こうした現象は、「病識がない」というよりは、「心当たりがある」から
そうなるというふうには、考えられないだろうか。
自分でもおかしい(?)と思っている。
で、何とか自分で解決しようとしている。
そういうとき、だれかからそれを指摘されたりする、カッとなる。
ふつうなら何でもないような、ささいなことでパニック状態になる。

A「……では、下諏訪市ですね」
B「私、下諏訪市なんて、言っていません!」
A「でも、あなた、先ほど、下諏訪市とおしゃいましたよ」
B「上山田市です。諏訪市ではありません!」
A「ああ、そうですか……」
B「どうして、そういうウソをつくんですかア!」と。

これはワイフが、ある女性とした会話である。
ふつうなら、「あら、まちがえました?」と笑ってすむような話でも、
アルツハイマー病の人には、それができない(?)。
何かのミスを指摘しただけで、パニック状態になる。
つまりそれだけ心の余裕がなくなる。
それが外の人には、「怒りっぽくなったように見える」ということになる。

●心の余裕

そこで「心の余裕」ということになる。
それについては、何度も書いてきたので、その先を考えてみたい。

心の余裕を測る方法として、いくつか考えられる。

(1)心の繊細さがあるかどうか。(相手と繊細な会話ができる。)
(2)ジョークが理解できるかどうか。(ジョークが通ずる。)
(3)相手の立場で考えられるかどうか。(よき聞き役になれる。)
(4)おだやかさ、やさしさがあるかどうか。(ピリピリしていない。)

アルツハイマー病になると、こうした心の余裕を失う(?)。
言い換えると、こうした心の余裕があれば、だいじょうぶということになる(?)。
あるいは心の余裕を養えば、ひょっとしたら予防に役立てることができる(?)。

専門のドクターが聞いたら、笑われるかもしれないが、心理学の世界では、
(心の余裕)は、その人の人格の完成度を知るための、重要なバロメーターに
なっている(IQ論、ピーター・サロベイ、ほか)。

もちろんアルツハイマー病の人は、人格の完成度が低いというわけではない。
しかし重度になると、人格そのものが崩壊する。
これもよく知られた事実である。

●心の緊張状態

もっとも気になっていることを指摘されたとき、カッとなるのは、何も
アルツハイマー病の人たちだけにかぎらない。
またアルツハイマー病になった人がみな、そうなるというわけでもない。

私たちだって、(この私にもすでにその初期症状が出ているのかもしれないが)、
気にしていることを指摘されると、カッとなることがある。
たがいに一定の信頼関係で結ばれていれば、まだよい。
それがないと、「何だ!」となる。

つまりそれだけ心の緊張感がつづいているということになる。
その状態のとき、不安や心配ごとが飛び込んでくると、心はそれを
解消しようと、一気に不安定になる。
よい例が、子どもの受験である。

子どもの受験のことで、ハラハラしている親に向かって、不用意なことを
口にすると、たいてい親は混乱状態になる。
だからこの世界では、『受験生をもつ親は、病人家族』という。

病気で苦しんでいる人に向かって、「どんな病気ですか?」「あと余命は
どれくらいですか?」と聞く人はいない。
同じように、受験生をもつ親に、「どこを受験しますか?」「結果は、
いかがでしたか?」と聞いてはならない。
相手のほうから話しかけてくるなら、それはそれでよい。
しかしそっとしておいてやることこそ、思いやりというもの。

話がそれたが、そのためにも、日ごろから私たちは、常に心の余裕を
大切にする。
それには、精進、ただひたすら精進、精進あるのみ!
結論は、そういうことになる。


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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 6日
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http://bwhayashi2.fc2web.com/page005.html

メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【このマガジンは、去る、4月5日、午前11時に配信予約を入れたものです。】

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●脳の老化

+++++++++++++++++++

パソコンの世界には、デュアルコアとか、
クアッドコアとかいう言葉がある。
わかりやすく言えば、コンピュータに、
脳みそが、2つとか、
4つ、ついていることをいう。

実は人間も、そのときどきおいて、
いくつかの脳みそを同時に使う。
このことは講演をしているときに、よくわかる。

+++++++++++++++++++

●思考の多角性

そこには(話している私)と、(時間をみている私)がいる。

(話している私)は、そこにいる。
そのとき、(時間をみている私)は、「あと15分だ。
結論に話をもっていけ」とかいうように、私に命令くだす。

で、このことを脳の老化に当てはめてみる。
子どもの脳と比較してみると、それがよくわかる。
以下のような能力が、全般に鈍くなる。

(1)柔軟性(臨機応変に、ものごとに対処できる。)
(2)多角性(いろいろな角度から、同時に考えることができる。)
(3)俊敏性(瞬間に判断し、反応できる。)
(4)予見性(あらかじめ相手の先を読む。)

ここでいう(時間をみている私)というのは、(2)の多角性の
問題ということになる。
ひとつのことしながらも、同時に別のことを考える。
たとえば買い物に行くときも、車を運転しながら、
「ほかに必要なものはないか」と考えるなど。
それができなくなると、何かと失敗が多くなる。
ミスが多くなる。

ひとつのことしていると、頭の中は、そのことだけ、
といった状態になる。

●子どもの脳みそ

一方、子どもの脳みそは、これら4つの機能が、同時に働く。
それが速い。
テンポも速い。
切り替えも速い。
いつも、2つ、3つのことを同時に考えている。

幼児にしても、「幼児は幼稚」と考えてはいけない。
全体的に見ても、おとなの能力より、すぐれている。
無知で未経験かもしれないが、それを除けば、
おとなより、すぐれている。

こうした認識不足は、教材制作の世界で、よく見られる。

幼児向けの教材を作るとき、おとなたちは、頭の中で
幼児の姿を想像しながら作る。
そのとき、「幼児というのは、こういうものだろう」
「幼児だから、この程度だろう」と、勝手に想像しながら作る。
だからおもしろくない。
つまらない。
子どもに、あきられる。

子どものCPUのクロック数は、おとなのそれより2倍〜は、速い。
つまり頭の回転が、それだけ速い。
柔軟性、多角性、俊敏性、予見性のあらゆる分野で、速い。
幼児が本来もつテンポが、どういうものか知りたかったら、
私のHPから、「BW公開教室」をのぞいてみてほしい。
それでわかるはず。

それが加齢とともに、つまりそのあたりを頂点に、退化していく。

●退化を防ぐために

では、どうすればよいのか。
私自身についても、このところ、うっかりミスが多くなった。
ときどき自分に自信がもてなくなるときがある。
だから旅行に出かけるときも、あらかじめきちんと用意しておかないと、
落ち着かない。
その日の朝になって、あわてて用意したりすると、たいてい何かを忘れる。

買い物にしても、そうだ。
そして今日も、そういう失敗をした。

●乗りまちがえた電車

今日、岐阜へ行くとき、豊橋で名鉄に乗ってしまった。
ちょうど朝のラッシュアワーで、たいへんな思いをした。
しかしそのことを、私は知っていたはず。

だからこのところ、ずっと、岐阜へ行くときは、JR線に乗っていた。
これだと、浜松から、そのまま→豊橋→岐阜へと行ける。

が、今日は、それを忘れてしまった。
ラッシュアワーの電車に飛び乗ったとき、「しまった!」と思った。
が、問題は、どうしてそれに気がつかなかったかということ。

ほんのもう少し、多角的にものを考えるクセがついていれば、
そんなことは、すぐわかったはず。
が、それがわからなかった。

……ということで、ますます自分に自信がもてなくなった。
これから先、私のコラムは、1人の人間が、徐々にボケていく、
その過程を書くことになるかもしれない。

私のコラムを読んで、「ああ、人間って、こういうふうにしてボケて
いくんだ」と思う人も出てくるかもしれない。


Hiroshi Hayashi++++++++April・09++++++++++++はやし浩司

●法事

今日、郷里で、父の33回忌をすませてきた。
「33回忌!」。
父が死んで、もう33年になる!
実際には、満32年ということか。
法事では、独特の年数の数え方をする。

たとえば母は、昨年、2008年に他界した。
今年、2009年が、一周忌。
が、もう来年、2010には、それが3回忌になる。

こうして毎年、何らかの法事がつづく。


●4月3日

帰り際、住職に、「明日はたいへんな日になるかもしれませんね」と
声をかけると、「???」というような様子。
「へたをすれば、日本が戦争になるかもしれません」と告げると、
「ああ」と言って、笑った。

私は、「みんな、のんきだなあ」と思った。
が、それは言わなかった。

しかしその半面、私が感じている、この胸騒ぎは何なのか。
「あまりにも、みな、のんきすぎる」と。

ただ日本の姿勢が、大きく変わった。
当初、「迎撃、迎撃」と叫んでいたのが、「万が一……」に変わり、
「飛翔物が日本に落ちたばあい……」に変わった。

●再び、テポドン

アメリカの代わりに、テポドンを迎撃して、何になる?
日本にとって怖いのは、テポドンではない。
ノドンである。
テポドンのことは、アメリカに任せておけばよい。

それをあの首相が、早々と「迎撃」を口にするものだから、
日本としては、引っ込みがつかなくなってしまった。
「迎撃」という言葉を使うにしても、最後の最後でよかった!

それにICBMの開発で困るのは、アメリカであって、日本ではない。
日本にとっての脅威は、ノドン。
すでに320基が、実戦配備されている。
どうしてあの首相は、頼まれもしないうちから、何でも先走って
してしまうのだろう?


Hiroshi Hayashi++++++++April・09++++++++++++はやし浩司

●電車の中で

++++++++++++++++++

豊橋からは、名鉄電車に乗った。
午前8時24分発。
いつもはプラットフォームの手前にある発券所で、
指定席を買う。
しかしここでミス。
この時間帯は、通勤客に指定席を取られ、空席はない。

しかたないので、そのまま電車に。
が、そこで、ギョーッ!
すでに客車は、満員状態。
ラッシュアワーだった。

+++++++++++++++++++++

私とワイフは、つり革と、鉄棒にそれぞれ手を延ばして、つかまった。
しばらくすると、電車は走りだした。
「まちがえたね」と言うと、「うん」とワイフ。

この時間帯のときは、JRで、浜松駅からそのまま岐阜行きに乗ったほうがよい。
わかっていたが、それをすっかり忘れていた。
これも脳の老化の始まりか?
ものごとを多角的に考えることができない。

で、その電車の中でのこと。

●空いた席

連結部に近いところは、シルバー・シートになっている。
ちょうど5人が座れるスペースがある。
そこに5人の若い男女が座っていた。
車内は、身動きもままならないほど、混雑していた。

が、2つ目の駅で、目の前の席が空いた。
「……」と思う間もなく、うしろから1人の女性がその席にカバンを置いた。
と、同時に、うしろで2人の女性が、こんなやりとりをした。

「あなた座ってよ」
「いいの、いいの」
「あなた座ってよ」
「私は立っているから、いいの」と。

●余裕のない女性

電車が動き出すと、最初にカバンを置いた女性がその席に座った。
が、始終、落ち着きなく、目を隣にやっている。
隣の席が空くのを待っているよう。
心の動きが、よくわかった。

そうして2つ目、3つ目の駅を通りすぎた。
そのあたりで、その女性が、隣の若い女性に声をかけた。
「どちらまで……」
「金山(かなやま)まで……」と。

車内は名古屋が近づくにつれて、ますます混んできた。
私たちはそこからさらに1人分、中へと押し込まれた。
むっとするような空気。
よどんだ空気。

●もう1人の女性

私はその女性を観察した。
立っているもう1人の女性のことが、よほど、気になるらしい。
ときどき小刻みに、そちらに視線を送る。
と、同時に、隣の席が空くのを待っている。

立っている女性は、親友か?
仕事仲間か?
それとも……?
2人も、年齢は40歳くらいだった。
そのときはじめて、その女性の年齢を推察した。

電車は、金山に近づいてきた。
隣の若い女性が、バッグを手に持ちなおした。
それに合わせて、その女性は、カバンを持ちなおした。
席が空いたらすかさず、カバンを置くつもりらしい。

●緊迫した一瞬(?)

私はその女性に興味をもった。
こういうとき、女性は、どんなことを考えているのだろう、と。

ときどきその女性は、目を閉じた。
しかし眠るふうでもない。
そのつど目を薄くあげ、横目で、チラチラと隣を見ていた。
そして金山……というとき、隣の若い女性が、席を離れる動作をしてみせた。
再びバッグを手に持ちなおし、コートの端をそろえた。

「立つぞ……」と思ったそのとき、もう1人、その横の女性も、席を立った。
ワイフは私のそばに立っていた。
私が「空いたよ」と声をかけると、そのままワイフは着席モードに入った。
同時に、その女性の隣の若い女性も立った。

すかさず、女性は、立っている女性に声をかけた。
「空いたから、いらっしゃい」と。
緊迫した一瞬だった。
(大げさかな?)

が、立っていた女性は、どこか迷惑そう。
ありがた迷惑といったふうだった。
軽く、押し問答が、2、3言、つづいた。

「どうぞ、どうぞ」
「はあ、いいんですよ……」と。

●並んで座る

座っていた女性は、立っていた女性に気をつかっていた。
一方、立っていた女性は、そういうふうに、気をつかわれるのが
いやといった様子だった。
が、先から座っていた女性には、それがわからない(?)。

それが私にも、よくわかった。
だから立っていた女性は、始終、座っていた女性に背を向けていた。
混んではいたが、その気になれば、位置を替えられたはず。

そのことは並んで座ったとき、わかった。
先から座っていた女性が、とたん、ペチャペチャと話し始めた。
あとから横に座った女性は、一方的に、聞き役に回った。

道理で!

のどかな光景だった。
ちょうど町のビルの頭越しに、朝の光が、差し込んでくるころ。
ペチャペチャ、ウンウン、ペチャペチャ、ウンウン……と。

ほんの5,6分で、電車は名古屋駅に着いた。
どっと客が降りた。
その女性たちも降りた。
そのあとすぐ、ガランとした静けさが、車内へ流れ込んできた。
かすかなドラマを洗い流すかのように……。

(09年4月3日記)


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●神と悪魔

+++++++++++++++++

神が、「善」の集合体であるとするなら、
悪魔は、「悪」の集合体ということになる。

つまり人間の脳の中には、無意識のまま集合化された
部分がある(ユング)。
何10万年という長い年月を経て、進化論的に
集合された部分と考えてよい。
それが「善」の根源であり、「悪」の根源と
考えてよいのでは?

++++++++++++++++++++

が、ただの無意識かというと、そうでもない。
ときにこの無意識が「意識」として、具現化することがある。
幻聴、幻視、幻覚でもよい。
健常な人でも、「夢」という形で、それを見ることがある。
ともかくも、人間がそれを意識的にとらえることがある。
それが「神」であり、「悪魔」ということになる。

たとえば熱心な信仰者は、近くに神や、仏を感じることがあるという。
「祈っていたら、神の気配がした」とか、
「読経をしていたら、仏の慈悲に包まれた」とか、など。

これは無意識下の集合体が、意識の世界で認知されたときに起こる
現象と考えられなくもない。

で、さらに最近では一歩、研究が進み、そうした善悪を司って
いるのが、辺縁系の中の扁桃核(扁桃体)ということもわかってきた。
何かよいことをすると、それが扁桃核に伝えられ、そこでの指令に応じて、
モルヒネ様の物質が脳内に分泌される。
それが脳の中を、甘い陶酔感で満たす。
「いいことをすると、気持ちいい」という感覚は、まさに、それによって生まれる。

●性善説

人間が善か悪かということになれば、(今、ここに存在する)という
事実が、(善)の証(あかし)ということになる。
もし人間が、もともと悪であるなら、人間は、とっくの昔に絶滅していたことになる。
たとえば同類の人間を平気で殺したり、食べたりするなど。

この世では、善なるものだけが、自然淘汰の世界で、生き延びることができる。
動物にせよ、植物にせよ、それには例外はない。
言い換えると、無意識下に集合された部分は、基本的には善ということになる。
が、善だけでは生きていかれない。
種族間での闘争、個々の生存競争などなど。
そこから「悪」が生まれた。
言うなれば、心の闇の部分ということになる。

そのため人間は生きる過程の中で、常に、善と悪を戦わせている。
「よりよい自分でいよう」という欲求と、「他人を蹴落としてでも」という欲望。
この2つの欲望のはざまで、人間は、もがき、苦しむ。
が、結果として、いつも「善」が勝ち、人間は、現在に至るまで生き延びてきた。
繰り返すが、もし人間が悪なる存在であったとするなら、人間はとっくの昔に、
自然淘汰されたはずである。
で、こうした闘争は、そのほとんどは無意識下でなされるため、
人間がそれを意識することはない。

が、ここにきて、人間の性善説に対して、大きな疑問が起きてきた。
「このままでは、人類はもちろん、ありとあらゆる生物が死滅するかもしれない」
という可能性である。

さらに深刻なことに、人間は自らを、(自然)から切り離してしまった。
この地球上のありとあらゆる生物は、単独では生きていかれない。
たがいに依存しあいながら、またたがいに連鎖を保ちながら、生きている。
またそれが「善」の証(あかし)ということにもなる。

たとえばオールマイティ(全能)の動物がいたとしよう。
食物連鎖の頂点に立ち、こわいものがない。
他の動物はもちろん、あらゆる植物ですら餌として、食することができる。
もしそんな動物がいたとしたら、その動物は、やがて地球上すべてに
はびこることになり、今度は、絶滅する。
食物をすべて食べつくしてしまうからである。
人間が、そういった動物になりつつある。

●新しい自然論

「自然を大切にする」ということは、自らを、自然の一部として認め、
その中に身を置くことである。
つまり「大切にする」という(対立的)なものではなく、「自然の中で
謙虚に生きる」という、(同調的)なものである。
もっと言えば、私たちとて、「食べられる存在である」という謙虚さ。
その謙虚さを保つことをいう。

この謙虚さを忘れたとき、人間は、そのまままっしぐらに、絶滅へと向かう。
つまりそれが「悪」ということになる。
「悪魔」でもよい。

結論が飛躍するが、その反対にあるものが、「善」の根源ということになる。

(このつづきは、また別の機会に考えてみたい。)
…to be continued


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【ミサイル迎撃反対!】(4月4日、午前10時)
I am against shooting down the Missile (April 4th)

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みなさん、私たちの子どもを、戦争から守りましょう。
戦争の被害者にしてはなりません!
「臆病者」と言われても、ここは、『負けるが勝ち』。
あんな国を本気で相手にしてはいけません!

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●ワナ(Trap)

++++++++++++++++++++

「ほんの少しでも迎撃すれば、報復する」と
主張する、K国(中日新聞・4・4)。

一方、かなりトーンダウンさせたものの、
いまだに、「落下物は迎撃する」とがんばる、
日本政府。

時事通信は、つぎのように伝える(4・4)。

『政府は4日午前、北朝鮮による「人工衛星」名目での長距離弾道ミサイル発射に備え、
厳戒態勢に入った。「衛星」は東北地方上空を通過する可能性が高いとされるが、日本の領
土・領海に落下する場合は、ミサイル防衛(MD)システムにより初めて迎撃する方針』と。

この2つのニュースを足して読んだら、どうなるか?
日本の命運は、K国のミサイル発射実験結果に、
ゆだねられていることになる。

日本よ、日本政府よ、今ならまだ、間に合う。
迎撃ミサイルは、威嚇だけにして、発射するな。
たとえ落下物が、日本に落ちることになっても、
思いとどまれ。

笑われても、思いとどまれ。
この世界には、『負けるが勝ち』という格言さえある。

韓国の軍事専門家は、「日本が迎撃すれば、
そのあと10〜20発のノドンを、K国は
発射するつもり」(韓国紙)と読んでいる。
もしそうなれば、日本とK国は、そのまま
戦闘状態に突入する。

++++++++++++++++++++

相手は、道理の通ずる国ではない。
道理のわかる国でもない。
しかも今回は、K国も本気だぞ!
そんな国を相手に、日本は心中するつもりなのか?

これはK国がしかけたワナ。
今、そのワナに、日本はまんまとかかろうとしている。
彼らは、自分の権力維持のために、自国民の
目を、外に向けさせようとしている。
標的は、もちろん、このJAPAN!

同じ韓国の軍事専門家は、「テポドンを、わざと
日本本土に向ける可能性もある」と警告している。

そうでなくても、今、日本は、孤立無援。
薄氷の上を歩くような経済運営を強いられている。
こんなとき、ドンと背中をたたかれたら、
日本は、どうなる?
ほんの少しだけ、想像力を働かせば、
だれにだってわかること。

どうしても「迎撃」ということになれば、その前に、
320基と言われる、ノドンは、どうするのか?
すでに日本全土を標的に、実戦配備についている。

もてる最高度の武器を使いたがる……。
その発想は、K国のそれと、どこもちがわない。
まるで子どもの(おもちゃ)。
しかし、1発、170億円だぞ。
システム全体で、1兆円だぞ!
いや、おもちゃで、すまないから、怖い。

今の日本は、あんな国をまともに相手にしてはいけない。
またその価値もない。
世界から笑われてもよいから、今は、がまん。
今まで、がまんしてきたではないか。

あのASO首相は、こう述べている。
「国民が被害を受けることは断固阻止しなければならない。
万全を期して対応してほしい」(IZAニュース)と。

かっこいい!
かっこよすぎる!

が、「国民」という言葉を使うなら、「国民の80%が
不支持」という現実を、ASO首相は、どう考えているのか。
本当に日本のことを考えているなら、まず、自らに恥じて、
辞任すべき。
今回の緊張状態を、まさか、自分の政権維持のために
利用しているとは思いたくはないが、どこかにその意図が、
見え隠れする。

いいのか、日本!
あんな国を本気で相手にしていいのか?
ASO総理に、命運を託していいのか?

この場に及んで、勇ましい主戦論を説く人が多いのには驚いた。
何度も繰り返すが、もしそうなら、まず、
日本人すべてにガスマスクを配布しろ。
地下シェルターを用意しろ。
320基すべてのノドンを迎撃できるようにしろ。
……などなど。

後方の備えをまったくしないで、このまま戦争に突入したら、
日本は、どうなる?
少しは頭を冷やして、ものを考えろ!

……今回ほど、こうした文章を書きながら、自分の書いたことが
的中しないことを願ったことはない。
何ごともなく、無事、終わってほしい。
私が書いたことが、すべて杞憂(きゆう)に終わってほしい。
「あのはやし浩司は、バカなことを書いていた」で、
終わってほしい。

今なら、間に合う!
ミサイル迎撃、反対!

+++++++++++++++++++++++

私は、あのASO首相が、心配でならない。
現実の世界に生きているというよりは、劇画の世界で
生きているような人である。

アメリカのニューヨーク・タイムズ紙でさえ、
「(ASO首相は)、は、扇動的な発言からは誠実さも賢明さもうかがえない」
と酷評した人物である(毎日新聞)※。

どうか、どうか、ひとり、粋(いき)がって、
無茶なことをしないでほしい。

(注※1)アメリカのニューヨーク・タイムズは、日中関係や靖国神社参拝などをめぐる
ASOの歴史認識発言を取りあげ、「扇動的な発言からは誠実さも賢明さもうかがえない」
と批判する社説を掲載したことがある。

社説は「日本の攻撃的な外相」と題し、外相が「天皇陛下の(靖国神社)参拝が一番だ」
と述べたことや、日本の植民地支配下の台湾で教育水準があがったことを指摘した発言を
取りあげ、「一連のがくぜんとする発言により、アジアの人々の反感を買った」と批判。(以
上、毎日新聞)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●逆・大本営発表

+++++++++++++++++++

午前10時、K国中央放送は、ミサイルの
発射を予告した。
「まもなく、衛星を打ち上げる」と。
そのときNHKは、こうもつづけた。
「テレビ、ラジオのニュースに注意してほしい」と。

+++++++++++++++++++

で、私は、その時刻からずっと、ラジオを
つけっぱなしにした。
が、ニュースは、それだけ
そのあとは、ただのトーク番組。
テーマは「俳句づくり」、つづいて「人生の春」。
正午になって、簡単なニュース。
が、その途中で、臨時ニュース。

ギョッとして耳を傾けると、「飛翔体が発射された」と。
しかしそれはすぐ、誤探知と、否定された。
5分後のことだった。

で、そのあともまた、トーク番組。
現在時刻は、午後2時30分。
変化なし。
K国の予告時間帯は、午後4時まで。
「ひょっとしたら、失敗?」という期待が、胸の中でふくらむ。

が、それにしても、そんなわけで、私は、午前中3時間、
午後もほぼ3時間、くだらないトーク番組を聴かされた。
平和時ならまだしも、こういう緊急時に、トーク番組とは!

私たち民衆に、不要な不安と心配を与えたくない?
それはわかるが、あまりにも平和ボケ!

インターネットの海外ニュースのほうでは、K国のみならず、
韓国の動きまで、かなり詳しく伝えられている。
K国の軍隊の動きまで、伝えられている。
が、NHKでは、トーク番組?
この違和感というか、落差に驚く。
いったい、NHKは、どういう情報網をもっているのか?
情報源は、内閣に設置された緊急連絡網のみ。
あとは迎撃ミサイルを設置した自衛隊周辺の様子だけ。
こんな報道が、どこにある?
またそのために、「テレビ、ラジオの情報に注意してほしい」は、ない!

ともかくも、日本人がここまで平和ボケしているとは、思ってもみなかった。
この緊張感のなさ。
この(ゆるみ)。
(たるみ)。

シンガポールでさえ、それぞれの家にシェルターの設置が義務付けられている。
アパートですら、設置が義務付けられている(1994年以後)。
そういった緊迫感が、この日本には、まるでない。

本来ならNHKあたりは、情勢を詳しく分析し、その裏づけとなる
情報を逐一、報道しなければならない。
一日中、臨時ニュースを流したところでおかしくない。
少なくとも、K国の軍事情勢くらいについての解説はしてほしい。

で、今は(午後2時40分)、高校野球の会長へのインタビュー番組。
それがもう40分もつづいている。
中身は、「高校生は学生が本分。文武両道でなければならない」という話。
こんなくだらない話を、長々と聞かされながら、ラジオに耳を傾ける。

……遠い昔、NHKは、大本営発表というウソ放送ばかり流していた。
が、今は、逆。
「なんでもありません」という、ナンセンス番組ばかり。
ウソではないが、何も肝心なことを話さない。
称して、「逆・大本営発表」。
平和ボケするように、NHKが率先して、国民を誘導している(?)。
どうしてこんなときに、高校野球の会長とのインタビュー番組なのか。
疑問、疑問、ただただ疑問。
こんなトーク番組を聞かせるために、「テレビ、ラジオのニュースに
注意してほしい」は、ない。

(付記)

この段階ではまだ何とも言えないが、時刻は、今、午後3時。
どうやら今日は、ミサイルの発射はないようだ。
つまり失敗(?)。
打ち上げる前に、しぼんでしまった(?)。
つまり『大山鳴動して、ネズミ一匹』(?)。
ネズミ一匹も出てこなかった。

今ごろ金xxは、顔を真っ赤にして、怒りまくっているにちがいない。
「技術者は、みな処刑!」と。

あと1時間。
どうなるんだろ?
どうするんだろ?
すでにK国内では、記念切手まで発行している。
金xxは、どうやって、自分を弁解するんだろ?
なお午後3時のNHKニュースは、こう伝えている。
「現地では、風速8〜10メートルの風が吹いている」と。

どうやらK国は、今度の失敗を、風のせいにするつもりらしい。


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●NHKのトーク番組

今日は、8時間近く、NHKラジオを聴いた。
ニュース以外は、みな、トーク番組。
その合間に、音楽。

久しぶりにラジオに耳を傾けたが、あまりのレベルの低さに驚く。
「レベル」といか、制作費がほとんどといってよいほど、かかっていない。
スタジオで、2人前後の人が、たがいに話しているだけ。
午後3時5分以後は、今度は、川柳。

全国から寄せられた川柳を、読み上げては、ゲラゲラ、キャハハハ、と。
それだけ。
その繰り返し。
つまりただの愚民番組。
こんな番組を聴いて、何になるのか?

外へ出て取材したり、あるいは地道な積み重ねをしたという番組は、ゼロ。
土曜日の午後というのに、このお粗末さ。
情報がまるで川のように流れてきて、それがそのまま通り過ぎていくだけ。
原稿の世界で言えば、(つっこみ)が、甘い。
そのときどき、ゲラゲラ、キャハハハと笑って、おしまい。
それでおしまい。

いいのか、日本!
こんなことで!


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●ASO首相(ミサイル迎撃、反対!)

++++++++++++++++++

得意の外交のはずだったが、ASO首相が
動けば動くほど、日本は孤立化していく。

今、日本が嫌われている。
ASO首相という首相を通して、日本が
嫌われている。

世界が日本を見るとき、世界は、国のリーダー、
つまりASO首相を通して、日本を見る。
一国のリーダーの印象が、その国全体の
印象を決めてしまうことがある。

今の今が、そのときかもしれない。

++++++++++++++++++

とても残念なことに、ASO首相の海外での評価は、きわめて低い。
見る人は、ちゃんと見ている。
今回のミサイル問題にしても、日本は、クリントン国務長官に、
完全に嫌われた。
つまり、つまはじき!

もう一度、ASO首相についての、ニューヨーク・タイムズの記事を紹介する。
ASO氏が外務大臣時代のものだが、外国人に与える印象は、おおむね、
こんなものだと思ってよい。

『……アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、2月13日、日中関係や靖国神社参拝な
どをめぐるASO外相の最近の歴史認識発言を取りあげ、「扇動的な発言からは誠実さも賢
明さもうかがえない」と批判する社説を掲載した。

 社説は「日本の攻撃的な外相」と題し、外相が「天皇陛下の(靖国神社)参拝が一番だ」
と述べたことや、日本の植民地支配下の台湾で教育水準があがったことを指摘した発言を
取りあげ、「一連のがくぜんとする発言により、アジアの人々の反感を買った」と批判』(以
上、毎日新聞)と。

頼まれもしないうちから、「迎撃」「迎撃」と騒ぐから、日本は引っ込みがつかなくなって
しまった。
テポドンが発射されて、いちばん困るのは、アメリカ。
ICBMは、日本には、関係ない。
すでに日本を射程に収めるノドンは、すでに実戦配備済み。
その数、320基。

「迎撃」などという、攻撃的な言葉は、最後の最後に使う。
ミサイルを配置するとしても、極秘に行う。
そんなのは、この世界の常識。
どうしてあの首相は、こうまでおバカなのか。

日本人は、「これだけのことをしてあげたのだから、相手は感謝しているハズ」
という『ハズ論』だけで動く。
しかしこんな論理は、世界では通用しない。
とくにアメリカ人には、通用しない。
まったく通用しない。
そういう感覚そのものがない。

ともかくも、明日からも、イヤ〜〜ナ緊張感はつづく。
どうか、どうか、ミサイルなど、迎撃しないでほしい。
たとえ日本に一部が落下してくることになっても、そのままに!
ガラクタを落とすために、1発、170億円もかける必要はない。
一式、1兆円だぞ!

ここは『負けるが、勝ち』。
おとなになって、一歩退く。
それが日本を守ることになる。

繰り返す。
相手は、まともな国ではない。
そんな国を相手に、正義を説いて、どうする?
どうなる?

ミサイル迎撃、反対!


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●攻撃的な産経新聞
(Don't shoot down the Missile! If we do so, it's the beginning of the War! North Korea is 
a very very poor country. We should not start the war, even if we are said "coward". The 
important thing is that we should note let the young boys send to the war-field.)

++++++++++++++++++++++

なぜこの日本が、中国、ロシアに見放され、
ついで韓国、アメリカに見放されるか、
つぎの記事を読めば、あなたにもわかるはず。

産経新聞は、「東京発・特派員」として、きわめて攻撃的な
社説を配信した(4・4・夜)。
K国のミサイルを、断固、迎撃せよという内容のものである。

++++++++++++++++++++++

それをそのまま転載させてもらう。

*************以下、産経新聞より***************

 K国の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射が、今日以降に繰り延べされた。全
世界が注視する発射だから、金xx将軍は誰よりも緊張に震えているのだろう。もし、日
本のミサイル破壊命令でテポドン2号が迎撃されでもすれば、北の情勢は劇的に変わる可
能性を秘めている。

 9日は最高人民会議が開かれ、15日は先代の金xxの誕生日だから、発射に成功すれ
ば国威発揚の機会だが、撃墜されればメンツ丸つぶれだ。撃てども逆襲を食らっては、そ
の優劣は明らかだ。発射情報のミスに臆(おく)することはない。

 迎撃されれば、北の"首領"としての地位が揺らぎ、伝えられる後継者指名の思惑だって分
からなくなる。核も弾道ミサイル開発も、将軍様の求心力の源泉であり、威信をかけたプ
ロジェクトである。人々の飢えなど微塵(みじん)も考えず、核とミサイルにカネをつぎ
込んできた。

 だからこそ、日本による迎撃のそぶりには、さすがの将軍様も大あわてだった。朝鮮通
信がわざわざ重大報道と銘打ち、「断固たる報復攻撃を加える」だの「火の雷を浴びせる」
だのと最大限の脅しを繰り返した。あれはむしろ、迎撃回避の懇願に違いない。

 2006年のように発射から40秒で燃え尽きてしまえば技術改良の失敗であり、これ
も将軍様の権威にかかわる。まして、米国のオバマ新政権を挑発して対価を稼ごうとした
思惑がはずれる。実験に立ち会っているというイランへのミサイル技術供与も危うい。

 K国は93年に短距離のノドンを、98年にはテポドン1号を発射して飛距離を伸ばし
てきた。K国はそれ以来、一貫して米国本土に達するミサイルの研究開発と、核弾頭の搭
載を目指してきた。

 過去に、K国が日本列島上空にミサイルを通過させても、日本海に7発連射しても、日
米の報復を受けなかったから今回も遠慮なくやろうとした。K国にとっての発射実験は、
実入りよりリスクの方が大きくなければやめない。だが、ASO首相が意外や「破壊命令」
を出したから将軍様は仰天した。

 それなのに、某官房副長官は愚かにも「ピストルの弾同士が当たるのは難しい」と足を
引っ張った。敵対国に撃墜必至と思わせなければ、発射を躊躇(ちゅうちょ)する抑止に
はならない。安全保障観のない政府高官はごめんこうむる。

 中国とロシアもK国の跳ね上がりに苦虫をかみつぶしている。日本のミサイル防衛(M
D)がうまく機能して、テポドンがイージス艦や地上配備のパトリオットに撃墜されると、
実戦で「MDの有効性」が立証されてしまう。K国の核が無力化するだけでなく、確率が
限定的でも、中国の核もまた対日攻撃に使いにくい兵器になる。

 K国が譲歩するときとは、「体制崩壊」につながる経済制裁か軍事侵攻である。ゲーツ米
国防長官が先月29日の米テレビで、「外交よりも経済制裁の方が成功する」と述べている
のがそれだ。

 各国は粛々と国連安保理決議違反として国連で経済制裁を取りあげればよいのだ。K国
が報復に「6カ国協議を崩壊させる」と息巻いても、あれはすでに崩壊している。援助が
ほしければ、日米韓でも日米韓中露とでも交渉のテーブルに着けばよいだけである。

 日本にとって重要なことは、MD計画の地道な努力があったからこそ、K国の恫喝(ど
うかつ)にもパニックにならずに済んでいることだ。逆説的にいえば、北はまたも「そこ
にある危機」を日本人に気付かせてくれた。

*************以上、産経新聞より***************

以上の内容を、順に吟味してみよう。
産経新聞は、つぎのように伝える。

●撃墜されればメンツ丸つぶれだ。撃てども逆襲を食らっては、その優劣は明らかだ。発
射情報のミスに臆(おく)することはない(産経新聞)。

……迎撃ミサイルを開発したのは、日本ではなく、アメリカ。
そのアメリカから、1兆円近い、お金を出して、買っただけ。
産経新聞は、その上で、「発射情報のミスに臆するな」と説く。


●だからこそ、日本による迎撃のそぶりには、さすがの将軍様も大あわてだった。朝鮮通
信がわざわざ重大報道と銘打ち、「断固たる報復攻撃を加える」だの「火の雷を浴びせる」
だのと最大限の脅しを繰り返した。あれはむしろ、迎撃回避の懇願に違いない(産経新聞)。

……今度ばかりは、K国も本気だぞ。
日本には、その備えがあるのか。


●……だが、ASO首相が意外や「破壊命令」を出したから将軍様は仰天した(産経新聞)。

……こういう言い方は、どうかと思う。
まるで日本中が、自ら、戦争につき進んでいるよう。


●それなのに、某官房副長官は愚かにも「ピストルの弾同士が当たるのは難しい」と足を
引っ張った。敵対国に撃墜必至と思わせなければ、発射を躊躇(ちゅうちょ)する抑止に
はならない。安全保障観のない政府高官はごめんこうむる(産経新聞)。

……「安全保障観のない政府高官は、ごめんこうむる」と切り捨てるところが恐ろしい。


●中国とロシアも北の跳ね上がりに苦虫をかみつぶしている。日本のミサイル防衛(MD)
がうまく機能して、テポドンがイージス艦や地上配備のパトリオットに撃墜されると、実
戦で「MDの有効性」が立証されてしまう。北の核が無力化するだけでなく、確率が限定
的でも中国の核もまた対日攻撃に使いにくい兵器になる(産経新聞)。

……中国は、その分だけ、核ミサイルの数をふやすだけ。
迎撃ミサイルの数以上の、核ミサイルを日本へ撃ち込んでくるだろう。


●援助がほしければ、日米韓でも日米韓中露とでも交渉のテーブルに着けばよいだけであ
る(産経新聞)。

……「援助がほしければ」という言い方は、いくら私でもできない。
「日本は傲慢」と言われる理由は、こんなところにもある。


●日本にとって重要なことは、MD計画の地道な努力があったからこそ、北朝鮮の恫喝(ど
うかつ)にもパニックにならずに済んでいることだ。逆説的にいえば、北はまたも「そこ
にある危機」を日本人に気付かせてくれた(産経新聞)。

……とんでもない!
今、日本中はパニックだぞ。
日本よ、日本人よ、おとなになれ。
謙虚になれ。
マネーだけで、すべてを解決できると思うな。


++++++++++++++++++++++++

【日本人の欠陥】

●弱者の立場で

日本人は、昔から弱者の立場、被害者の立場で、ものを考えることができない。
そういう立場に立たされたことさえ、ない。
昨日も、ある男性(71歳)と、こんな議論をした。
彼らのもつ反日感情について話題になったときのこと。
その男性は、こう言った。

「君は、朝鮮半島を日本が植民地にしたというが、あそこは日本の領土だった。
つまり日本の国内問題だった。
日本に対して、反日感情をもつこと自体、おかしい」と。

で、私はこう反論した。

「それは日本側の論理。
相手の人たちは、そうは思っていない。
日本に植民地にされたと思っている。
蹂躙(じゅうりん)されたと思っている。
そこをわかってあげないと、彼らの気持ちを理解することはできない」と。

●国に優劣はない

強いか弱いかということになれば、(今は)、日本が強いに決まっている。
しかしいくら強いからといって、パワーで相手を、ねじ伏せてはいけない。
『撃てども逆襲を食らっては、その優劣は明らかだ』(産経新聞)とは?
大切なことは、「戦争はしてはいけない」ということ。
「殺し合いをしてはいけない」ということ。
避けられるものなら、避けたらよいということ。
もう一度、その原点に立ち返って、ものを考えてみてほしい。

たまたま今は、日本に経済力があるから、「優劣」という言葉を使うことができる。
もしこんな論理がまかり通るなら、10年後、あるいは20年後、今度は中国に
同じことを言われても、日本は文句を言わないこと。
また言えない。
あと6年で、日本と中国の立場は逆転する。

私はこの社説を読んではじめて、なぜ中国やロシアが、国連安保理のK国制裁に
反対の姿勢を示しているのか、その理由がわかったような気がした。

またなぜ今回のミサイル迎撃から、韓国が逃げ、アメリカが逃げたのか、その
理由がわかったような気がした。

恐らく我が国のASO首相も、同じような論陣を張り、韓国やアメリカに迫ったに
ちがいない。
これから先、どれほど多くの日本の若者たちが戦場に送られ、殺されることか。
あるいはこの日本国内で、どれほど多くの犠牲者が出ることか。

繰り返すが、戦争というのは、始めるのは簡単。
しかし終えるのは、むずかしい。
そのままズルズルと、泥沼へ……。

産経新聞の特派員は、武器をもつことだけが、安全保障と考えている。
「逆襲」「報復」とかいう言葉も並ぶ。
『安全保障観のない政府高官は、ごめんこうむる』(産経新聞)とまで!

しかしそれには条件がある。
あのシンガポールでさえ、それぞれの家に、シャルターを設置している。
アパートですら、シャルターの設置を義務付けている。

が、この日本は、丸裸。
こんな状態で、K国と戦争を始めて、無事ですむはずがない。
少しは頭を冷やせ。
おとなになれ。

あんな国を相手にするな。
どこまでも貧しく、どこまでもあわれで、どこまでも悲しい国ではないか。
日本よ、日本人よ、あんな国と心中してはいけない。
日本の若者たちを、あんな国の犠牲者にしてはいけない。
日本では昔から、『触らぬ神にたたりなし』とか、『負けるが勝ち』とかいうではないか。
相手が愚かなら、笑ってすませばよい。
そういう度量をもってこそ、日本は大国である。
大国になれる。

それにしてもこういう意見を、社説として、堂々とかかげる産経新聞には驚いた。
これではまるで、主戦論。
あの東条英機が、そこに蘇(よみがえ)って返ってきたかのような感じさえする。
(09−4−4−夜、11:00PM)


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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 4日
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【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●不気味な静けさ(ミサイル迎撃、反対!)
I am against shooting down the Missile!

++++++++++++++++++

戦争というのは、いつも、脅しあいから始まる。
「お前が、こうしたら、俺たちも、こうする」
「お前が、ああしたら、俺たちも、ああする」と。

これを繰り返しながら、互いの家にガソリンを
ぶっかけあう。
あとはどこかで火がついたら、最後。
ドカーンと爆発する。
今が、その状況と考えてよい。

++++++++++++++++++

●集団性と依存性

「みんなと行動を共にしていれば、安心」「だれかが何とかしてくれる」と。
こうした集団性と依存性は、人間が本来もっている、本脳のようなものかもしれない。
日本人は、とくにその意識が強い。
魚だって、集団で行動するのは、いくらでもいる。
哺乳類動物でもいる。
サルでもいる。
人間も、その延長線上にいる。

で、私はこれから食料の買いだめに行ってくる。
予算は、○万円。
量にして、1か月分。
この先、この日本で、何が起こるかわからない。
10に1つでも、戦争の可能性があるなら、その準備だけはしておいたほうがよい。

生き残るためには、いつも集団性と依存性と闘わねばならない。
いや、恐ろしいのは、この(静けさ)。
この(静けさ)は、いったい、どこから来るのか?
つい先日、東京都のI知事は、「もっと緊張感をもつべき」と発言した。
当然である。
また常に一匹オオカミで生きてきた人物であるが故の、発言と考えてよい。

●金xxの戦略

これはあくまでも最悪のケースにおけるシナリオである。
あくまでもシナリオ。
しかし(現実)は、そこまでひっ迫している。

(1)ミサイル(K国は人工衛星と主張)の迎撃を突破口として、宣戦布告する。
(2)同時に間髪を入れず、日本の主要基地と空港を攻撃する。
(3)同時に韓国の主要基地と空港を攻撃する。
(4)同時に、100万人の陸上部隊を、一気に南下させる。

日米韓が反撃の態勢をとるまでに、1週間はかかると言われている。
その間に、金xxは、軍隊をプサンまで南下させる。
両軍が混在しあえば、アメリカ軍といえども、手を出せなくなる。
また今回は、アメリカ軍も、地上軍を派遣するようなことまでは、しないだろう。

こうした(現実)を見据えて、韓国もアメリカも、現実的なものの考え方に転向した。
「ミサイルを撃ちあげても、軍事的な制裁はしない」と。
ただ日本だけが、「自国を防衛する権利はある」と、迎撃態勢をとった。
それを受けて、アメリカのクリントン国務長官は、すかさず、「(日本を)支持する」と。

実に狡猾(こうかつ)な「支持」である。
支持といっても、裏付けのまったくない支持。
つまりカラ手形。

こんなものを信じて、日本は、迎撃に走ってはいけない。
何度も繰り返すが、日本は、あんな狂った国を、本気で相手にしてはいけない。
その価値もない。
それとも日本は、あんな国と、心中でもするつもりでいるのか。

日本がK国と交戦状態に入れば、それを喜ぶのが、ロシアであり、中国ということに
なる。
アメリカも韓国も、喜ぶ。

昨日の中央N報の社説を読んだか?
そこにはこうある。

「今こそ、現代(自動車)が、トヨタに追いつく絶好のチャンス」(3・31)と。
円高、ウォン安を利用して、「トヨタを追撃せよ」と。

迎撃態勢をとってしまった以上、もう何とも言えないが、(態勢)だけで、ここは
矛(ほこ)を収める。
情報だけ収集して、次回に備える。

●心配な、ASO首相

心配なのは、あのASO首相。
頼まれもしないうちに、アメリカまでのこのこと出かけていって、「ドル基軸通貨支持」を
表明した。
頼まれもしないうちから、韓国までのこのこと出かけていって、総額600億ドルの
スワップ協定を結んでしまった。

日本人特有の、(お人好し外交)である。
「これだけのことをしてあげたのだから、相手は感謝しているハズ」と。
しかしこんな外交政策は、世界には通用しない。
とくにアメリカ人には、通用しない。
そういう発想そのものが、ない。

本来なら、日本が、最後まで外交カードとしてもっていなければならないカードを、
相手に見せるだけならまだしも、先に与えてしまった。
こんなおバカな外交政策が、どこにある?

そして今は、クリントン国務長官の(支持?)に気をよくして、ミサイル迎撃に
突っ走っている。
「支持してくれたのだから、何かをしてくれるハズ」と。

待て、ASO首相!

まず、中身を確かめろ。
中身を見極めろ。
『ハズ論』だけで、ぜったいに日本の外交方針を決めてはいけない。

実はこの『ハズ論』にしても、つまるところ、集団性と依存性の変形とみてよい。
昔、私にこんなことを言った小学生(女児、5年生)がいた。

「明日、遠足を休む」と。

それで私が、「学校の先生に連絡したの?」と聞くと、その小学生は、こう言った。
「今日、学校を早引きしたのだから、先生はわかっていてくれるハズ」と。

●ともかくも、単独行動

これからやるべきことが、いくつかある。
食料の買いだめについては、先に書いた。
ほかに、

(1)発電機の点検(ちゃんと動くかどうか、テスト)
(2)ガソリンの買い置き
(3)通帳など、重要書類の保管(いつでも持ち出しできるようにしておく)

私はこうしていままで、一匹オオカミとして、生き延びてきた。
これからも一匹オオカミとして、生き延びてやる。

実のところ、この浜松基地もあぶない。
K国はミサイルを使うとしたら、初期の段階で、全発、使うだろう。
(残しておいても、意味はない。)
300数十発が、臨戦態勢に入っているということだから、日本本土に150発前後
とみてよい。
150発なら、当然、この浜松基地も、その中に入る。

細菌兵器にせよ、化学兵器にせよ、1発で、約20万人が死傷すると計算されている。
都会の密集地なら、もっと多くなる。

「私は田舎に住んでいるからだいじょうぶ」などと、もしあなたが考えているとしたら、
甘い。

仮に原子力発電所近辺に、ミサイルが落ちれば、そのまま発電所は、ノーコン
の状態になる。
その結果、メルトダウンを起こせば、日本中で、あのチェルノブイリで起きたのと
同じことが起きる。
福井県の原子力発電所一基が、メルトダウンを起こせば、中部地方には、人は
だれも住めなくなる。

だから繰り返す。
日本よ、日本人よ、おとなになろう。
あんな国を、本気で相手にしてはいけない。
またその価値もない。
街のチンピラに因縁をつけられても、あなたは無視するだろう。
同じように無視すればよい。

だからミサイル、迎撃反対!
(2009−4−1記)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●4月1日

++++++++++++++++++

今日は、朝から頭痛。
悪寒。
それで朝風呂に入った。
が、これがよくなかった。
今度は熱が出てきた。
……ということで、昼過ぎまで、
床の中。

布団乾燥機をつけて、汗を
タラタラかいた。

あとは気力。
「ええい、ままよ!」と起きて、
庭木の枝切り。
どこかフワフワする体を
だまし、だまし、作業は終了。

夕方、食料の買い出し。
店に並んでいる缶詰類が、
いつもより少なく感じたのは、
気のせいか?

戦争になったら、みな、我も、我もと、
買い出しにくるにちがいない。

何ごともなければ、そのほうが
よいに決まっている……。

ところでまだ2009年なのに、
2010年の講演依頼が、2本、
今日、入った。

内心では、「だいじょうぶかなあ?」と
思ったが、それは言わなかった。

生きているとは思うが、脳梗塞か何かに
なっているかもしれない。
あるいは認知症か何かになって
いるかもしれない。

このところ、そんな心配が、脳を
かすめることが多くなった。

どうも自分に自信がもてない。
困ったことだ。

+++++++++++++++++

●疎開

その三男に、昨夜電話した。
「4日は、東京から離れろ」と。

日本人はよく、平和ボケしていると言われる。
三男は、とくに平和ボケしている。
あの世代は、「戦争なんてあるわけがない」と信じ込んでいる。
まさに逆カルト。
信じすぎるのもよくないが、信じすぎないのもよくない。
だから、「逆カルト」。

私がいろいろ説明しても、上(うわ)の空(?)。
しかたないので、メールで、資料を送ってやった。

まっ、それで死んでも、私のせいではない。
私はちゃんと警告したぞ!

K国の軍部たちは、あせっている。
金xxの命が長くないことを知っている。
だから、やけのやんぱちで、戦争に打って出る。
私は、そう読んだ。

4日は、私も浜松市から離れる。
この浜松市も、あぶない。
浜松の航空自衛隊には、エイワックス、早期レーダー
監視機が常駐している。


●1発で、20万人が死傷

核兵器も、化学・生物兵器も、ほぼ同じような被害をもたらす。
一般的には、ノドン一発で、約20万人の人が死傷すると言われている。
たとえば、仮に1キロトンの核兵器が、東京都内(霞が関)で炸裂したばあい、

(1)昼間であれば、4シーベルト以上の放射能を浴びて、約9万人がほぼ即死。
(2)1シーベルト以上の放射能を浴びて、15万人が、深刻な障害、後遺症を残す。
(3)風速、風向きによってもちがうが、97万人が、胎児影響など、後遺症が残すと
推計されている(高田純著、「東京に核兵器テロ」)。

ついでながら、広島へ落とされた原爆は、15キロトン。

化学・生物兵器も、ほぼ同じ程度の被害をもたらすと考えられている。
で、あのイスラエルでは、主に化学兵器を想定した訓練を、国内で頻繁に行っている。

もしK国のミサイルを迎撃するのであれば、(1)国民全員に、ガスマスクを配布する。(2)
地下シェルターを用意する。
そうした準備や用意もないまま、「ミサイル迎撃」は、ない。
あまりにも無謀、無防備。

とにかくここは、逃げるしかない。
そのとき、その日の風向きを見ながら、風上に逃げる。
部屋に閉じこもるときは、隙間をガムテープなどで、埋める。
イスラエルで配布されている冊子によると、

(1)家の中でも、窓の小さい(あるいは少ない)部屋にいる。
(2)ドアなどの隙間を、粘着テープで埋める。
(3)窓を爆風などに対して、補強する、とある。

K国が日本へ、ノドン型のミサイルを撃ち込んでくるとしたら、弾頭には、
化学兵器を積んでいると考えるべき。

その恐ろしさは、あの地下鉄サリン事件で、実証済み。

4月4日は、日本にとって、たいへんな日になりそうである。
そうならないことを願っているが、油断大敵。
つねに最悪のばあいを想定しながら、行動する。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●ミサイル、迎撃、反対!
I am against shooting down the Missile from North Korea!
『But on that September day we were unprepared. We
did not grasp the magnitude of a threat that had
been gathering over time. As we detail in our report,
this was a failure of policy, management, capability,
and - above all - a failure of imagination』
Commission Report of USA)

++++++++++++++++++

「やれ、やれ、やっちまえ! ケリをつけろ!」
という意見は論外であるとしても、こんな意見も
あった。

「ミサイル迎撃反対という意見があるのには、
驚きました。あなたはミサイルが落ちてきてら、
死ねというのですか。あなたは死ぬ覚悟が
できているのですか」(女性?)と。

++++++++++++++++++

相手がまともな国であるなら、そういう意見も、
よいだろう。
通るだろう。
「驚きました」と書くのも、よい。
しかしまともでないから、私は反対する。
ここで迎撃すれば、日本とK国は、そのまま
交戦状態へと突入する。

戦争というのは、何度も書くが、始めるのは簡単。
しかし終えるのは、むずかしい。
たいへん、むずかしい。
ブッシュのイラク戦争を見れば、それがわかるはず。
仮に戦争ということにでもなれば、たとえ被害は
なくても、日本の経済は、そのまま奈落の底に。
今の今ですら、日本は、薄氷の上を歩くような国家運営を
強いられている。

わかるか?
K国は、日本を攻撃することはできても、
日本はK国を攻撃することができないのだぞ!
その武器もない。

「アメリカが何とかしてくれる」という意見もあるが、
それは甘い。
アメリカには、もうその力はない。
余力もない。
アメリカ人の立場になってみれば、それがわかるはず。
「どうして日本を守る義務が、アメリカにあるのだ」と。

で、日本は、あんな国と、心中などしてはいけない。
その価値もない。
また「正義」を説くなら、相手を選ぶ。
あんな国を相手に、正義を説いても意味はない。
「狂った犬」(アメリカ政府高官)を相手に、
正義を説いて、どうする?
どうなる?

私が「ミサイル迎撃、反対」を唱えるのは、
何もK国に味方しているからではない。
日本がどうなってもよいと考えているからでもない。
日本がたいへん危険な状況に立たされることになるから、
「反対!」と言っている。

何もテポドンだけが、K国のミサイルではない。

テポドン1、テポドン2のほかに、
最近開発したと言われている、新型IBM、
ノドン、スカッドB、スカッドCなどがある。
ノドンについては、320基。
すべてに生物・化学兵器が搭載されている。
爆弾ではない。
爆弾など積んでも意味はない。
ノドン1基で、せいぜい小さなビルを1個破壊できる程度。
320基、すべてを発射したとしても、
アメリカの戦略爆撃機12機分の搭載量にもならない。
(ノドンの弾頭は、1トン程度。B52の積載能力は、27トン。)

しかし生物・化学兵器なら、1基分で、約20万人の
人間を、殺傷できる。
それでも「迎撃!」というのなら、イスラエルのように、
国民全員に、ガスマスクを配布してからにしてほしい。
国民全員が入れる、地下シェルターを用意して
からにしてほしい。

そういうことを何もせず、ただ「迎撃!」というのは、
あまりにも危険すぎる。
無謀!
バカげている!

私が主張するのは、「彼らに開戦の口実を与えては
ならない」ということ。
日本では昔から、こう言うではないか。
『触(さわ)らぬ神に、たたりなし』と。

「ならば正義はどうなるか」と質問する人も
いるだろう。
しかし何度も繰り返すが、あんな国を相手に、
正義を説いても、意味はない。

さらに言えば、あの独裁者の思考回路は、私たち
日本人のそれとは、まったくちがうということ。

中身は、妄想のかたまり。
被害妄想という、妄想のかたまり。
かつてのスターリンそっくり!
「国が貧しいのも、みんな、日本のせい。
アメリカのせい」と。
加えて彼らの反日感情には、ものすごいものがある。
現在の今の今も、あの韓国においてですら、「K国より、
日本のほうが恐ろしい」と、考えている人のほうが
多いことを忘れてはいけない。

今、ここで日本が、ミサイルを迎撃すれば、
そのあと日本がどうなるか、それをほんの少しだけでも、
想像してみればよい。
「想像」だ。
その想像力こそが、重要。

一説によれば、(あくまでも一説だが)、
すでにこの日本には、1000人単位の、K国の
工作員が潜入しているという。
「1万人」という説もある。
それについても、きちんとした対策ができているなら、
「迎撃」もよいだろう。

さらに海岸に点在する、原子力施設の防御は、どうする?
どうなっている?
ウラン燃料加工施設などの防御は、どうする?
どうなっている?
どの一つでも破壊されたら、その周辺数百キロは、
そのまま汚染されてしまう。

で、今、ここで日本がミサイルを迎撃すれば、
ロシア、中国が喜ぶ。
つい先日、中国の高官は、こう言った。
「(日朝が開戦しても)、(遠い海の向うの話だから)、私たちには
関係ない」と。

アメリカも喜ぶ。
迎撃ミサイル1発、170億円。
10発撃てば、1700億円。
日本中に迎撃ミサイルを配備すれば、???兆円!
ゼーンブ、アメリカ製!
(実際には、その周辺装備も必要なので、
その金額は天文学的数字になる。)

が、一番喜ぶのは、韓国。
「これで日本を太平洋の海溝に沈めることができる」
(ノ前大統領)と。
先日の世論調査でも、「日本の迎撃、賛成」という人が、
大半を占めた。

何も日本のことを心配して、そう言っているのではない。
それによって、K国の敵意を、日本へかわすことができる。
つづく社説(中央N報)には、こうあった。
「現代(自動車)が、トヨタを追い落とすチャンス」と。
この社説は、「円高・ウォン安」について書いたものだが、
しかしそれが韓国の人たちの本音と考えてよい。

日本の敵(?)は、何もK国だけではない。
日本人の私たちにはその意識はなくても、
日本は、先の大戦で、そういう反日感情ができても
しかたないようなことを、してしまった。
いまだにその責任すら、日本は、公式には認めていない。
が、それはそれとして、今、ここでK国に手を
出してはいけない。
迎撃態勢の構えだけは見せても、手を出してはいけない。

あまりにも危険だから、手を出してはいけない。
だから、ミサイル迎撃、反対!

ついでに、想像力について、総務省・消防局の
HPに、こんな一文が載っていた。
そのまま引用させてもらう。

『But on that September day we were unprepared. We
did not grasp the magnitude of a threat that had
been gathering over time. As we detail in our report,
this was a failure of policy, management, capability,
and - above all - a failure of imagination.
(9・11調査委員会報告書・総務省消防庁HPより)
その9月の日、我々は侮っていた。我々は、情報はあった
が、その脅威の大きさを把握していなかった。それは、政策、
運営、能力の問題でもあったが、何よりも指摘しなくてはな
らないのは、想像力の欠如だった』と。

いろいろと考えさせられる文章である。

で、最後に、冒頭に載せた女性(?)へ、一言。

あなたの怒りもわかる。
私も怒っている。
しかしあなたが思っている以上に、
この日本のことを心配している。

仮に20万人の死傷者が出たとき、どうする?
その対策はきちんとできているのか?
それが200万人になったら、どうする?
その対策はきちんとできているのか?

「まさか、いくらなんでも、K国でも
そこまではしない」と考えているとしたら、
あなたは、甘い。
そういう(常識)が通らない国、それが
K国である。

だからこそ、私は、こう主張している。
「あんな国を、本気で相手にしてはいけない」と。
ここで相手にすれば、それこそまさに、
K国の思うつぼ。
中国、ロシアの思うつぼ。
アメリカ、韓国の思うつぼ。
そのワナにはまってはいけない!

だから、ミサイル迎撃、反対!
(09−4−2記)

(補記)
ロンドンで今開かれている、先進20か国による「金融サミット」の席で、
我が国の「おバカ首相」(週刊文春)は、「(ミサイル迎撃を韓国に)、容認してもらった」
「(アメリカに)支持してもらった」と、ひとり、はしゃいでいる。

こういう発想そのものが、恐ろしい。
まず迎撃ありきという発想が、恐ろしい。
持てる武器を、すべて使うという発想が、恐ろしい。
さらに言えば、すべてカラ手形。
「容認」にせよ、「支持」にせよ、確固たる裏付けがあるわけではない。
彼らが、(そのあと)、何をしてくれるというのか?

だいたいこの国家存亡の危機の最中に、どうして我が国の宰相が、外国にいるのか?
私が首相なら、日本に帰って陣頭指揮をとる。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●ミサイル迎撃、反対!(4−2、夕方)
We never shoot down the Missile. It is a TRAP!

++++++++++++++

現在、K国、国内は、
統制がきかないほどまでに、
秩序が崩壊している。
経済も、壊滅状態。

こういう状況のとき、独裁者は、
何を考えるか?

まさに公式どおりの行動に出る。
「公式どおり」だ。

日本よ、日本人よ、その公式に
はまるな!
ワナだぞ!
彼らは戦争という突突破口を開き、
一気に国内の緊張感を高める。

現在のK国にとって、もっとも
大義名分の立つ国、それが
我が国、JAPAN。

4月2日夕刻、3つの外電が、ネットに
公開された。

この3つをじっくりと読んでほしい。

+++++++++++++++++

 【NIKKEI NET】(迎撃すれば、ただちに報復)

北朝鮮の人民軍総参謀部は2日、国際機関に「人工衛星打ち上げ」と通報した問題に関し
て「重大報道」を発表し「日本が迎撃行為を敢行すれば、我が軍隊はすでに展開している
迎撃手段のみならず、重要対象にも断固たる報復の火の雷を浴びせるだろう」と主張した。
日本が領土・領海に発射物が落下する危険に備えて迎撃態勢を整えたことをけん制する狙
いだ。 

 朝鮮中央放送などの報道をラヂオプレスが伝えた。報道は「宇宙空間の平和利用は主権
国家の合法的権利で、衛星発射は正義の事業だ」と改めて強調。日本を「発射を敵対行為
と決めつけ、騒々しくわめき立てている」と非難した。さらに、米国には「被害を受けた
くなければ展開した武力を遅滞なく撤収させるべきだ」と要求、韓国にも「発射を妨害し
てはならない」と警告した。 (18:47)

【時事通信】(ミグ戦闘機、日本に向け配置)
韓国の聯合ニュースは2日、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射準備中の咸鏡北道舞水端
里に近い空軍基地に、ミグ23戦闘機を配置したと報じた。日本のミサイル迎撃態勢に対抗
した動きとみられる。韓国政府筋の話として伝えた。 

【朝鮮N報】(ただちに報復する)
北朝鮮の人民軍総参謀部は2日、長距離ミサイルに転用可能なロケット(北朝鮮は人工衛
星と主張)の発射について、韓米日の対応・措置と関連、「われわれの革命武力は高度な戦
闘準備態勢を整えており、敵対勢力がわれわれの平和的な衛星に対しわずかな"迎撃"の
動きでも見せれば、直ちに正義の報復打撃戦を開始する」と主張した。

 総参謀部は「われわれの革命武力は平和的な衛星の迎撃を行う者たちに対し、断固たる
対応打撃を行う。日本が分別なくわれわれの平和的な衛星発射に対し迎撃行為を敢行した
場合、わが人民軍は容赦なく、すでに展開している(日本の)迎撃手段だけでなく、重要
対象にも断固たる報復打撃を行う」と警告した。

 総参謀部は米国について、「われわれの平和的な衛星発射と関連した自分たち(米国)の
立場を明確にしたからには、被害を受けたくなければ、現在展開している兵力を速やかに
撤収させるべきだ」と述べた。

 また韓国に対しては、「米国や日本にこび、民族の誇りであるわれわれの衛星発射を妨害
してはならない」と主張した。

++++++++++++++++++

心配なのは、あのASO首相。
肝心の経済サミットでは、またまた失言し、ドイツを怒らせてしまった(4月2日)。
それはさておき、ASO首相は、いったいどのような訓示を、防衛相に残したのか?
私は、それが心配でならない。

何度も繰り返すが、日本は、あんな国と心中するつもりなのか?
「正義」を説くなら、相手を選んで説け!
あんな国を、まともに相手にして、どうする?
どうなる?

もてる最高度の武器を、迷わず投入する。
その発想は、K国の金xxのそれと、どこもちがわない。

もし迎撃するならするで、その準備を先にしたらよい。
イスラエルのように、国民全員に防毒マスクを用意しろ。
地下シェルターを用意しろ。
迎撃ミサイルを配備するのは、そのあとだ。

K国の戦略は、少しずつ緊張を高め、日本と開戦し、
自国民の不満を、日本にそらすこと。
どうしてその意図が、わからないのか!

日本がK国と戦争状態になれば、まっさきにそれを
喜ぶのが、(喜ぶぞ!)、中国とロシア。
アメリカと韓国。

どうしてそれがわからないのか!

頭のおかしい独裁者を相手に戦争をして、どうする。
どうなる。
日本よ、日本人よ、ここは冷静に!
迎撃態勢をとってしまった以上、それについては
しかたない。
が、けっして、迎撃してはいけない。
たかが1トンにもならない弾頭ではないか。
軽自動車1台分にもならない。

そんな弾頭めがけて、1発170億円もするミサイルを、
バンバンと撃ちあげて、それでよいのか。
そのあと、320発のノドンが追いかけてくるぞ!
それぞれには、化学兵器、生物兵器が満載しているぞ!
その迎撃は、どうするのか!

頭を冷やせ、日本よ、日本人よ!

相手はチンピラ国家。
「ならず者国家」でも構わない。
因縁をつけられたら、無視。
無視するのが、最善。

もし私が金xxと同じ思考回路をもっていたら、
こう考える。

ミサイル(人工衛星でもよい)を、わざと
迎撃コースに乗せて、迎撃高度で飛ばす。
わざと日本に迎撃させる。
これで開戦の大義名分が立つ。

そこでジェット戦闘機を発進させ、緊張を高める。
ジェット戦闘機は、いわば「オトリ」。
日本側は、難なく、それを撃墜するだろう。
が、そのあと、日本にノドンの雨を降らす……。

……どうしてこんな簡単なことがわからないのか!
日本は、そのワナに、今わざわざと飛び込もうと
している。

放っておいても、崩壊→自滅する国ではないか。

で、肝心のASO首相は、日本をこれほどまでの
危険にさらしながら、現在は、イギリス。
またまたおバカな発言で、今度はドイツを
怒らせてしまった。

そんな程度の首相に、日本の命運を任せてよいのか。


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

(追伸)【ミサイル迎撃、反対】

+++++++++++++++++++

さらに4月2日、午後8時ごろ、K国は、新たな
声明を出した。

そのまま転載する。

【NIKKEI】(日本を攻撃する!)

北朝鮮の人民軍総参謀部は2日、国際機関に「人工衛星打ち上げ」と通報した問題に関し
て「重大報道」を発表し「日本が迎撃行為を敢行すれば、我が軍隊はすでに展開している
迎撃手段のみならず、重要対象にも断固たる報復の火の雷を浴びせるだろう」と主張した。
日本が領土・領海に発射物が落下する危険に備えて迎撃態勢を整えたことをけん制する狙
いだ。 

++++++++++++++++

 朝鮮中央放送などの報道をラヂオプレスが伝えた。軍総参謀部が「重大報道」を発表し
たのは初めて。報道は「宇宙空間の平和利用は主権国家の合法的権利で、衛星発射は正義
の事業だ」と改めて強調。日本を「発射を敵対行為と決めつけ、騒々しくわめき立ててい
る」と非難した。さらに、米国には「被害を受けたくなければ展開した武力を遅滞なく撤
収させるべきだ」と要求、韓国にも「発射を妨害してはならない」と警告した。 (18:47)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●4月3日(我が国の首相)
The honorable Prime Minister of Japan in London

++++++++++++++++++++

肝心のASO首相は、「迎撃命令」だけ出して、
自分は、今、ロンドンに。
あの首相は、劇画か、ギャグの世界に生きているよう。
現実感が、まるでない。

80%の国民が、「やめろ!」の大合唱をしているのに、
会議(経済サミット)では、始終、意味のわからない
笑みをニタニタと浮かべているだけ。

その様子が、ネット・ニュースでつぎつぎと
配信されている。

(1)もっとも格下扱いを受ける。
(2)失言でドイツを怒らせる。
(3)ミサイル問題、空振り。

以下、IZA・ニュースより、一部を転載。

+++++++++++++++++++++

【IZAニュース】(4・2日)(もっとも格下の扱い)

G20首脳の中で、ASO首相が序列の一番低い扱いを受け、同行の政府関係者らが困惑
している。

 金融サミットでは、会議での発言順などが、(1)国家元首(2)「行政府の長」−とな
っている。行政府の長の場合は、在任期間の長い順番となっている。

記事本文の続き 麻生首相は「行政府の長」で在任期間もその中で最も短い。このため、
金融サミット関連の行事ではG20の首脳で最初に会場に入り、最後に会場を出る役目に
なった。

 やきもきする周囲に、当のASO首相は「そういうルールだから」と淡々としているが、
同行筋からは「日本はたくさん金を出しているのになぁ…」とのため息も出ている。(ロン
ドン 今堀守通)

+++++++++++++++

【IZAニュース】(4・2日)(ASO首相、失言でドイツを怒らせる)

【ロンドン=藤沢志穂子】1日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビュー
でASO首相が、追加の景気刺激策に消極的とされるドイツを、名指しで「批判」したこ
とが波紋を呼んでいる。

 インタビューは第2回主要20カ国・地域(G20)金融サミットでの訪英直前に東京
で行われたもの。同紙によると、ASO首相は景気刺激策の需要性について「理解してい
る国とそうでない国がある。ドイツがそれに当たる」などと発言、わざわざG20の亀裂
を表面化させたとしている。

++++++++++++++++

【IZAニュース】(ミサイル問題、空振り!)

ロンドンで開幕した第2回主要20カ国・地域(G20)金融サミット(首脳会合)は、
金融経済危機への対応策がメーンテーマだが、ASO首相(68)だけは、「K国のミサイ
ル発射問題」で孤軍奮闘を続けている。

記事本文の続き 4月1日午前(日本時間同日夕)に行われた韓国の李明博大統領(66)
との首脳会談。両首脳は、K国が「人工衛星」と称して発射しようとしている、事実上の
長距離弾道ミサイル発射が、明確な国連の安全保障理事会決議違反であり、安保理での対
応が必要との認識で一致した。さらに李大統領は、ミサイルが日本領域に落下する危険性
がある場合、自衛隊は国民を守るためにミサイル防衛(MDシステムで迎撃できるとの考
えも表明した。

 ■温度差を露呈

 麻生首相は、3月31日の記者会見でも「K国が発射を強行したら、安保理で決議の可
能性も念頭に置きつつ議論していくのは当然だ」と語っており、ロンドンサミットで、一
致結束した「国際世論」を広げたいところだった。
 だが、それは容易ではなかった。

 李大統領はロンドンサミットに先立ち、3月29日付の英紙「フィナンシャル・タイム
ズ」のインタビューで、「(自国民保護の目的を超えて)軍事的に対応することは反対だ」
と日本のミサイル迎撃を牽制(けんせい)してみせ、米国すら「(米国を標的としない限り)
何らかの対応をする用意はない」(ゲーツ国防長官)と迎撃しない方針。危機を目の前にし
た日本政府との温度差はあらわになっている


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●金(マネー)だけ、バラまけばよいというものではないのだが……

++++++++++++++++

だれからも相手にされない我が国のASO首相は、
せっこらせっこらと、金(マネー)だけバラまいている。
こんなことでよいのか、国際政治?

++++++++++++++++

【ロンドン=尾山宏】ASO首相は2日、第2回金融サミットの一連の会合で、アジア各
国に対する最大2兆円の政府開発援助(ODA)供与や、自ら指示した日本の追加景気対
策などを説明し、世界経済の回復に向け貢献を続ける方針を表明した。(読売新聞)

【ロンドン=藤沢志穂子】第2回主要20カ国・地域(G20)金融サミット(首脳会合)
では、世界経済の危機脱却と景気の早期回復に向け、各国トップが強い意思を打ち出した。
日本も国際通貨基金(IMF)など途上国支援のために国際機関への資金拠出で一定の存
在感を示した。しかし、肝心の国内の景気回復をめぐって課題は山積している。日本の政
府・与党は4月半ばをめどに追加経済対策を取りまとめる予定だが、どこまで実効性のあ
る対策を示せるかが今後の焦点となりそうだ。(産経新聞)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●三男が結婚!

三男が結婚することになった。
相手の女性は、K子さんという。
気品のある、理知的な女性である。
明るく、すなお。
私の書斎をのぞいて、「ここで
HPが生まれるのですね」と、
声をかけてくれた。
三男にしては、超・上出来!

「気品」というのは、もって生まれた
性質のようなもの。
英語で言えば、「ソフィスティケイティド」。
「洗練された」という意味。

よかった!
私はガサガサした女性が、あまり好きではない。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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.  /〜〜〜\  ⌒ ⌒      
. みなさん、   o o β       
.こんにちは!  (″ ▽ ゛)○  
.        =∞=  // 
□■□□□□□□□□□□□□□■□ ================= 
子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 1日
□■□□□□□□□□□□□□□■□ =================

5月1日  第1194号になりました!

★★★HTML版★★★
HTML(カラー・写真版)を用意しました。
どうか、お楽しみください。(↓をクリックしてみてください。)
************************

http://bwhayashi2.fc2web.com/page003.html

★★みなさんのご意見をお聞かせください。★★
(→をクリックして、アンケート用紙へ……)http://form1.fc2.com/form/?id=4749

メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●ビデオカメラ

+++++++++++++++++

今日、ビデオカメラを買った。
帰るとき、ワイフに、「これでお前のヌードを
たくさん撮ってあげるよ」と言うと、
「あら、いやだ。バーさんのヌードなんて、
だれが見るの?」と。

私「ぼくが、90歳になったら、見るよ。
60歳の女性のヌードだったら、感じるかも」
ワ「そのころ、あなたのモノ、役立つかしら?」
私「だいじょうぶ。自転車で、ちゃんと鍛えて
あるから」と。

で、あちこちを試し撮り。
しかしおかしなものだ。
撮るたびに、「フィルムがもったいない」という、
へんな感覚が、じゃまする。
フィルムなんか、使っていないのに……。

で、なぜ、今、ビデオカメラかって?
実は、今、YOU TUBEに凝っている。
デジタルカメラで動画を撮っている。
しかしこれが結構、不便。
どんな画像が撮れているか、撮影中はわからない。
シャッターを押しまちがえて、
動画が撮れていないことも、たびたびある。

もちろん画質も悪い。
音も悪い。

で、ビデオカメラということになった。
買ったのは、ビクターのEverio。
SDカードと、ハードディスクの両方で、
記録できる。
リモコン付き。
これなら、今までの不便がすべて解消できる。

4年間保証に入ったので、使って使って、使いまくる。
……ということで、今夜見たら、もうキズまるけ。
「どこでキズがついたのだろう?」と思ったところで、
この話は、おしまい。

みなさん、どうか、YOU TUBEを見てください。
新作を、どんどん発表していきます。

+++++++++++++++++

●脳の分化

男と女を論じるとき、意外と知られていないのが、「脳の分化」。
男は男らしい体つきになる。
女は女らしい体つきになる。
同じように、脳もまた、男性ホルモンの影響を受けて、男は、男として分化していく。

つまり基本的には、人間は、みな「女」。
それが男性ホルモンの影響を受けて、「男」へと分化していく。

では、その分化がじゅうぶんでなかったばあいには、どうなるのか。
そのばあいは、男女の(差)が、不完全なまま、おとなになる。
しかしここで最大の問題に、ぶつかる。

「男らしさとは何か」「女らしさとは何か」という問題である。

いまだかって、この命題に、明確な答を出した人はいない。
あるいは「……らしさ論」を論ずることは、まちがっているのかもしれない。
かりにあったとしても、時代、地域、国によって、(らしさ)は、みなちがう。
一般論から言えば、日本人は、(らしさ)について、きびしい。
はっきりとした(差)を求めやすい。

たとえば今はやりの「武士道」にしても、「武士」という言葉から
男をイメージすることはあっても、女をイメージする人は、まずいない。
その反対側に位置するのが、「大和なでしこ」ということになる。
広辞苑には、「日本女性の美称」とある。

武士と大和なでしこ。
この(差)こそが、日本人が考える、(らしさ)ということになる。
しかし先にも書いたように、それはけっして、世界の標準ではない。
基準でもない。

では、脳の分化とは何か。
またどういう脳を、「男性脳」といい、どういう脳を、「女性脳」というのか。
これも一般論だが、男性脳のほうが、女性脳より、やや大きいという。
また最近わかってきたことだが、女性のばあい、右脳にも言語中枢があるという。
だから女性には、おしゃべりな人が多いということにもなるが、しかし
男性でも、おしゃべりの人は多い。

ただし(性)の世界では、ちがいが大きく現れる。
たとえば、男は女のヌードを見て、性的に興奮するが、女は男のヌードを
見ても、あまり興奮しない。
ビデオカメラで女の体を撮る人の話は聞いたことはあるが、その反対の話は、
聞いたことがない。
女が男のトイレをのぞいたという話も、聞いたことがない。
ビデオショップで、エロビデオを借りる人は、男ばかり。
だいたい、ビデオショップにあるのは、男用のものばかり(?)。

そうした(ちがい)はあるが、それが脳の分化によるものと考えるには、
少し無理がある。
一度興奮状態になると、もう、男も、女もない。
そのうち女用のエロビデオも、出てくるかもしれない。
世の中には、男のヌードを撮って、楽しんでいる女もいるかもしれない。

……ともかくも、脳の分化は、その国、その時代の(文化)によって、
作られていくということ。
(分化)と(文化)。
分化と文化によって、男は男らしくなり、女な女らしくなっていく……。

ナルホド!

……と書いたが、今は、男らしさ、女らしさを、論ずる時代ではない。
男だろうが、女だろうが、人間は、みな同じ。
平等。
そういう視点から、ものを考える。
結果として、男らしくなったり、女らしくなったとしても、それはあくまでも、
「結果」。
結果を先にもってきて、それを男や女に、(そうであるべき)と、その結果を
求めてはいけない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
男女 男女の差 ジェンダー 男性脳 女性脳 男らしさ 女らしさ 脳の分化)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●ある女性の葛藤

数日前、ある女性から10年ぶりにメールが届いた。
「たいへんな」というより、「たいへん悲惨な」というべきか。
たいへん悲惨な家庭環境の中で、生まれ育った方である。
親の離婚のあと、里子に出され、そこで性的虐待、家出、放浪……。
さらに近親者の自殺などなど。

その女性の母親が、介護が必要な状態になったという。
母親といっても、その女性にしてみれば、母親の存在そのものを忘れて
しまいたいような母親である。
その女性は、忌まわしい過去を、一日でも早く忘れたいと願っている。
あるいは過去から解放されたいと願っている。

そんなとき郷里の人たちから、母親のことを知らされたらしい。
で、その女性は、その連絡を無視。
返事をしなかった。
恐らく郷里の人たちは、その女性のことを、「何という娘だ」と、
非難しているにちがいない。
そのことを気にしているわけではないだろうが、その女性は、今、
苦しんでいる。

が、この(苦しみ)だけは、それを経験したものでないとわからない。
本脳に近い部分にまで、刷り込みがなされているから、それを
(私)から切り離すのは、容易なことではない。
まさに「身を切り裂くような」苦痛と闘わねばならない。

私も、似たような状況に置かれたことがある。
で、そのときは、10か月近く、毎晩床に就くたびに、発熱が
始まり、ワイフの看病なくして、眠られなかった。
「家族自我群(=呪縛感)」による「幻惑(=苦しみ)」と闘うということは、
そういうもの。

そういうとき私にしても、「お前は息子だろ」「産んでもらったのだろ」
と言われることくらい、つらいことはなかった。
いや、世の中には、無神経なバカが多いのも事実で、表面的な部分だけを
見て、あれこれ言ってくる人もいた。
たいした用もないのに、さぐりの電話をかけてきたり、手紙を書いてきたりした
人もいる。

それでも親は親なのか。
子は子なのか。
産んでもらった恩(?)は、どこまでもついて回るものなのか。

しかしこういうこともある。
私と母の間にしても、いろいろあった。
しかし母が私の家に来て、最初の日。
私が母の下痢で汚れた尻を拭いてやったその瞬間、すべての(わだかまり)が、
煙のように消えた。
そこで手すりにつかまって立っている母は、どこまでもあわれな、か弱い
老人に過ぎなかった。

だからその女性への返事には、こう書いた。
そのまま転載する。

『こんにちは、Mさん!

苦しいお気持ち、察しいたします。
「家族」のもつ呪縛というか、それから逃れるのはたいへんなことです。
骨の髄まで燃やしつくしますから……。
しかしこの問題だけは、逃れることはできません。
まだ間にあうようでしたら、運命を受け入れて、やるべきことはやる……
ということはできませんか?
介護にしても、今は、意外なほど、楽です。
ケアマネに相談すれば、いろいろな道がありますよ。

もしそれができないというのであれば、生涯、悶々とした気分で
過ごすことを覚悟することです。
「幻惑」には、それほどまでに強い力があります。

私も苦しみました。
10か月間、ワイフに、毎晩看病してもらったほどです。
夜、床に就くと、熱が出て、うなされました。
10か月、です。
しかし母が私の家に来て、最初に、下痢の便を始末したとき、
わだかまりがウソのように消えました。

あなたのような人のほうが、(真理)に近いのですよ。
苦しむが故に、そこに(真理)があることを知るのです。

できれば『許して、忘れなさい』。
まだ間に合うよでしたら、明るい声で、電話をかけてあげなさい。
あなたも人を愛することの喜びというか、すがすがしさを覚えるはずです。

心を解き放ちなさい。
体はあとからついてきます。
この世の中、悪い人ばかりではない。
みんなが助けてくれますよ。

そしていつか、あなたも、人を助けるのです。

あなたの過去のことは、よく覚えています。
別離、離婚、身内の自殺などなど。
(もしまちがっていたら、ごめんなさい。
M様の記録は残してありませんので……。)

家族自我群(=呪縛)の苦しみは、ものすごいものです。
本脳に近い部分にまで、刷り込まれていますから……。
私が経験しましたから、これは事実です。
恨めば恨むほど、身が焼けます。

だったら、受け入れてしまうのです。
介護がたいへんだったら、そのように先方に伝えればよいでしょう。
いやだったら、正直に、「いやだ」と言えばよいのです。
逃げてはいけません。
正直に、生きるのです。

方法は、いくらでもあります。
もうあなたはじゅうぶん、苦しみました。
ここらでケリをつけたらどうでしょうか』(原文のまま)と。

親は、子を産むことで親になるが、
そのあとよき親子関係を築けるかどうかは、
まったくの別問題である。
たいていの親は、(若い親は)、「私はだいじょうぶ」と高をくくっている。
この文章を読んでいる、あなただって、そうかもしれない。
しかしよき親子関係を築ける人は、10人に1人もいない。
つまり、それくらい、むずかしい。

親友ならまわりの友人の中から選んで、作ることができる。
しかし(子)は選ぶことができない。
だからむずかしい。
この世界で、『親だから……』『子だから……』という、(ダカラ論)ほど、
アテにならないものはない。
そんな(ダカラ論)に甘えて、子の人格を無視すると、たいてい失敗する。

ともかくも、私はその女性からのメールを読んで、久しぶりに
一度は忘れた自分の過去を思い出した。
とても他人ごとには、思えなかった。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
親子の確執 葛藤 親子の問題 呪縛 苦悩)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●通俗性(続編)

++++++++++++++++

数日前、「通俗性」について書いた。
それについて、ある読者(男性)から、
こんなコメント(書き込み)があった。
何でも、その地方では、ことあるごとに、
村の長老たちが、「お前も、男だろ!」
「男らしくしろ!」と言うという。
その男性は、それが不愉快でならない、と。

これも立派な(?)、通俗性である。

++++++++++++++++

●「お前も、男だろ!」

私も若いころ、よくそう言われた。
今でも、ときどき、そういう言葉を耳にする。
「お前も、男だろ!」と。
しかしそのたびに、「だから、どうなの?」と聞き返したくなる。
「だから、それがどうしたの?」と。

こんな論理(=非論理)がまかり通るところに、日本に後進性が残っている。
日本が世界の人たちに、「奇異なる国」と呼ばれる理由がある。
が、その前に、この日本では、「男」を、どう考えているのか?
そのあたりから話を聞きたくなる。

●「男らしくしろ!」

「男らしくしろ!」という言葉も、同じ。
実は、つい昨年、私も、この言葉を言われた。
いきさつを話すと長くなるが、こうした言葉を平気で口にする人というのは、
要するに、その程度の人でしかない。

私はその言葉を言われたとき、すかさず、「じゃあ、あなたはどうなの?」と
言いそうになった。
「偉そうなことを言う前に、自分自身は、どうなの?」と。
が、相手にしなかった。
見るからに、そのレベルの人だったからである。

●男尊女卑

そこはまさに男尊女卑の世界。
いまだに武士道なるものを礼賛する人や団体は多いが、武士道なるものの負の
遺産を説くことなしに、武士道を礼賛してもらっては困る。
この武士道のおかげで、日本は、世界でも類を見ないほどの、たとえばその
ひとつとして、男尊女卑思想をもってしまった。

「男は仕事、女な家庭」という、あれである。
「内助の功」という言葉でもよい。

私が子どものころでさえ、男尊女卑思想は、まだ色濃く残っていた。
女性が今の(地位)を確立したのは、戦後のことである。
ウソだと思うなら、現在、70代、80代の人たちの考え方に、
静かに耳を傾けてみたらよい。
あなたも化石のような思想に、驚くはずである。

●孤独な世代

しかし安心してほしい。
新しい世代、若い人たちから、どんどんと(変化)が始まっている。
「仕事より家庭」と考えている人が、80%前後はいる。
出世主義も、崩壊した。
さらに「主夫業」という言葉も、日常的になってきている。
今では、料理を趣味にする男性も、多い。

つまり「お前も、男だろ!」とか、「男らしくしろ!」などと言っている人は、
その年齢の、しかもノーブレインな人(=脳みそのない人)たちである。
まともな人たちは、こういう言葉を使わない。
使ったとたん、若い人たちから、はじき飛ばされてしまう。
つまり相手にされない。

だからそういう人たちは、そういう人たちで集まり、具体的には、若い人たち
とは距離を置いた世界で集まり、たがいに慰めあう。

ただ我慢ならないのは、彼らは、私もその仲間(?)と、決めてかかってくること。
数年前も、(たった数年前だぞ)、「今の若いやつらは、先祖を粗末にする。
許せないよな、林君」と、同意を求めてきた人(当時、70歳くらい)がいた。

つまりは孤独な世代ということになる。

●ダカラ論

何をもって、「男らしく……」と言うのか、そんなことを論じても、意味はない。
「男とは何か」を論じても、意味はない。
もともと論ずる価値もない。
こういうのを総じて、『ダカラ論』という。

「親だから……」「子なんだから……」「夫なんだから……」「身内なんだから……」
「親類なんだから……」「男なんだから……」と。

そのつど使い方によっては、便利な論法だが、もともと根拠があるわけではない。
つまり一定の「型」を決めて、それを押しつけてくる。
昨日、メールをくれた女性も、そうだ。
その『ダカラ論』で苦しんでいる。

●親にもいろいろ

事情は複雑。
自分を、幼女のときに捨てた母親がいる。
その女性はそのあと、悲惨な少女期、成人期を迎えて、やっと今になって、
ささやかな「幸福」をつかんだ。
その最中、郷里の人たち(=母親が属する宗教団体の人たち)から、連絡があった。
そのあたりのことは詳しく書いてないが、きっとその人たちは、こう言って、
その女性に迫ったにちがいない。

「あなたは、娘なんだから、(親のめんどうをちゃんと、みろ!)」と。

親にもいろいろいる。
自分の親がそうであるかといって、その親像を、他人に押しつけてはいけない。
また安易に、「そうであるべき」と考えてはいけない。
事情がわかったら、そっとしておいてやるのも、周囲の人たちの思いやりという
ものではないのか。

●男女の差

前にも書いたが、日本人ほど、(男女の差)を、色濃くもっている民族というのは、
そうはいない。
日本人というのは、相撲や歌舞伎を例にあげるまでもなく、何でも「型」に
はめないと、気がすまないらしい。
男や女についても、そうである。
男や女にも、「型」がある?

しかしこれほどバカげた「型」も、そうはない。
世界には、日本でいう男女観が逆転している民族となると、いくらでもいる。
男が留守を守り、女が狩猟に出かける民族だっている。

●結論

あとはそれに気づくかどうかということ。
狭い世界だけで、ずっとその世界だけに生きてきた人には、わからない。
そういう人というのは、先にも書いたように、「化石」のようなもの。
相手にしても、しかたない。
化石のようになった石頭を、変えることなど、不可能。

だから私のばあいは、相手にしないという方法で、対処している。
相手にしたところで、どうしようもない。
それだけの向学心もない。
あるいはへたに説明したりすると、猛烈に反発してきたりする。
それ自体が、人生観になっているから、自分の人生を否定されたかのように
感ずるらしい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
原始的な男女観 男女の分化 男尊女卑 男尊女卑思想 男らしく お前も男だろ
はやし浩司 だから論 ダカラ論)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●上司の死

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昨夜、長男が固い表情で、食卓へやってきた。
「上司が急死した」と言った。
「脳内出血が原因だった」と言った。

「その2時間前には、元気でぼくと会話をしていた。
そのあと会議の席で倒れ、そのまま死んでしまった」と。

長男は、あまりにもあっけない人の死を見て、
かなりのショックを受けたらしい。
が、それ以上に、長男は、自分の心にショックを
受けたようだ。

「それがね、おかしなことに、ぜんぜん、悲しく
ないんだよ」と。

それを聞いて、私は、「そういうものかなあ?」と
思ったり、「そういうものだろうなあ」と思ったりした。

++++++++++++++++++

●「無」から「無」へ

4月に三男が結婚することになった。
そのことはともかくも、私は今、ふとこんなことを考える。
「孫たちは、今、どこにいるんだろう?」と。

結婚して子どもをつくる。
三男には、息子や娘ということになる。
私にとっては、孫ということになる。
その孫たちは、今、どこにいるのか。

人は死んで、この世から去っていく。
では反対に、今はいない、孫たちは、いったいどこから
やってくるのか。
つぎの瞬間には、今までの人生がそうであったように、
当たり前のような顔をして、孫たちは、そのあたりを
孫が遊ぶようになるだろう。
が、今は、いない。

しかし、それはそのまま私自身の問題でもある。
私は(無)の世界から生まれ、やがて死んでまた(無)の世界に
戻っていく。
100年前には、私は、たしかに(無)だった。
三男の息子や娘のように、この世には、まだいない。
そして100年後、私は、確実に(無)に戻る。
長男の上司のように、跡形(あとかた)もなく、消えてなくなる。

となると、いったい、(私)は何かということになってしまう。
長くて、100年。
100年といっても、この宇宙の中では、星がまばたきする、
その瞬間にもならない。
地球にしても、この宇宙の中では、ゴミの、そのまたゴミのようなもの。
その地球で(生)を受け、その瞬時に生き、そして死ぬ。

考えてみれば、いちいち悲しんでいるヒマさえない。
それがだれの死であっても、つぎの瞬間には、それがそのまま(私)の
死になる。

いや、そのときは長く感ずるかもしれないが、終わってみると、
みな(瞬間)。
私の母にしても、この浜松市に2年間いたはずなのに、その実感が
まるでない。
そして死んでから、もう半年。
その実感も、まるでない。
振り返ってみると、すべてが(瞬時)に終わってしまった。
が、それだけではない。

おかしなことに、本当におかしなことに、今では、「いなかったことが、
当たり前」というふうになってしまった。
「本当に母は、この世にいたのだろうか」と。

やがて孫たちは、わがもの顔で、この世をかっ歩するようになるだろう。
そしていつか、今の時代を振り返りながら、こう思うにちがいない。
「本当にぼくには、おじいちゃんがいたのだろうか」と。

こうして無数の(私)が、現れては消え、現れては消えを繰り返す。
今の(私)は、ほんのその一部でしかない。
この不思議さ。
この不可思議さ。
それを考えていると、気が遠くなるほど、自分がどんどんと小さくなって
いくのがわかる。


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●ミサイル迎撃、反対!(改)(I am NOT a traitor to my country!)
(私は、売国奴ではない!)(Just ignore North Korea, which is the best policy!)

North Korea in NOT at all worth enough, or NOT such a country that we should treat as 
a normal country. Who in the hell shouts back to a mad dog? Therefore I am against 
shootong down the missile.

++++++++++++++++++++

K国など、相手にしてはいけない。
また相手にする価値もない。
日本は、あんな国を本気で相手にしてよいのか。
あんな国と、心中するつもりなのか。

日本よ、日本人よ、おとなになろう。
国力は、山陰地方の1県分もない。
国民は飢え、経済は壊滅状態。
頭のおかしい独裁者に率いられた、どこまでも
あわれで、どこまでも、悲しい国。
それがK国。

+++++++++++++++++++++

どこかのBLOGで、とうとうこの私が、「売国奴」に指名された。
「ミサイル迎撃反対」を唱えると、この国では、自動的に、売国奴になるらしい。
しかしあえて、繰り返す。
ミサイル迎撃、反対!

今、ここでミサイルを迎撃すれば、日本はそのままK国と、交戦状態に突入する。
すかさず彼らは、中距離ミサイルを日本へ撃ち込んでくる。
その可能性は高い。
その口実を与える。
仮にカラのミサイルであったにせよ、日本はそのまま大混乱。
日本の経済は、奈落の底へと叩き落とされる。

忘れてならないのは、K国は、まともな論理の通ずる、まともな国ではない
ということ。
「Mad Dog(狂った犬)」(アメリカ政府高官)である。
「だだをこねる子ども」(ライス前国務長官)である。
さらに言えば、「チンピラ国家」。

勇ましい好戦論にまどわされてはいけない。
日本人の怒りもわかる。
私も怒っている。
拉致問題で見せた、あの態度は、人間として許せない!
しかしここは、がまん。
ひたすら、がまん。
今まで、ずっとがまんしてきたではないか。

やりたいようにさせながら、日本は国際世論で、締めあげる。
K国を兵糧攻めにする。
一気に兵糧攻めにする。
K国を、自己崩壊へと導く。
中国や韓国はそれを恐れているが、日本にとっては、それが最善。
金xxの命も、それほど長くはない。
が、今、ここで日本が手を出せば、あとへ引けなくなる。
戦争というのは始めるのは簡単だが、終えるのは、難しい。
ブッシュのイラク戦争を例にあげるまでもない。

だいたい、あんなガラクタのようなミサイルを撃ち落とすために、
何百億ドルもかけた迎撃システムを使うこと自体、バカげている。
これを税金のムダづかいと言わずして、何という!

日本は、まだ、世界の経済大国である。
超大国である。
そんな大国が、世界でも最貧国の、暴力団国家を相手にして、どうする?
どうなる?
「正義」を説くなら、相手を選んで、説こうではないか。
あんなチンピラ国家を相手に、正義を説いても意味はない。
頭のおかしな国を相手に、正義を説いても意味はない。
説く価値もない。

だから、ミサイル迎撃反対!

繰り返す。
私は売国奴では、ない!
心底、この国を愛している!

(補記)
韓国の世論調査によると、「日本がミサイルを撃ち落としてくれればいい」を、
ほとんどの人が支持しているという(韓国紙)。
なぜか?
わかるか?

何も日本を支持しているわけではない。
もちろん日本のことを心配して、そう言っているのでもない。
K国の攻撃の矛先を、韓国から日本へかわすことができる。
日本の経済を混乱の渦の中に、巻き込むことができる。
つい去年まで、韓国は、日本にとって、最悪の反日国家だった。
それを忘れてはいけない。
つまりは、自国エゴ。

しかしここで日本が、K国のミサイルを迎撃すれば、それこそ、韓国の
思うつぼ。
K国の思うつぼ。
日本は、その術にはまってはならない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
ミサイル迎撃反対 戦争反対 ミサイル迎撃 反対)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●ならず者(チンピラ)国家

++++++++++++++++++++++

今日(3−31)の外電によると、あのならず者(チンピラ)
国家は、小型核の開発に、すでに成功したらしい。
「中距離ミサイルへの搭載も、可能になった」と。

だから言わないことではない。
あのおバカ外交官のC・ヒルが、マネーに合わせて、
5年という開発年月を、K国に与えてしまった。

この先、日本は、K国の核兵器にビクビクしながら、
生きていかねばならない。

++++++++++++++++++++++

●パラドックス

「日本が何もしなければ、相手も何もしてこないだろう」と考えるのは、甘い。
相手は、そういう常識の通ずる国ではない。
スターリンでも、そこまではしなかったというような、幻想と妄想にとりつかれている。

プライドだけは、異常なまでに強い。
そのプライドが、カプセルの中で、極端に肥大化してしまった。
(子育ての世界でも、似たような現象が見られることがある。)
本来なら、風通しをよくしなければならないのだが、その風通しもしない。
だから私は、あの金xxに、こう言いたい。

「あなたの国がそんなにすばらしい国なら、世界に公開したらいい。
あなたの国がそんなにすばらしい国なら、自国の人たちに世界を見せたらいい」と。
このパラドックスに、金xxは、どう答えるつもりだろうか。

●それにしても……?

それにしても腹立たしいのは、世界の人たち。
あのバブル経済がはじけたときも、そうだった。
日本が経済的に瀕死の重傷を負ったときも、この日本に助け舟を出してくれた
国は、ひとつもなかった。
これほどまで、毎年、世界中に、援助金をばらまいているのに、その(恩)は、
どこへ消えていくのか。

今回もそうだ。

まず、アメリカが抜けた。
つづいて韓国が抜けた。
中国、ロシアは、知らん顔。
アフリカ諸国は遠いからしかたないとしても、冷たいのはアジア諸国。
だれひとり、日本の味方になってくれる国は、ない。
国連にしても、日本の分担金ばかりが巨額で、日本にとってのメリットは、
ほとんどない。

だったら、日本政府よ、もうやめよう。
日本人の税金を削ってまで、世界を援助するのは!
OECDだか、なんだか、知らないが、あんなのはムダ。
韓国にいたっては、その金を使って、日本の追い落としばかりを画策していた。

(韓国は「自力でここまで来た」と威張っているが、韓国が得意とする、
自動車産業、電子産業、造船業などなど、すべて、もとはと言えば、日本が得意と
していたもの。
鉄鋼業にしても、そうだ。
それ以外には、何もない。)

●人権で攻める

話がそれたが、アメリカだって、もうアテにならない。
アテにしても、いけない。
今しばらくは、日米関係は国際外交の基軸だが、そればかりにこだわっていると、
日本は、本当に沈没してしまう。

早ければ早いほど、よい。
私がすでに9年前から説いているように、K国は兵糧攻めにして、自滅させる。
ゆいいつの武器は、人権外交である。
「人権」を旗印に、K国を攻めて攻めて、攻めまくる。
もちろんその中には、拉致問題も含まれる。

K国の人権がどうなっているか、それを徹底的に調べて、世界に向けて発信する。
(これも今となっては、遅すぎた感もないわけではないが……。)
が、どうしてK国の人権会議が、ヨーロッパやオーストラリアでなされるのか。
どうしてこの日本では、なされないのか。

経済(=制裁)や、軍事で攻めてはいけない。
そんなことをすれば、かえって彼らは結束してしまう。
逆効果。
今が、その(結果)と考えてよい。

●では、どうするか

ここまで来たら、ポスト金xxを念頭に置きながら、その布石をしていくしかない。
金xxは、現在、重病である。
先は長くない。
そのときをにらみながら、K国が、自滅するのを待つ。
制裁するのではない。
無視する。

そのあと、K国が門戸を開いたとき、日本が「人権」という正義のために闘って
きたことを、K国の人たちに示せばよい。
だから現在のミサイル問題にしても、迎撃など、もってのほか。
仮に打ち落としても、その破片が、日本中に散らばるだけ。
そのあと、K国に、日本攻撃の口実を与えてしまう。
もしそうなら、何のための迎撃かということになる。

もともと日本が相手にしなければならないような国ではない。
警戒すべきは、核兵器のみ。
今では、そうなった。
おのおバカ外交官のせいで……。


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

【4月4日、東京があぶない】(改2)
Tokyo under Attack by North Korea

++++++++++++++++++

迎撃態勢に入った日本。
それから逃げた、韓国とアメリカ。
K国は、ミサイル発射に失敗しても、
異常な思い込みによって、それを
日本のせいにするだろう。
そして3月31日、「迎撃すれば、
日本に報復する」と、日本に警告した。

K国は、テポドンに並行して、ノドンの
発射準備も始めた。
K国内、数か所で、発射準備がなされているのが、
確認されている。
その数、数百発。
すべて日本を射程に収めている。

日本がもっとも恐れるシナリオに
向って、極東アジア情勢は、今、まっしぐらに
進んでいる。

私は4月4日に、東京で人に会う約束を
していたが、キャンセル。
また東京に住む息子には、4日は、別の場所に
疎開するように指示した。

つぎの記事を順に読んでみてほしい。
それでもあなたは、「だいじょうぶ」と
思えるだろうか。

10に1つの可能性かもしれないが、
今、東京があぶない!

++++++++++++++++++

●NIKKEI(北朝鮮、ミサイル迎撃なら「本拠地(東京)を粉砕」

【ソウル=尾島島雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、「人工衛星」名目で発射した長距離
弾道ミサイルの迎撃を日本政府が検討していることに関して「日本があえて迎撃する場合、
最も威力のある軍事的手段によってすべての迎撃手段とその本拠地を、無慈悲に粉砕する
だろう」と強調した。迎撃すれば報復するとの姿勢を、これまでより強い調子で警告した
ものだ。「(迎撃は)第二次世界大戦後、60余年ぶりに鳴らす再侵略戦争の砲声とみなす」
とも断じた。(01:16) 


●聯合(日本を、粉砕する!)

【ソウル31日時事】朝鮮中央通信は31日の論評で、北朝鮮が「人工衛星」と称して発
射の準備を進めている長距離弾道ミサイルを、日本が迎撃した場合、北朝鮮は「再侵略戦
争の砲声」とみなし、「最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段と、その牙城を無
慈悲に粉砕する」と警告した。韓国の聯合ニュースが伝えた。


●時事通信(戦争、前夜だ!)

【ソウル31日時事】韓国の対北朝鮮人道支援団体「良き友達」は、31日発行のニュー
スレターで、北朝鮮は「人工衛星」と称した長距離弾道ミサイルの発射を控え、緊迫した
空気に包まれていると伝えた。

それによると、民間兵力に当たる労農赤衛隊のほか、地方軍や予備役も「戦闘準備」に入
ったほか、男性は基本的に移動が禁じられ、人民軍兵士も外出が認められていないという。

北朝鮮政府当局者は地方の幹部らに対し、発射前の「緊張した情勢」を説明している。平
壌北方の平城市に住む40代男性は「戦争前夜のようだ」と話している。


●時事通信(小型核、保持!)

【ソウル31日時事】国際的な非政府組織(NGO)「国際危機グループ」(ICG)によると、
北朝鮮がプルトニウムを使用した核爆弾の小型化に成功し、中距離弾道ミサイル「ノドン」
(射程1300キロ)用の核弾頭を製造した可能性があると、米韓情報当局が分析しているこ
とが31日、明らかになった。

日本のほぼ全土を射程圏内に収めるノドンは、北朝鮮国内に多数実戦配備されており、日
本にとっては直接的な脅威となる。 


●イザ・ニュース(ノドンは、320基)

北朝鮮が実戦配備した中距離弾道ミサイル「ノドン」が最大で320基に上る可能性があ
ることが1日分かった。国際研究機関「インターナショナル・クライシス・グループ」が
3月31日に発行した北朝鮮ミサイル問題に関する報告書の中で、関係国政府の内部資料
に基づく内容として明らかにした。


●イザ・ニュース(生物・化学兵器も!)

【ベルリン=黒沢潤】北朝鮮が2008年に、生物・化学兵器への転用が可能な機器をド
イツ国内で調達しようとして、阻止されていたことが31日までに分かった。ドイツの情
報機関「連邦憲法擁護庁」のフロム長官が産経新聞の取材に対して明らかにした。


●毎日新聞(ミサイルではなく、衛星だ!)

27日には、日米韓の首席代表がワシントンで会合を開く予定だが、ミサイル発射問題で
あくまでも強硬姿勢を取る日本と米韓が足並みをそろえることができるかが焦点となる。

これに対し、北朝鮮は強硬発言を繰り返している。

朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は26日、「安保理で衛星打ち上げを非難する
文書の採択や取り扱いがあれば、朝鮮半島の非核化に向けたプロセスは元の状態に戻る」
と述べ、6カ国協議からの離脱や核開発再開も辞さない構えを見せた。

6カ国協議の議長国・中国にとっても北朝鮮の離脱は絶対に回避しなければならないシナ
リオだ。中国外務省の秦剛副報道局長は26日の定例会見で、「人工衛星打ち上げ」として
国際組織に通報した北朝鮮の対応に一定の理解を示しながら、「関係各国は冷静さを保ち、
6カ国協議を守っていくようにしてほしい」と述べ、安保理決議違反と主張する日米韓を
けん制した。


●朝鮮N報(韓国は、イチ、逃げた!)

北朝鮮が4月4〜8日と予告したミサイル発射の予定日が差し迫るにつれ、韓半島をめぐ
る各国の動きがあわただしくなっている。 

 周辺諸国の阻止にも関わらず、北朝鮮は連日で「宇宙の利用権」に触れ、発射に踏み切る
構えを見せている。韓日米3カ国は国連安保理で対北朝鮮制裁決議案を協議するというこ
とで一致した。しかし北朝鮮は「安保理で制裁協議をすれば、それだけで6カ国協議はな
くなる」とし、強硬策を予告している。 

 こうなる場合、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が長引き、韓半島をめぐる軍事的な緊
張は高まるほかない。こうした中、李明博(イ・ミョンバク)大統領が30日「北朝鮮の
ミサイル問題に対し、軍事的に対応することに反対する」と述べた。「迎撃しない」として
一歩後退した米国の立場と同じ脈絡だ。


●朝鮮N報(アメリカも、ニ、逃げた!)

米国は、今月27日にワシントンで開催した韓米日3カ国の対北朝鮮政策協議の前後から、
こうした政策基調を確定した。この協議に先立ち先月12日には、ロバート・ゲーツ国防
長官が北朝鮮のミサイルに対する迎撃の可能性を示唆し、強硬な対応を確約していた。し
かしゲーツ長官は、それから50日もたたない今月29日、メディアのインタビューで「北
朝鮮のミサイルを迎撃する計画はない」と表明、これにより自分の発言を事実上翻した。
ヒラリー・クリントン国務長官も、二日前の27日に迎撃計画を否定した。


●NIKKEI(日本は、迎撃する)

浜田靖一防衛相は27日、北朝鮮が「人工衛星」名目で発射した長距離弾道ミサイルが日
本領土・領海に落下した場合に迎撃する「破壊措置命令」を初めて発令した。自衛隊は同
日夜からミサイル防衛(MD)関連の部隊移動に着手。月内に配備を終え「万が一」に向
けた初の実戦運用の態勢を整える。政府は北朝鮮のミサイル発射後、5〜10分で発射の
事実を一般に通知する方針だ。


●NIKKEI(東京都は、警戒態勢)

衆参両院は31日の本会議で、北朝鮮が「人工衛星」名目で弾道ミサイルの打ち上げを準
備している問題を巡り、発射の自制を求める決議を全会一致で採択した。

一方、北朝鮮の「ミサイル」問題を受け、東京都は同日、発射時に迅速に対応できるよう、
都内の全区市町村に緊急情報を伝達する訓練を行った。

訓練は午前11時に都庁9階の指令情報室で始まった。国から発射情報の連絡が入ると、
担当者が防災行政無線とファクスで各区市町村に一斉に伝達。防災服姿の職員は緊急連絡
の段取りを確認した。都庁舎内には訓練であることを告げたうえで一斉放送を流した。


●TBS(東京とは、警戒態勢)

東京都は、北朝鮮が「人工衛星」として弾道ミサイル発射の準備を進めていることをめぐ
り、政府からの情報を都内の62の区市町村に一斉連絡する訓練を行いました。

訓練は、「『北朝鮮が飛翔体を発射した』という緊急情報を政府が11時5分に都道府県に
対して通報した」という想定で行われました。


●読売新聞(人工衛星に、カモフラージュ)

【ワシントン=宮崎健雄】北朝鮮が舞水端里(ムスダンリ)のミサイル基地に設置した発
射体の先端部は、先が細くなった円すい形ではなく、人工衛星を収納する際に使用される
球根型の形状であることが30日、米軍事研究機関「グローバル・セキュリティー」のミ
サイル専門家、チャールズ・ビック上級研究員の分析で分かった。

北朝鮮は、通信衛星を4月4〜8日の間に打ち上げると主張しており、実際に衛星を搭載
する可能性がある。

ビック氏は、米デジタルグローブ社が29日に撮影した衛星写真などを分析した。それに
よると、先端部は弾道ミサイルに使用される円すい形ではなく、大気圏に再突入する際に
必要となる姿勢制御には適していない構造だという。長さは2006年に発射されたテポ
ドン2の35メートルより、5メートルほど長いとの情報もあるという。

(2009−4月1日記)


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